スクウェア・エニックスノベルス『スタンプ・デッド』1~5巻&コミック版(完結)、
『太陽で台風』1・2巻(完結)発売中!
ガンガンノベルズ『魔法少女アーヤ☆アミー』発売中!
徳間デュアル文庫『魔王さんちの勇者さま』1~4巻(完結)発売中!
徳間文庫『欠陥妖怪住宅』発売中!
ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ『ブチ切れ勇者の世界征服』1~2巻発売中!
徳間文庫『パラレル家族計画』発売中!

2017年4月、第11回HJ文庫大賞様にて『銀賞』をいただきました!
2017年5月、ジャンプ小説新人賞’16 Winter様にて 小説フリー部門『銀賞』受賞をいただきました!

«  | ホーム |  »

伝説の勇者の婚活

どうも、はむばねです。
はいはい感想ですよっと。
現在、インプット強化月間(?)実施中です。
今後、ちょい感想の割合が多くなることが予想されますためご注意ください。
ただ最近、「感想書きやすそうかどうか」で触れる作品を選ぶ傾向があるのは我ながらちょっとどうかと思いますね。

それはともかく、今回はジャンプSQで連載中の作品です。
ちょいちょいネタバレがあるのでご注意を。

伝説の勇者の婚活 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
集英社 (2016-08-18)
売り上げランキング: 573


あらすじは、Amazonより抜粋。
>魔王を倒し世界に平和をもたらした勇者・ユーリだが、どこか浮かない表情…。
>不器用で真面目過ぎる英雄は、願った。
>「愛すべき人に出会いたい」――。
>肩書きではなく本当の自分と愛を分かち合える、そんな運命の女性を求めて新たなる冒険が幕を開ける!!

このタイトルとあらすじでギャグ漫画じゃない……だと……?
いや、コメディタッチではあるんですけどね。
基本、コメで始まって真面目に締めるスタイルです。
ぶっちゃけ思ってたのとはちょっと違うけど、これはこれで良し!

いやねー。
この手の「世界を救った後の勇者」って設定、滅茶苦茶好きなんですよ。
私の作風にも表れてますよね。
基本、主人公最強系の作品が好きってのもあるのですが。
なんつーか、一つの物語を経てある種の完成を迎えてる主人公なわけじゃないですか。
既に、様々な艱難辛苦を乗り越えてきてるわけじゃないですか。
「強いけど精神的に未熟」系の主人公もいいんですが、やっぱ完成されているがゆえの魅力ってのがありますよね。
その完成されている理由として、「一度世界を救ってるから」ってのはシンプルかつ説得力があってわかりやすい。

本作の主人公も、そんな私の期待に応えてくれる人でした。
滅茶苦茶に強いのは勿論、圧倒的な精神的揺るがなさを持ってる。
しかし、ただ美しく完成してるってわけじゃなく、むしろ凄く歪でアンバランスな完成のされ方ってところも好き。
世界を救う役割を負った自分しか知らない、って感じなんですよね。
産まれた時から勇者で、勇者としての生き方しか知らないという。
けど、その役割は無茶苦茶キッチリこなしてるんですよ。
ここが、個人的に凄く好きなポイントでして。
なんつーんですかね。
理不尽なまでの役割を背負わされて、それでも尚、文句も言わず前向きに、人々のために頑張れる狂気を感じるまでの善性といいますか。
ある意味人としてはぶっ壊れてる感じが凄くいいですね。
そして、それを彼自身が悲観しておらず、当たり前のこととして受け入れてる感といいますか。
3巻での王女様のくだりとか、凄い良かった。
王女としての役割が生まれつき決められてて、結婚相手も決められてて、っていう状況って普通それを「間違ってる」こととして主人公がぶっ潰すってのがお決まりのパターンだと思うのですけれど。
本作でもそれをまぁまぁ悲劇的なこととしては描きつつも、それでもそれを受け入れることを前向きに描いているんですね。
これは、「勇者」としての役割を果たしきった主人公だからこそ出来る作劇でしょう。

基本的に「世界を救うことしか知らない」ってのが、いい感じに物語を転がしてますね。
そもそも、婚活始めようってきっかけも「勇者でない自分」を愛してくれる人を探したいってとこなわけですし。
世間知らずなとこが、コメディにも繋がってる。

といっても、話の作り自体は基本的に意表を突くものではありません。
むしろ、かなり王道寄りの構成と言えましょう。
何かしらの事情を抱えている女の子と出会って、最終的に主人公が(主に力技で)解決するってスタイルです。
大体一話完結形式なんですが、ぶっちゃけ始まった時点で大体終わりの展開までが見えるレベル。
だが、それがいい。
王道って、そういうものですからね。
最近なかなかここまで王道ストーリーを描いてくれる作品もない気がしますので、一周回って希少なんじゃないかとすら思います。
とても安心して読めるのが良い。

総じて。
変化球なタイトルからある意味意表を突かれる、王道勇者物語でした。
とはいえまだ3巻までしか出ていないので、ここからどう物語が展開していくのか楽しみですね。
スポンサーサイト

映画クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望

どうも、はむばねです。
うぅん……? どうにもこうにも、体調がスッキリしない日々が続きますねぇ……?
まぁ原因は割と明白で、寝不足かクスリの効きすぎかのどっちかをほぼ毎日引き当ててる感じなんですけども。
もうちょっと中間くらいというか、うまい具合に調整して貰えませんかねマイボディ……。

あとTwitterで何回か書いてますが、腕の筋力の落ちっぷりがハンパない。
筋トレしてない期間なんて今までいくらでもあったのに、ここまで落ちたのは初めてです。
別に寝たきりだったわけでもなく、普通に日常生活送る中で普通に腕も使ってるはずなのに……。
マジどうなってるんだってばよ……。

というのはともかくとして、今日も今日とて感想ですよっと。
クレしん映画の感想も、それなりの数になってきましたね。
そして、クレしん以外の映画感想がパタリと止まりましたね。
実際、他の映画全然観てねーからな……。
何回も書いてるけど、(酒飲んでる時の記憶力的に)1時間半を超える映画はキツいぜ……。

そんなこんなで、いってみよう。




>「おおっ、シロがしゃべった…!」
>未来の30世紀からやってきたタイムパトロール隊員のリングが、シロの体を借りてオラに話しかけてきたんだ。
>悪いヤツが時間をこえて、過去を変えようと企んでるって!
>人類の大ピンチ!!
>そんでもって、オラが人類をオタスケするっていうワケ。
>敵は雲黒斎(うんこくさい)なんてとーってもにおいそうなヤツだゾ~ 
>”タスケテケスタ”の呪文でオラが3回大変身!? 
>カンタムロボも活躍するゾ!!

おっ、これもなかなか緊迫感のあるプロローグですね。
やっぱ、こういう始まり方されるとワクワクしちゃいますよね。

そして、オープニングが終わった後のこれまたクッソ懐かしいノリ……。
やっぱ、この軽さが魅力の一つではありますよね。
つーかリングが野原一家に協力をお願いするシーン、猛烈に話が早いな野原一家wwww

しかしここ、ド正論VSド正論でもありますよね。
野原一家しか頼れないというリングの言い分もわかるし、そんなことして俺たちに何の得があるんだってひろしの言い分もわかる。
この辺り、めっちゃ理性的で好感が持てます。
話の都合で喋らされてる感が全くない。
ほんで、にも関わらず結局、決断のきっかけが「しんのすけが言うなら仕方ないか」ってのが軽いけど凄くいいですね。

なんてーんでしょう。
最近のクレしん映画は割と「親子の絆!」って感じで推されてることが多い気がするんですが、本作においてはそこが実にさりげなく、しかし当たり前に存在する感じというか。
この辺りは、時代性なのかクレしんに求められる要素が変わってきたからなのか。

あと、とーちゃんかーちゃんからの、しんのすけへのある種の信頼感が強すぎるw
エンジにしんのすけが勝手に乗るシーンとか、息子がロデオ状態になってんのに平然としすぎwww
やっぱ、この頃のしんのすけの強キャラ感は異常ですよね。
つーか、普通に戦国の人に認められるレベルである。

精神的タフネスさもハンパない。
とーちゃんとかーちゃんが珠にされてなお、微塵も動揺せずふざけ倒すこの感じ。
そうそう、こんなイメージが強いんだよなぁ。
だから、ガチのクライマックス以外でしんのすけがシリアスな感じになる作品は微妙に違和感を覚えるのです……。

というのは、ともかくとして。
いやー、アレですね。
この映画、無茶苦茶格好いいな!?
ブタのヒヅメとはまた違った格好良さ。

まず、殺陣のシーンが普通に格好いい。
ほんで、吹雪丸さんがマジかっけぇ。
(ブタのヒヅメの)お色気さんがプロフェッショナルな揺るがない強さだったのに対して、こちらは今にも折れそうな薄い刃のような格好よさといいますか。
年齢相応の弱さを抱えていて、それでも必死に鍛え上げた強さって感じが凄く良かったです。
まさしく、日本刀のような美しさ。

ほんで、敵組織も普通にかっけぇ。
しかもブタのヒヅメとかヘンダーランドみたいに愛嬌のある感じじゃなく、ガチのやつじゃないッスか。
クレしん映画なのに、敵がボケもツッコミもしない……だと……?

つーかこの物語、マジでガチのクソシリアスですよね。
普通に人死にが出て緊迫感がありますし。
にも関わらず、しんのすけがいるってだけでどこか緩い空気になるのが凄い。
そして、クッソ緊迫した場面で挟まれる笑いどころに笑わざるをえない。
オタマジャクシなるとことか、カエルのケツから顔が出てる絵面とか、吹くわw

かといって緊張感が損なわれるかというと、そういうこともなく。
本作も、シリアスとギャグのバランスが絶妙ですね。
走りきったエンジも格好いい、お銀さんを倒しきって倒れた吹雪丸さんも格好いいし、(実質)一人でラスボスに挑むしんのすけも格好いい。
からの、大人しんのすけの強キャラ感もやばし。
決着はややギャグ調でしたが、「やった!」感がありましたね。

そっからの流れも、爽やかで前向き。
雪乃さんのアレは、予想できる流れだったにも関わらず全く予想してなくて笑いましたがw
しかし結局吹雪丸さんも報われて、良かったね……良かったね……って感じ。
いやー、いい大団円でしたわー。

…………と見せかけて、からの!
この展開も、普通に騙されましたね。

そして戦国時代の方が(大筋としては)ガッチガチのシリアスだったのに対して、戻ってからの展開は実にクレしんって感じ。
最後の方はなんか色々わっちゃわっちゃなって、ぶっちゃけわけわからん感がありましたが、とにかくよし! って思わせる勢いがありましたね。

総じて。
普通に時代劇として面白く、そんな中でちゃんとコメディもやっていて、最後はカオスにぶん投げる、という様々な側面から楽しめる作品でした。

表裏反転ぐるてんてるぐ(第三章 表裏反転ぐるてんてるぐ)

どうも、はむばねです。
ヒャッハー、久々の小説感想だー!

はい、というわけでね。
本日は、神近先生がなろうに投稿されている作品の感想第三弾。
そして、今回でラストですね。
まぁまぁ前に完結してたんですが、ようやく読めたぜ……。
前回に引き続き、かなりネタバレ入ってるのでご注意を。
なお、前回の感想はこちら


表裏反転ぐるてんてるぐ

えー、まず最初に謝罪と注意事項なのですが。
すみませんが、今回の感想に理性的な内容は期待しないでください。
ちょっとこれは、そういうので語れる作品ではありませんでした。
わかっていたつもりでしたが、まだわかってなかった。
2章までも相当なものでしたが、終章は更に輪をかけてヤバかったです。

と、いうのを踏まえた上で。

クwwwwソwwwww
ダメだwwwwやっぱ初っ端から笑いのセンスにやられるwwww
>「と、そろそろ行かないとな。腹が減ったらなんでも好きに食べていいから」
>「パソコンも食べていい?」
>「食べ物以外は食べてはダメだ」
>「食べ物とそうでない物はどうやって判断すればいい? 定義を教えてほしい」
この発想、やはり天才の所業……常人に思いつく類のものではない……。

> これが異世界モノだったら「自然生そんなロリコンなんかに構うなよ」とクラスのイケメンから不必要に敵視されているところだった。
> 現代モノでよかった。
とか、異世界モノをなんだと思っているのか。
しかし、めっちゃわかる。
その場面が鮮明に想像出来る。
「わかる~!w」以外に表現のしようがない。

とかとか。
本当は一つ一つのネタ全部にツッコミ入れたいところですが、キリがないので各論について触れるのは程々にしときましょう。

んで、今回は割と早めに事件が起こるわけですが。
相も変わらず、事件発生が無茶苦茶唐突だな……。
ともすれば支離滅裂になりかねない突飛さを、すげぇ綺麗な形で物語にまとめ上げる豪腕っぷりも相変わらず。
前回も似たようなこと書いたけど、ヒョウリが消えるシーンとか普通にホラーの文脈ですよね。
その後の展開も、マジでホラー。
しかし、思い出すのはMOTHERシリーズ(と思ってたら、実際その後に言及されてた)。
ホラーな雰囲気で、狂気を宿しながらも、なのにコミカルなのです。
そのコミカルさが更に狂気を引き立たている感があり、そしてその狂気が更なるコミカルさを引き立てる。
なんだこれは、無限ループか。無限月詠か。我々は幻の中にいるのか。

世界を見失うような、独特な感覚がこれまで以上に凄まじいです。
「この作者は頭がおかしいのかな?」と思う作品は(至極希少ではあるけども)いくつか覚えがあるのですが、「今これを読んでる自分はもしかして頭がおかしくなってるのかな?」と思わされる作品は神近先生の作品しかないように思います。
なんつーか、作風と文体が絶妙にマッチしてないと言いますか。
物凄い綺麗な文章なので一見まともな気がするのに、しかし描かれているのは狂気の世界なんですよ。
すげぇ、どうやって生きてきたらこんな作品が産み出されるんだ。
普通物語の雰囲気は文体に引っ張られるし、文体は物語の雰囲気に引っ張られるというのに。
このアンバランスさこそが、神近先生の作品の最大の特徴なのかもしれない。
………………。
スマン、適当こいた。
実際には、この感覚は言語化不可能である。

つーかね。
第3話の、江口くんがわけわからんことを言い出すシーン。
記号とか使ってわけわからん感を出すのは、まぁよくある手法ではあるのですよ。
でもね、なんかこの言葉選びというか記号選びというかが、ホントに狂気に満ちている感に溢れてるんですよ。
私がやっても、絶対こうはならない。
こないだお会いした神近先生ご本人が(そうだろうとは思ってたけど)ものっそい常識的な方だっただけに、余計に恐怖を感じる。
人は、正気を保ったままここまでの狂気を描けるものなのか……(一応補足しときますけど、褒め言葉です)。
>「よう「「「でそ÷こ」す?」
とか、ヤバない?
なんか、絶妙に意味がありそうでわけがわからない感じ。

そっからの、狂気の加速っぷりもヤバい。
もうね、繰り返しになりますが、ホント綺麗で、わかりやすい文章なんですよ。
そしてだからこそ、その場面が鮮明に頭の中に描かれるんですよ。
ほんで、その情景が完全に狂ってるんですよ。
脳内を蹂躙されてる気分ですよね。

しかし、にも関わらず、笑いどころが随所に用意されている。
> あの長谷倉隼が、女子の胸部に触れて何も感じないなんてことがこれまでに一度でもあったか。
> 一度たりともない。
> はっきり言って、異常事態だ。
とか、不意打ちすぎるw
しかし、そして、完全にギャグなのに、その異常性・深刻さもちゃんと伝わってくるんですよね。
ぶっちゃけ分量的にはそこまでの積み重ねがあるわけでもないはずなのに、長谷倉準という主人公に対する(ある意味の)信頼感がいつの間にか植え付けられている。
いつの間にか、勝手にキャラの印象が自分の中に出来上がっている。
そこまで象徴的なエピソードがあったわけでもないのに。
読者として、いつキャラが立ったのかわからないレベルでいつの間にかキャラが立っている。
これは、かなり理想的なキャラ立てなのでは?

閑話休題。
ちょっと、ホントもう、馬鹿みたいな言葉ばっか続けてしまって恐縮なんですけども。
終章のドライブ感ヤバい。
1章・2章の比じゃないくらいヤバい。
2章でも、完全に頭おかしくなるかと思ったのに。
この章は、普通に頭おかしくなる。
1章での両目を覆ったヒョウリのくだりが伏線だったとかもヤバい。
物凄いヤバみを感じる。
ヤバすぎて言語野が幼児退化を起こすレベル。
そして、からの、
>【WELCOME TO UNDERGROUND】
と来たもんだ。
完全にコピペのアレですよね。
パロディですよね。
にも関わらず、ものっそいしっくり来るんだ。
笑えると同時に、しっくり来るんだ。
まぁぶっちゃけだいぶ前の段階で「そういうことなんだろうな」という予想はしてるんですけども、これ以上ない程の種明かしシーン。
これが、
>「ここは、裏世界だ」
だけだと絶対こうはならなかった。
このパロディまで含めたカオス感が全開に出た後だからこその、すっきり感といいますか。
わかってて尚、「な、なんだってー!?」と言いたくなってしまうような雰囲気が形作られてたと思います。

んでねー、5話くらいになってきますとですねー。
長谷倉くんたちもこの世界にこなれて来た感を見せ始めるんですが、これが見事に読者の心情とシンクロしてるんですよね。
こっちとしても、いい加減この世界にも慣れ始めてきたよと。
更なるカオスっぷりを加速させてきてはいるんですが、完全に麻痺って「あ、そっすか」としか思わなくなってくるんですよね。
うん? カーチェイスしてる片方の車に乗ってるのがマングースで?
ほう? もう片方がししゃも(調理済み)?
なるほど、そっすかー。
って。
これ、仮に1章でやられてたら絶対「なんでだよwwwww」って全力でツッコミ入れてたと思うし、一つ前の話でやられててもツッコミ入れざるをえなかったと思う。
けど、ここでやられたら「そっすかー」としかならない。
そして、長谷倉くんたちも「そっすかー」としかなってない。
たぶん計算されてるんだろうけど、凄い。
完全に掌の上で踊らされてる感がある。

ちょっと、感想の方もとっちらかってきて読んでる方も何言ってるかわかんねーと思うんですけども。
実際、本作を読んでる時の心境ってそんな感じなんですよ。
完全に、心がカオスに浸食されてくる。
あれだけわけわかんなかったヒョウリの言動についても、こんな世界で培われたのなら「確かにー」ってなるしかない。
そしてそう思った時、我々の精神は既に裏世界に囚われている。

それはともかく、6話に差し掛かりますと。
若干、世界に正気が戻ったように感じるのですね。
凄い、常識が仕事してる! って思いましたもの。
そしてそう思った後に、物凄い勢いで「常識」のハードルが下がっていることに気付くのです。
> なんだその語尾。新手のプリパラか?
とかも、ここに至っては「そうか、新手のプリパラか」としか思わなくなってるからね。
他の作品だったらこれ、作中一番のツッコミ所レベルの展開の連続だからね。

とはいえ、それまでのカオスに比べれば幾分まともな世界(当社比)に一旦なりまして。
そこからの展開は、まぁ王道っちゃ王道なんですよ。
冷静に振り返って、ストーリーラインだけを追えば間違いなく王道なんです。
囚われた女の子を迎えに行く男の子、って構図なわけですからね。
でも、読んでると全く王道に思えないといいますか。
何か、物凄く斬新なものを読んでいる気分になるのです。
いやこれ実際、この雰囲気は斬新で独特だと思いますよ。
(たぶん)シリアスな場面で(たぶん)真面目にやってるはずなのに、ものっそいふざけて見えるんですよね。
いや実際、この期に及んでもの凄い頻度でボケがぶっ込まれてもいるんですけども。

にも関わらず。
なのに。
なんだこれ。
なんだこの感動。
>「お前は今まで、ずっとこの世界にいたんだよな」
>「ううん、ぼくも今来たところ」
>「そういうセリフ言うやつは大概長時間前から待ってんだ」
>「天誅が下るね」
なんだこれ。
なんだこの感動。
こんなやりとりにさえ感動してしまう。
クッソわけわからんのに、このクッソわけわからん中でもギリギリわけわかりそうな気がしなくもない感じのヒョウリがクッソ懐かしくて感動するのですよ。
あぁ、戻ってきたんだなって。

そして、そしての最終話。
まずは、長谷倉くんと同じ気持ちで「誰だよ!?」とツッコミを入れつつのね。
そうきたかー、という感じ。
からの、したら、そうなるよねーという感じ。
いや、なんつーんですかね。
なんと名付ければいいんですかね、この感情。
かつて味わったことのない読後感に、ちょっと当てはめるべき単語が見当たりません。
あえて言うならば、「なんだか知らんがとにかくよし!」。
もうね、ホントにね。
締めの直前まで、とっ散らかりまくってるんですよ。
なんだったら、締めの段階に至って尚とっ散らかってるんですよ。
なのに、なんか綺麗にまとまってる感があるんですよね。
大団円、としか言えないエンドなんですよね。
これもう、卑怯ですよね。
なんだこの説得力。
なんだこの爽やかさ。
どこから出てくるものなのか、なぜ感じられるものなのか、全くわからない。
神近先生だから、としか言いようがない。
これが……これが、「作家性」というものだと言うのか……。
だとすれば、確かに私は作家性というものを未だ獲得していない……。


いやー、にしてもアレですよね。
長々書いたけど、全くこの作品の魅力を伝えられた気がしねーな!
やはり、この作品について言語化しようという試み自体が無謀……!
もうね、とにかく読め! としか言えないよね。
全3回に渡って毎度長々と書いといてそれかという結論ではありますが、はい、それです。

ケンガンアシュラ

どうも、はむばねです。
ブログ記事のストックが! マジ風前の灯!
やべぇよやべぇよ……。

いやまぁ以前は記事ストックなんて無しの状態で、ネタが出来たら一日に何回も更新してたわけで。
その頃を思い出し、ライブ感を大事にして生きろよって話ではあるんですけども。
一度ストックの味を覚えてしまうと、ストックがない時の不安感がハンパないぜ……。
というかブログ云々は置いといても、そろそろインプット不足がマジで深刻なレベルに達してきている気がする。
何か読まNight……。

そんなこんなで、最近では希少な部類のインプット。
こないだ東京行った時、ネカフェで読んだ漫画の感想です。
ネタバレは、そんなにないつもり。

ケンガンアシュラ 1 (裏少年サンデーコミックス)

小学館 (2012-12-18)
売り上げランキング: 102,577


あらすじは、(Amazonになかったので)Wikipediaより抜粋。
>企業、商人たちが巨額の利益を賭け、雇った闘技者によって素手による格闘仕合を行い、勝った方が全てを得るという拳願仕合。
>商人たちの争いを収める手段として、江戸中期に発祥したと言われているそれは現代にまで継承されており、今、己の最強を証明せんとする謎の闘技者、十鬼蛇王馬が拳願仕合の舞台に足を踏み入れようとしていた。
>その内に野望を秘めたる乃木グループ会長、乃木英樹がその男と出会ったとき、拳願仕合にて大きな渦が巻き起ころうとしていた。

なぜか! サーバインが主役だと思ってました!
まぁ、たぶん私が認識した巻の表紙がサーバインだったからなんでしょうけど。
なぜかわかってんじゃねーか。
けど実際、彼も主役張れる器ではあるよね。

というのは、ともかくとして。
ハイテンション&ハイスピード。
生き急いでいるかの如くガンガン試合が進んでいくので、読んでてもどかしさが全くありませんね。
絵面も相まって、もの凄い勢いを感じます。
しかし勢いだけで押し切っているのかというと、そんなこともなく。
各試合の展開もめっちゃしっかり練り込まれている感がありますし、大局的な企業同士の駆け引きも描かれてて面白い。

ほんで、出て来るキャラ出て来るキャラ全員がめっちゃ濃いんですよね。
主人公も一般的な作品に比すれば相当に濃い部類だと思うのですが、ぶっちゃけこの中だと一番影薄くね? と思うレベル。
ポッと出のキャラまでやたら濃いので、最早出てきたのがただのモブキャラなのかこれからレギュラーになるキャラなのかの判別すら付きません。
そしてこんだけ濃いキャラをこれでもかってくらい出しまくって、とっ散らからずにちゃんとお話がまとまってるというのが凄い。
それもストーリーのためにキャラが動かされてる感は皆無で、濃いキャラがしっかり濃い理念に従って濃厚な物語を形作っているのですよ。
この構成力の豪腕っぷりはやべぇですね。
圧倒的な才覚を感じる。

それから、アホみたいにいっぱいキャラが出て来るんですが、何気にキャラの扱いが丁寧といいますか。
使い捨てのキャラがほとんどいないんですよね。
個人的に、一番凄いと思うのが理人さんが未だにレギュラー張ってるところ。
この人、主人公の一戦目の相手なんですよね。
ほんで、主人公凄い系の漫画なので、まぁまぁ主人公に瞬殺されるんですよ。
にも関わらず、ただの解説役に成り下がるでもなく、さりとて何かテコ入れが入るわけでもなく、主人公に圧倒的に実力で水を開けられながら、それでも一線級で戦ってる闘士として描かれてるんですよ。
そして何の補正もかからず、格上には普通に負ける。
それでも「雑魚」という印象にはならず、「彼なら次は何かやってくれるかも」という期待感が残っているといいますか。
ずっと「格下」のままで「格」を保ってる感があって、それでも彼の試合もちゃんと魅力があるんですよ。
このキャラ造形というか、キャラ配置というか、これは何気に斬新なのではなかろうか。

あとキャラといえば、個人的にもう一人の主人公だと思っているのが山下さん(実際、普通に主人公より出番多くね?)。
見た目は典型的なダメサラリーマンのおっさんで、中身も基本的には典型的な巻き込まれ系リアクション要員なんですよ。
しかし、彼に何かが「ある」ことは1巻の時点から仄めかされてまして。
にも関わらず、19巻現在に至って尚それが一切明かされてないんですよね。
ものすげぇ引っ張るな!?
結構な頻度で伏線は追加されるんですが、一向に明かされる気配がないんですよね。
最初は動体視力がめっちゃ優れてるとかそういうことかと思ってたんですが、ここまで引っ張るってことはマジで物語の核心に迫る設定なのだろうか。
まぁそれはともかく、この人(本人の意思とは裏腹に)端から見るとかなり重要な立場にあって、その「立場」によって周りが勝手に彼のことを強者認定していくのが面白いw
この手の勘違い系ギャグ(?)、凄い好きです。
ただ、実際話が進むにつれ彼もガチの格を身に着け始めてるんだよな……。
最近は、ついに滅堂さん(戦えない組の中で一番格上的な人)を彷彿とさせるとまで言われたし……。
この人の(本人すら認識してない)秘密が何で、それが物語にどう関わってくるのか。
個人的に、本作で一番楽しみな点はそこかもしれません。

総じて。
一試合一試合の熱量が素晴らしく、その上で場外での駆け引きも抜群の面白さ。
19巻までいっても全く勢いが失速することなく、むしろ加速している感すらあります。
すげぇ続きが気になるし楽しみ。
……うん、ていうか、完結してから読めばよかったと割と後悔している。

映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃

どうも、はむばねです。
うーん……風邪はもう治ってると思うのですが、どうにもスッキリしないといいますか。
頭がシャキンと100%の稼働率に戻ってない感じです。
まぁ、100%になったからといって何が変わるわけでもないというかむしろ稼働率多少低めの方が作業は捗る説があるのですけれど。
それはそれとして、なんか気持ち悪いので早く全快といきたいものですね。

そんなこんなで(雑)、今回もクレしん映画の感想ですよっと。
相変わらず、ネタバレはマシマシでお送りしておりますのでご注意を。




あらすじはAmazonより抜粋。
>毎晩、楽しい夢が見られる世界、ユメミワールド。
> 何でも叶う夢の世界の訪れに、しんのすけたちは喜びいっぱい!
>・・・だったのに、 突然、楽しい夢は悪夢の世界へと姿を変えた!
>時を同じくして、春日部の街にやってきた少女・サキ。
> しんのすけたちカスカベ防衛隊の仲間になり、悪夢に立ち向かうと約束するが、 サキにはある秘密があった・・・

まず、最初に気になった点として。
なんか、全体的にキャラのブレを感じたような……?
しんのすけって、(サキちゃんをお助けしようとするとこで)こんなヒーローみたいな動機でヒーローみたいなこと言ってヒーローみたいな行動するような子だっけ……?
なんか、こういう場面でももうちょっとふざけた感じだったような……?(直後でふざけるけど
流れだけを見ると、自然というか王道な展開なんですけどね。
ネネちゃんがサキちゃんを認めるくだりも……うーん、しかしこれはネネちゃんらしいといえばらしいのか……?
こっちは逆に、流れ的には「えっ、そこでそうなんの?」って感じでしたが。
サキちゃんのキャラも、微妙に捉えがたいところがあった気がする。
全てを拒絶する感じなのかと思ったら、思ったよかあっさり受け入れてた感じとかね。
まぁでも、年齢を考えるとこのくらいが自然ではあるのか。
むしろ、カスカベ防衛隊レギュラーが年齢にそぐわなすぎるだけなのかもしれない。

というのは、ともかくとして。
ストーリーは、非常に良かったですね。
なんつーか、王道のボーイミーツガールって感じ。
秘密と危険を抱える女の子と、それを救う男の子。
クレしんでこの構成って、何気に珍しいのでは?
だから、しんのすけのヒーロー感にも違和感を覚えたのかもしれない。
普通に、同世代の女の子に対してはこんな感じに接するのかもしれませんね。
そういや、ネネちゃん以外のサンプルが記憶にない気がするしな……。

サキちゃんの抱えてる問題がかなりガチ気味なのも、クレしんでは珍しいかも。
とはいえサボテン大襲撃もガチ気味だったし、むしろ最近のトレンドなのかな?
いやまぁ、状況そのものは昔からガチなのがほとんどではあるんですけどね。
サボテン大襲撃とブタのヒヅメの時に書いたけど、昔はガチでもコミカルだったなぁと。
この辺りは、好みによるところでしょうけれど。

個人的には、かなり好きな感じでした。
悪役らしい悪役が実質存在しないってのも良かったですね。
サキちゃんのパパも、純粋に娘のことを思っての行動なわけですし。
不器用すぎる愛が随所に感じられたのがめっちゃ良かった。
特に、朝食のシーンね。
何気ない描写ですけど、あそこのグッと来た具合がハンパなかったです。
焦げたパンに、ポテトチップスに缶詰。
マジ不器用なんだけど、パパ的に精一杯考えてのメニューなんだろうな……ってのが伝わってくる。
そして、それが噛み合ってないのが実に悲しい。
それに対して「美味しいよ」と言うサキちゃんも凄く良かった。
あぁ、この子もちゃんとパパの愛情は感じ取ってるんだなって感じで。
ほんで、パパが自分のためにやってることも理解してて、だからそれを受け入れてもいるんだけども、本当の所は罪悪感があると。
それが、カスカベ防衛隊と出会って爆発したんですよね。
この板挟みな感じと、最後の背中を押すしんのすけという構図も凄く良かったです。

そして、貫庭玉家親子の絆によって訪れた状況に、相対するのが野原家親子の絆ってのもめちゃ良かった。
ユメルギーが強くなった理由が「ツルツルにしたから」ってのは思わず吹きましたがw
しかし、地味にここも「子供のためなら」感があって良かったですね。
ミサエの寝付きの良さとか、シリアスな場面でもぶっ込んで来る笑いも、凄く好き。
この緩急、実にクレしんって感じで素晴らしかったです。

子供サイドも、カスカベ防衛隊が全力でサキちゃんを救いに行くところが良いですね。
親子の絆だけじゃなく、きっちり友情も描かれてる。
それぞれの夢を使って助けに行くのも、展開に無駄がなくて良かったです。
ぼーちゃんの石化が決め手になったりとか、しんのすけのケツ力が伏線になってたりとか、この辺りは笑いつつも普通に感心しました。

ほんで、そっからの流れはね。
これは、普通に卑怯ですよね。
ママのくだりが出てきた時点で、この結末は予想通りっつーか約束されし勝利の剣なわけじゃないですか。
それがわかってても、尚泣いちゃうんですよね。
何も予想外の展開はなく、予想通りに感動してしまう。
これこそが王道よ。

笑いどころについても、序盤から随所に散りばめられていて良かったですね。
「頭は下げてもパンツは下げるな」とか、いきなり名言きたなって感じでしたw
つーか今回、なんか「上手いこと言う系のギャグ」が多いですね。
……と思ったらこれ、脚本が劇団ひとりさんなのか。
なんか納得。

毎度おなじみのゲスト枠も、夢の中ってことで唐突な登場でも違和感がなかったですね。
夢設定、強い。
ぶっちゃけ、とにかく明るい安村以外誰なのか知らなかったけどな!
大和田獏さんが、一応頑張ってくれようとしたところとかも良かった(小並感)。

あと強いといえば、ひまわりとシロが強すぎてワロタw
相変わらず犬と赤ん坊に救われてんな、こいつら……。

総じて。
王道ストーリーに、期待を裏切らない展開。
笑いの質と量も良くて、非常にエンターテイメント力の高い作品でしたね。

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密

どうも、はむばねです。
めっちゃ! 眠い!

果たして、風邪そのもののせいなのか薬のせいなのか……。
いやね。
別に、眠いこと自体はいいんですよ。
それで、眠れるんだったらな。
眠いのに眠れない時が一番マックスストレス溜まりますよね。
こんなに眠いのに眠れないとかお前マジ何がしたいんだよブチ転がすぞって(自分の身体に対して)思います。
眠気で頭が働かず、作業しようにも捗らないし……。
マジで、健康には気をつけねばなりませんね……。

まぁ、そんなこんなで感想です。
最近調子良い時はインプットよりアウトプット注力で、調子良くない時はインプットすらもままならずで、インプットがそろそろ深刻化しそうでヤバい。
ブログ記事のストックもヤバい。

それはそうと、毎度の事ながらガチのネタバレが普通に入ってますのでご注意を。



あらすじはAmazonより抜粋。
>第二次世界大戦時、ドイツ軍が誇った世界最強の暗号<エニグマ>。
> 世界の運命は、解読不可能と言われた暗号に挑んだ、一人の天才数学者アラン・チューリングに託された。
> 英国政府が50年以上隠し続けた、一人の天才の真実の物語。
>時代に翻弄された男の秘密と数奇な人生とは――?!

いやー、なんつーかこう、ザ・天才! って感じの主人公ですね。
ガッチガチのコミュ障なのも含めて、一般的に真っ先にイメージされるような天才像と言えるのではないでしょうか。
まぁテンプレと言ってしまえばそうなのですが、しかしわかりやすくもありますよね。
始まって即、「あ、こういうキャラなのね」ってのがわかります。
ほんで、変にヘタレたり人の心がわかるようになることもなく、キャラがブレなかったのが個人的にはグッドでした。
一応途中で人とのコミュニケーションの重要さを理解して歩み寄ろうともするんだけど、それも「人から言われたマニュアル通りにやりました」感が凄かったですものね。
彼は最後まで、孤高の天才だった。
しかし感情のない冷徹な人間というわけでもなく、彼なりの苦悩、そして思いやりがあるんですよね。
そのバランスと、直接ではないけど確かにそれを感じさせる描写が良かったです。

そして、そんな彼が、結局は周りに支えられたからこそ事を成し遂げた、というのも王道展開で良かったです。
まー、結構長らくストレス展開というか、周りsageムーブが続きますけどねw
しかし、そんな彼らが結局はアランさんを助けるからいいんですよ。
特に、皆でマシン撤去に反対するところとか超胸熱。
マジでsage展開が続いてたんで、「ま、まさかここも普通にダメな感じになるのか……?」と疑っていただけにカタルシスが凄かったです。
あぁ、ちゃんとみんな信頼してくれてたんだ……って感じで。
そこまでが結構しんどい展開続いてただけに、そっからのガンガン成功していく感じがすごく気持ちよかったです。

個人的には、雑談の中で出てきたクッソしょうもない話が最後の最後を決める重要なピースになったというのも良かった。
こういう展開、好き。
実際世の中、そんなもんだったりしますしね。

その後の自国の船が襲撃される計画を知らせるなってシーンも、「えぇ……? ここに来てまだクソムーブがあるのか……?」と思いきや理由を聞けば納得。
そして、全員のその苦悩がすごく伝わってきたのも良かったですね。

ただアランさんのカミングアウトのとこは、ファッ!? ガチの同性愛者やったん!? ってなりました。
いやいや、こんなもん普通「という誤解だったのサ」ってなるとこじゃないですか。
妙なとこで予想裏切ってくるなw
これは、モデルになった人もそうだったってことなのかな……?
事実は小説よりも奇なり、か……。

そっからのラストも、「お、おぅ……」って感じでしたね……。
微妙に救いがあるようなないような……。
というかアランさんの望みがイマイチよくわかんなかったので、彼が満足して逝ったのかどうかもちょっとよくわからなかった……。

つーか、結局泥棒事件は何だったの?
なんで警察を遠ざけたの?
結局何かパクられたわけなの?
ここも、よくわからなかった。
私の読解力不足か……?

というのは、ともかくとして。
最初は「暗号解読なんてテーマで2時間もの尺をどうやって保たすんだぜ……?」と思ったものですが、結局は人間模様が大きく占める物語でしたね。
個人的には、自分の中でのヒューさんの評価の移り変わりが面白かったですw
集合シーン:おっ、クッソ有能そうやな!
序盤:なんや、結局コイツも他の奴と一緒かいな……。
中盤:と思ったら、やっぱ有能やったやんけ!
終盤:ヒュー……いい奴……。
って感じ。
綺麗に踊らされた感がありますねw

しかし、必ずしも「良い人」ばっかりだったわけでもなく。
ファッ!? ガチでスパイおったんかい!? ってのもそうだったし、割とアランさんサイドに立っていてくれた感のあるミンギスさんも腹に一物どころじゃない思惑を抱えてたわけですし。
まぁ、彼の立場からすると当たり前なんでしょうけども。
そこもあったからこそ、終始「切れ者」という印象があったわけですしね。

そんな中、クリストファーだけはガチのいい奴でした。
……が。
機械にクリストファーとか名付けた辺りで「あっ……(察し)」ってなりましたが、案の定でしたね……。
まーしかし、彼がいたからこそ、このアランさんが形成されたわけなので……。
まさしく、彼の中で生き続けてるって感じなのでしょうね。

総じて。
変わった題材ではありますが、物語はかなり王道寄り。
熱い展開があり、カタルシスも強い割にそこまで不快な描写も多くなく、良いバランスの映画だったと思います。

ラッキーチャンス!

どうも、はむばねです。
なんかこのGW、微妙に忙しいです。
まぁまぁガッツリ艦これやってる時点であんま説得力ないですが。
というか、艦これやってるから他に時間が取れなくなってる説は割とある。
あとスキル『不眠』がなぜかここに来て割と荒ぶってるので、作業効率があまりよろしくないというのも関係しているかもしれない。

まぁ、それはそうと本日はライトノベル感想です。
基本ライトノベルは2010年以降のを選ぶようにしてるんですが、今回は作者買いなのでちょい昔(2007年)の作品となりました。

なお、結構ネタバレもしてるので注意。
つーか最近映画のネタバレ自重無し感想に慣れすぎて、ライトノベル感想も普通にネタバレ有りで書いてしまう癖が出来てきてるような気がしないでもない……。


ラッキーチャンス!<ラッキーチャンス!> (電撃文庫)
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス (2016-03-05)
売り上げランキング: 133,437


>日本一不運で貧乏な“ごえん”使いの高校生・外神雅人。
>ある日、そんな彼のもとに、かわいい福の神の女の子・キチがやってきた。
>キチは福の神としての使命を果たすために、なんとか雅人を幸せにしようと頑張るが、なぜか雅人は不幸になるばかり…。
>実は彼女は福の神に転職したばっかりの元疫病神だったのだ!
>問題いっぱいの学園ハッピー・ラブコメディ。
>『いぬかみっ!』の有沢まみずが贈る待望の新シリーズ、ついにスタート!
>
>「わたしがマサトを幸せにしてやる!」
>「なんかますます不幸になってる気が…」。

『インフィニティ・ゼロ』も『いぬかみっ!』も凄く好きだったのに、なぜか読んでなかった有沢まみず先生の三作目の作品。
まぁ、なぜかっつーとちょうどライトノベル読んでない時期だったからなんですけど。
なぜだかわかってんじゃねーか。

というのは、ともかくとして。
雅人くん(主人公)、クッソ格好えぇなぁ……。
不幸度が笑えないレベルで笑えるくらいなんですけども、それでも前向きなのがいいですね。
それもただノーテンキなのとかポジティブシンキング過ぎるのとかなのではなく、キッチリ毎回ダメージを受けてヘコむんだけども、それでも最後は前向きになってるってとこが凄く心地良い。
真の意味の心の強さを感じる。
ほんで、不幸になっても(ほぼ)人のせいにしないんですよね。
仮に、人のせいであったとしても。
ここにもまた、真の意味の優しさを感じる。

キチちゃん(ヒロイン)も、まぁ足を引っ張ってはいるんですけども、無自覚とか気にしてないとかじゃなくて、ちゃんと認識してガンベコみしてるのが良かった。
雅人くんを幸せにするために来たはずなのに真逆の結果を引き起こしてしまっていることに対して真摯に悩んでいて、彼女にも本当に優しさが感じられる。
だから、足引っ張ってる展開でも全然不快にならないんですよね。
これ、キャラ作り間違えると酷い印象になってたと思います。
この辺り、流石の上手さ。

ていうか、キチちゃんめっちゃ可愛いな……。
なんか、久々に純粋に庇護欲に駆られるヒロイン(?)を見たような気がする……。
無知系ヒロイン、凄く好きなんですよね……。
つーか、知らなかったことを知ってはしゃぐヒロインが好きなのかな。
肉まんで喜ぶシーン、尊い……。
美味しそうに食べる女の子も好きなので、倍率ドンですよ……。

本編でも言及されてる通り、子猫っぽい可愛さですね。
性的な……部分もまぁ描写としてはなくもないのだけれど、本人が理解していないので実にプラトニック。
雅人くんサイドも、途中から彼女に接する態度が保護者のそれになってますよね。
割と、自ら思い込もうとしている感も出てますけど。

閑話休題。
冒頭に書いた通り雅人くんは精神面でも格好いいのですが、戦闘面でも格好いいです。
つーか、「日本最強の霊能者」って肩書が既に格好いい。
5円玉という変わり種が媒体なのは、カエル消しゴム使ってた(いぬかみっ! の)ケータくんと同じ感じですね。
あっちはちゃんと理由あったことが後に明かされたけど、こちらもたぶんそのうち明かされるのでしょう。
そして、変な武器(?)を使ってるのに全然格好悪い感じにならないのも流石。
ただでさえ貧乏なとこにお金を媒体してるので、実質「戦闘力=経済力」になってるって構図も面白い。

戦闘力のないキチちゃんが、しっかり戦闘面でもアシスト出来てるってのもいいですね。
ただ両替崩しが伏線になってたのは、無茶苦茶格好いいシーンなのに笑ってもうたw
いやしかし、ここの雅人くんは本当に格好良かったです。
いぬかみっ! の時もそうでしたが、有沢先生は主人公を魅せるのが本当に上手い。
普段が割と良いトコないからこそ、マジになった時の格好良さが映えるんですよね。
普段も成り行き上そうなってるだけで、本当の意味でどうしようもない奴だと読者はわかってるってのもデカい。

托鉢が成り立ってる時点で、友人関係が良好なのがわかるってのも個人的に凄く好きなポイント。
特に和尚、めっちゃいいやつw
更衣室を覗かれて尚、女子にも一定の優しさが残ってるってのもいいですね。
二ノ宮さんに至っては、最初は単純に「はえ~、えぇ人やな~」と思ってたのが、えぇ人すぎて後半は「え、まさかこれはラスボス化への伏線……?」とか思っちゃいましたよ。
疑ってすみませんでした。

校長も、別に普通のいい人ですよね。
むしろ、雅人くんがなんで嫌ってるのかわからないレベル。
まぁ、描写されてないとこで色々あったんだろうなってことなんでしょうけども。
結局は、雅人くんのことちゃんと考えてくれてる感がありますよね。
そして、無茶苦茶雅人くんを(あるいは雅人くん本人以上に)理解してる。
嫌がらせ(?)も、きっちりラインを弁えてシャレで済ませられる範囲にしてる感があります。

第二話では、完全に巻き込まれただけなのに名司会っぷりを発揮する雅人くんにクッソ笑いましたw
この人、やっぱ運さえ絡まなければ無茶苦茶高スペックなんじゃね?
これは(あくまでこの話の中では)誰も不幸にならず、雅人くん的にもハッピーエンドを迎える良いお話でしたね。
※ハッピーエンド(ボロいテントを家として手に入れる)。

そして、ラストエピソードはね。
まぁ、ハッキリ言ってしまうと、ショボい。
最初は「きっと雅人くんが手強い霊をバシッと退治して終わるんやろうな~」と思ってたけど、そんなことは全くなかった。
でもね、それでいいんです。
この物語は、それだからこそいい。
読み終わって、そう思いました。
悪者をやっつけるんじゃないんですよ。
悪者なんていないんですよ。
ただ、なんつーのかな。
純然と存在する、仕方ないこと、どうしようもないこと、ただ運が悪かったこと。
あえて言うなら、誰にでもあるそういうのを、吹き飛ばしてくれたのがキチちゃんなんですよね。
言ってみれば、雨が止んだだけ。
でも、当然それを成そうとすると物凄いパワーが必要になる。
そのクソデカいパワーを、ある意味無駄に、でもこの時に限っては最大限有効に使われるところに、やっぱり優しさを感じるのです。

総じて。
基本的にコメディメインで、主人公が不幸な目に合って、女の子がエッチな目にあって、なのに全体としてはとても優しい世界。
これで全く不快感がないというのが凄いです(人によるかもしれませんが)。
読んだ後、優しい気持ちになれる物語でした。
話も文体も軽快なので、サラッと読めるとこもいいですね。

映画クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険

どうも、はむばねです。
ほいさ、今日も今日とてクレしん映画の感想ですよっと。
当ブログでの感想としては、4作目ですかね?
プライムビデオで無料で観れるうちに、出来るだけ観とこうって魂胆です。
時間的にも短めで、内容的にもそこまで気合い入れる必要があるわけでもなく、酒飲みながら観るのにちょうどいいですしね。
まぁ、昨日言った通り最近は1時間半ですら記憶が保たないんだけどな!
泣きゲーの記憶が保持しない系ヒロインかな?

なお、今回も勿論ネタバレへの配慮は無しです。
あと、今回は若干のディスが入ってるので本作が好きな方はちょっと注意かもです。




あらすじはAmazonより抜粋。
>今度はテーマパークを舞台にしんちゃん大活躍!?  
>幼稚園の遠足で出かけた“群馬ヘンダーランド”。
>実はそのヘンダーランドこそオカマ魔女とその一味が地球征服を企む本拠地だった!  
>そこで地球のピンチに立ち上がったしんちゃん。
>お馴染みのアクション仮面、ぶりぶりざえもん、カンタム・ロボと強力な助っ人を引き連れて、オカマ魔女率いる強敵陣と世紀の大勝負!!当時セクシーアイドルとして大活躍した雛形あきこも登場。  
>さあ、地球の運命はいったいどうなる!?

ファッ!? 冒頭、てっきり劇中劇かと思ったらガチのやつやったんかい!?
ここは、普通に騙されましたね……。
いや、もしかたら制作側にそんな意図はなかったのかもしれませんけどw

そして、やっぱこの頃の作品は無茶苦茶懐かしいな……。
幼稚園の先生方のやり取りとか、ひっさびさに見たわ……。
そういやこの人たち、こういう時は無茶苦茶ちゃんとしてない大人になるんだったな……w

というのは、ともかくとして。
クレイ・G・マッドさんの無能ムーブが凄まじいなw
ネジを巻いちゃいけない人形にネジを付けたまま、わざわざ見せてくれるという親切さ。
更に、わざわざ変身してあげることで疑惑まで証明してあげるという。
少しは(ブタのヒヅメの)マウスさんを見習っていただきたいものである。

続くチョキリーヌさんのくだりでのしんのすけの裏切りは、しんのすけなら許される感があるし全く不快感がない。
まぁそうなるなwって感じ
この辺りは、積み重ねられたキャラの強みですね。

にしても、チョキリーヌさんが出てくると途端にバトル漫画の文脈になるな……。
しかも、ドラゴンボールタイプ。
小細工なしの、パワーVSパワーって感じ。
つかトッペマさん、この人この場面で実際人質(しんのすけ)無視して攻撃してない……?
マジでバトル漫画脳だな……。

そしてチョキリーヌさん。
この人も、クレイさんに比べれば有能だけどやっぱ慢心は酷いな……。
ネジ渡して放逐は流石にアカンでしょ……と思ったら、案の定だったぜ……。

ほんで、トッペマが消えてからの帰宅シーン。
地味に、しんのすけが精神ダメージ負ってると結構重い感が出ますよね。
「あの」しんのすけが、って感じで。
描写自体はそこまで重いものでもないんですが、これもキャラの積み重ねですね。
結局、思ったよか早い再会でしたがw

ちな、雛形あきこが今回の芸能人枠? なんですかね。
なんか、割と出番控えめですね。
どうでもえぇけど、今見たらしぶりんにしか見えなかった……w
つーか、雛形あきこに黒髪のイメージがないんですよね……。

閑話休題。
トッペマのお願いをしんのすけが断るシーンは、ちょっと違和感でした。
まぁもちろん熱血漢ってわけではないわけなので、断る流れも納得は出来るんだけども、理由もなく断るような子だっけ……?
いや、ビビったという理由付けはされてるわけですけれど。
別に弱虫ではなかったというか、むしろハートの強さは常人レベルを逸してるイメージだったのですが……。
実際今回も危ない目は合ってるわけだけど、そこまで動揺してる感もなかったし。
普通にトッペマ庇ってた(場面もあった)わけだし。
大体、他の映画だともっとやべぇ目に遭ってますよね(パラレルとはいえ)。
トッペマと別れた後もヘコんでる感あったけど、こんなセンチメンタルなメンタルだっけ……?
ただ、トッペマも無理強いせず自身を反省する流れはよかった。
こういうとこ、なんだかんだで優しい世界って感じでポイント高いですね。

からの、ス・ノーマン登場。
あの組織にあって、群を抜いての有能さである。
慎重、かつ大胆。
外堀から埋めるというのも心がけてる。
#ただ、先生が園児の家に泊まるって如何なる理由やったら成り立つ状況やねん……これも魔法だったのか……?
……うん、まぁ、そこまでやっといて、何本人相手には直球ど真ん中投げとんねん……という話ではありますが……。
これ、しんのすけ対応さえ誤らんかったら完封出来てたやろ……。
更に、せっかく追いつめてからのトランプの正しい使い方を教えてしまうというクソ凡ミス。
乱数調整かな?

しかし、アクション仮面とカンタムロボが歯が立たないというのはなかなかの強者演出でしたね。
まぁこの人たち、結局この映画ではクソの役にも立たなかったような気がするけど……。
その点はちょっと残念でした。
そんな中、ぶりぶりざえもんの(ある意味の)安定性よw
やっぱ彼はこうだよねw
完全に知ってたたわwww

まぁともあれ、ここでス・ノーマンの格は保たれた感がありました。
作戦タイムを認める度量もありましたしね。
ここも舐めプではあるんだけど、実際その後完封したわけなので。
そして、ちゃんちチ○コに配慮してくれる優しさよ。

んで、その後舞台は再びヘンダーランドに移るわけですが。
しんのすけの様子を全く加味せずヘンダーランドに連れ出すひろしとみさえには、相当な違和感がありましたね……。
一人置いてトイレに行くってのも……。
この時点で洗脳入ってた、ってことでいいんですかね……?
人形に入れ替わる展開は、普通にホラーでしたね。

そっから、しんのすけがようやく立ち上がるわけですけども。
とーちゃんかーちゃん救出で奮起……まぁ、やりたいことはわからんでもないけど……。
なんかここも、『クレヨンしんちゃん』でやられると違和感があるんですよね……。
私のイメージでは、立ち上がるにしてももっと軽いノリでやる感じだったのですが……。
まぁ、これは私が勝手にそう思ってるだけかもしれませんけれど。
ただここでも、トッペマがちゃんと責任感じてるのは良かった。
基本、トッペマはかなりしっかりしてますよね。
その正体を考えると、当然っちゃ当然なんですけども。
彼女のキャラ立てに関しては非常に上手くて、伏線になってるところが素晴らしい。

ちな、しんのすけが一人でヘンダーランド行くくだりで思ったどうでもいいことなんですけども。
クッソ今更だけど、むちゃくちゃしっかりした5才児だな……。
私は、中学生でも一人で電車乗るの緊張してたぜ……
つーかこれ、駅員さんの説明で乗り換え理解した上でヒッチハイクでたどり着いたのかよwww
そんなもん、今の私でも出来んわwww
ほんで、運転手さんにはちゃんと挨拶するんですね。
やろうと思えば、ちゃんとした態度も出来るのか……。
そんなキャラだっけ……?
トッペマを待てなかったのも、やっぱりちょっと違和感が……。

再び閑話休題。
相変わらずのここだけバトル漫画なチョキリーヌVSトッペマを経ての、マカオ&ジョマ戦(?)。
ババ抜きの顔芸はワロタw
相変わらず、絵面で笑わせてきますね……。

ただここで、ここまで格を保ってきたマカオ&ジョマもついにジョーカーを普通に渡すという無能ムーブを晒してしまいましたね……。
実際この場合、ジョーカーが残った方が勝ちだよね……。
まぁ、普通に卑怯ではあるけどもw
どっちかっつーと、悪役側がやってひろし辺りが「んがっ!? 卑怯だぞてめーら!?」とか言う場面じゃね?

その後のおっかけっこは、動きと緊張感があってよかったですね。
ただ、最後ははめちゃあっけないな……。
トッペマも、あれで終わりだったのか……。
てっきり、ボロボロになりながらも再登場するのかと思ったぜ……。
ス・ノーマンも、おしくらまんじゅうのくだりで伏線を張りつつもうひと騒動あるのかと思ってた。
まぁ、ラストに繋がってはいるわけではあるけども……。
素人考えでは、前半の尺をもうちょっと削ってこの辺りの描写を足した方が良かったのでは……? と思ってしまいましたね……。

総じて。
えー、まぁぶっちゃけて申し上げますと。
あんまり好きなタイプの作劇ではありませんでした。
最適解を選ぶのではなく、敵も味方も等しくミスを重ねることで結果的にゼロサムゲームを成立させている感じが特に。

ただ、これに関しては視聴する心構えがよくなかったですね。
観た順番もよろしくなかった。
ブタのヒヅメの直後に観てしまったので、どうしてもあの感覚を引きずっちゃってましたね。
もっと、頭空っぽにしてあるがままを受け入れるべき映画だった。
つーか、元々クレしん映画に対して敵味方共の最適行動とかを求めるのが間違ってんだよな……。
そう考えると、ブタのヒヅメの功罪は大きい……。

と、いう点を除いて素直に観ると。
しんのすけの成長がキッチリ描かれ、家族の絆で世界を救うという王道展開ですね。
出会いと別れ、そして再会。
きっちりボーイミーツガールもやってる。
「今、俺たちの息子が少し大人になったところだ」を筆頭に、見せ場も沢山ある。
なんだかんだでめっちゃ感想長くなっちゃいましたし、見所の多い映画でした。
あと無能ムーブについていくつか書きましたが、逆に言えばそこは愛嬌であり、不快なキャラがいなかったという点も好ポイントですね。

英国王のスピーチ

どうも、はむばねです。
最近、酒飲みながら映画観たら1時間半のやつですら記憶が保たないパターンがあって困る。
クレしん映画が毎度1時間半で、これなら流石に忘れんやろー……と慢心してたら普通にラスト付近覚えてないという……。
これ、3時間映画ともなると3日に分けて観る必要が生じるってことか……。
1日で1作消化するのが簡単だからって理由で映画を観始めたはずなのに、本末転倒感が凄いな……。

まぁ、それはともかく今日は洋画の感想ですよっと。
ちょい久々なので一応言っときますが、ネタバレは気にせず書いてるのでご注意を。
普通に重大なネタバレ連発してます。


英国王のスピーチ (字幕版)
(2013-11-26)
売り上げランキング: 7,054


あらすじはAmazonより抜粋。
>ジョージ6世は、王になどなりたくなかった。
>彼には吃音という悩みがあった。
>数々のスピーチの公務に、どう対処すればいいのか?
>心配した妻のエリザベスは、スピーチ矯正の専門家、ライオネルの診療所に自ら足を運ぶ・・・

お、おぅ……。
なんつーかこの物語、全員性格に難がありすぎじゃね……?

先生:俺の患者である以上俺の流儀に従え、問診はしねぇからお前来い ← 偏屈な医者キャラとしては、まぁわかる
奥方:いやウチの旦那王族やぞこんなとこと連れてこれるかい ← 一応正論な気はするしまぁわかる
太子:お前の試みによって俺の症状は激的に改善したがお前の方法は認めない ← ファッ!?

いや、なんでだよ……最初はともかく、効果があったんだからそこからは認めろよ……どこに頑なになってるんだよ……。
まぁ、言わんとしてることはわからんでもないんですよね。
今まで誰も治せなくて、本人も諦めてて、もう治療のために何かするのもウンザリって表現なのでしょう。
それはいいんですけど、やっぱ「症状が改善したのに」頑なって点がちょっと……。
それだけ絶望が深いってことなんでしょうけど、それ以外の部分については(相当に苦悩しながらも)どうにか正しい道を選ぼうとする前向きさが見て取れたので、ちょっと際立って気になってしまった感。
いや、むしろだからこそ、そこだけは譲れぬ苦悩なんだよ、ってことなんでしょうけど……。

つーか、「偏屈な医者」として描かれてるはずのライオネル先生が一番まともに感じるまである。
確かに初対面時のライオネル先生の態度は結構アレだけど、婦人の態度もちょっとアレというか「最後の望みを託しに来た人」の態度じゃないよねとか。
まぁこの時点ではライオネル先生の腕はわかんなかったわけだし、実際高貴なお方なわけではあるのでこれもわからんでもないけど。
あと、お兄様についても「お、おぅ……」って感じ。
人間臭くはあるんだけども、そして感情的にわかりはするんだけども、王族としてそれはちょっと……。
……つーかこれ、調べてみたら別の物語では結構「美談」として描かれてる史実なのか……。
物事は見る側面によってその姿を大きく変える、という好例……なの、かな……?

全体的に、共感は出来るし作劇上の意図も理解出来るが個人的に好きな演出ではない、って人物描写が多かった気がします。
無論、わざとそう作ってはあるのでしょうけれど。


というのは、ともかくとして。
ライオネル先生が普通に有能なのがとても良かったですね。
治療方法も有効みたいですし、カウンセラーとしても有能。

……と思ったら、医者じゃなかったんかーい!?
これは普通に驚きの展開でしたね。
しかし、確かに嘘は言ってねーんだよな……。
タバコの有害性について、この専門分野で知ってるものなの……? とか思ってたけど、これも伏線だったのかな?
実地で学んだものってことか。
医者じゃないってことがわかっても、微塵も有能感が揺るがないのは流石の描写。

ほんで、ここでまたクソムーブ来るのかなー……? と思ってたらバーティーさんの信頼も微塵も揺らいでなかった、ってのも凄く良かった。
ちゃんと絆を築けていたんだね……。

あとこの辺りで大司教さんが若干の悪役っぽく描かれているけど、ぶっちゃけこの人の言ってることド正論ですよね。
そら普通に考えたら、資格も持ってねぇ奴に王様の治療なんて任せらんねーよ……。
つーかこの短期間で二代続けて(それぞれ意味の意味で)問題児が王様とか、大司教の心労ヤバそうだなw

閑話休題。
スピーチを無事後切った場面は、うぉぉぉぉぉぉぉぉ! ってなりました。
やべぇ場面が訪れるかと思ったけど、思ったよかスムーズでしたね。
Wの発音がわざとってところも(本当かどうかわかんねーけど)なんか凄く良かった。
その距離感が、友人、て感じで。
ほんで、ちゃんと勲章あげてるのも公にも評価してるのがわかっていい感じでした。

先述の通り性格面ではちょっと「お、おぅ……」と思うことも多かったですが、しかしなんだかんだ能力的には全員結構な有能さんなところも良かったですね。
ほぼ全員が、能力で性格を補ってる感があるというか。
ライオネル先生は、先に書いた通り。
バーティさんも普通に王として有能だったらしいし、困難に立ち向かう心身共のタフネスさがあるし、なんだかんだで人の言うこと聞き入れる度量も持っている。
奥様も結果的に見る目は確かだったわけだし、この人がいたからこそバーティさんもやりきれたのは間違いない。
つーか、なんだかんだで結構聞き分けいいよねこの夫婦。

性格面についても、事が上手く運び始めてからはあんまり気にかかる点もなくなってきましたしね。
やっぱ、全員余裕がなかったのが悪かったんですかね。
最初は「なんやこいつら……」と思ったものですが、最後の方には普通に愛着持つようになってて、だからこそスピーチ成功のシーンが凄くグッときました。
なんだかんだ、結局1シリングが真の和解のきっかけなのも良かったです。

あと有能といえば、ライオネル先生の奥さん、ぐぅ有能。
「偉大になりたくないのかも、あなたが望んでいるだけ」。
彼女の言葉が、何気に結構なキーワードになってますよね。
ライオネル先生を諌める言葉でありつつも、責める調子ではなく、バーティさんの心情も汲み取ってる。
バーティさんだけでなく、ライオネル先生もこの奥方がいてこそって感じがしますね。

総じて。
決して派手な絵面ではありませんが、これも間違いなく一つの戦いであり、その中で描かれる人間臭い苦悩と友情と成功が美しく熱い映画でした。
つーか努力と友情で勝利を掴んでるし、これジャンプ漫画なんじゃね?

喧嘩稼業(8)

どうも、はむばねです。
ほいさ、今日も今日とて感想ですよっと。
本日は、まぁまぁ珍しい漫画感想ですね。
漫画の、それも続刊だと基本的に感想は書かないのですけれど。
キリがないし、そこまで感想ないことが多いですからね。
ただ、喧嘩稼業は毎巻書きたい感想が多すぎるので普通に書きます。

ぶっちゃけ、喧嘩商売時代はそうでもなかったんですけどね。
喧嘩稼業になってから、明らかに密度が段違いになってる。
伊達に3年休んでたわけじゃねーってことか。
もちろん「休まずに高クオリティ」なのが読者にとって最高ではありますが、「休まずにgdgd」と「休んで高クオリティ」だったら個人的には後者の方が良いですね。
まぁ、(作者読者共に)生きてるうちに完結するのが前提ではありますけれど。

そんなこんなで、ネタバレ全開でいきますので未読の方はご注意を。


喧嘩稼業(8) (ヤングマガジンコミックス)
講談社 (2017-04-06)
売り上げランキング: 185


前巻の感想はこちら

展開はっや!?
6巻の時も書いたけど、展開はっや!
まさか、主人公戦ですら1巻ちょっとで終わらせるとは……。
これは完全に予想外でしたね。

しかし、物足りないかというとそんなことは全くなく。
むしろ、これでもかってくらいに濃厚でしたね。
全コマの情報量が凄まじく、読むのにめっちゃ時間がかかります。
しかし、そんだけ読んでても普通に重要な伏線全部読み落としてるというね。
いや、これは私が間抜けというよりも木多先生が上手すぎるだけだと思うのですが……。

決着方法についても、完全に予想外。
ぐあー、そうくるかー。
いや確かに、言われてみれば残ってますよね。
確かに、回収するタイミングなんかなかったはずですもんね。
完全に盲点だったぜ……。
しかも、あのギャグ描写まで伏線だったとは……。
普通にギャグとしてクソワロタなので、まさか伏線だったとは思いもよらなんだ……。

つーかですね。
下馬評では佐川兄圧倒的優位だったところを、最初の仕掛けで崩したわけじゃないですか。
ほんで、でも佐川兄の地力によって追い詰められたわけじゃないですか。
この辺りは、大局的に見れば石橋戦と似た構成ですよね。
だから、読者としても「おっ、ここからは十兵衛ちゃんもまたガチモードでやるんかな?」って思うじゃないですか。
前巻の引きも、「拳撃最強石橋強と打ち合っている」ってクッソ格好いい台詞でしたし。
別にそれで全然文句無いし、なんだったらそれを期待してすらいた。
からの、この展開ですよ。
もう、完全に意表を突かれた。
突かれまくった。
十兵衛ちゃんが梶原とほぼ同じ動きを取ったとこで気付いてもよさそうなもんなんですが、その段に至ってもまだマジモードなんだと思ってた。
ホント、十兵衛ちゃんの「屍だ」の台詞まで気付かなかったし、言われた時は「あ゛あ゛っ!?」って(工藤相手に梶原が金剛の下地を作ったことに気付いた時の)十兵衛ちゃんみたいになったわ。
そもそも、二連続で屍で決着とか思いませんもんね。
普通に考えたら「ちょwwwまたかよwww」ってなりそうなもんなんですが、全くそうはならず、むしろ「すげぇ……そうきたか……」って感じ。
綺麗に伏線を隠しきっていたのと、「十兵衛なら確かにやる」と思わせるだけの積み重ねがあってのことですね。
上手い、上手すぎる……。
神かよ、木多先生……。
なんだこのギャグ漫画家……。

試合直後から工藤に揺さぶりかけてるところも流石。
そして、息つく間もなく次は文さん戦ですか……。
これも全く予想がつきませんね……。
普通に考えたらメタ的に考えて文さんが勝つはずなんですが、この漫画に限ってはそこを覆してきても全くおかしくはないからな……。
十兵衛ちゃんが工藤戦より前に負ける展開すら十分あり得ると思ってたし。

特に、櫻井は今回の参加者の中でもかなり強者エピソード多く描かれてますからね。
文さんが負ける姿も想像出来ないけど、この人が負ける姿もなかなかに想像できねぇ……。
しかも、今回で田島との異母兄弟設定・田島の「衆前で櫻井裕章を殺すのが俺の目的だ」発言で更に負けない理由ブーストをかけやがった……。
いや、それを言うと文さんの負けられない感も相当なもんなんですけども……。
でも、文さんが優勝するようなビジョンもあんまり見えてなかったりするんだよなぁ……。
いやいやしかし、なんだかんだで木多先生は王道展開が多いし……。
いやいやいや、でも別にここで優勝すること自体が文さんの目的ってわけでもないしな……。

差し当たり初手は文さん優位で始まったわけだけど、それも逆転フラグに思えてならないぜ……。
でも、文さんだからこのままあっさり勝ってもおかしくないようにも思える。
うーん、マジで読めない。
この組み合わせも、改めて見ると上手いですね。


総じて。
今回も情報量が凄まじく、引き込まれまくる8巻でございました。
相変わらず、続きが楽しみすぎる……。

«  | ホーム |  »

プロフィール

hamubane

Author:hamubane

たぶんライトノベル作家的なもの


Twitter

既刊情報

最新コメント

最新記事

カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
ブログ (4295)
スタンプ・デッド (73)
情報系 (21)
短ネタ (35)
太陽で台風 (2)
しゅーかつ (18)
レパートリー確認PJ (27)
自著を無理矢理褒める (7)
感想 (253)
天神周辺グルメ (39)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR