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徳間デュアル文庫『魔王さんちの勇者さま』1~4巻(完結)発売中!
徳間文庫『欠陥妖怪住宅』、『パラレル家族計画』発売中!
ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ『ブチ切れ勇者の世界征服』1~2巻発売中!

2017年4月、第11回HJ文庫大賞にて『銀賞』をいただきました!
2017年5月、ジャンプ小説新人賞’16 Winterにて 小説フリー部門『銀賞』受賞をいただきました!
2017年9月、第30回ファンタジア大賞にて 『金賞』をいただきました!

第11回HJ文庫大賞"銀賞"受賞作『カンスト勇者の超魔教導 ~将来有望な魔王と姫を弟子にしてみた~』
1・2巻、HJ文庫より発売中!
第30回ファンタジア大賞 "金賞"受賞作『お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか』
2巻、5/19(土)ファンタジア文庫より発売です!

2018-06

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勇者が死んだ!

どうも、はむばねです。
さぁ、感想の頻度が高まって参りました!
何度も書いている通り、感想記事が続く時はネタがないか時間がないかやる気がない時なんですけども。
もちろん、今は全部だよ!
いやまぁ、一応やる気は相応にあるんですがブログまで割く余裕がなくてですね……。
しかし、感想ストックも風前の灯で割とピンチです。
まぁとはいえ、今まで何回もこんなこと言いながらその度になんとかなってきたし今回もなんとかなるやろ(楽観)。

というわけで、感想です。
まぁまぁネタバレはあるけど、あんま気にするような作品ではないと思います。

勇者が死んだ! 1 (裏少年サンデーコミックス)
スバルイチ
小学館 (2015-05-12)
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>平凡な農夫の少年トウカは、ある日突然、世界の英雄である勇者を殺してしまう!!
>!しかも、その現場を勇者の仲間である少女に見られていた!!
>勇者を死なせた男になったトウカの運命は…!!?
>落とし穴からはじまる、村人と美少女たちのちょっとエッチな冒険ファンタジー!!

えー、タイトルの通り勇者が死にます。
一話目で死にます。
主人公の仕掛けた罠で死にます。
なの、で・すが。
ファーwwwwこの始まり方でギャグ一辺倒じゃねぇのかよwww
ていうか、状況的にはむしろ結構深刻じゃねぇかwww

いや、普通にまぁまぁ世界のピンチですからね。
トウカさん(主人公)周りはコメディ色が強いですが、それ以外は結構シリアスだったりします。
まぁ、そのシリアスをトウカさんが割とぶっ壊すんですがw
とはいえ、悪知恵で戦う系ではあっても敵はキッチリ仕留めるので普通に見せ場もありますし格好いいです。
最初は死ぬほど拒否ってましたが、王都を旅立つ頃には何気に勇者としての自覚育ってきてますしね。
ホモや骨マニアみたいな相手が嫌なだけかもしれませんがw

にしてもこの勇者の剣、剣っていうかほぼただの便利アイテムである。
完全に盗賊用の装備みたいになってるじゃねぇかw
そして、持ち主認定もガバガバでワロタw
勇者にふさわしい資質とかで選ぶんじゃねーのかよw

徐々に増えていく仲間、サブキャラもいいキャラしてます。
まぁ、時間が経つにつれ概ねポンコツ化していくのですがw
特にエセルさん(師匠的存在)のポンコツ化はマジマッハでしたね。
第一話からの伏線を受けて登場しておきながら、まさかこの容姿・設定で一番のチョロインと化すとはな……!

カイルさんも、ここまでいいキャラになるとは思いませんでしたね。
変態ですけど。
戦闘力だけならパーティー随一。
変態ですけど。
まぁ、結構な率で油断とかして負けるんですけどね。
あと、変態ですけど。
何度負けようと一ミリも揺るがない自信が読んでて気持ちいいです。
何気に、復讐の件と変態の件がなければ下手こくと一番勇者パーティーらしい行動してたりしますしね。
言うて、復讐についても途中からガバってますし。
一方変態には磨きがかかって行ってますが、だがそれがいい。
ていうか、変態がもう完全に一つの(それも作中で最強クラスの)技になってるじゃねぇかw
マルグリッドさんやエセルさんが順調にポンコツになっていく中、相対的にただ変態なだけの彼の株が上がっていくというw

逆に勇者様(本物の方)なんかは、途中から格好いい路線で戻ってくるんですけども。
こっちは第一話でのポンコツっぷりが酷すぎて、何をやっても挽回出来る気がしないw
どんなに格好いいセリフを言おうと、お前肉に釣られて死んだ癖にどの口で言うとんねんwとしか思えないぜ……。

とりあえず最新刊(たぶん)まで読んだところですが、物語的にもなかなか盛り上がってきているところです。
(タイトルや1巻の表紙から受ける程には)コメディ一辺倒じゃない意外と王道ファンタジー(な気がしてくる)作品、まずはWEBで読める分でお試しあれ。
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悪役令嬢は旦那様を痩せさせたい

どうも、はむばねです。
たまに思うんですけど、感想記事更新ツイートをリツイートされる方って記事の内容読んでらっしゃるんですかね?
というのも、んんっ……? この感想内容に対してそのコメントなのか……? というコメントがつくことがありまして。
もしかして、リンク先に感想記事があることに気付いてないのか……? と思う時があるんですよね。
というか以前「あっ、これはリンク先が感想記事だって気付かれてないな」と思ったことがあって、それ以来『感想更新』から『感想記事更新』に文言を変更してるんですが。
確かに、『感想更新』だけだとツイート内に書いてる感想が全てでリンク先は商品リンクだって勘違いされてもおかしくないですものね。
しかしこれでも伝わらないケースがあるとなると、うーんこれ以上はどうすればいいんだろうなーって感じ。

そんなこんなで、特に解決策も思い浮かばないまま今日の感想です。
ふわっとではありますが、重要なネタバレも含んでおりますので一応ご注意を。



悪役令嬢は旦那様を痩せさせたい

タイトル通り、悪役令嬢モノ。
しかし、悪役令嬢モノと言えば『ゲーム(漫画)の世界に転生』が割とお約束だと思うのですが。
本作の場合、転生要素はナッシンです。
ゆえに、『何が起こるか知ってるから』『キャラの情報を知ってるから』という手も一切ナッシン。
ガチ転落からのガチハードモードです。
しかも、まぁまぁ普通に悪役令嬢っていうね。
情状酌量の余地は十分にありつつも、完全なる冤罪というわけでも無し。
性格も、お世辞にも『良い』とは言えないレベル。
本当に、まぁまぁガチの悪役令嬢モノです。
この路線は珍しいのではないでしょうか(例によって私が知らんだけかもしれんですが)。

しかし、この性格の悪さが絶妙なんですよね。
普通にキツいし、そこそこワガママなんですよ。
ほんで、『そう見えるけど本当は心優しい』的な要素もあんまりないんですよ。
でも、だからこそ非常に人間臭い。
あぁなるほど、そんな状況になったらまぁ荒むよな……まぁ他人のこと慮れる余裕はないわな……っていうのが非常にリアルなのです。
でも、本当の意味で壊滅的に性格が悪いわけでもなくて。
良くも悪くも、非常に『普通』の感性なんですよね。
聖人君子なわけでも無し、自分の身を犠牲にしてまで他人を助けるような真似は(あんまり)しない。
でも、目の前で死にそうな人を放っておける程ドライでもない。
侮辱されれば怒るし、八つ当たりもするし、普通に他人を嫌いもする。
勘違いやらが発生するわけでもなく、嫌われる人からは嫌われる。
でも、そんな彼女を好いてくれる人も中にはいる。
特別に秀でた能力も無く、武芸が出来るわけでもなく、多少の特技はあるけれど、それで何かが劇的に変わるようなこともない。
権力を持っているわけでもなく、絶対的な後ろ盾があるわけでもなく、理不尽な事態に晒されればどうしようもなく悔しがることしか出来ない。
だけど中には出来ることもあって、そんな彼女でも……あるいはそんな彼女だからこそ、結果的にではあっても、救える存在もあって。
そんな、普通の悪役令嬢(?)の等身大の物語なのです。

なので、まぁぶっちゃけて言うと、恐らく悪役令嬢モノに求められやすい要素であろう『痛快さ』とか『成り上がり』とか『鈍感コメディ』とかの要素はビタイチ無いと言っていいでしょう。
まぁまぁストレス展開も多いです。
なんだったら、恋愛要素すらそこまで濃くは無い。
カミラ様(主人公)はフられた王子様に片思い続行中だし、アロイス様(旦那様)もあまり感情を見せる人ではありません。
でもそんな二人が徐々に、本当に遅々としてではあっても打ち解けあっていく様がもどかしくも楽しくて。
出来ることしか出来ないカミラ様がそれでも出来ることをやって、自分勝手ではありつつもそこも含めて受け入れてくる人が少しずつ増えていく様に心温まります。

なんか、こう書くと大半悪口みたいになっちゃってますが……個人的には、このビハインド要素とも思える部分こそが本作の魅力だと思うんですよね。
何度も書いている通り、カミラ様を筆頭に出てくる人たち皆が凄く人間臭くて。
まるでどこかの世界で本当に生きた、普通の、一生懸命で、少し不幸で、だけど確かな幸せを掴んでいく女性の人生の一部を切り取って見せてもらったかのような、そんな気分にさせられるのです。
人一倍『我』の強いカミラ様だからこそ、『我』を押し殺すアロイス様の『我』となれる。
彼にとっての『大切』を、強引にでも増やそうとしてしまう。
逆にそんな彼だからこそ、ゆっくりではあれ彼女の心を溶かせた。
完璧ではない二人だからこそ、不器用にも補い合っていくような恋愛模様も楽しかった。

また、構成の妙にも唸らされました。
壮大なネタバレになるので詳しくは書けないのですが、これたぶん最後まで引っかかると思うんだけどどうすんだろうな~とか思ってた部分をそう繋げてくるのかと。
ラストに向けて、非常に丁寧に伏線がバラまかれていました。
そしてそれが一気に回収され、怒涛の勢いで迎えるラストは鮮やかの一言。
それまでちょっと不満に思ってた点も、すっかり拭い去られてしまいました。
特に、やっぱりカミラ様とアロイス様が積み上げてきたものがあったからこそっていうのが良かったですね。
元々核となるキーは最初から持っていたはずだけれど、本来それは埋まったままで誰の目にも触れられなかったはずのもので。
カミラ様がやってきて、アロイス様がそれを受け入れたからこそ全てが良い方向に向かったのだとよくわかり。
だからこそ二人で掴んだ幸せなんだ、というのがよく伝わってきました。

総じて。
決して善人でも聖人でもない女性が、ままならない状況に翻弄されつつも有る種力強く抗っていく物語。
順調なサクセスストーリーではありませんが、だからこそ得たものの尊さがわかる『悪役令嬢』の物語でございました。

青春失格男と、ビタースイートキャット。

どうも、はむばねです。
もう6月に突入したってのに、少し肌寒いくらいの気温ですね@福岡。
ものっそい過ごしやすいので一年中このくらいで構わないくらいの感じではあるのですが、その分いざ暑くなった時に反動で辛そう……。
流石に、梅雨明けになると暑くなるんでしょうね。
まぁその梅雨も、とっくに入ってるはずなのに快晴が続く日々なわけですが。
作物とか、大丈夫なんですかね……。

というわけで、感想です(『というわけで』の意味を全力で投げ捨てていくスタイル)。
本日ご紹介するのはお助けキャラと同期受賞、第30回ファンタジア大賞“審査員特別賞”受賞作です。
割と重要なネタバレを連発しておりますので、未読の方はご注意を。


青春失格男と、ビタースイートキャット。 (ファンタジア文庫)
長友 一馬
KADOKAWA (2018-05-19)
売り上げランキング: 79,534


あらすじはAmazonより抜粋。
>高校に入学した日。
>野田進は桜の木から落ちてきた清楚系女子、宮村花恋と運命的な出会いをし、誰もが羨む高校生活を手に入れる。
>だが進は、そんな普通の幸せに満足できなかった。
>「あなたは、青春不感症なんです」
>そこに、エキセントリックな孤高の天才児、西條理々が現れる。
>彼女の言葉で、進の日常は甘くきれいに溶けだした。
>「私の足を舐めろ、です。大人の味を教えてあげます」
>友人も、家族も断ち切って、世間から孤立する。
>進と理々だけの秘密の共犯関係―“楽園追放計画”が始まった。
>目を背け、逃げ続ける。
>ふたりだけの幸せを信じて。
>第30回ファンタジア大賞“審査員特別賞”受賞作。

えー、読む前からチラチラと漏れ聞こえてきてはおりましたが。
なかなかに独特の雰囲気な作品です。

普通に考えると、コメディなんですよ。
やってることだけ捉えるとね。
ラブレター渡すのに胸に挟んできたり、足を舐めることを要請してきたり、それに従って……どころか、舐めてみたら気持ちよくなっちゃったりとか。
変態だー!?(AA略 ですよ。
でも、実際読んでみるとそういう読み口じゃないんですよね。
なんかこう、この世界ではそれが「正しい」んだって気分になってくるといいますか。
いや、全然変な世界観とかなわけじゃないんですよ。
普通に現実ベースで、変態的行為は変態的行為とみなされてるし、シンくん(主人公)自身にもその認識はある。
なのに至極真剣にやっているからこそ、それが凄く神聖なものであるように思えてくるのです。
一人称視点なんですが、シンくんが自分のことなのに客観的で淡々とした描写になってるってところも大きいと思います。
いや、うん、まぁ、本人の変態性というか『目覚めてしまった』部分も否定出来からぬところなのですがw

で、このシンくんがですね。
実のところ、かなりの高スペックなんですよ。
至極常識人で、思いやりがあり、人を気づかえる心も持っている。
そして、だからこそ喜劇的であり悲劇的なんですよね。
優秀でリア充でイケメンで、ただ、それに価値を見いだせない……どころか、むしろそれに苦しめられる『青春不感症』であるということが。

他方、ヒロインである西條さん。
ほぼ初コンタクトで足を舐めるように要請してきたりと、行動や言動だけを見れば典型的なエキセントリック主人公振り回し系ヒロインなんですよ。
まぁ、それもまた彼女の一側面ではあるんですけおも。
けど、本当に心から傍若無人で唯我独尊な性格だったのであればある意味で何も問題はなくて。
そうではなくて、無敵の人のような態度を取る西條さんも人の気持ちを本当の意味で踏みにじれるほどの『強さ』を持っていない。

そんな正常な感覚を持ち、しかし世に言われる『幸せ』という価値観を受け入れられない二人が、『どこか』へと向かおうとする物語です。
なんていうかこの、作中通して感じる息苦しさとでもいうのでしょうか。
やってることは足舐めたりとか腋舐めたりとかなんですが、全然軽い雰囲気にならないんですよ。
ずっと、緩く何かに締め付けられているかのような。
でも、その息苦しさが酷く懐かしく感じられるのです。

一般的にはどうかわかりませんが、少なくとも私は、実際高校時代に似たような息苦しさを感じていた記憶がありまして。
別に何ら大きな不満とか困難とかがあったわけではなく、むしろ高校当時から人生で最高に楽しいのは現在に違いないと公言しており、実際今に至るまでその主張を覆す気もないくらい、自分なりに充実した高校生活ではあったんですけども。
それでも、たぶん将来に対する漠然とした不安とか、日々のちょっとした不自由であったりだとか、そういった積み重ねのようなものがあったと思うのですね。
少し話は逸れますが、『ネガティブハッピー・チェンソーエッヂ』ではまさしくそういった漠然とした息苦しさみたいな部分が強調されており、だからこそ私は高校時代に読んだ中で一番好きなライトノベルは何かと問われればネガチェンを挙げてるようにしておりまして。
ネガチェンでは『そういうもの』の象徴というか権化としてチェーンソー男が描かれていたわけですが(だからチェーンソー男は弱まることはあっても基本的に倒せない)、本作における青春不感症という設定も同じような立ち位置なのかもしれません。
いや、もしかしたら全然見当違いのこと言ってるかもしれませんけれど。

閑話休題。
本作において、二人は自分たち以外を『追放』することで苦しみから逃れようとします。
そう、言葉としては『追放』なんですが、たぶんそれは『逃げ』の一種なんですよね。
でもそれを成し遂げるのに必要なある種の強さが足りなくて、『追放』しきれず。
文字通りに『逃げ』たところで、それを貫けるだけの力も立場も覚悟もなく。
この辺りのシビアさというか高校生に出来る限界といったところも、リアル路線です。

からの、ラストの着地点。
落ち着いたというか、無理矢理に落ち着いたように見せかけたというか。
まぁ、ぶっちゃけて言うと何も解決してないんですよね。
なんだったら、物語開始当初より状況は悪化しているとさえ言える。
ただ、ある意味では確かに『進んだ』結果でもあって。
とはいえ、ここが終着点というわけもなく。
果たして二人は、そしてその周囲の人たち(結局一番クレイジーでエキセントリックだったのは宮村さんだったんじゃないか説、一理ある)はどこに行き着くのか。
『これから』の物語が非常に気になる作品でございました。
あと、最後の最後prprシーンで終わるんかーい! というのはワロタw

総じて。
恵まれた文章力から紡がれる青春、そしてフェチズム。
どうしようもないものに抗おうとして抗いきれないという、どこか懐かしい息苦しさを感じる作品でした。
そして、足で腿で腋でした。

うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない 。

どうも、はむばねです。
ぐむむ、今日はメインじゃない作業にかなりの時間を取られてしまった……。
いや、必要な作業ですし今日のタイミングでやらないといけないことではあったんですけどね……。
なんか、徒労感が……。

……と。
こういう前振りをした場合、この後に続くのがどんな言葉なのか。
もう皆様おわかりですね?
そう。
というわけでさっさと感想だ!

本日の感想はHJ Novelsより発売されております『うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない 。』ですが、今回の感想はなろう版を読んでのものです。
徹頭徹尾かなりのネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください。
最後まで読んでの感想なので、書籍版で読んでる方も要注意です。


うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない 。

転生・転移無しの現地ファンタジー。
訳ありっぽい女の子を拾った青年の子育て物語。
そして……という感じです。

なの、で・す・が。
思ってた100倍くらいほのぼの路線だな!?
いや勝手に、なんか呪われた子を守るために世界を敵に回して旅する感じのお話なのかな……とか想像してたもので。

にしても、ラティナちゃん(ヒロイン)がクッソ可愛い。
徐々に喋れるようになっていく様も可愛いですし、デイルさん(主人公)を慕う様も可愛い。
ほんで、デイルさんの親バカっぷりが笑えますw

まぁ、ぶっちゃけて言うと共依存な関係なんですけどね。
でも、二人ともとても重たいものを背負っていて。
お互いの存在にそれが癒やされていく様が心温まります。
環境的にはラティナちゃんの方が強く依存している形でありながら、精神的にはむしろデイルさんの依存度の方が高いかもしれないって構図も面白いですね。
なんだかんだで『現状』を望むデイルさんに対して、それを壊してでも『前に進む』ことを願うラティナちゃん、というところにそういうのが表れている気がします。
いつも、先に覚悟を決めちゃうのはラティナちゃんの方ですしね。

ともあれ。
じっくりと、本当にじっくりと『娘』の成長と二人の絆が深まっていくところが描かれて。
だからこそ、彼女の想いが成就した時には読んでいても感慨深いものがありましたね。
二人には、末永く幸せになっていただきたいものです。

………………。
…………。
……。
……と!
散々! 思わせて! か! ら! の!
『転』の展開は鮮やかでしたね。
まぁ最序盤から不穏な空気は漂ってて、いつか来るものだとはわかってましたけども。
なるほどこういう形で来たかって感じ。
いやー、本当に鮮やかなタイトル回収。
私の最初の印象も、必ずしも間違ってるわけでもなかった。

そっからの展開がスピーディーなのも良かったですね。
個人的は、じっくり読みたかった気持ちもかなりあったのは確かではありますが。
魔王が必ずしも『倒すべき悪』ばかりじゃなく、それでも『自分の都合』で以って殺してくって展開も凄く好みで。
綺麗事じゃなく、『他の何を犠牲にしてでも守りたい』感が伝わってくるんでね。
これで魔王が悪性ばっかだと、やっぱ正義の物語かってなっちゃうじゃないですか。
そうでなくて、あくまで主人公がヒロインのために、エゴであっても、それが悪行と呼ばれる行いであっても、想いを貫くために覚悟を決めてるっていうのが良いのです。

が、この物語としては、ね。
やっぱ、そういうところに割くスペースは限られた方が良いのでしょう。
また、このスピード感によってデイルさんが完璧に覚悟完了状態で淡々とこなしている感じが出ているのも良かったです。
でも、実際のデイルさんが『甘い』のは作中でさんざん示されていたことで。
だからこそ端々に出ている葛藤、そしてそれすらも断ち切る想いが垣間見える感じで良かったです。
何気にデイルさん以外のメンツも(ある意味でデイルさん以上に)活躍してたのも好き。

一の魔王さんの件もね。
うわー、なるほどそう来たかって感じ。
これに関しては、綺麗に騙されましたわ。
そこそこ溜まっていたヘイトが、見事なまでに即座に解消されました。
完全に予想外、鮮やかに掌返しさせていただきました。
デイルさんの感情と読者の感情が綺麗に重なる感じも気持ちよかったです。

そっからのラストはね。
二人共、まぁまだまだ未熟で、沢山間違えることはあって。
でもそれを反省して、今度こそは『二人で』進んでいこうと誓って日常に戻っていく。
非常に前向きな締めで、明るい気分で読み終えることが出来ました。

総じて。
少女の成長、そして青年との絆を深めていく様が心温まり。
最後は正義などではなくまさしく愛のための戦いで、必ずしも王道とも正道とも言えないものながら、非常に熱い展開で。
徹頭徹尾『二人』の物語であり、非常に読み応えがある作品でございました。

監獄学園(完結)

どうも、はむばねです。
ここ最近、気温がものっそいびっみょーですね。
朝方寒いから長袖にしたろっ、と思ったら昼間暑かったり。
かと思えば、今回は騙されへんで……と思って半袖にしたら普通に寒いままだったり。
5月末って、こんなんでしたっけ?
ちゅーか、ここ数年マジで気温がバグってないですか?
年齢を重ねて、気温の変化に影響を受けやすくなっただけなんでしょうか……。

それはそうと、感想です。
今回は、以前最終巻が出る直前で読み始めてしまった監獄学園ですね。
最終巻も読んだので、改めての感想となります。
ネタバレはしてないつもり。

監獄学園(28) (ヤンマガKCスペシャル)
平本 アキラ
講談社 (2018-04-06)
売り上げランキング: 2,390


27巻までの感想はこちら

いやー、最後の最後まで笑わせていただきました。
なんだこの、謎の綱渡り感w
ここに来て、あの場面で、まさかあんな駆け引きが繰り広げられるとはw
あとはもうエピローグ的に後日譚でも書くくらいっしょ……そう考えていた時期が私にもありました。
この作品らしい、最後までの疾走感。

ほんで、ラストはねー。
まぁ、これも噂は聞いてたんですけどね。
お、おぅ……マジか……って感じでしたね。
ある意味でアイアムヒーローとかよりよっぽどアレやで……。
これは果たして、第二部への伏線なのか……。
ただ、これだけは言わせていただこう。
こwwwれwwwwはwww酷wwwいwwww
マジで成長してねーじゃねーか!

いやぁ、並の作品ならぶん投げエンドも疑うところなんですけどね。
終盤ちょっとグダり感があったような気がしますし。
でも、その展開があったからこそ外野の状況が外野のまま処理されて。
だからこそ、主役組(?)の話が彼らだけで展開されることになって。
気が付けば全部綺麗に終わっているという、なかなかに不思議な読後感です。
完全に計算され尽くした最終話だったと言って良いのではないでしょうか。

件のラストもね。
本っっっっっっっっ当にこの作品らしい終わり方なんですよ。
もうこっからはネタバレ含んで書きますけども。
あの三人の関係もね、考えてみれば綺麗に終われるわけがないんですよね。
いやまぁ、それはそれで見たかっちゃ見たかったんですけども。
ずーーーーっとグダグダやってきた(褒め言葉)関係なわけじゃないですか。
だからこそ、この作品なればこそ、あのエンドもある種の納得感があるものなのだと思います。

総じて。
もう終わりは見えてて、手札も全部見えてるはずなのに、それでも本当に最後の最後の最後の最後まで先が読めない作品でございました。
あと、花さん可愛い。

シャバの「普通」は難しい

どうも、はむばねです。
時間がないので本日のこのコーナーはカット致します。
え、艦これはやってるやろって?
艦これは生活やから……(震え

というわけで、早速いってみましょう。
ネタバレとかを気にする作品ではないと思います。

シャバの「普通」は難しい

異世界現地モノ。
いわゆる「俺、またなんかやっちゃいました?」の系譜ですかね。
監獄で産まれた女の子が、「シャバで普通に」過ごそうとする物語です。
しかし超人共に英才教育を受けまくって育てられたため、いちいち行動が規格外という。
基本、コメディ全振りの作品ですね。
恋愛要素もほぼ無しです。

いやー、しかしこれはなかなかに感想が書きづらい作品ですね。
コメディ作品の宿命でもありますが。
笑いが合うかどうかがほぼ全てですからね。
エンジェル伝説とかが好きな方は好きになる可能性が高いと思います。
北野くんみたいに、やらかした上で全く自覚のないタイプではないですが。
周りに指摘されつつも、あんまりピンと来ない系の主人公です。

とはいえ、ちゃんとその指摘を受け入れて次に活かしていこうとする前向きさがいいですね。
まぁ、活かそうとした上でまだ全然規格外なんですがw
むしろ、逆方向にどんどん突き抜けていく感まである。
でも、そんな彼女だからこそ救える存在があるっていうのが優しくて好きです。
当の本人にはそんな気皆無なんですがw

いわゆる嫌なやつも出てきたりするのですが、これまた主人公にその認識がないので嫌な読み口にはなってません。
むしろ、これからやられる約束されし運命に同情すら湧いたり湧かなかったりw
基本、主人公無双なので爽快感があります。

なんだかんだで最終的にいい話に落ち着くのも良いですね。
いわゆる悪役にさえも、ちゃんと救いがあるという。
この優しさ、好きです。

……うん。
やっぱ、感想書きづらいな!
とにかく読め系の作品です。
ただ、最初はちょっと固さがあるので10話くらいまでは読んでいただきたいところですかね。

総じて。
規格外オブ規格外な主人公の活躍が楽しい、笑えて爽快感もある物語でした。
そんなに長くもないですし、さらっと読むのにオススメ出来る作品ですね。

剣聖の私がお前を好きだと? 笑わせるな! 大大大好きなのだ!

どうも、はむばねです。
さて、それではそろそろ感想ブログとしての姿を取り戻していきましょうか。
※新規の方用の説明:(最近あんまり自信がなくなってきてますが)当ブログは感想ブログではなく(たぶん)日常系ブログです。
発売日にちゃんと買って、読んでる本自体はまぁまぁあるんですけどね……どうしても、感想が遅れがちになり恐縮です……。

というわけで、先月発売の作品ですが早速いってみましょう。
今回は、終盤のネタバレが多少なくもないのでご注意を。



あらすじはAmazonより抜粋。
>「小説家になろうと思うのだ」
>突然俺にそう宣言したのは『剣聖』とも名高い美少女剣士―シルフィだった!?
>パーティ仲間の俺やサービスシーン担当(!?)のロリ魔術師ユーリも巻き込まれて、彼女の小説執筆の取材のためにダンジョンへ向かうことになったけど…?
>「私の弁当を食べてくれ!はい、あーん」
>マジメに取材を始めるかと思ったら「スライムが服の中に!―あんっ!」なぜかサービス満点な方向に…。
>「さあ、今日もダンジョンに出発だ!(いい加減、私の恋心に気付いてほしいのだが!?)」
>大好き度MAXから始まる、ドタバタラブコメファンタジー!
>第30回ファンタジア大賞銀賞受賞作

第30回ファンタジア大賞銀賞受賞作ということで、お助けキャラと同期受賞作ですね。
王道ど真ん中な、ザ・ラブコメ! って感じの作品です。
鈍感主人公に思いを寄せる少女たちの、ドタバタコメディ。
そうそう、こういうのでいいんだよって感じでした。
久々に中華屋のシンプルなラーメンを食べた時のような安心感。

お約束的な暴力展開もあるのですが、ちゃんとその後にフォローが入っているのもグッドですね。
ちゃんと反省して謝れること、大事。
ミストくん、基本的に無実オブ無実ですからね……。
あえて言うなら、ラブコメ主人公が背負った宿命こそが罪か。
しかしまぁ、ミストくんも楽しんでるようなのでバランスは取れているのでしょう。

閑話休題。
自分の恋のために小説を書く、しかも剣聖がっていうのもシチュエーションとして面白いですね。
しかし、もっと崇高な感じかと思いきやバリバリ俗っぽい動機でワロタw
ていうか、シルフィさんチョロすぎ問題である。
物理的にはクソ強いのに性格的にはポンコツなのが愛おしい。

ポンコツいえば、ユーリさんもチョロいというかポンコツ系ですね。
こっちも、物理的にはかなり強いのですが。
いや、ユーリさんに関しては強すぎて制御の問題もあるんですけど。
半ば手榴弾みたいな扱いになってるのはワロタw
しかし、ポンコツ系のヒロインってどうしてこう可愛いんでしょうね。

そんなポンコツヒロインズの中で、ミーナさんのしっかり具合が輝いてますね。
ある意味黒幕で、実際ちょいちょい黒いところも垣間見えたりもするのですが、なんだかんだ良い子なのもグッド。
ていうかこの子、めちゃくちゃライバルに塩送りまくってますよね。
これは女神様の器ですわ。
ちょいちょい対応が雑な時もありますが、めんどいシルフィさんの相手をちゃんとしてあげてるだけでも好感度高い。

再び閑話休題。
本作のメインパートとも言える、魔物の生態調査も面白いです。
スライムやらミミックやらのいわゆるお約束系の魔物が対象なんですが、確かにこいつら実際にいたらどういう生態なんだって思いますよね。
そこに踏み込んでいて、まさしく「実際にいたら」な部分を見せてくれてます。
なんというか、小さい頃に図鑑を読んだ時のようなワクワク感がありました。

そして、それまでの生態調査が逆転の鍵になるという展開も良いですね。
コメディパートがシリアスパートに繋がっていく感じ、好きです。
まぁ、シリアスパートと呼ぶべきなのかはやや迷う緩さですがw
ユーリさん、どんな時でも笑いに繋がるマスコット的存在……!
そして、キメたかと思えばやっぱりいつもの雰囲気に戻ってくるミストくんよ。
最後の最後も、実に彼ららしい……この作品らしい締めだったと思います。

総じて。
王道ど真ん中をいくザ・ラブコメ。
ドタバタギャグが楽しく、ポンコツヒロインが可愛く、描かれる魔物の生態にワクワクする、一粒で何度も美味しい作品でございました。

喧嘩稼業9・10

どうも、はむばねです。
ジャンプを読む時間は取れなくとも、喧嘩稼業を読む時間は捻出するよ!
実際、ジャンプ一冊読むより単行本一冊読む方が時間かかんないですしね。
まぁ、早く読みたいという欲求に抗えなかっただけなんですが……。

というわけで、感想です。
そういや9巻の感想も書いてなかったので、9巻から10巻の感想をまとめて書きます。
主に文さんVS櫻井戦の感想ですね。
まず最初に一言、の部分から超絶ネタバレしているのでご注意を。

喧嘩稼業(9) (ヤンマガKCスペシャル)
木多 康昭
講談社 (2017-11-20)
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喧嘩稼業(10) (ヤンマガKCスペシャル)
木多 康昭
講談社 (2018-04-06)
売り上げランキング: 454


というわけで、まず最初に一言。
ファッ!? あそこから文さん勝つんかいな!?
これは完全に意表を突かれましたねー。

いや、始まる前は「でもなんやかんやで文さんが勝つんやろ?」と思ってたんですよ。
櫻井がいくら最強描写されてたとしても、田島との因縁があるとしても、漫画的にね。
9巻でピンチに陥っても、「こっからの逆転フラグか?」と思ってました。
でも10巻でどんどんピンチになってって、完全に悲壮感漂い始めて、あっこれは流石に負けるんやなって思ったんですよ。
だって、ぶっちゃけ勝ちの目が無くなってるわけじゃないですか。
普通に実力で圧倒された上に、ハンデまで背負ってるわけですし。
文さん、十兵衛ちゃん程には仕込むタイプじゃないですし。
しかし、からの、そうきたかーって感じ。
ラストがちゃんと富田流の技っていうのも非常に良かったですね。
割と「君ら煉獄に頼りすぎやない?」感が出てたところですし。

いやー、でもこれはホントに完全なる予想外。
9巻で文さん戦が終わらなかったんで、「今までの試合に比べたら尺長いな?」と思ってたんですけども。
なるほど、この展開にするならあそこまでの尺が必要でしたわ。
まず徹底的にビハインド背負う必要があるわけですからね。
前回の感想でも書いた通り、櫻井の因縁も相当なもので勝つ展開も全然ありえたわけですし。
完全に、木多先生の手の平の上で転がされた感ですねー。
足りない実力を仕込みとブラフで埋める十兵衛ちゃんに対して、なんだかんだアイデアと実力で競り勝ったっていうのも師としての面目躍如って感じ。
実質の致命打と思われたダメージを与えた段階で櫻井がややナメプ的ムーブもしてるわけで、今後田島との確執を描くにしても櫻井の格が下がってないのもデカい。

直後のヨシフ生存展開も熱かったです。
このおっさん、ただの小物と見せかけて本物の『裏』の世界の人間……。
覚悟が決まってやがるぜ……。

で、続いては川口VS 金隆山ですか。
これはこれで全く勝敗が読めませんねー。
両方が田島に強い因縁を持っていた先の一戦に対して、今度は逆に二人とも田島との因縁が全くありませんからね。
言ってしまえば、どっちが勝っても大勢に影響はない。
なんだかんだ漫画的に言えばこっちが勝つのでは? という予想が立った今までの三戦と違ってガチで予測不能。
作中の格描写的には、金隆山の方が上……なんですかねぇ?
まず、身体がチートですし。
無敗は(たぶん)川口も同じですが、金隆山は縛りプレイしてますしね。
いや、それで言うと川口も攻撃箇所は縛ってたのか。
そう考えると、やはり似たような二人の一戦ということになるのでしょうか。

背負ったものがある、という点も共通ですね。
ただ『相撲界』というデカいものを背負ってる金隆山に対して、川口は『家族』。
心情的には川口の方が理解しやすいですし応援したくもなりますが、『重さ』で言うとやっぱ金隆山になるのかなー。
まぁ10巻時点では、その重さがむしろ枷になってしまってる感じですが。
逆に言えば、それを解放する余地が残ってるってことですからね。
今のところ川口優勢に見せるのも逆転フラグとしか思えないし、さりとて川口が現時点で全てを見せているわけでもなく。
繰り返しになりますが、全く結末が読めません。

いやぁ、今回も続きが楽しみですね!
掲載ペースはなかなかにアレなようですが、たまに載ってるだけでもまぁ……。
なんだかんだ、(ここ最近の2巻は)半年に1回くらいのペースで出とるしな……。

土地神様のわすれもん

どうも、はむばねです。
やっべ、このコーナーに書く内容考えるの忘れてた。
えー、はいまぁそんなこんなでね。
今日はこの感想記事の書き溜めがあるからブログの方はえぇやろ~と思ってちょっと油断してましたね。
既にお酒入ってますんでね。
もう、さらっと流して感想に入っていきましょう。

なお、ピンポイントで終盤のネタバレ要素がありますので未読の方はご注意を。

土地神様のわすれもん (富士見L文庫)
新井 輝
KADOKAWA (2018-04-13)
売り上げランキング: 143,276


あらすじはAmazonより抜粋。
>「わすれもん」―とある地方の方言で、忘れられた存在を指す。
>世間から「わすれもん」扱いの作家・真金井光。彼が庭先の祠を掃除していると、中に置かれた猫の人形が動き、突然喋り出した。
>自分も「わすれもん」となった土地神だという猫は、同じような存在を助けようと光に持ちかける。
>「きっと普段得難い経験が出来る。作家の君にとってうぃんうぃんだろう?」
>肉球とガッチリ?握手で約束を交わす光だが、実は彼にも忘れている過去があって―。
>2人一緒なら百人力のコンビが皆のために駆け巡る友情物語。


あらすじにもある通り、人間と土地神様のコンビが各種問題(?)を解決していく感じのお話なのですが。
この土地神様が、実に俗っぽいというか神様らしくない。
そして、それがいい。
ていうかこの方、理想の上司感が凄いんですよ。
下の者(?)の話をちゃんと聞くし、指摘を受け入れるし、それに伴って自分の方針を柔軟に変更するし。
フランクな感じも、威厳は無いかもしれないけどコミュニケーションが円滑になってグッド。
普通に人間(?)が出来てるんですよね。
人の機微に敏いし、気持ちを尊重してくれるし、割と的確にアドバイスしてくれるし。

ほんで、ムネオくん……もとい、光くんもスペック高い。
文武両道、生活系他各種スキルも完備で気遣いも出来る紳士というこの万能死角無し感よ。
なお、ツッコミスキルも保有している模様。
何気に、事態を割と速攻で受け入れる柔軟性も高いですし。
小説書けないことだけが欠点だったのも、割と早々に解決されますしね。
小説のネタ探しという建前ではあっても、ちゃんと人を助けたいって思う善性も持ってますし。
この人も、普通に人間出来てる。
そんな『出来た』二人を中心としているからこそ、物語全体が非常に優しい読み心地となっています。

優しい、というか柔らかいというか。
基本、激しい何かが起こるわけじゃないんですよ。
四章立てなんですが、最初の三つはそれこそちょっとした人助けとか日常レベル。
#一部人じゃないのも助けてますが。
四つ目も、二人にとっては大事件の部類なんですが、なんというかこう……読んでて負の感情が湧いてこないんですよね。
ただただ、二人の優しさだけが胸に染みていく感じ。

そして、その優しさこそが本作の重要な部分で。
『優しすぎる』ことがキーになっているというのも上手いですね。
ただ言葉で『優しすぎる』とか言われても「はぁん?」ってなもんですが、そこまで読んでて本当に二人が『優しすぎる』ことが伝わっているので説得力があるのですよ。
物語の随所から優しさが滲み出ている。
そして、そんな優しすぎる二人(?)だからこその別れが温かくも物悲しく感じられました。
………………。
…………。
……。
……と、見せかけてかーらーのー! な展開でワロタw
しかし、この物語はこういうところに着地して欲しかった、というところに見事着地してくれた感じ。
そうそう、こういのでいいんだよ!

総じて。
優しい二人(?)のやりとりと彼らの行動が、愉快でもあり読んでいて心地よく。
何もかもをスッキリと解決するわけじゃない、解決出来るわけじゃない彼らの、だからこそクスリと笑えてほっこり出来る、温かい物語でございました。

金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿

どうも、はむばねです。
本日の感想は、連載始まった頃に凄く話題になった作品ですね。
「やることが……やることが多い……!」のコマが一番有名でしょうか。
実は発売日(去年の11月)付近に買ってすぐ読んでたんですが、感想は今更という。
だいぶ乗り遅れた感がありますね。
まぁでも、気にせず感想書いていきます。

ネタバレもクソもないというか、なんだったら本編で20年くらい前にネタバレしとるわ。

金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿(1) (講談社コミックス)
船津 紳平
講談社 (2017-11-17)
売り上げランキング: 193



んんっ……? なんかやけに軽くね……?(物理的に
……と思ったら、普通のコミックスよりちょっと小さいのか。

DSC_0224.jpg

わかりづらいですが、重ねるとちょっとだけ普通のコミックスの方がはみ出します。

というのは、ともかくとして。
あらすじは……いやもう、あらすじをコピペする必要もないでしょこれ。
タイトルで全てが表されてます。
金田一少年の事件簿の、犯人視点での奮闘(?)が描かれてるスピンオフギャグ漫画。

にしても……クwwwソwwww
ギャグ漫画なのにwwwwめっちゃ本編を仔細に分析してやがるwww
いやー、これは本編にハマってた人なら笑わざるをえないのではないでしょうか。
基本は「あのトリックを実行するためにはこんな苦労が必要だったんだよ!」ってネタなんですが、それが全部「確かにーwwww」ってなるんですよね。
言われてみれば、物理的に色々と無理してるわ……と。

ま、逆に言えば本編を読んでない方には何のことか全くわからないでしょうけれど。
完全に、本編をそれなりに読み込んでる前提で作られてます。
もっとも、そういう人以外はそもそも本作を手に取ろうとは思わないでしょうがw

しかし、読む前は「20年も前に読んだ漫画のことなんて覚えてねーだろ……」とか思ってたんですけども。
実際読み始めてみると、ちょっと自分でもビックリするくらい詳細に覚えてましたね。
被害者もトリックも犯人も動機も。
やっぱ、子供の頃に読んだのって記憶に残ってるもんなんですね……。
今だったら、半月前に読んだ作品ですら記憶が怪しいわ。

……と、だいぶ話が逸れてしまいましたが。
しかし、本作に余計な説明など不要でしょう。
本編では飄々としていた犯人たちが、裏では苦労しまってる様が笑えるスピンオフ。
金田一好きは必見です!
まずはマガポケで掲載されている分を要チェックや!

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