スクウェア・エニックスノベルス『スタンプ・デッド』1~5巻&コミック版(完結)、『太陽で台風』1・2巻(完結)発売中!
ガンガンノベルズ『魔法少女アーヤ☆アミー』発売中!
徳間デュアル文庫『魔王さんちの勇者さま』1~4巻(完結)発売中!
徳間文庫『欠陥妖怪住宅』、『パラレル家族計画』発売中!
ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ『ブチ切れ勇者の世界征服』1~2巻発売中!

2017年4月、第11回HJ文庫大賞にて『銀賞』をいただきました!
2017年5月、ジャンプ小説新人賞’16 Winterにて 小説フリー部門『銀賞』受賞をいただきました!
2017年9月、第30回ファンタジア大賞にて 『金賞』をいただきました!

第11回HJ文庫大賞"銀賞"受賞作『カンスト勇者の超魔教導 ~将来有望な魔王と姫を弟子にしてみた~』
HJ文庫より発売中! 2巻も2/1(木)に発売です!
第30回ファンタジア大賞 "金賞"受賞作『お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか』
1/20(土)ファンタジア文庫より発売です!

2018-02

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カネは敗者のまわりもの

どうも、はむばねです。
風邪を! 引いたくさい!
オゴゴゴ……このクッソ忙しい時にマジで……。
前回は持ち直したけど、今回はどうなるか……。
いや、ホントに持ち直してくれないと困るんですけど……。
つーか、今回は遠出もしてないのに風邪引くってどういうことやねん。
遠出と風邪が双方向に因果関係があるという謎理論。

というのはともかくとして、感想です。
1月に発売された第30回ファンタジア大賞受賞作のラスト、"大賞"作品ですね。
今回はちょいちょいネタバレ要素がありますので未読の方はご注意を。

カネは敗者のまわりもの (ファンタジア文庫)
玖城 ナギ
KADOKAWA (2018-01-20)
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あらすじはamazonより抜粋。
>金額次第で超常現象さえも買える悪魔のカネ“魔石通貨”。
>その争奪戦『取引』に明け暮れる高校生、失井敗斗は「ますたーが望むのであれば、えっちなことをされても…」戦利品として手に入れた『資産』の少女、メリアの所有者となる。
>カネ至上主義の敗斗は仰くメリアを売り払おうとしたり、命がけの『取引』に利用したり、非道な扱いをするのだが…。
>メリアが宿す秘密が暴かれ、世界の標的となったとき「買い付ける。未来永劫メリアを奪おうと思えなくなるほどの恐怖を」
>敗北を宿命づけられた少年が選んだのは、世界の敵となる道だった。
>第30回ファンタジア大賞“大賞”受賞の新王道マネーバトル!

まー、これはアレですよね。
まずは、アイデア勝ちですよね。
ガチで何でも買える、『カネ』の存在。
これだけで、強く興味を惹かれる題材です。

でも、アイデア一発勝負かというと全くそんなことはなくてですね。
まず、設定というか世界観の作り込みが凄い。
あーなるほど、確かにこういう世界なんだったらこういう役割とかこういう人が出て来るよねーという納得感があるのです。
ベースは能力バトルっぽく『カネ』を用いて如何に相手の『カネ』を奪うのかって感じなんですけども。
でも、『カネ』の使い方が全然バトルに限定されてなくてですね。
むしろ、それ以外の使い方の方が多いくらいで。
ホントに何にでも使える『カネ』なんだから、そりゃ何にでも使うよなって感じ。
『移動に使う時間を買う』ことで瞬間移動するとか、発想も面白い。
つーか、めっちゃ羨ましいなその使い方w
何気に、読んでて一番羨ましいと思ったのがそこかもしれない……。

閑話休題。
ほんで、まぁそんな便利なモノがあるとなれば。
それ関連の道具を扱うショップの店員だったり、査定人だったり、情報屋も現れる(あるいは、必要になってくる)よねって感じ。
先述の通り、そこに凄く納得感があるんですよね。
物語の展開のために配置されてるんじゃなくて、なるほどその状況なら当然存在するよねっていう。

『カネ』周りの制度もまた、リアルで納得感があります。
まぁこれに関しては、リアル(現実)に準拠してる部分が多いからってところもあるのでしょうけれど。
固定資産には税金がかかるとか、下手なもんを相続しちゃうと相続税で破綻するとか。
現実でもよくある話。
だからこそ『カネ』もただ便利なだけなもんじゃないって説得力が生まれますし、この物語をただの異能バトルモノじゃない深みのあるものにしてるんだと思います。

葵せきな先生のコメントでも触れられてましたが、キャラもまたいいんですよね。
主人公の敗斗くんは、冷血漢かと思いきやまぁまぁの変態だったりしますしw
何気に高校生らしい価値観やある種の幼さを持ってたりするんですよね。
こういうところが、人間味を増してて好感度高まってると思います。
百合趣味のために《資産》を使って容姿を変えて小学校に潜入してる情報屋さんだったり、厨二設定好きのショップ店員さんだったり、脇を固める人たちも個性的です。

と、書くと割とキャッチーな物語と思われるかもしれませんけれど。
むしろ、ストーリーはかなりハードな感じです。
普通に命のやり取りもしますし、それ以前になんというかこの世界というか仕組みそのものがハードなんですよ。
敗斗くん含め、『カネ』を巡って戦ってる人たちの理由っていうのがね……。

この仕組み参戦するために、実質的に必須となるのが『夢』を代償にすることで。
当初は「???」って感じだったんですけども、言われてみれば凄くなるほどって感じでした。
手段のために目的が奪われるってわけなんですね。
なるほど、それは確かに性悪だ。

そして、ヒロインが『失ったもの』の代わりになるというのは王道展開ではあるのですが。
その代替のされ方も、この作品ならではですね。
勝子さん(作中最強格の人)がメリアさん(ヒロイン)を取り戻せない理由にも、納得。
はー、なるほどって感じです。
これは徹頭徹尾、敗斗くんだからこそ出来ることなんですね。

ほんで、敗斗くんの背負った運命(?)もハード。
なるほど、こういう風にタイトルが伏線になってるのか……。
正直《グラサン》戦の後の展開はちょっと強引ではなかろうか? という気もしていたんですが、そう思わされることまでが計算尽くだったとは。
見事に玖城先生の手の平の上で転がされた感じです。
コメディな展開が状況を覆す伏線になってた、って展開も非常に良かったですね。
めっちゃ好きです、こういうの。

ラストの展開も、はーそう来るかって感じ。
ホント、この作品ならではってところでした。
並の作品なら、能力バトルで決着を付けてしまうところではないでしょうか。
あまり詳しく言うとネタバレになっちゃうのでアレなんですけど、完全に予想外の方向から解決されました。

からの、締め。
ここが凄かったですねー。
これまたネタバレになっちゃうんで詳しくは言えないんですけども、あの最後の言葉。
あの言葉がこれ程に似合う作品はないでしょうね。
ゾクゾクっときました。

しかし、だからこその「これ続きどうすんの……?」感が凄いw
正直これは、これで出版をGO判断した編集部も凄いですね。
でも確かに、2巻が出たら気になって間違いなく買っちゃうでしょう。
そういう意味でも、実に大賞らしい作品だったのではないでしょうか。



同じ第30回ファンタジア大賞で"金賞"を受賞した作品、『お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか』もよろしくやでー!(すかさず宣伝を入れるスタイル

お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか (ファンタジア文庫)
はむばね
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第11回HJ文庫大賞"銀賞"受賞作の続刊も発売中や!(更に便乗するスタイル

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星の王子さま

どうも、はむばねです。
今日はめっちゃ寝たはずなのに、現在脳のライフが限りなくゼロに近いです。
マジで、思考能力が低下しまくっていて何も考えられない……。
この後、アルコールを入れることによって復活……すると、いいですね(願望)。

というわけで、さっさと感想いってみましょう。
ネタバレもクソもない、漫☆画太郎先生の漫画です。

星の王子さま 1 (ジャンプコミックス)
漫☆画太郎
集英社 (2018-01-04)
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あらすじはamazonより抜粋。
>サン=テグジュペリの名作「星の王子さま」を漫☆画太郎が独自の解釈で漫画化!
>飛行機の故障で砂漠に不時着したパヤオが出会ったのは、羊の絵を描いて欲しいと言うクレイジーな少年だった…!

注:漫☆画太郎先生版です。
さっきも書いたし作者名にも書いてあるしあらすじにも書いてあるけど、大事なことなのでもう一度言いました。

そして、も一つ注意というか謝罪です。
もしかしたワンチャン感想を書けるかもしれないという可能性に賭けましたが、当然の如く無理でした。
漫☆画太郎先生作品の感想なんかwww書wwwけwwwるwwwかwww

えー、というわけでね。
基本的には、ジャンププラスで公開されてるんで実際読んでいただきたいところなんですけども。
まず驚くべきことに、まぁまぁ原作に準拠してます。
(滅茶苦茶大雑把な)ストーリーラインだけで言えば、割と忠実なコミカライズだとすら言える。
でも、完全に漫☆画太郎先生作品なんですよ。
綺麗なところなど何一つなく、純・漫☆画太郎です。
まず、その時点で笑える。
ホンマ、漫☆画太郎先生は天才やでぇ……!

しかし、だからこそ言うまでもなく人は選びます。
これは、さぞかしAmazonのレビューも荒れとるんやろうなぁ……と思ったら、無茶苦茶評価高くてワロタwww
91%が☆5で残りも☆4wwww
流石、漫☆画太郎先生レベルともなればもう間違って購入する人さえいなくなるのか……。
完全に訓練された奴らしか残ってねぇぜ……。
あと、レビューで
>驚くべき事に(画太郎作品なのに)当たり前のようにストーリーが進みます
って書かれててワロタw
確かに、ストーリーは進んではいるな……w
何気に、コピーも(画太郎先生にしては)そんなに多用されてません。
これは、画太郎先生なりの原作リスペクト……なの、か……?
まぁ、当然の如く王子は全裸だし登場人物にまともな奴ほとんどいねぇしジジイとババアと化け物しか出てこねぇけどな!

ほんで、ちょくちょく社会風刺的なネタがあるのもワロタw
まぁ画太郎先生のことだから100%そこまで含めてネタでやってるんですけども、割と正論(だけど浅い)のがまた笑えるw
ただそういう意味で、一番狂気を感じるのは1話かもしれません。
ここはマジで、原作と同じ流れであることまで含めて恐怖すら感じる程の狂いっぷりでした。
王子の目的が全く見えない中で追い詰められていくのが普通に怖い。
王子の目的がわかって……というか、理性が戻ってからはホントに割と普通にストーリーは進んでいくのでね。
ネタは過激なんですが、ツッコミが通じるという安心感があります。
ツッコミが通じる安心感って何だよ。
画太郎先生の作品以外にこんな言葉を使える気がしねぇぜ……。

と、いう感じでね。
紛うことなき『星の王子さま』でありながら紛うことなき画太郎先生作品でもあるという、奇跡のような悪魔合体を遂げた作品。
まずは公開されているものを、1話……とさえ言わないので、最初の5ページくらいを読んで判断してください。
その時点で無理だったら、その先もずっと無理です。
そこまでいけたからといって、その先もいけるとは限りませんが。
……うん、まぁ、というか。
意外と長々と書けてしまったわけですけども、本件に関しては。
漫☆画太郎先生が描く『星の王子さま』ですが、読みますか? 読みませんか? という問いかけだけで済む問題という気もする。

Myrla ~VRMMOでやりたいほうだい~

どうも、はむばねです。
どうにも最近、生活リズムが安定しません。
まぁ私の場合、どんだけ安定してるように見える時期だろうが所詮は一発不眠が発動しただけで崩れるナギ節でしかないのですが……。
先週から今週にかけてはそれが二発も発動したことによって特に酷くて、日によって活動時間が全然違う感じです。
とりあえず今日は午前3時前くらいに起きたので、この文章を書いてる時点で割と電池切れ寸前な感じ。

とはいえ、感想自体は以前元気な時に書いたものですのでご安心ください。
本日ご紹介するのは、第1回HJネット小説大賞受賞作の第1弾として1月にHJノベルスより発売された作品ですね。
一応直接的な言及はないよう配慮したつもりですが、割と終盤までのネタバレがありますのでご注意を。

Myrlaミルラ ~VRMMOでやりたいほうだい~ 1 (HJ NOVELS)
悪糖
ホビージャパン
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あらすじはamazonより抜粋。
>不可解なVRMMO「Myrla(ミルラ)」。
>その内部では、ミステリアスなデスゲームが繰り広げられていた。
>一度は攻略に失敗した主人公・ラストワンだったが、不思議な現象で時間を巻き戻され、攻略を一からやり直すことに。
>先行知識を維持したまま二周目に突入したラストワンは、今度は戦闘そっちのけで生産系ジョブを選び、バグ技・外道テクニック上等の攻略裏街道をひた走る!
>圧倒的な楽しさと謎めいたVRゲーム要素で魅せる「HJネット小説大賞」受賞作にして「小説家になろう」人気作、いよいよ始動!

冒頭、てっきりシリアスに見せかけたフェイントかと思いきやガチシリアスなのか。
なんかこうVRMMOでゆる~く過ごすタイプのお話かと思ってたら、デスゲーム系なんですね。
前情報無しで読み始めたんで、これは良い意味で予想を裏切られました。

というのは、ともかくとして。
「最初まで戻ったんだったらそもそもログインしなきゃいいんじゃね?」という当然といえば当然のアイデアとかを、序盤からキッチリ潰してくれる丁寧さがまず好ポイントでした。
『前』の時に敗けた理由にも、凄く納得感があります。
なんつーか、大戦の末期感といいますか。
戦力はあってもそれを支える補給がない、と。
これは非常にリアルな感じがしましたね。
だからこそ、ラストワンさんの行動理念にも納得。
これは上手い導入ですね。

からの、シリアスをぶっ飛ばすような展開でワロタw
デスゲームなのにバグと穴だらけの仕様wwww
それを微塵も躊躇せず最大効率でガンガン行く展開、非常に爽快感がありました。
挑戦者のアミュレットを入手した辺りとかは、凄いゾクゾクしましたね。
なんというか、「あ、アカンやつにアカンアイテムが渡ってもうた……」みたいなw

じーさんとかヘラクレスオオカブトとか、NPC(?)もいい味出してます。
つーか、NPCは普通にフレキシブルな対応が可能な感じなんですね。
何話しかけても同じこと言うタイプじゃないのか。
これは超高機能AI。
なぜそこはしっかりしているのに、仕様はアレなのかw

という感じで、ゲーム自体が序盤なこともあって全体的には明るい雰囲気で。
ほんで、ラストワンさん自身もサクサクで進めていって気持ち良いんですけども。
でもやっぱり、『前』の記憶から来る悲壮感が随所に表れてるんですよね。
特にかつて親しかった人たちと会った時の、明るくも物悲しい感じ。
このバランスが、非常に良い塩梅に感じられました。

攻略についても、『終わり』を知っているからこその割り切った感じがいいですね。
サクサク攻略してるように見えて(まぁサクサク攻略してるんだけども)、芯の部分はブレてないというか。
信念があって、少なくとも自分が行動する分には確実にそれに従う感じ。
「私はこんなデスゲーム、真っ向から楽しむ気はさらさら無い」って台詞に、全てが表れてる気がしました。

でもそんな覚悟と信念を持ってても、ラストワンさんが割とバリバリ攻略組に未練があるところも人間らしくて良かったです。
元は、そっちの方が性に合ってから最前線にいたんでしょうしね。

にしても、ヨミサカさんのシンプルマインドは凄まじいですねw
男らしくて惚れるわw
でも、それがラストワンさんの思考にも近いんですかねー。
まさしく似た者同士というか、スタンド使い同士はひかれ合う的な(違う)。

つーかヨミサカさんパーティー、全員どっかイカレてんなw
そしてそのイカレっぷりが、設定だけじゃなくてガチで表現されてます。
なるほど、こういう奴らじゃないと最後まで最前線に残れないのか……って感じがよくわかる。
ほんでだからこそ、ラストワンさん(割とイカレてる)が馴染む感があるんですよねー。
これは(イカレてるけど)良いパーティーですわ。

あと前線組といえば、フライトハイトさんのコミュ力もヤバいですね。
自分の役割をキッチリ理解してるっていうか。
ラストワンさんには嫌われてるけど、これは大ギルトの長の器ですわ。
なんというか、彼に限らず作中通して全体的に『役割』と『格』が一致してるんですよね。
戦闘狂の少人数最前線ギルドにはやべぇけど凄ぇ奴ら、同じ最前線でも大人数のギルドの長はコミュ力オバケ。
凄く納得感があるというか、しっくり来ます。
多少デフォルメはされているのかもしれませんが、現実でもこういう感じだよなっていう。

そんな奴らが集結し、終盤はなんというか豪華メンバーによる無双感がこれまた爽快でした。
やべぇ奴らが、やべぇからこそやべぇ戦果を叩き出すという。
ほんで、まぁぶっちゃけそうなるだろうなとは思ってましたけど、ヘラクレスオオカブトが超絶キーマン(?)でワロタw

んでんでんで。
ラストは、まぁそうなるな、って感じではありますが。
この流れは示唆されてたけど、こっからどうなるのか。
ラストワンさんの言動から察するに、これ自体はクリティカルな事態には陥らない感じ?
はてさて、どうなっていくのか……続きも楽しみです。

Back Street Girls

どうも、はむばねです。

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昨日は、ふくし氏宅で今更ながらの新年会。
ふくし氏も忙しく、私も年始から締め切りに追われて全く時間取れてなかったからな……。
ちな、写真はPIZZA REVOさんにてテイクアウトしたもの。
Lサイズ3枚で、2千円です。
大きさは、普通の一般的な宅配ピザとかと変わりません。
福岡の飲食店の安さは、ピザ屋にまで波及しているのか……!


さて、それはそうと感想です。
今回はネタバレもクソもない、一方向に全力投球なギャグ漫画。

Back Street Girls(1) (ヤンマガKCスペシャル)
ジャスミン・ギュ
講談社 (2015-08-06)
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あらすじはAmazonより抜粋。
>人間やめますか?それともアイドルやりますか?
>極道3人組がまさかのアイドルデビュー!
>しかも売れちゃったよ、オイ!!
>鬼より怖い組長の全面プロデュースのもと、路地裏美少女アイドル「ゴクドルズ」としてデビューした極道の元おっさん3人。
>控室で酒を飲む賭けをする、でもファンの前に出ればアイドルになりきって見せる。
>今話題の仁義なきアイドル・ギャグ、ついに単行本化。
>日本のアイドルはここまで来た――!?

アカン、表紙でもう面白いwwww
酒ラッパ飲みしてる以外は割りと普通なはずなのに(いやそれ一つでもだいぶアレなんだけど)、この切なげな表情も顔芸にしか見えんwwww
いや実際、作中でも顔芸が結構多いんでね。
特に、おっさんの顔芸には毎回やられますw
つーかなんでこんなにおっさんの表情の描き分け方が豊かなのかwww

まぁ、でもですね。
正直最初の2話くらいは、ちょっと微妙かなって思ってたんですよ。
そこまでは基本『アイドルになったおっさんたちが酷い目に遭う』一本ネタで、それだけだとちょっとマンネリ化するんじゃないかなーって感じだったので。
しかし、3話でマンダリン木下(マネージャー)さんが出てきてからが本番でしたね。
このすれ違いっぷりが面白いw
やっぱツッコミ役がいてなんぼなところはありますね。
何気にこの人、心の中では全力でツッコミ入れつつも結構口に出す言葉を選んでる感があるところも敏腕っぽくて好き。

まぁ、そんな彼も割と速攻で迷走していくのですが!
まさか中身が元ヤクザの男だとは思わないからね、仕方ないね。
そんな中でも自分の職務を全うしようとする姿は、ギャグ漫画ながら好感でした。
単に毒されて慣れていってるだけという説もありますがw
この人も……つーか、なんだったらこの人が一番被害者の会に入ってもいいw

なんだかんだで組長のプロデュース力高いところも笑いました。
無茶苦茶やってるように見えて、なんだかんだ高確率で成功してますしね……。
まぁ、(恐怖政治によって)三人がその無茶に全力で応えてるからってのもありますが。
あと、この世界のファンの価値観どうなっとんねんってところもw
とはいえ組長、その需要に合わせてちゃんと作詞もしてますからね。
人の心がない以外は、敏腕。

ただ、ネタの振れ幅は結構ありまして。
時々マジで「お、おぅ……」ってなるネタが混じってたりはします。
シュール系のネタで絵面だけで笑わせてくる回は、かなり好みが分かれると思います。
個人的には、その辺りはちょっとあんまり刺さらなかったかなーって感じ。
それより、やっぱヤクザとアイドルのギャップを利用したネタが好きでしたねー。
特に、ヤクザゆえの技能を活かしてしまった結果色々と上手くいってしまう回とかが面白い。

とはいえ、作品としての方向性はシンプルです。
『ヤクザが性転換してアイドルをやる』、それだけです。
時折メンバーが増えたり減ったり準レギュラーが増えていったりもしますが、基本はおっさん三人の物語。
少なくとも9巻(読んだ時の最新刊)まではそんな感じでした。
つーか、このネタ一本で9巻まで続けるのが凄いですね。

とりあえず、第一話が試し読み出来るのでそこで判断していただければ。
第一話でハマれば、その後もずっと楽しめると思います。
第一話で微妙だった方も、先述の通り出来ればマンダリン木下さんが出てくる第三話までは確認していただきたいところではありますが……。

恋愛至上都市の双騎士

どうも、はむばねです。
Twitterでも書きましたが、本日はまぁまぁめんどいタイプのエラーがシステムから上がってきました。
結局原因不明になりましたが、たまには難関エラーに挑むのもいいですよねー………………とはならねぇからな。
いやまぁめっちゃ時間がある時だったらそれもいいんですが、普通にこのクソ忙しい中ですからね……。
まぁでもじゃあいつだったら良いのかってなると、正直前後1ヶ月くらいのスケジュールを考えると今がベストっちゃベストではあったんですけど……。
そもそも出るなって話でね。
まぁ、システムを稼働させている以上はどうしてもエラーは出るもんなんでこれはもう税金みたいなもんで諦めるしかないんですけども……。

というのはともかくとして、感想です。
一応配慮はしたつもりですが、まぁまぁネタバレしてるような気がしなくもないのでご注意を。

恋愛至上都市の双騎士 (ファンタジア文庫)
篠宮 夕
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あらすじはamazonより抜粋。
>最強の双騎士・勇也と藍葉が任務で送り込まれた世界は―恋愛感情が生む力が強さに変わる『恋愛至上都市』だった!?
>“魔王”討伐を期待される彼らは戦うためにやむなく…「優しく、ぎゅって抱きしめてください」戦闘中にハグしたり。
>「先輩、顔近いですっ…まだ心の準備が」訓練で壁ドンさせられたり。
>「この戦闘服、スカート短すぎです…!」ギリギリな衣装を着せられたり!?
>いつも生意気な態度で隠しているけど、実は勇也のことが好きな藍葉はドキドキが隠しきれない!?
>次第に過激になるスキンシップも、全ては世界を救うため!恋愛初心者な双騎士が贈る、いちゃラブバトルファンタジー!

いきなりピンチから始まるんで、主人公ズは下っ端なのかな? と思いきや。
なんと、既に世界救済クリア済みなレベルでしたか。
ただ、立場は結構弱くてワロタw
そして、勇也くんのおっぱいへの執着で更にワロタw
なるほど、確かにこれはハイスクールDDの系譜を継ぐ主人公なのかもしれない。

にしても、非常に勢いの良い導入部でした。
未来行き、見切り発車なんかいw とか。
まぁ確かにこの後の25年で後継者が見つかるかは賭けですからね、仕方ないね。
未来に行く装置は作れるのかって話ですけどw
でも作れたんなら、次の25年で過去に行く装置を作れる可能性は高そうですしね。
しかし、とりあえず未来に行けるっていう保証はどうやって担保しているのか……勇也くんの不安、ぐぅわかる。
まぁ実際のとこは、そこもちゃんとしてたようですが。
こういうとこのフォローがキッチリしてると、安心して読めますね。

そして、未来に行ってから始まるシリアスパート……かと思ったら、そんなことはなかったぜ!
なるほど、ここで価値観というか世の戦い方的なものがパラダイムシフトしてるわけですね。
しかし受賞時のあらすじの時から思ってましたが、この設定は面白いですねー。
恋愛から生じるエネルギーを利用しているので、いちゃいちゃこそが推奨されると。
ある意味でジャッジメント・ブラッドの目的とは真逆の風紀w
#ジャッジメント・ブラッドのあれはあれで一般的な意味での風紀ではないわけですが。

という感じで、基本は明るく馬鹿馬鹿しい雰囲気で進んでいくんですけども。
でも、それに振り回されてるように見える(というか実際振り回されてはいるんですけども)勇也くんの過去の重さがちょいちょい描かれていきます。
この、匂わす程度から徐々にシリアス方面に振っていくバランス感覚が良いですね。
中盤くらいまではそんなにシリアス方面に文量が割かれていないので、暗い気持ちになったりしないのです。
この物語は、あくまでいちゃいちゃを楽しみ明るい物語であるという。
そんなメッセージを感じました(気のせいかもしれないけど)。

そして、その印象通り。
会話は軽快、シチュエーションも面白く、笑いどころが多くて良かったです。
しかも『いちゃいちゃが資源』というこの設定、なんでもアリに出来るので強いですね。
大体のことは「でもいちゃいちゃは正義だから」で説得力を持たせられる感。
にしても親子カップルにロリコンとか、今の時代になかなかリスキーなネタをぶっ込んでくるなって感じではありましたがw

華恋さんのネタキャラっぷりも面白かったです。
つーかマジでブレねぇなこの人w
親にまで信用されなくてワロタw

んでんでんで。
まぁ、物語は後半シリアスな雰囲気になっていくわけなんですけども。
この、シリアス一辺倒にはならない感じが凄く好きでした。
まず、どんなシリアスなシーンでも『二次元嫁の騎士団』って文字列のせいでちょっと笑ってまうわw

そして、シリアスをぶっ壊すバカップル感が凄く良かったです。
これはホントに、この作品だからこその雰囲気ですよねー。
なんだかんだ、それとある意味で対極に位置する二次元嫁の騎士団の活躍も熱かったです。
『二次元嫁の騎士団の活躍も熱かったです』っていう文字列はなかなかにアレなんですが、ホント熱いんですよね。
私がこういう展開好きだからってのもあるんでしょうけれど。
馬鹿馬鹿しさと熱さが、上手~く融合しているように感じました。

夕日さんの件についても、最初軽く説明されすぎでは……? と思っていたのですが、なるほどこういう裏があったわけですかって感じ。
これは、最初の時点では予想出来ませんでしたね。
そして、その結末も。
なんだかんだで優しい世界なの、好きでした。

あと藍葉さんのコンセプトについて、あとがきで見て「あー」って感じ。
これはなるほどですわ。
私もそういうヒロインが好きなことが多いので、これは私得でした。

総じて。
明るく馬鹿馬鹿しい笑いと、熱さや感動が完全融合。
石踏一榮先生が絶賛されたのもよくわかる、非常に前向きなパワーを感じる作品でございました。

ラストイニング―私立彩珠学院高校野球部の逆襲

どうも、はむばねです。
予約更新! 感想! 以上!
私の本体は、これが更新される頃には眠っている(といいですね)!

割と重要な展開をネタバレしておりますので(まぁ予想の付く範疇かなという気もしますが)、ご注意を。

ラストイニング 1―私立彩珠学院高校野球部の逆襲 (ビッグコミックス)
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あらすじは、Amazonより抜粋………………しようかと思ったけど、ほとんど情報量がなかったので知りたい方はWikipediaでも参照してください
ざっくり言うと、主人公はかつて高校球児だった頃に大事な舞台で「大切なのは勝ち負けよりも高校生らしいひたむきさ」を持論とする審判の判断によって準々決勝にて敗退した経験を持つ元キャッチャー。
審判を殴って野球からも離れ、インチキセールスマンをやっていた彼に、母校から監督就任の依頼が。
今年甲子園に出場出来なければ廃部、という状況で彼は弱小野球部を甲子園に導けるのか……って感じですかね。

かなりのリアル路線なのですが、そこが面白かったです。
弱いもんは弱いので、基本は強豪校には勝てない。
秘密特訓によるパワーアップもなければ必殺ボールもなく、もちろん気合いで逆転なんかも無し。
出来ることといえば、地道に地力を上げることと試合中如何に奇襲するかくらい。
そんな現実的な設定で、どうやってジャイアントキリングを成し遂げていくのか、ってのが本作の魅力の一つですね。

まぁ私は野球のことあんまり知らないんで、もしかするとちゃんと知ってる人からすれば色々とトンデモ要素も混じっているのかもしれませんが。
おお振りとかダイヤのAとか好きな方は、本作も楽しめるんじゃないかなって印象です。
それよりも、もっと(味方サイドが)ずる賢いというかエグい展開が多いですが。
そこが痛快なんですよね。
いかにして相手の隙を突くか。
相手が『ひたむきな球児』であればあるほど、こっちの作戦がハマっていくんですよ。
ある種の、ヒール役視点での楽しさのようなものがあります。

ほんでこれ、当初は監督である鳩ヶ谷さんがほぼ主人公なんですけども。
徐々にそれが生徒たち、ひいては部全体が主役って感じになってくるんですよね。
ぶっちゃけ、(作中でもツッコミ入れられてますけど)終盤になるにつれ鳩ヶ谷監督の影薄くなっていきますし。
そういう意味で、甲子園出場前後で割と読み味が変わってくる作品と言えるのかもしれません。
鳩ヶ谷監督の過去を巡るあれこれも本作の重要なファクターなんですが、それも甲子園出場くらいのとこでケリが付きますしね。

そういう意味でも、ラストはねー。
まぁこれは賛否両論ありましょうけども。
個人的には、良かったと思います。
これもまたリアリティ。
これからの野球部と鳩ヶ谷監督、ってとこが描かれるのも凄く良かったです。
ぶっちゃけ残りの巻数から展開はある程度予測出来たんで、そういう意味では完結したのを知ってから読み始めたのはちょっと勿体無かったかもしれませんね。

総じて。
邪道的な作戦が多いのに、王道的な熱さを持つ野球漫画だったと思います。
どうやって窮地を脱するのか、あるいは脱せないのか。
ホントに脱せないこともあるからこその、予想の付かない展開の連続でした。

ジャッジメント/ブラッド 真祖の帰還

どうも、はむばねです。
ヒャッハー、感想ブログの復活だー!
感想ブログじゃねぇよ。

と、言いたいところなんですけどね。
これからしばらくは、感想記事多めになるかと思います。
びっみょーに時間に余裕が出来たのでこの隙にインプットを増やしたいと思ってるのと、あと何よりしばらく日常系で書くことがそうそう起こるとは思えねーからな!
オゴゴ……日常系ブログとは一体……。

では、感想です(真顔)。
今回は私と同じ第30回ファンタジア大賞にて、"伊藤智彦特別賞"を受賞した作品ですね。
ネタバレには、一応配慮したつもりです。

ジャッジメント/ブラッド 真祖の帰還 (ファンタジア文庫)
長谷部 雄平
KADOKAWA (2018-01-20)
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>あらすじはamazonより抜粋。
>「貴様ら、それでも吸血鬼としての自覚はあるのか?」
>吸血鬼が表舞台を闊歩する近未来。
>対吸血鬼組織『血戦局』所属の新宮伊吹はある日、吸血鬼真祖のスカウトという前代未聞の密命を下される。
>死を覚悟し交渉に臨む伊吹だったが…
>「我らが血戦局に加入して欲しい」
>「いいぞ」
>真祖ヴィクトリアは勧誘を快諾!?
>しかし抑止力として招かれたはずの彼女は、乱れた現代の吸血鬼事情に憤慨。
>不良を矯正し、眷属からの喧嘩を買い、ときには吸血鬼アニメにハマったりもしつつ、気づけばヴィクトリアの行動が誰よりも世界を騒がせていて!?
>原点にして頂点たる吸血鬼の、風紀粛正バトルアクション!


SNSの存在が吸血鬼の存在を浮き彫りにしたっていう入りが、今風で面白いですね。
1ページ目から凄く興味を引かれました。
そして、急速に広まったがゆえに公的機関の対応が追いついてないってところもリアル。
特に、人材系はね。
一朝一夕でどうにかなる問題じゃないですからね。
まして、業界柄『リタイア』も多そうですし。
その辺りのリアルさが、状況を大きく動かさざるをえないという物語の導入に強い説得力を持たせてる感じがしました。

あと表紙の感じからヴィクトリアさんはポンコツ系かと思っていたのですが、むしろかなりの有能系でした。
ここも、登場時からの『格』の魅せ方が鮮やかでしたね。
なんつーか吸血鬼というとまぁどっかぶっ飛んでるんだろうなーと思わせてからの、まさかの良識派(?)。
理解度も高く、頭の回転も早く、判断も妥当。
優先順位を考え、相手の立場も察し、妥協出来るところは妥協するという。
グウ有能感。
しかし吸血鬼らしさは全く失われておらず、自らの価値観に従って行動する様は高潔な『真祖』であることがよくわかるもので。
この吸血鬼ヒロイン像は、かなり新しいのでは?

その価値観が形成された経緯も、よくわかるし納得感がある。
そして、だからこそ行動の苛烈さも至極当たり前に感じられるのです。
というか、そういう経緯があるからこそあえて彼女は実に『吸血鬼』らしく振る舞おうとしているわけなのですね。
なんというか、ツッコミ所がまるでない。
長々と説明があるわけでは全くないのに、この短い語りでキャラの造形に説得力を持たせるのは凄いですね。

ほんで、主人公の伊吹くんもまた有能……というか強者の『格』や性格が登場時からありありと見えているので、スムーズな展開に納得出来るし安心感があります。
受け入れ速度も尋常じゃないですしねw
どちらかといえば振り回される系なんでしょうけれど、目的は一致してるし、たぶん伊吹くん的にもある種のご褒美だろうし、なんというウィンウィンな構図。
この手の設定を持つ主人公にはお決まりといえばお決まりの葛藤をとっくに乗り越えているというのも、本作のリズムを非常に良いものにしていると思います。
そして、どちらかといえばヴィクトリアさんよりこっちの方がイカれてるんじゃね? 感よ。

日常パートの緩さもグッド。
呪詛がハイテク化してるって点にも笑いましたw
ホント、『現代化』が上手いですねー。
日常に身を置くという伊吹くんのスタンスが役立つという展開も、日常パートとシリアスパートがちゃんと絡み合ってる感じで良かったです。

にしてもこの主人公コンビ、無双感がヤバいな……。
特にヴィクトリアさんなんか設定上も最強だし描写的にも最強だし、これクライマックスはどう演出するんだぜ……?
と思っていたら、なるほど。
いや、このピンチの招き方は全くの予想外でしたね。
ここでも、近代化。
これって、この戦いのテーマ的なものでもあるんですかね?
伝統VS革新、みたいな。
100年のブランクがあるヴィクトリアさんに対して、ある意味で現代の最新とも言える攻撃を繰り出す敵さんという構図。
ヴィクトリアさんの潔癖なところを利用した戦闘方法も上手い。

そしてそして、そんな敵さんにも『美学』があるところを利用した伊吹くんも見事でした。
ここも、なるほどこう繋げてくるとはって感じ。
にしても、ホントイカれてんな伊吹くんw
彼こそが、この物語で一番"綺麗に"ぶっ壊れているのではなかろうか。
なんだかんだ、ヴィクトリアさんも敵さんも自分で定めた『規律』に従いある意味で人々のために動くエンターテイナー的な側面がありますからね。
そんな中、伊吹くんだけが己の欲求に素直に従っているというか。
やべぇ状況でも何ら動揺なくすげぇ冷静に最適解を選んでいくという。
改めて字に起こすとやべぇなこの主人公w
ある種狂人めいていて、なのにその狂った方向がたまたま物語的に良い方向に進んだだけ……みたいな感じがあります。
でもそんな伊吹くんの狂気じみたファン精神(?)こそがヴィクトリアさんの力になるというのも、なるほどそれまでの描写を見れば納得がいくところ。

なんだかんだ、ヴィクトリアさんにも新たな価値観を一部ではあっても認める柔軟性があるところも良いですね。
ホント上司力(誤字ではない)高いな、この人。
そして、結局は敵さんの新たな『価値観』こそがヴィクトリアさんの『価値観』を確固たるものにするのか。
妥協しつつも自分のスタイルを貫くヴィクトリアさんは、独特の魅力があったように思います。
あくまで吸血鬼フェチのポジションを崩さず、しかしそのある種の矜持に従って見せ場を持っていく伊吹くんも流石。

ラストも、(街の被害はともかくとして)全員に救いのある良いエンドだったと思います。
ヴィクトリアさんのこの懐の広さ(?)は、流石真祖って感じでしたね。
最後まで、やっぱり伊吹くんが一番のかき乱し役ってところもw
最初は苦労を背負い込む系主人公かと思ったんですが、読み終わる頃には真逆の印象になってましたねー。

総じて。
非常に個性的な性格と価値観を持つキャラたちがぶつかり合い、己の価値観の正しさを証明するために食い合う感じ。
キャラのブレなさっぷりが気持ちよかったですし、一気に読んでしまう爽快感がある作品でした。



同じ第30回ファンタジア大賞で"金賞"を受賞した作品、『お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか』もよろしくやでー!(すかさず宣伝を入れるスタイル

お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか (ファンタジア文庫)
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第11回HJ文庫大賞"銀賞"受賞作の続刊も発売中や!(更に便乗するスタイル

2017年に読んだライトノベル全部感想書いてやんよ まとめ

どうも、はむばねです。
安心してください、今度こそはちゃんと終わってますよ。
2013年から始まったこの企画も、もう去年で4年目でしたからね。
流石に慣れたもんですよ。
2015年までは終盤に読み返して感想を書くというスタイルだったためその時の負担がハンパなかったですが、2016年からは『読んだら書く』スタイルに切り替えてきましたし。
それでも2016年は一つ残してしまいましたが、2017年はちゃんとその年中に読んだ本の感想は書ききったんでね(一部更新は年始に持ち越しましたが)。

というわけで、早速いってみましょう。
※リベンジ・マギア3巻とやりなおし英雄2巻については、今年に入ってから読んだものなので除外しております。

ツノありっ!1
剣と魔法の世界ですが、俺の機械兵器は今日も無敵です。
バニッシュ・ドロップス―家出中アイドルをフォローしますか?
千の魔剣と盾の乙女3
GJ部
六畳間の侵略者!?19
ラッキーチャンス!
魔術破りのリベンジ・マギア1
桜色のレプリカ1
たったひとつの冴えた殺りかた
最底辺からニューゲーム! ~あえて奴隷になって異世界を実力だけで駆け上がります~
半分の月がのぼる空―looking up at the half‐moon
女騎士さん、ジャスコ行こうよ1
ロクでなし魔術講師と禁忌教典
魔物使いのもふもふ師弟生活
騎士王候補の守護執事《ガーヴァント》
僕の妹は漢字が読める
妹様による、俺ルート攻略・ラブコメ理論
通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?
姫騎士はオークにつかまりました。
やりなおし英雄の教育日誌
あんたなんかと付き合えるわけないじゃん!ムリ!ムリ!大好き!
新宿コネクティブ1
異世界攻略(クリア)のゲームマスター
魔王さまと行く! ワンランク上の異世界ツアー!!
ゲーマーズ! 1DLC
ワキヤくんの主役理論
異世界の魔法言語がどう見ても日本語だった件
文字魔法×印刷技術で起こす異世界革命
山本五十子の決断
勤労魔導士が、かわいい嫁と暮らしたら?「はい、しあわせです! 」
異世界クエストは放課後に! ~クールな先輩がオレの前だけ笑顔になるようです~
脱サラした元勇者は手加減をやめてチート能力で金儲けすることにしました

DSC_0302.jpg



とんでもスキルで異世界放浪メシ
人狼への転生、魔王の副官
転生したらトラックだった件 ~魔物を上手に轢(ひ)けるかな? 奴隷エルフ幼女と征く無双ダンプカー異世界スロードライブ~
異世界魔王の日常に技術革新を起こしてもよいだろうか
表裏反転ぐるてんてるぐ第一章第二章第三章
10年ごしの引きニートを辞めて外出したら自宅ごと異世界に転移してた
エルフ転生からのチート建国記
田中のアトリエ ~年齢イコール彼女いない歴の錬金術師~
病ミノ中ヲ彷徨ッテ
堕落の王
七夕にロリコンは何を願う
男と男と多元動物園
フリーライフ ~異世界何でも屋奮闘記~
ヒール最高
勇者様のお師匠様
饗宴は終わらない
公爵令嬢の嗜み


以上!
書籍48冊33タイトル+WEB作品17タイトル、計50タイトル!
全部感想書いたったwwww


【参考】
2013年:293冊53タイトル
2014年:131冊47タイトル+WEB作品20タイトル、計67タイトル
2015年:68冊53タイトル+WEB作品13タイトル、計68タイトル
2016年:52冊40タイトル+WEB作品7タイトル、計47タイトル

前年より書籍冊数でマイナス6冊、合計タイトル数でプラス1タイトル。
うーん……まぁトントンくらい?
WEB作品のタイトル数が10プラスですが、今回は比較的短めの作品も多いので。

ただ、去年は全然読んでないイメージだったんですが思ってたよりは読んでるなって感じ。
意外と前半で稼いでた形ですね。
まぁ、後半はマジで読んでませんでしたが……。
締め切りラッシュだったんで、多少はね……。

しかし感想記事自体は凄く多くて、115記事。
漫画や映画も含めると、平均して3日に1作くらいはインプットしてる形ではありますね。
ライトノベルを読んだ数こそ少なめでしたが、そう考えると結構インプット自体は多かった年と言えましょう。
終盤の締め切りラッシュを乗り切れたのも、そのおかげかもしれない。

……うん。
つーか、2017年の更新の約三分の一が感想かよ。
確かに、一時期マジで感想しか更新なかったからな……。

公爵令嬢の嗜み

どうも、はむばねです。
物理エゴサが終わったら平常運転に戻るスタイルです。
でも、一応今日までは宣伝も入れとくやでー。


2/1より発売中!
地方でもそろそろ入荷してきてると思いますので、引き続きよろしくお願い致します!


では、感想です(真顔)。
今回、序盤から終盤までかなりネタバレしているのでご注意を。

公爵令嬢の嗜み

異世界転生モノ。
自身がやってた乙女ゲーっぽい世界の、ライバル役に転生した主人公の成り上がり物語的な感じです。

開始早々、乙女ゲーのライバル的には出番終了敗北シーン的なところからなのでね。
学園から追放され、後は修道院で余生を過ごすのみ……というところからの逆転劇です。
まぁ、そこの切り抜け自体は割合あっさりとしたものなのですが。
後にわかることですが、お父様結構身内に甘いからな……。
完全な悪役顔からの、真面目一徹仕事人間と見せかけての家族想い。
お父様の印象は割とコロコロ変わっていって面白かったです。

ほんで、領主代行になってからの展開はかなり速め。
めちゃサクサク改革されていきます。
あんま細かくやられてもだれると思うので、このスピード感はよかった。
前世知識もフル活用してるわけですしね。
この辺りは、主人公以外の視点で描かれることがほぼ「流石お嬢様」なので、そこはちょっとくどく感じる部分がないでもなかったてすが。
そこも、実際その立場になればさもありなんといったところでありましょう。
また、後述しますが、この点に関しては後の方になるほど読者的な納得感も増していきます。

閑話休題。
しかしそっからは、窮地窮地アンド窮地。
やった、乗り越えた! と思ったら一息つく間もなく新たなピンチの訪れって感じで目が離せませんでした。
そして、その中での成長が凄く見られるのが良かったですね。
それはお嬢様だけじゃなくて、味方だけでもなくて、敵味方陣営含めた全員の。

まずね、ぶっちゃけ味方陣営がスタート時点からかなりチートスペックなんですよ。
前世の知識があるお嬢様に、公爵家という地位、そしてお嬢様に忠誠を誓う幼馴染たち。
特に武力関係については、ほぼ作中ずっと通じて味方がトップクラスです。
途中でお祖父様という強キャラが出てきたり、チート級のお母様の性能が明らかになったりもしますし。
でもその辺りの大人組はホントにいざという時しか出張ってはこなくて、基本的にはお嬢様世代が物語の中心なんですね。
んで、精神面でもかなり成熟した状態スタートではあるんですけども、まだ若さゆえの成長の余地的なところがあって。
そこが、キッチリ埋まっていく様が心地よかったです。

あとですねー、敵キャラの造形が抜群に上手いんですよねー。
特に、一番最初に敵対してた人たち。
最初は、あーはいはいテンプレ悪役テンプレ悪役って感じで思ってたんですよ。
まぁそのうち、こいつらをなんかスカッとやっつける展開とかが来るんだろうなーと。
どうせやられるためだけの敵役なんだろ、って。
でもね、全然違いました。
つーかある意味で、作中で最も成長を見せたのは彼ら彼女らだったのかもしれない。
少なくとも、弟君については間違いない。
まさか、ポッと出だと思ってた奴らがこんな終盤まで重要な役割をこなすとは……って感じ。
個人的にはここが本作で最も驚かされた部分で、同時に最も好きな部分でもありました。

無論、味方も魅力的なんですけどね。
特に、なんだかんだで主人公であるお嬢様が凄く魅力的なのがデカい。
先述の通り、ぶっちゃけ最初は流石お嬢様感に「うーん……」って感じな部分もあったんですけども。
途中から知識とか関係無しにガチの人としての大きさを見せ始めてからは、それも素直に受け取れるようになってきました。
うん、普通にすげーわこの人。
ほんで、偉業を成し遂げつつも精神的には脆さを抱えてるってとこもいいですね。
それは、ある意味で前世の記憶があるからこそでもあり。
そして、今生で一度人に裏切られた経験を持っているからでもあると。
この辺りは、凄く初期設定が無駄なく活かされてるなーって印象でした。
そしてそして、そんな彼女が作り上げたものこそが、他ならぬ彼女を肯定してくれる存在となっていく。
この終盤の展開は、かなりグッと来ました。

あと、大人が頼れるところも好ポイント。
ホント、(身内の)大人たちが凄く『大人』してる。
結構チート級の性能持ってる人が多いんですが、出しゃばりすぎず基本的には子どもたちの裁量に任せてるってところもグッド。
まぁ、この辺りは文字通りの大人の都合もあってのことですが。
大人がちゃんと大人してる作品は、凄くバックグラウンドを感じられるし物語にしても締まりますね。

総じて。
内政モノとして成り上がっていくワクワク感と、一国の激動の時期が描かれることによるハラハラ感。
それに成長要素や戦闘要素や恋愛要素なども加わり、複雑ながらもバランスの取れた味わい深い物語だったと思います。

女騎士さん、ジャスコ行こうよ3

どうも、はむばねです。
うーん、どうにも最近『睡眠力』が下がってきているといいますか。
いや、寝入りは凄い良いのですよ。
でも、満足いく前に目覚めてしまうといいますか。
たぶん眠りも浅くて、めっちゃ夢見ますし。
そんなこんなで、イマイチ疲れが取れきれない感。
電池切れも早くて、進捗も微妙にアレな感じです。
ある意味、そのおかげで寝入りが良いところはあるのでしょうけれど……。
コイツ、毎年なんか新年から不調起こしてやがんな。

それはともかく、感想です(慈悲のない切り替え)。
前回に引き続き、ネタバレはあるけど気にする作品ではないと思います。

女騎士さん、ジャスコ行こうよ3 (MF文庫J)
伊藤 ヒロ
KADOKAWA/メディアファクトリー (2015-05-25)
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あらすじはAmazonより抜粋。
>相も変わらず日常が続いている平家町。
>田舎暮らしが板に付いてきた女騎士、クラウはテレビ番組で観たホタルの美しさに感動し、町役場のホタル育成事業で雑務バイトをすることに。
>「リンイチローよ、この大自然に選ばれし伝説の戦士を案内しろ!」
>「お前、意外と姫に似てるんだな?」
>一方その頃、麟一郎の学校ではクラスのマドンナ水神さんがお見合いをするという噂が立ち学校全体を巻き込む騒動に!? 
>「クソッ、なんてことだ! シット!」
>「汝、フンコロガシらしいリアクションじゃな?」
>関連RT数1万越え! 話題沸騰の女騎士系田舎日常コメディ、懲りずにまだまだ第三弾!

前巻の感想はこちら


クwwwwソwwwww
熱い水神さん推しやめーやwwwwまーたカラーイラストだけで本文一文字も読んでないうちから笑ってもうたやんけwwww
相変わらず、イラストも渾然一体となって笑わしに来てるな……w

ほんで、1ページ目の一行目からwww
ジャスコ関係ないネタwww
やはり、確信犯(誤用)であったかwww

そしてwwwピ○リ守山www
あかんwww1ページ目の時点まででどんだけツッコミ所用意してんだよwww

ダメだ、このままでは1ページ毎にツッコミを入れてしまう……。
とりあえず、ツッコミは封印しよう……。
……と思ったけど、やっぱあかん。
プロローグ終わったとこで耐えきれなかった。
というわけで、ツッコミ入れさせていただきます。
このプロローグ、本 編 に 関 係 ね ぇ の か よ !!!!!

いやもうなんというか、ここまで綺麗に伊藤ヒロ先生の手の平の上で転がされると気持ちいいですよね。
ただ、ホントいちいちツッコミ入れてたらキリがないんでね。
以下、ツッコミはダイジェストでお送りさせていただきます。

ロボwwww二十九歳独身まで含めて型番なのwww

キザクラさんをなんかもうさも当然の如く出すもやめーやwww
出る度に笑てまうやろwww

水神さんのwwww目が真っ赤wwwww
水神さん関連では、もうツッコミ入れないでおこうと思ったのにwww入れざるをえないwww
目って! どこだよ!!!!!!!

太陽神ケプリ先輩のイラストやべぇなwww
ていうか、人型なんかーい!www

ハイドォラさんの過去、全然入ってこねぇよwwww
何言ってんだコイツ感しかないwwww

モテモテ仙人のくだり、クッソ雑www
そんな感じだろうとは思ってたけどもwww
落差に笑うわw

ていうかこの物語、ツッコミ不在すぎやろwww
本来ツッコミ役のはずのリンイチローくんが、機能しなくなる場面多すぎwww
ポー姫も結局ツッコミきれてないしwww

以上、ツッコミダイジェストでした。
以下、普通の(?)感想。

今回は、役所での描写が結構出てくるんですけども。
役所の考え方が滅茶苦茶リアルで笑うw
いやまぁ、私は役所の内部のことなんて知らないんですけども。
これは、取材してマジの事情を描いているのかハッタリなのかわかんねーけど完全に「そうなのかー」って思わされますね。
ホタルのくだりも、普通に「へぇ」でした。

いや、つーか、アレですね。
役所のアレな部分を全力で暴露しながらも、不快感がないのが凄いですね。
まぁ、クラウさん自身がアレなところもあるからなんでしょうけども。

そして、ラスト付近では恒例のロングパス。
今回のロングパス伏線は普通に伏線として上手かったですね。
完全に騙されてたぜ……。
ゾンビ登場もめっちゃ笑いましたw
まさかオープニング投げっぱまで伏線だったとはw
普通に意表を突かれたので悔しいw

からの、ラストwwww
まさかの展開wwwこれまでイラストがなかったのは、まさかの伏線?www
2巻の時も書きましたが、果たしてこれは次巻への布石なのかぶん投げなのか……。
まぁ2巻のラストも結局今回出てきてない要素もあったわけですが、しかしそれっぽい繋がりは感じますしね……。

あと、全体的にハイドォラさんのカット多すぎてワロタw
見る度に笑てまうやろwwww
いや、でも、なんかだんだん可愛く見えてくる不思議ですよね……。
伊藤先生の描写に加えて、霜月えいと先生の作画力も凄い……。

にしてもこれ、書く方も書く方ですけどオーケー出した編集部も凄いですね。
ここまでハイドォラさん推しのストーリーで、イラストまでハイドォラ推しさんとは……。
普通、この手の作品だと一般的な意味でのお色気シーン的なものを要求してくると思うんですけどね編集部は。
触手のお色気シーンじゃなくて。
触手のお色気シーンってなんだよ。
もうその字面がカオスだわ。
しかし、読者層をよくわかっていると言わざるをえない。



とかとかね。
まとまりのない感想になってしまった感がありますが、ちょっとこれ冷静に感想書ける自信がないのでこのままでいきます。
相変わらず、酷い内容でした(褒め言葉)。

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