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受賞歴:
2004年、第1回スクウェア・エニックス小説大賞『入選』
2008年、第5回トクマ・ノベルズEdge新人賞『徳間デュアル文庫特別賞』
2017年、第11回HJ文庫大賞『銀賞』
2017年、ジャンプ小説新人賞’16 Winter 小説フリー部門『銀賞』
2017年、第30回ファンタジア大賞 『金賞』

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とんでもスキルで異世界放浪メシ

どうも、はむばねです。
本年一発目の感想ですよっと。
今年は紙の本も頑張って読んでいきたいですねとか言った舌の根が乾かぬうちになろう作品の感想です。
やっぱお手軽に読めちゃいますからね、仕方ないですね。
なお、お手軽に読み終われるとは言っていない。

そんなこんなで、いってみましょう。
ネタバレは、ちょくちょくなくもないけどあんまりネタバレ気にするような作品でもねーかなーと思います。

とんでもスキルで異世界放浪メシ
異世界転移モノ。
そして、最近流行り(?)の異世界グルメ系ですね。

いやー、しかしこれはあれですね。
なんとも、ある種なろうの権化のような作品ですね。
昔なろう作品を評した方の言葉で、なるほどと思ったものがありまして。
曰く、「毎日更新を追うような読者には、日常描写が続く作品が好まれるのではないか」と。
うろ覚えですが、そんな論旨だったと思います。
毎日読むわけなので、いつ読んでも一定の楽しさがキープされる作品が好まれるという論ですね。
私は溜まってから一気に読む派ですが、言わんとしてることはわかります。
昔、それこそ毎日SSサイトの更新を追ってた頃は長編より1話完結作品の方が好きだったりしましたしね。
もちろん全ての作品が該当するわけではありませんが、ランキング上位作品のいくつかにもそういった傾向も見られるのではないでしょうか。

で、本作はかなりその極地と言えるのではなかろうかと思うのです。
も、ビックリするくらいピンチとか訪れません。
強力な魔物が現れる→瞬殺する→食べる
この繰り返しです。
書籍化もされてるようなのですが、これ巻ごとの終わり方どうしてるんだぜ……? と思うレベル。
しかしそれだけに、突き抜けた潔さを感じるので好きな人には堪らないでしょう。
そしてこれが総合10位まで(しかも急激に)上り詰めてるということは、やはり好きな人も多いのでしょうね。
ノーストレスオブノーストレスなので、ずっと読めてしまいます。

ちな、先述の通りあらゆる強力な魔物を瞬殺出来るレベルに主人公(側)無双です。
ただし、無双するのは従魔ですが。
主人公の役割は、主に調理と寝床の確保とやりすぎないよう注意すること。
これ、お母さんや……。
主人公も強いけど色々あって戦闘は従魔や周りに任せる、というパターンは結構あると思うのですが、ここまでガチで主人公が非戦闘員な作品は珍しいですね。
従魔も、勝手に従魔になっただけで別に自らの力でゲットしたわけじゃないしな……。
主人公の料理に惹かれて従魔になったわけですが、その料理も主人公が(なぜか)持っていたスキルである「ネットスーパー」で異世界の調味料とか使えるのが大きいわけですし。
このインスタントというか棚ぼた的な感じも、実に象徴的ですね。
いや、別にそれが良いとか悪いとかの話ではなくて。

まぁ、それはともかく。
今更ながら、ストーリーですが。
勇者召喚に巻き込まれて異世界に行ってしまった主人公が、召喚国サイドに露骨にきな臭さを感じて離脱。
手にしたスキル「ネットスーパー」と勝手についてきた従魔たちと割と自由きままに旅するお話です。
勇者さんたちのお話も、サイドストーリー的に展開されていきます。
もっとも、普通に考えればそっちがメインで主人公の方がサイドストーリーなんだけどな!
地味に勇者さんサイドと主人公サイドの物語が交わる時を楽しみにしてるんですが、なかなかその時は訪れないようですね……。
というか回を追うごとに調理回の割合が大きくなっていってる気がするんですが、やはりそっちの方に需要が偏っているのだろうか……。
まぁ実際、勇者さんサイドと交わるとしたらそれが最終章の始まりになる感じなんでしょうかね。
もしこの先マジで1ミリも交わらずにこのノリのまま最終回迎えるレベルの伝説打ち立ててくれたら単行本全部集めるまであるかもしれん。

ちな、ハーレム要素は皆無です。
というか、圧倒的ヒロインの不在……!
むしろ、ほぼ女性が出てこない……!
これは、かなり珍しいのではないでしょうか。
安易に従魔を女体化したりしないところは、個人的にかなり好評価です。
絶対に主人公に春を訪れさせないという強い意思を感じる。
というか、作中で神様に公認されてるしな……。

総じて。
超強力な従魔をモフったりパシらされたりしながらの、ぶらり世界道中な作品です。
日常描写が好きな方、調理描写が好きな方、それからオープンワールドなゲームだとストーリーそっちのけでずっとあちこちウロチョロしちゃう方、などにもオススメかもしれませんね。
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