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受賞歴:
2004年、第1回スクウェア・エニックス小説大賞『入選』
2008年、第5回トクマ・ノベルズEdge新人賞『徳間デュアル文庫特別賞』
2017年、第11回HJ文庫大賞『銀賞』
2017年、ジャンプ小説新人賞’16 Winter 小説フリー部門『銀賞』
2017年、第30回ファンタジア大賞 『金賞』

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ワキヤくんの主役理論

どうも、はむばねです。
ほいさー、本日も感想ですよっと。
天神周辺のお店紹介に感想連投と、いよいよ本来の姿を取り戻して来た感がありますね!
※本来の姿は日常系ブログです。

さて、本日ご紹介させていただくのはですね。
以前に感想を書かせていただきました『やりなおし英雄の教育日誌』の涼暮皐先生がカクヨムで連載されている作品です。
今回私が読ませていただいたのは、先月25日に発売されました書籍版ですが。
恐らく薄々察していただけているかとは思いますが、当ブログではWEB版で読んだ時はWEB版へのリンクを、書籍版を読んだ時はAmazonリンクを貼らせていただいております。

そんなこんなで、早速いってみましょう。
結構終盤までのネタバレしているので、未読の方はご注意を。

ワキヤくんの主役理論 (MF文庫J)
涼暮 皐
KADOKAWA (2017-09-25)
売り上げランキング: 32,766


あらすじはAmazonより抜粋。
>主役男vs脇役女。同棲から始まるおかしな青春勝負
>
>青春を最大限楽しむためのメソッド《主役理論》を掲げ、夢の一人暮らしを勝ち取った俺・我喜屋未那。
>隣に住む少女・友利叶も一人暮らしで、クラスメイトで、バイト先も趣味嗜好も全てが同じ……なのに俺と真逆の《脇役哲学》を掲げる、決して相容れない天敵だった!
>そんな叶との口喧嘩の果て、同時に部屋の壁を蹴破ってしまい、何故か同棲する羽目に。
>そして俺たちは、やはり同時に考えた――これは戦争だ、と。
>「そのさもしい青春に嫌気が差したら、いつでも言ってくれればいいぜ?」
>「そっちこそ、煩わしい人間関係に嫌気が差したら、いつでも頼ってくれていいよ」
>俺の《主役理論》と叶の《脇役哲学》、どちらが正しいかこの同棲で白黒つけようか!

いや、なんつーかですね。
正直に言わせていただくと、最初読み始めた時の印象は「なんか面倒くさそうな話だな」だったのですよ。
なんか地の文はくどい感じの語り口だし、なんかよくわからない理論を振りかざしてるし、なんか状況もよくわからないし。
そして、結論から申し上げるとその印象は全く間違っていなかった。
この物語は面倒くせー奴らが面倒くせー理論に従って面倒くせー状況を作り上げていく、実に面倒くせー物語なのです。
しかし、それが堪らなく面白い。
面倒くさ面白い、とでも言いますか。
なかなかに斬新な読み味でした。

まぁ彼らがどう面倒くせーのかについては、あらすじだけでそこそこ伝わると思いますのでそれをご覧いただくとして。
まずね、地の文は主人公である我喜屋くんの一人称形式で語られるのですけども。
我喜屋くん自身が面倒くせー性格してるので、地の文も当然の如く面倒くせー感じになるのですね。
けれど、それがいつの間にか癖になってくるんですよ。

というか、単純に笑いのレベルが高いんですよね。
質と量を兼ね備えた笑いどころが随所に散りばめられていて、ずっとニヤニヤしながら読めます。
会話はもちろん、我喜屋くんの語り口もそうで。
最初に感じる面倒さも、笑っているうちに慣れてくる感じですね。

ほんで、人間関係的な部分もすげぇニヤニヤ出来る。
最初はホント、「こいつら面倒くせーな……」って苦笑気味なんですけども。
関係が進んでくるにつれて、ニヤニヤ度がガン増ししていきます。
特に終盤になるにつれての友利さんの破壊力はヤバい。
ぶっちゃけかなり終盤まで可愛げない感じで描かれているのですが、それだけにその可愛さが見えた時のギャップがね。
ツンデレ、ともまた違うのですが……なんていうんでしょうね。
とにかく、可愛いのですよ(語彙力)。

でねー、ラストはねー。
もうホントね、面倒くせーんですよ。
しかし、にも関わらずというべきかだからこそと言うべきか、謎の感動があるんですよね。
今までぶつかり合っているようで……いやまぁ実際ぶつかり合ってもいたわけですけども、本当の所ではお互い踏み込んでいなかった二人が最大限のところまで踏み込んだ感といいますか。
それぞれ譲れないものは譲らないままで、その上で新たな関係を始めましょうという。
軸は全くブレず、ある意味でようやくスタートラインに立ったところでしかないとも言えるのかもしれませんが、それでも前向きで爽やかで熱い展開だったと思います。

あと、全体的に優しい世界なのも凄く好きですね。
結果的に主人公ズの意にそぐわない行動を取ることはあっても(というかその方が多いですが)、出て来る全員が基本的に善意の元に動いているのです。
というか、主人公ズにとって不利益が生じる展開って基本的にこの二人のやらかしから発生するので。
自業自得感が凄く、周りへのヘイトが全く溜まりません。
つーかこの二人、やらかしすぎィ!

閑話休題。
大人がめちゃ頼りになる感じなのも、大変な好ポイントです。
たまに余計なお世話的な行動もあれど、それもやっぱり主人公ズのことを想ってくれてのことなんですよね。
ほんで、結局それが余計なお世話でもなくちゃんと二人にとっての良い結果に繋がっていくという。
派手な見せ場なんかは全然ないんですが、それでも凄く『格好いい大人』として強く印象付けられるのです。
この隙のない布陣感、好き(ダジャレではない)。

総じて。
クソ面倒くせー二人が織りなす、面倒で、だけど妙に楽しくて爽やかな青春物語。
ずっとニヤニヤ出来て、そして最後は明るく前向きになれるような読後感でした。
エピローグ的な部分でまた一騒動も二騒動もありそうな感じが示唆されてますし、続きも楽しみです。
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