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受賞歴:
2004年、第1回スクウェア・エニックス小説大賞『入選』
2008年、第5回トクマ・ノベルズEdge新人賞『徳間デュアル文庫特別賞』
2017年、第11回HJ文庫大賞『銀賞』
2017年、ジャンプ小説新人賞’16 Winter 小説フリー部門『銀賞』
2017年、第30回ファンタジア大賞 『金賞』

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ANGEL VOICE

どうも、はむばねです。
故人の心を代弁することは、個人的に好まざるところではありますけれど。
とはいえいつまでも喪に服すことを吉野先生が喜ばれるとも思えませんので、本日よりブログもTwitterも通常営業とさせていただきます。

というわけで、感想です。
割と深刻なネタバレを含んでおりますので、ご注意を。

ANGEL VOICE 1 (少年チャンピオン・コミックス)
古谷野 孝雄
秋田書店
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あらすじはAmazonより抜粋。
>ケンカだったらレアル相手でも楽勝!! 
>腕に覚えのある“ワル”が集まり、“県内最強軍団”と皮肉られる市立蘭山高校サッカー部。
>その奇跡の物語が始まる。
>熱き心を取り戻せ!! 本格高校サッカー巨編!!

おっ、サッカー版ルーキーズかな?
ってな感じで、不良たちがサッカーする話です。
つっても不良パートは割と早々に切り上げられて、ほぼ真面目にサッカーに取り組んでる感じですね。
元々不良の集まりなのにファールが無茶苦茶少ないとか、不良スタートなのに非常にクリーンなサッカーなところが良い感じです。
まぁファールに関しては「荒っぽいことするとすぐに喧嘩に走るから」というのが根底にあるわけですがw
でも、その段階すら乗り越えて「もう喧嘩に走るようなこともないだろうから」ということでギリギリのプレーをするようになっていくとこも、精神的・技術的な成長が見られて好きでした。

とはいえ、成田くん(主人公)を筆頭に『最強の四人』の武力がガチofブガチなとこも好きなポイントではあったり。
いや、サッカー漫画で『武力』って何だよって話なんですがw
でもいざ喧嘩になったら成田くん含め味方サイドが圧勝することはわかってるので、不穏な展開になっても安心感があるんですよね。
まぁ最初に書いた通り、途中からはそんなに不穏な展開もないんですけどね。
基本的に巻き込まれというか成り行きでサッカーをやることになる人たちが多いのですが、なんだかんだで元々(サッカー部が不良の巣窟と化していたせいで出来なかったけど)サッカーする気がある人が結構いたというのも良き。

不良だからか素人だからか、やたらハートが強いのも良いですね。
脇坂くんとか、ちょいちょい折れそうになってる人もいますがw
そんな中、コーイチ先輩の絶対的な精神の支柱感よ。
伊達に、ガチでサッカー部を立て直そうとした上で一年も耐えてへんでぇ。

あと、ライバル校の描き方がバツグンに上手いと思っておりまして。
県内2位(≒全国2位)の、八津野高校というところを初期に対戦するのですけれど。
ここの人たちが、精神的にも強豪校なのもベリーグッドでした。
煽られても動じることなく、煽り返すこともせず、ただ事実として次に対戦しても(自分たちも強くなっているので)絶対にまた自分たちが勝つと疑っていない感じなんですよね。
『絶対的な二番手』という、常に王者を追いかけてきた彼らならではのメンタルだと思います。
王者じゃなくて二番手をライバルとして持ってくるところが、変則的ではありますがこの作品においては凄く上手く機能しているように思いました。

でまぁ、八津野高校との初対戦辺りから本格的に全国を目指しての練習が始まるわけですけども。
強豪校が全国優勝目指して少しずつ成長していく様も良いですが、やはり素人集団がごぼう抜きしていく様は爽快ですよね。
ぼろ負けした大学チーム相手に、1ヶ月の再戦でボロ勝ちするとかね。
強くなってく過程が非常に明確に描かれるのも気持ち良い。
ケンカが強い=元々フィジカルは強い、ってとこで(非常に漫画的ではあっても)理由付けがされてるので納得感もあります。

特に、脇坂くん(不良パートでで噛ませっぽかった先輩)の成長の目覚しさがハンパねぇなw
元々ほぼ素人なのに、途中からは完全に守備の要、ベテランの貫禄である。
序盤は一番精神的にポッキーしてたから彼だからこそ、その覚醒が熱かったです。

乾くん(エース)が、『今の』チームメンバーを10年に1度の逸材揃いとハッキリ言うところも熱かった。
序盤から圧倒的才覚を見せてきて、時に孤独な戦いに陥っていた乾くんが言うからこそ、の説得力。
そして、『最強の四人』とかじゃない2年生たちの重要性を誰より認識してるところがまた熱いのです

とはいえ、ぶっちゃけ結構負けるんですけどね。
というか、中盤は大事な試合にほぼ負けてる感。
この辺り、リアリティもあります。
何より、大会途中で負けることで最後の大会までがスピーディーなので良い。
もちろん、これでもほぼ素人スタートの集団としては上出来すぎる成績なんですけどね。

あと、タイトルの『ANGEL VOICE』。
その由来は、そこそこ経ってから明かされる感じなのですけれど。
最初はポッと出のキャラだと思ってたマイちゃんが、名実ともに最重要キャラになるとは全く思ってませんでしたぜ……。
そして重要キャラとして立っていくにつれ、第一話の冒頭からして高まっていく死亡フラグ感……。
と思っていたら、お、おぅ……やっぱそう来るのか……という感じ。

ぶっちゃけ、試合以外の要素を持ち込むスポーツ漫画は個人的にはあまり好きではない部類なのですけれど。
本作の場合は、それこそ第1話の1ページ目から仕込まれてますし。
ここまで丁寧にやられると、流石に受け入れざるをえないというか普通に涙腺緩みまくりですよね。
徐々に周囲に認められていく展開は王道ではありますが、偏にマイちゃんのおかげなわけですし。
これは、名実ともに。
マイちゃんからの手紙で、ある意味で脇坂さんへのものが一番厳しく、ゆえに信頼されているというのもね。
出会いが出会いだっただけに、熱い。

という感じで、総じて。
不良たちが、サッカーで全国の頂点目指して駆け上がる物語。
泥臭く努力して強くなっていく様が熱く、涙ありのドラマにも富んだサッカー漫画でございました。
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