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受賞歴:
2004年、第1回スクウェア・エニックス小説大賞『入選』
2008年、第5回トクマ・ノベルズEdge新人賞『徳間デュアル文庫特別賞』
2017年、第11回HJ文庫大賞『銀賞』
2017年、ジャンプ小説新人賞’16 Winter 小説フリー部門『銀賞』
2017年、第30回ファンタジア大賞 『金賞』

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聖なる騎士の暗黒道

どうも、はむばねです。
ここ最近は、一時期に比べれば僅かに花粉の威力が弱まったような気がしなくもないような風味が仄かに漂う今日この頃ですね(曖昧)。
まぁ、これでようやく例年並程度にはなったかなってレベルですが……。
マジでこのまま花粉の季節終わってくれぇい(切実
なお、そろそろ大丈夫やろ~と慢心してランニングに出たら無事死んだ模様。

そんなこんなで、感想です。
今月1日発売、去年のHJ文庫大賞の金賞受賞作ですね。
終盤に至るまでまぁまぁネタバレしておりますのでご注意を。


聖なる騎士の暗黒道 (HJ文庫)
坂石遊作
ホビージャパン (2019-02-28)
売り上げランキング: 43,293


あらすじはAmazonより抜粋。
>世界を司る女神に見初められ聖騎士に選ばれながらも、とある理由から暗黒騎士を目指すため、故郷を離れた少年セイン。
>従者メリアと共に他国の学園に通うものの光魔法以外に適性が無く、闇魔法を使えないセインは暗黒魔改造制服を身に纏うただの変質者扱いされてしまう。
>同じく光の一族に生まれながらも火属性の魔法しか使えないためクラスで浮いていた少女アリシアに共感したセインは迷宮の奥に眠るという「聖剣」を探す冒険に協力する。
>しかし迷宮に待ちかまえていたのは想像を超える試練だった。

スタートは、実に王道的ですね。
女神に見初められ、聖なる騎士として人々を助けていく主人公。
セインくん(主人公)がめっちゃ心優しい少年なのが、最初からずっと伝わってくるのがとても好き。

かーらーのー。
どうしてこうなったwwww
ノリといい服といい、落差に笑うわw
まぁ、12歳だからね、仕方ないね。
もっとも、ちゃんとした『理由』はあるようですが……それはそれとして、セインくん自身普通に楽しんでるやろこれw

デザインがアレな服がめっちゃ実用性兼ねてるのも草w
……うん、まぁ、というか。
作中ではデザインがアレとネタにされてるけど、実際クッソ格好いいですよねイラストで見ると。

ともあれ。
理解ありすぎる父上(ただし話は通じない)とか、序盤から畳み掛けてくる感じが凄く好きです。
全然『説得』してねぇじゃねぇかwwwっていうね。
そして、それを不満に思うセインくんの厨ニ力よw
暗黒騎士を目指してるのに、趣味がガーデニングっていうのも笑えるw
セインくん、可愛いな。
というか、根が良い人すぎる。
言動・行動の節々にそれが滲み出てる感よ。
中二病的ムーブで笑わせつつも真っ直ぐな優しさでほっこりさせてくるこのキャラ造形、もはや卑怯とすら言える域で好感度が高い。
絶対に応援したくなってしまう。

アリシアさんが学園外じゃみんなに慕われているのも良いですね。
基本、この子もえぇ子やからな……。
出会いが出会いだっただけに最初はちょっとアレな人かと思ってしまいましたが、あれも実のところ彼女としては文字通り命がけでの誰何だったわけですし。

というか、基本的に嫌な奴が出てこないのが個人的な好ポイント。
セインくんを筆頭に、全体的に優しさが感じられるのですよ。
会長さんも、あれはあれでアリシアさんのことを彼なりに考えての言葉な気がするんですよねー。
メリアさんのセインくんイジリも、愛を感じられるものですし。
セインくんが馬鹿されると密かにブチ切れるの、好き。
それをちゃんと察するセインくんも好きだし、自分が馬鹿にされるのも当然と受け入れるのも好き。

ちゅーかセインくん、与えられた力を行使するだけで自身を鍛える努力をしてこなかったとか、この年齢で自省出来るのが凄いですね。
メリアさんの言う通り、与えられた力だろうと頑張ってきたのは確かなはずなのに。
ホント真っ直ぐだな、この子。
そして、鈍感スキルも真正で笑うw
メリアさんのアプローチに対するスルー力の高さよ。

セインくんの暗黒騎士になるための努力が、普通に正道なのも良き。
いや、割と脳筋気味の思想ではあるんですけどもw
とにかく世界で一番闇の力を使えるようになれば暗黒騎士の資格を得られるはず、っていうね。
光の適正が振り切れてるせいで、闇の力に対する適正がクッソ低いのに。
しかしその明らかクッソ険しい道を、迷うことなく進んでいけるのが彼の強さなのでしょう。
あるいは、優しさ……かな?

閑話休題。
全体的に、登場する人たちが理知的なのも良いですね。
アリシアさんとかも、『お願い』でセインくんが動かないと見るやすぐ『説得』に切り替えたりしてますし。
だから流れがスマートで、ストレスなく読み進めていけます。
個人的に、非常に好きなタイプの作劇。

学園の制度も、流石一流って感じです。
単純に入学時の能力で振り分けるんじゃなくて学習能力も考慮して一年は様子を見るとか、非常に教育機関らしい考え方。
ただ脳筋で鍛え上げるだけではない、ってところが伺えます。

んでんでんで。
基本的には、笑いどころの多い軽いノリで進んでいくわけなのですけれど。
終盤は流石にシリアス風味で、これまでの努力、そしてそれが報われない現状……といった点がフォーカスされる展開となりまして。
その際に『力』を使わなかったからこそ、セインくんの言に説得力がありますね。
そして、ずっとネタ扱いされてた《闇弾》がきっかけになるというのも熱い。
たとえ今はしょぼい魔法でも、それこそがセインくんの努力の証だったのですね。
『与えられた』力ではなく、自分の力で勝ち取った力。
『しょぼい魔法』にまで、ようやく至れた努力。
それが、同じようにずっと努力を続けてきたアリシアさんの心に届かないはずがありませんよね。

からの、最後はちゃんと王道的に決めてくれるセインくんが格好いい。
そらアリシアさんもオチますわー。
『暗黒騎士』を目指す者としての力と『聖騎士』の力、両方魅せるこの構成は上手いですね。
まさしくタイトルに偽り無し。

それはそうとセインくん、植物に人の名前付けてるのにちゃんと理由あったんかいw
やっぱり可愛いなこの子www
ちょいちょい年齢相応の精神性を見せてくれるとこも好き。

あとメリアさん、『二番目の従者』ということは別に一番目の人がいるのかな?
……と思ってたら、アリシアさんでもう7番目なのか。
そういや、相性がいいと名前呼んだだけで従者になっちゃうって話でしたもんね。
現時点で癖のある人しかいませんが、果たして残りはどんな人たちなのか……。
今後他の従者さんを呼ぶ流れも示唆されましたし、セインくんと女神様の『願い』もまだちゃんとは出てないですし、会長もまだまだ何かありそうですしで、続きが楽しみです。

という感じで、総じて。
王道邪道、どちらでも魅せてくれる物語。
コミカルなやり取りが楽しく、非常に困難な『夢』に向かって真っ直ぐに邁進する様が気持ち良い。
めっちゃ笑ったし、めっちゃ熱くなりながら読ませていただきました。
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