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受賞歴:
2004年、第1回スクウェア・エニックス小説大賞『入選』
2008年、第5回トクマ・ノベルズEdge新人賞『徳間デュアル文庫特別賞』
2017年、第11回HJ文庫大賞『銀賞』
2017年、ジャンプ小説新人賞’16 Winter 小説フリー部門『銀賞』
2017年、第30回ファンタジア大賞 『金賞』

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残穢(ざんえ)

どうも、はむばねです。
はい、本日も感想での更新でございます。
しかし今回はラノベではなく、ホラー小説の感想となります。
当ブログでホラー小説の感想を書くのは初めてですね。
というか、人生でホラー小説読むのが(たぶん)これで2冊目。
1冊目は中学生の頃に友達に借りて読んだ『バースデイ』なので、20年ぶりくらいですね。
まぁ、大学生の頃に洒落怖のまとめとかはそれなりに読んでいたのですが。

ともあれ、本作は朱鴉先生にオススメいただいたうちの一冊となります。
諸事情により最近ホラー小説を読む必要性にかられてたので、ちょうど良かったです。
割と最後の最後までネタバレしているのご注意を。

残穢(ざんえ) (新潮文庫)
小野 不由美
新潮社 (2015-07-29)
売り上げランキング: 7,550


あらすじはAmazonより抜粋。
>この家は、どこか可怪(おか)しい。
>転居したばかりの部屋で、何かが畳を擦る音が聞こえ、背後には気配が……。
>だから、人が居着かないのか。
>何の変哲もないマンションで起きる怪異現象を調べるうち、ある因縁が浮かび上がる。
>かつて、ここでむかえた最期とは。
>怨みを伴う死は「穢(けが)れ」となり、感染は拡大するというのだが──山本周五郎賞受賞、戦慄の傑作ドキュメンタリー・ホラー長編!

ファッ!? 語り部さんラノベ作家なん!?
実質ほぼ初めて読むホラー小説ということで結構身構えて読み始めたんですが、1ページ目冒頭で急に親近感が湧きましたわw
しかし、『ライトノベル』ってホラー小説を読むような人にも認知されてるものなの……?
ホラーの読者というか、小野不由美先生の読者ならわかる感じなのかな?

と、初っ端からどうでもいいところの話になってしまいましたが。
えっ、ちょっと待って、開始2ページからもう怖いやん。
うわっ……私の怖さ耐性、低すぎ……?
部屋にいる時の物音がいちいち怖くなってもうたんやけど……。
一人暮らしで読むとやべぇな……。

なんつーか、ズバリの怖い場面は(あんまり)ないんですけども。
それが逆に、ずっと不気味さを継続させてる感じなんですよね。
これが……これが、ホラーの構文……!
……なの、か?(ホラー初心者

ともあれ、怪異の元を追ってどんどん昔の話まで遡る構成は普通に面白かったですね。
土地に歴史あり、という感じといいますか。
そこに生きてる人たちの人生をダイジェストで見てる感じでね。
確かに、『土地』レベルで考えると自分たちの前にはほぼ確実に誰かが住んでたわけなんですよねー。
そう考えると、なんとも不思議な気持ちになります。

にしてもここに出てくる人たち、昔のことすっげぇよく覚えてんな……。
よく覚えてるというか、よく知っていたというか。
私なんか、実家周辺にいた人たちのことなんてほとんど知らんぞ。
そこそこ古臭くて、それなりに人の交流のある村なのに。
まぁ、これについては世代の問題……というか、私がフロントに出てないだけの話かもしれませんが。
流石に、母親はご近所のこと把握してるはずですし。
……なんでワイは、ホラー小説を読んだ感想なのにこんなこと書いてるんやろな?

閑話休題。
全体的に、グイグイ読ませてくる『圧』が凄いですね。
ぶっちゃけ上記の辺りとか、そう大したことが書いてあるわけでもないのに。
関係あるのかないのか、核心のとこが知りたくてどんどん読み進めちゃうんですよねー。
ちゅーか、途中はホラーというよりも取材レポを見てるような気分。
いや、それでもちょいちょい怖いのですが。

全体的に語り部さんたちが理知的なのが、逆に恐怖を煽ってくる感がある気もします。
例えば過去を探ってく中で当事者が自殺とか心中してたとしても、一旦は「まぁ、よくあるっちゃよくあることやしそれを即座に心霊現象と結びつけるのはいかがなものか」的なことを考えるんですよね。
ここで即座に「これが怪異の原因か!」とか言われちゃうと、読んでる方が「いやたまたまなんちゃうの?」とか思ってしまいそうな気がします。
でも理知的に疑って、それでもどんどん不気味な『繋がり』らしきものが出てくると、こっちとしても不気味に思わざるをえない。

んでんでんで。
過去を調べていくうちに、『現在』にも異常が現れ始めるとこでは、「ついに来たか……!?」って感じになりましたね。
とはいえ、一貫して実害そのものはない感じ?
作中でも触れられている通り、本人たち(?)も恨みでやってるわけではなく、ただそこにいるだけ的な状態なのでしょうか。
女性と赤ん坊はともかく、『声』の方は割と直接的に実害及ぼしてるような気もしなくはないですが。
まぁ、そっちの方は明確に恨みを持ってるっぽいですし妥当(?)なのか。

うーむ、しかし、うーむ。
作中でも言われてる通り、確かに途中からは『感染』の規模が広がりすぎて「これ何の話なんやっけ……?」という気になってきましたね。
結局、伝え聞く話を除けば怪異らしい怪異が起こったわけでもないですし。
何かしら解決の策を練ったわけでもないのに、結局一番最初の取っ掛かり的な事象はなし崩し的に解決しちゃってますし。
この辺りも、リアルではある。
最初の方に感じた『取材レポ』という印象は、実際間違ってなかったようですね。

ちゅーか、読み終わってからあらすじ見たら『ドキュメンタリー・ホラー』って書いてあったわ……(事前にあらすじ読まない派)。
最初に書いた通り人生で2冊目に読むホラー小説なのでよくわかんねーのですが、ホラー小説の中でも変わり種の類なんでしょうね。
何冊か、普通の構文のホラー小説を読んでからの方が楽しめたのかな……?
それとも、前知識ゼロで読んだ今回が正解だったのか。

まぁともあれ、総じて。
怪異の起源を追っていく、ドキュメンタリーホラー。
ずっと不気味な雰囲気が続き、ズバリの怪異が出てこなくとも……というかだからこそ明確な解決もなく、ゆえに読んでいる自分にまで『感染』してくるような。そんな恐怖を覚える読み口でございました。
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