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受賞歴:
2004年、第1回スクウェア・エニックス小説大賞『入選』
2008年、第5回トクマ・ノベルズEdge新人賞『徳間デュアル文庫特別賞』
2017年、第11回HJ文庫大賞『銀賞』
2017年、ジャンプ小説新人賞’16 Winter 小説フリー部門『銀賞』
2017年、第30回ファンタジア大賞 『金賞』

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アジャンスマン:あるいは文化系サークルのラブコメ化を回避する冴えたやりかた

どうも、はむばねです。
今日で、ここ最近ずっと重く伸し掛かっていたタスクが完了………………するかと思っていた時期が私にもありました。
成果物自体は、ものっそい軽いんですけどね。
しかし、その過程が心理的に負荷の高い作業なのだ……。
まぁ、端的に言えば『めんどい』。
当ブログの読者様的には既にお馴染みの概念かと思いますが、私にとって『めんどい』の壁は相当高いところに設定されているのだ……。

そんなこんなで、割とMP消費気味なのでサクッと感想いきましょう。
今回のは第30回ファンタジア大賞の入選作なので、私の同期作品ですね。
ズバリのネタバレはしてないつもりですが、中盤までのネタバレがそこそこあるのでご注意を。




あらすじはAmazonより抜粋。
>いまどきオタクの美少女たちを創作活動でみちびけ!?
>
>山繭旁は高校の休学期間を経て再び古巣である《現代コンテンツ表現調査部会》の扉をあけた。
>だがそこは、美少女たちが楽しくアニメやゲームのオタトークを繰り広げるぬるーくてがーるずな部活空間と化していて!?

ふむ、この主人公はありそうでなかったポジションといいますか。
現代部活版、「ただの新米かと思いきや熟練の戦士でした」的な。
留年という、ぶっちゃけラノベ主人公として大丈夫なのかと思ってしまう設定を用いているからこその展開ですね。

作中で語られる『表現におけるキャラクターとは何か』論も、なるほどという感じ。
非常にしっくり来るというか、今までぼんやりと感じていたことを言語化してくれたようなスッキリ感がありました。
特に創作者なら、頷ける方が多いのでは?
いや、むしろ受け手としての自分が頷いているのかな?
いずれにせよ、この辺りをちゃんと納得させてくれるとその後の展開にも説得力が生まれてきますね。

ちょいちょい……というか結構な頻度で出てくるオタクネタも草w
確かに、オタク系部活ならこんな感じですよねーというリアル感があります。
いや、まぁ、私はオタク系部活に所属したことはないのですが。
オタク同士で会話するとこんな感じになるよねー、という。

ともあれ。
山繭くん(主人公)が、なんというかこう……キモいけどキモくない、とでも言いましょうか。
オタクマインドは間違いなく持ってるんですけども、それもあくまで価値観の一つと言いますか。
常識を兼ね備えていて人の心情も汲み取れ、対人関係における選択も基本的には間違わない。
オタク系主人公にありがちなやらかしがないので、ノーストレスで読み進められるんですよね。
秘密を隠す際にも、変に動揺したりしないですし。
これはむしろ、山繭くんこそが本作における一番のコミュ力強者では……?

それだけに基本的に彼の自己分析にも信頼が置けるのですが、非モテの部分だけ全然当てはまってないのは草w
まぁこれについては彼自身が認知してない情報もあるからね、仕方ないね。
むしろ、普通は彼の認識こそが正しい場面の方が圧倒的に多いでしょう。
この辺りも、典型的なラブコメの構図でありつつもリアリティのある描写に落とし込まれてる感じがします。

ほんでタイトルにも冠している『アジャンスマン』って、そういう意味なんですね。
改編……自分で創作することは出来ずとも創作物をより善い方向に導く能力、ですか。
編集さんとかプロデューサーさん的な?
しかし、これは創作者からするとめちゃくちゃ傍にいてほしい人材ですよね。
そらアキナさんも距離縮めますよ。

という感じで(?)、中盤までは創作とラブコメの両輪って感じで進んでいくんですけども。
終盤に来て一気に、むせ返るような『らしさ』が噴出してくる感じ。
作品の個性が爆発するといいますか。
あぁこの作品は『こういうの』なんだな、という匂いが強烈に発せられてきたんですよね。
ちょっと言葉にしづらいので、この辺りは是非とも実際に読んでご確認いただきたいところなのですけれど。

とにもかくにも、『先代』メンバーが出てきてからの展開が熱い。
アキナさんの小説が決して不出来なものではなく、むしろ創意工夫を凝らしてランキングを駆け上がっていったことが描写されていたからこそ、タナト先輩のその暴虐的なまでの実力がよくわかり。
そして、そんなタナト先輩さえも山繭くんの能力を求めているというところがまた熱いです。
これは、主人公の立て方としてほぼ理想ですよね。
誰の格も落とすことなく、むしろ全員の格が上がってるっていうね。
ジュンコさんが初登場時の印象からは考えられなかったくらいに活躍するのも良き。

んで、ラストでは山繭くんの空白期間についても明かされまして。
先輩方といた期間、その後の一年を経て、もう一度そこにいたいと思える居場所を見つけられた、というのも王道的でとても読後感の良い終わり方だったと思います。

という感じで、総じて。
オタク系部活を舞台にしたラブコメ……と見せかけて、いやそれも一側面ではあるんですけども、更に『創作能力バトル』的な側面も持ち合わせた作品。
主人公の好感度が高いのもあってラブコメパートもノーストレスで楽しめたし、特殊な『能力』によってヒロインを助ける展開も熱かったです。
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