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受賞歴:
2004年、第1回スクウェア・エニックス小説大賞『入選』
2008年、第5回トクマ・ノベルズEdge新人賞『徳間デュアル文庫特別賞』
2017年、第11回HJ文庫大賞『銀賞』
2017年、ジャンプ小説新人賞’16 Winter 小説フリー部門『銀賞』
2017年、第30回ファンタジア大賞 『金賞』

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禍家(まがや)

どうも、はむばねです。
ホラー小説を読んでみようキャンペーン、第三弾!
今回も三津田先生作品ということで、サクッといってみましょう。
……え? 島根旅行の記事?
まぁ……島根旅行記事は……まぁ……そうねぇ……(北上様並感
ぶっちゃけあれ、タスクとして結構重いんですよね……。
一応書き進めてはおりますので、ご安心を。
ただ、公開は4月の中盤くらいになりそうな予感かも。

というわけで、とりあえず今回は感想です。
『のぞきめ』の時ほどズバリは触れてませんが、かなりのネタバレを含んでおりますのでご注意を。
また、例によって今回もほぼリアルタイムの感想をそのまま記載致します。


禍家 (光文社文庫)
禍家 (光文社文庫)
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三津田 信三
光文社
売り上げランキング: 1,181,195


あらすじはAmazonより抜粋。
>「ぼうず、おかえり…」
>12歳の少年・棟像貢太郎は、近所の老人が呟く言葉に不吉な予感を覚えていた。
>両親を事故で亡くし、祖母と越してきた東京郊外の家。
>初めての場所のはずなのに、知っている気がしてならないのだ。
>そして、怪異が次々と彼を襲い始める。
>友達になった少女・礼奈とともに探り出した、家に隠された戦慄の秘密とは?
>期待の俊英の書下ろし長編。


(中学時代の頃に読んだ『バースデー』についてはほとんど内容覚えてないので実質)人生3冊目となるホラー小説にして、初めて『作者の実体験』という体じゃない形式ですね。
それはそうと、開始数ページのまだほとんど『何か』が何もしてない段階でもう怖い。
やっぱり私の怖さ耐性、低すg(ry

ただ本作については、実家じゃなくて一人暮らしの家で読んだのは正解だったかもですね。
ウチの実家も、田舎なので無駄に広いんでね……。
祖父母が健在だった頃はともかく、今は空いてる部屋も多いですし……。
この小説を読んだ直後だったら、家の中がすげぇ怖く感じそう。
まぁ一人暮らしの家は自分一人しか居ないという心細さがあるんで、ぶっちゃけトントンという気もしなくはないですが……。

と、いうのはともかくとして。
物語は、不気味な爺さんとの邂逅から幕を開けるわけですが。
『のぞきめ』の件もあるので、ここまでハッキリ見えてるとこれ、普通に実在の人物なのでは……? という疑いが拭いきれないな……。
もしそうだとすれば、爺さんに対する貢太郎くん(主人公)の認識は風評被害がハンパねぇですがw

にしても貢太郎くん、齢12(もうすぐ13)にしてメチャクチャ冷静だなこの子……。
ワイなら、同じ状況になったら叫んでビビり倒す自信があるで。
引っ越し時点で既に。
そこを、(恐怖を紛らわせるためでもあったのかもだけど)ちゃんと理知的に振り返り出来る冷静沈着っぷりよ。

ともあれ。
これまでの二作と違って、主人公がまだ子供なので、周囲に大人がいるところが良いですね。
なんというか、無条件に頼れる存在がいるというのが心強い。
まぁ言うて、引っ越してきたばっかだし本当の意味で頼れる大人っていうのはお祖母ちゃんだけなわけですが……。
そしてそれだけに、お祖母ちゃんの死亡フラグがビンビンに立ってる感じがするのが怖い……。
貢太郎くんの将来のことまで考えてくれてて、すげぇ頼りになるのが逆にね……。

一方で、これまでの二作と違って最初から全力で怪異(?)が出てくるので普通に序盤からずっと怖いですね。
前二作は、割と前振りとか説明が長かったからな……。
もっとも序盤はまだ、ガチ怪異じゃなくて貢太郎くんの気のせいという可能性もありますけれど。

……あと、、結局冒頭の爺さんは実在するリアル爺さんやったってことでえぇんか……?
礼奈ちゃんも知ってたみたいだし、そういうことでえぇんよな……?
しかしそうなってくるとワンチャン、祠から迫ってきた存在も実在する可能性を疑ってしまうな……。
まさか、逆にこれを狙っての爺さん配置なのか……?
「怪異かと思ったら実在したと思ったらやっぱり怪異だったぜ!」に繋がる伏線なのだろうか……。

ほんで、怪異と(たぶん)直で対峙してなお、貢太郎くんの冷静な判断力がやべぇな……。
いやビビってるはビビってるんだけど、即座に現状を把握して最善の道を選び取ろうとする理性よ。
この歳で、周囲の気遣いに気づけるところも凄いですね。
返すことは出来ないにせよ、気遣いに対して礼を返すべきとわきまえてるところも大人びている。
ゴリゴリに怪異に直面していながら、それでも万に一つでもお祖母ちゃんが倒れてる可能性があることを考えて怪異に近づいていく男気も良き。
……なんでワイは、ホラー小説の感想を書いてるはずやのにこんなとこに言及しとるんやろうな?
普段ライトノベル(とか漫画とか)の感想を書いている影響で、どうしてもキャラとか設定に感じ入るところがあったら触れてしまうんや……。

と、いうのはともかくとして。
マジで、めっちゃ直接的に怪異が出てきますね……。
前二作が割とふわっと存在を仄めかす程度だったんで、これは結構驚き。
流石に、ここまで異形やと実在の人間ってこともないやろうしな……。
ホラーというよりは、バイオハザード系のリアル驚異へのドキドキ感が強い気もしますが。

ただ、お風呂のくだりまで来ると、ワンチャン「この怪異(の一部?)は貢太郎くんを助けてくれようとしているのでは……?」という気がしてきました。
『のぞきめ』の件もありますしね……。
というかワイは、三津田先生の作品を読む上で『のぞきめ』に引っ張られすぎている気がする……。
それだけ衝撃的だったからね、仕方ないね。

あと、礼奈ちゃんの存在がマジ救い。
普通に考えたらちょっとアレな態度を取り続けている貢太郎くんに対して、それでも明るく接し続ける天使っぷりよ。
貢太郎くんはお祖母ちゃんには怪異関連では頼ることが出来ない、という孤独な立場なので尚更救われてる感。
いやまぁこれについては、貢太郎くんがマジのガチで相談すればお祖母ちゃんもちゃんと取り合ってくれるとは思うのですが。

ほんで、まぁ、確かに、礼奈ちゃんの立場からすると、貢太郎くんのことは「コイツすげぇな」ってなりますよね。
いや、まず貢太郎くんの話を頭から信じてくれるとこが天使なのですが。
しかしそこを置いとくと、あれだけの体験をしておきながら割と正気……どころか理性を保ってる貢太郎くんマジすげぇ。
これはワイ33歳おっさんでさえも思いますからね。
にしても玲奈ちゃん、貢太郎くんへの協力に対する前向き感が凄まじいなw
ギャルゲやったら、完全に個別ルートに入ったことを確信するレベルやで。

からの、小久保の爺ちゃん(最初に出てきた爺ちゃん)に話を聞きに行くくだりは、なんというか『最初は立ってなかったイベントフラグが立った』感がありましたねw
というか、マジで礼奈ちゃんに打ち明ける前後で読み味がかなり違ってくる。
事件編と解決編レベル。
やっぱり、傍に誰かがいるかどうかって重要なファクターなのですね……。
……いや、やっぱ礼奈ちゃんが頼れすぎるだけな気がしてきたわw

とか思ってたら、貢太郎くんのアグレッシブさも結構凄いな!?
恐怖を和らげるためとはいえ、普通怪異がいる可能性がある場所をわざわざ確かめる……?
これは四十澤さんばりのクソ度胸。
うん、まぁ、気になる気持ちはわかりますけどね。
わざわざ日が暮れかけたその時間帯に確かめんでもえぇやろ……。
とか思って、たら、ほら案の定だよ!
いや、ここは一旦「やっぱ何もなかったぜ……」と油断させる流れなんじゃねぇの!?
結構フェイント無しでガンガン攻めてくるなこの怪異!
というか、フェイントが無いことがフェイントなのか……?
いずれにせよ、幻術系の能力も持ってるとか敵さんヤバすぎへん?
ほんで、この状況でもスリッパをぶつけることで真っ暗な室内における方向を探ろうとする貢太郎くんの理性よ。
というかこれ、ここに至ってはもう完全に異能バトルモノの文脈じゃない……?

……と、思ってからはもうダメでしたね。
アカン、能力バトルの文脈でしか読めなくなった……。
怪異の類も、スタンドだと思ったら恐怖よりも「こいつはどんな能力を持っとるんや……?」というワクワクしか感じなくなってしまったぜ……。
スタンド使いVS一般人(ガチ)って、燃えるシチュエーションやない?
お祖母ちゃんに決して気づかれないように(家の中では)一人で戦うってところも、早人くんみを感じる。
もしかして、ワイは禍家を読んでいたと思ったらにジョジョ4部を読んでいた……?

過去の事件を追っていたら自分がその当事者だった、というのも実に能力バトルっぽい。
……い、いや待て、落ち着け。
流石にこれは能力バトルじゃない。
ちゃんとミステリの領域だ。
一瞬過去(あるいは現在)を改変されたのかと思ったけど、そういうことではないみたいだし。
しかし、ここでお祖母ちゃんの『迷信の類は信じない』という設定が生きてくるとはな……。
完全に虚を突かれた形ではありますが、貢太郎くんが「お祖母ちゃんは決して怪異の類を信じないだろう」という確信を抱いていたことを思うと、実に納得出来る。

閑話休題。
敵でも味方でもないけどとりあえず厄介な存在……的な小久保の爺さんに話を聞きに行くところも、なんか能力バトルっぽい。
最初の敵キャラかと思ったらただのモブかと思いきや重要人物だった、ってところの伏線効き方も完全に能力バトルのそれに思えてしまう。
ここに来て貢太郎くんの『覚悟』が決まった感のある態度も、主人公覚醒イベントを思わせますね。
からの小久保爺さん正常化(?)も、なんか何かしらのイベントフラグを消化した感がある。
これは完全に、「おれは しょうきに もどった!」やでぇ!(戻ってない
ていうか正気状態の小久保爺さん、ちゃんと貢太郎くんのこと気遣ってくれるし割と普通に良い人やな……。

にしても、家の中で『見えた』方々が家族だったとは……。
つまり、赤ちゃんの手はマジで貢太郎くんを助けるための行動だったのか……。
そう思うと、怖くなく……なく……いや、やっぱ普通に怖いわ。
しゃーないとはいえ、もうちょっと穏便に出てこれんかったんやろか……。
……と思ってたら、時間がないから、だったのか(?)。
この辺り、疑問をちゃんと潰してくれる親切設計。

そして、ガチでやべぇ状況にありながら逃げるよりも立ち向かうことを選択する貢太郎くん、マジ主人公の器やでぇ……。
……いや、ホラー小説の主人公としてこのスタンスが正しいのかはよくわからんですけども。
自分一人ならともかく、お祖母ちゃんもいるから……というのが実に男の子ですね。
これもお祖母ちゃんの教育の賜物か。
そして、ヤバさを完全に理解してながら即座に貢太郎くんと共に立ち向かおうとする礼奈ちゃん、ホントにすげぇヒロインしてるな……。
彼女の存在が、色んな意味でかなり救いになってる。

かーらーのー。
結局! 怖いのは! 人間!
にしても、伏線の張り方が完璧でしたね……この展開は全く予想してませんでした。
ていうかシミちゃん、計画気が長すぎやろ……。
本当に訪れるかもわからない時に全力で備えているそのスタイル、まさしく狂気の沙汰である。

ほんで、(『次世代』の話が示唆されてはいるけども)結局ハッピーエンドで草w
礼奈ちゃんは、マジのヒロインやったんや……。

……うん、まぁ、ただ。
結局、怪異の方はどうなったんだぜ……?
あれはあれで、藁人形を刺したことで満足したって解釈で良いのだろうか……。
ちゅーか、結局あれは郡司さんの怨念的サムシングってことでいいの……?
それだと、10年前の一連の死亡に説明が付かん気がするけど……あっちは、たまたまだったってこと?
あるいは、元の怪異と郡司さんの怨念的サムシングが合体したということなのだろうか……。
うーん……この辺り、経験値が少ないせいかイマイチわからんぜ……。

というのはともかくとして、総じて。
割とガッツリ怪異が出てくる系ホラー。
しかし主人公がビビりながらも割と勇敢に立ち向かっていく系小学生なので、一緒に戦ってる気分で読めました。
あと、終盤の展開は全く予想出来てなくて「ファッ!?」ってなりました。
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