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受賞歴:
2004年、第1回スクウェア・エニックス小説大賞『入選』
2008年、第5回トクマ・ノベルズEdge新人賞『徳間デュアル文庫特別賞』
2017年、第11回HJ文庫大賞『銀賞』
2017年、ジャンプ小説新人賞’16 Winter 小説フリー部門『銀賞』
2017年、第30回ファンタジア大賞 『金賞』

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LV999の村人

どうも、はむばねです。
本日は、久々になろう小説の感想です。
もしかすると、今年初かな?
去年のまとめ記事でも書いた通り、今年は紙の本を読む方に注力するつもりですのでね。
今のところは一応成功してますが、果たしてこの先どうなるものか……。

というのはともかくとして、感想いってみましょう。
終盤までのネタバレがそこそこ含まれますので、ご注意を。


LV999の村人

あらすじは、今回から公式より抜粋することにします。
> この世界には、レベルという概念が存在する。
>
> モンスター討伐を生業としている者達以外、そのほとんどがLV1から5の間程度でしかない。
>
> また、誰もがモンスター討伐に乗り出せる訳ではなく、生まれついて神から授かった役割(ロール)にも大きく影響を受ける事になる。
>
> 能ある役割と呼ばれている役割は八種。戦士。武闘家。僧侶。魔法使い。盗賊。商人。狩人。呪術師。
>
> 天啓とも呼ばれる特殊な力をもつ役割は三種。王族。勇者。賢者。
>
> そして尤もその人口が多く、力無きものとして農業や宿屋。街を発展させるために尽くす最弱の役割……村人。
>
> 戦う力を持たない村人が、モンスター討伐の稼業に乗り出すのは自殺行為に等しい。
>
> だがある日。村人という役割をもって生を受けた二歳になり立ての子供は気付いてしまう。
>
>
>
> モンスターを倒したら…………お金が手に入る事に。

異世界現地モノ……と見せかけて、というやつ。
かなり序盤から、世界そのものについてのきな臭い説明がちょいちょい挟まります。
そしてこれは、とある男がその世界の『システム』そのものに挑むところから始まるお話です。

まぁ、ガチ序盤はほとんどそういうの関係ないコメディだけどな!
まず鏡さん(主人公)の、20年チキンプレイに徹する徹底っぷりにワロタw
カンストまでレベル上げを行う縛りプレイを、半生かけてガチで実践する男である。

しかし一般的な生涯年収が50ゴールド程度で、鏡さんの所持金が5480ゴールドってことは、現実で言うと300億円くらいの資産ってところになるのかな?
そら暇を持て余した神々の遊び的な境地に至るわなw
そしてその末が、通常の人生200回分、1万ゴールドで買える「?????」と。
それが何かもわからんのにその購入を目指すとは、まさしくやりこみゲーマーのエンドコンテンツという感じやなw

と、鏡さん周りの設定に一通り笑ったところで勇者様が登場するわけですが。
勇者レックスくん、フルネームを名乗らないのは何か壮絶な過去でもあるのかと思ったらファミリーネームが『チクビボーイ』なだけなんかいwww
……と思ってたら、やっぱ普通に壮絶な過去もあったのか……これは完全に騙されてたぜ……。

ほんで、鏡さんが割と普通に良い人(な面もある)のはちょっと意外。
ただのお気楽にーちゃんじゃなかったのね。
むしろ、この世界の中でもかなり真実に近い位置にいる的な人?
ていうか、思ってた百倍以上悲惨な過去だな……。

村人が、クソ弱いからこそ実質的なハイリスクハイリターンのロールというのもなるほど。
ジャイアントキリングを成し遂げる程にリターンがデカくなるゲーム性とか、私が一番好きなやつじゃないですかー。
だからコツコツやった方が総合では効率的でも、ジャイアントキリング目指して無駄にハイリスクの戦い挑みがちなんですよねその手のゲームでは……。

と、話が逸れましたが。
アリスちゃんは元より、タカコさんが無茶苦茶いい人だな……。
これは鏡さんもパートナーと認めますわ。
あと、勇者様一行もちゃんと理性的なのがベリーグッド。
というか、全体的に皆それなりに前向きなのが良いですね。

999で得たスキルそのものが世界のヒントになっているというのも、なるほど。
同時に、?????もただのエンドコンテンツというわけでもなかったのですね。
いや逆に、真の意味でのエンドコンテンツなのかもですけれど。
にしても、思ったよか早々に色々と明らかになりましたね。
もしかして、当初は第一部のとこで終わらせる予定だったんですかね?

ともあれ。
結局魔王を倒すでも10000ゴールド貯めるでもなく、結果的に力技で到達するの草w
この世界の仕組みを作った人も想定してなかったとか、完全にバグ技の域www
からの、世界の真実については、なるほどという感じ。
思ったよか悪意がないというか、切実というか。

んでんでんで。
第二部に入って、鏡さんの無双感は無くなったものの、仲間の力が最重視されるようになる展開は素直に熱い。
周囲がほとんど敵の中、信頼出来る仲間がいるっていうのも心強いですね。
これも、第一部で確かな絆を結んだからこそ。
上手い構成になってます。
鏡さんは、甘っちょろい理想論者ではないのですけれど。
現状を理解した上でそれでも理想を貫く感じがグッドですね。
そして、彼自身がアホみたいに過酷な道を行くからこそ周囲も感化されていくのでしょう。
しかし周囲を頼るようになった結果、結局また周囲を遠ざける展開になるというのは皮肉な話。

けれど絶望の底から這い上がらんとするとこで、一度別れた仲間、そしてかつての強敵が仲間になるというのは王道的ではありますがやはり熱いですね。
ていうかオッサン共、頼りになりすぎワロタw
エクゾチックフルバーストが伏線だったのも草www

閑話休題。
300話を越えて初めてステータスの意味について説明が入る物語ってのもなかなか新しいな……。
ちゅーか、やっぱアースクリアは良いですねー。
このアホさ加減といいますか。
アースにいる間はほとんど重苦しかったので、ホッとします。
まぁ場所っちゅーよりは、鏡さん次第という感じなのでしょうけれど。
やっぱ鏡さんがアホみたいに強いと安心します。
にしても、強くなりすぎですがw
てか、フラウ殿下がいい味出してますねw
覚醒のシリアスシーンでも一人だけギャグキャラを貫かれるキャラの強さよwww

で、この辺り(300話超え)まできますと。
レックスくんは、この物語のもう一人の主人公って感じですね。
ぶっちゃけあんま見せ場がないっつーか、噛ませになりがちですけども。
それでも徹頭徹尾、ある意味で鏡さんより前を向き続けてるところが、なるほど確かに『勇者』の素質。
鏡さんの信頼も、実はレックスくんに対するものが一番篤いというのも熱い。
マジで、最初に出てきた時はチクビボーイがこんなポジションに至るとは全く思ってなかったわ……。

最終戦で、敵対してきたところも含めてこれまでの全勢力の全員が共闘する、というのも王道で熱い展開。
『復活』についてはこの場合素直に喜ばしいだけではありませんが……それでも、もう一度見られて良かったです。
あと、ティナさんの覚醒はやけに引っ張るなーとちょっと思っていたんですけども。
それだけに、覚悟完了後の格好良さは凄かったですね。
少なくとも自分が死ぬまでは、誰も死なせないという覚悟。
いわゆるタンク役だからこその命の賭け方よ。

ラストバトルに挑むのが、強さよりも『折れない心』を持つ人たち、というのも熱い。
誰よりそれを体現してきた鏡さんがいたからこそ、皆そこに至れて。
そしてその鏡さんがいなくなってなお折れないことこそが、彼の心を受け継いでいる証なのでしょうね。

まーしかし、やっぱ鏡さんが合流してくれた時の安心感はハンパなかったですよね。
ほぼ負け戦状態から、勝ったな状態に切り替わる感じ。
皆それこそ化け物と渡り合えるだけの力を身に着けてはきたんですが、この鏡さんだけ次元が違う感よ。
でも、鏡さん不在の中で鏡さんばりの諦めないハートを最前線で見せ続けていたレックスくんも熱かった。
そんなレックスくんを、鏡さんが立派な勇者だと認めるところも熱い。
そして、あの時のメノウさんとは違うメノウさんではあっても、メノウさんと交わした約束をレックスくんが果たしたというところも。
あと、最終章の名前がタイトルっていうの、お約束ではありますがここまで長い物語だとやはり感慨がありますね。

ほんで、最後の最後でね。
戦線を持ち直したのが、少数の英雄ではなく、今まで戦いから目を逸らしていた、いわばモブの皆さんの参戦のおかげというのがね。
文字通りこ『総力戦』という感じで最高に熱かったです。
デミスは強者に負けたのではなく、世界に、人間に負けたのだ……って感じ。

からの、エピローグ。
いくつかの別れはありつつも、『これから』が広がるとても前向きな世界が感じられ。
まさしく大団円! という感じのラストでございました。

という感じで、総じて。
弱いからこそ強くなれた男の強さが、多くの人を救い影響を与えていく様が心地よく。
しかし彼一人が事を成し遂げるのではなく、全ての人々が真の世界を取り戻すために戦っていく様が熱い物語でございました。
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