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ファンタジア文庫『世話好きで可愛いJK3姉妹だったら、おうちで甘えてもいいですか?』既刊2巻発売中!
JUMP j BOOKS『ぼくたちは勉強ができない 未体験の時間割』発売中!

スクウェア・エニックスノベルス『スタンプ・デッド』全5巻&コミック版、『太陽で台風』全2巻発売中!
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徳間デュアル文庫『魔王さんちの勇者さま』全4巻発売中!
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ファンタジア文庫『お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか』全3巻発売中!
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受賞歴:
2004年、第1回スクウェア・エニックス小説大賞『入選』
2008年、第5回トクマ・ノベルズEdge新人賞『徳間デュアル文庫特別賞』
2017年、第11回HJ文庫大賞『銀賞』
2017年、ジャンプ小説新人賞’16 Winter 小説フリー部門『銀賞』
2017年、第30回ファンタジア大賞 『金賞』

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なんちゃってダイジェスト~異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。 2~


──異世界転生者たちの概ね騒がしく時に珍妙な日常は、今日も続く



「いや君、なんでそういうことするの!? なんで攻撃魔法使うの!?」
「流石に生身だけではスリルがないかな、と思いまして」
「魔王様ゲームってそういうスリルを求めるゲームじゃないから!」
「といっても、たかが低級霊を使役しただけですわよ? 確かに一般人の頭に命中すれば廃人化くらいはするでしょうけれど、そもそも貴女は女神の加護があるのですから低級霊程度何もしなくとも寄せ付けないでしょうに」
「それ、もうないから! 転生した時点で女神の加護もなくなったから!」
「……あら、そうでしたの?」
「ていうか、前にも説明したろう!? もうこの際私にあんまり興味がないのはいいとして、せめて命に関わることくらいは覚えていてくれないか!?」
「ふふっ、わたくしったらうっかりしてしまいましたわね。ごめんなさい」
「そんなテヘペロな感じで誤魔化せる範疇じゃなくないかな!?」


「心……配……?」
「なんで君たち兄妹、私に対してちょいちょいそういう塩っぽい反応なの!?」
「つっても、光は問題なく防いでたろ?」
「そりゃ、結果論としてはそうだけど……」
「結果論じゃないさ。俺だって、元は冒険者の端くれだ。同じことは出来なくても、それがどれくらい凄いのかってくらいはわかってるつもりさ。さっきの環の魔法に対して必要最小限の障壁を一瞬で展開した。あれはもう、完全に反射の域だろ? 百回やっても、光なら百回防ぐ」
「それは……まぁ……」
「それが……俺の憧れた勇者様だ」
「っ……そ、そっかぁ。庸一の憧れだもんなぁ、確かにそれくらいは楽勝さぁ」
『チョロい……!』


「ちゅーか、そもそもの話なんじゃが。これもう、素直に『王様ゲーム』って言うときゃえぇじゃろ……なんで微妙に改変するんじゃ……『魔王様ゲーム』て、微妙に語呂も悪いしの……」
「そうは言っても、向こうの世界じゃこの呼び方が当たり前だったからなぁ……俺らとしては、こっちの方が馴染みあるだろ?」
「いや、妾にはないんじゃが……」
「ふっ……言われてみれば、彼の魔王がこのような遊戯に興じるはずもなし、か。自身の名を冠したゲームなのに、皮肉なものだな」
「うむ、まぁ……うむ……」
「にしても、なんで異世界にも斯様なゲームがあるっっちゅー設て……あるんじゃ?」
「世界は違っても、人は人。同じような発想を持つ者が現れるということでしょう」
「本来恐ろしい存在である魔王を遊戯に落とし込むことによって、恐怖を少しでも緩和しようという心理もあったのかもしれないな」
「無駄に整合性は取れとるな……」



──ただし



「っ……!?」
 妙な頭痛を感じて、黒は頭を手で押さえる。
 ──このわたくしの最大の魔法を見せて差し上げますわ!
 周囲の景色を歪ませながら、敵意に満ちた目で睨みつけてくる環。
 ──感謝する! 悪いが、共に逝ってもらうぞ!
 白銀の鎧を身に纏い、強く輝く剣を向けてくる光。
 ──が……ふっ
 口から鮮血を溢れさせる、庸一。
 そんな光景が、目の前に広がった。
(また、かえ……)
 先日より、度々訪れるようになっている幻覚だ。
(幻覚……なん、じゃよな……?)
 理性は、そうに決まっていると断定する。
 こんな非現実的な光景に直面したことなど、あるはずもないのだから。
 にも拘らず、やけにリアルに感じられるのはなぜなのか。
 実際に嗅いでいるかのような、この血の匂いはなんだというのか。



──そこに揺らぎが生じ始めているのも、恐らく事実であった
──未だ、誰もそれに気付いてはいなかったけれど



「そっか、もうそんな時期か」
「兄様、林間学校というのはどういうことをしますの?」
「基本、ピクニック的なもんだな。二年は、確か山登りだったかな? 行き帰りと泊まり以外はほとんど自由行動だし、まぁ放任主義なウチの高校らしい行事だよ。問題行動さえ起こさなきゃオーケー、ってスタンス……な、わけだけど……」



──そんな中で始まった、林間学校



「お前、なんか自然な感じで提案したらワンチャン通るとか思ってない……?」
「大丈夫ですわ、休憩だけですので」
「その言い分が通ることもないからな?」
「けれど、『買い物は休憩から』と申しますでしょう?」
「申さねぇよ、パワープレイで常識を改変しようとすんな……って、引っ張んな!? 引き摺んな!? 物理的な意味でのパワープレイに走るものやめろ!」
「ご安心ください、兄様が望まれるのであればどんなプレイでも受け入れる所存です!」
「プレイの希望を言ってるわけじゃねぇよ!?」


「というか魔王、さりげなく兄様が自分から離れないよう仕込むのはおやめなさない! 姑息! 流石は魔王、姑息ですわ!」
「安心せぇ、ちゃんとお主らも救助してやるわい」
「そういう話はしておりません! ……が、それはそれとして魔王に優しさを見せられるというのはなんだか妙な気分ですわね……」
「ちなみに、私は仮に遭難したとしても神託に頼ればいいからな。心配ご無用だ」
「お、おぅ……下手に実績があるだけに、何ともコメントしづらいのぅ……」
「そういう意味ではわたくしも、その辺りの浮遊霊にでも聞けば下山可能ですので助力は不要ですわ。動物霊に遭難者の霊、山の中は霊の溜まり場ですもの」
「そういう類の話はやめてたもれ? 山に行きづらくなるでな……」


「リアクションうっす!? ですわ!? 久方ぶりに見た妹の下着姿ですのよ!? ここはもっとこう、野獣のような肉欲に満ちた目でガン見するべきではなくて!?」
「普通、妹の下着姿にそうはならんだろ……」
「も、もしかしてこの下着、兄様のお好みに合わなかったのでしょうか……!?」
「いや、そういうわけでもないけどさ」
「では、あえて! あえて改善点を挙げるとすれば……!?」
「そうだな、あえて言うなら……もうちょっと露出は少ない方がいいんじゃないかな? デザインも、可愛い系の方が……そういう意味では、ブラックっていうのちょっと大人すぎる印象かもな……あとそれ、微妙にサイズが合ってなくないか?」
「めちゃくちゃ改善点が出てきましたわ!? めちゃくちゃ改善点が出てきましたわ!?」



──準備でも



「だ、だって、なんか凄く手にしっくり来るんだ! まるで、私のことを長らく待ってくれていたかのような……! さっきだって、私のことを呼んだみたいで……!」
「お、おぅ……」
「光さん……その発言も、その……」
「お主、魂ノ井が口にするのを躊躇しとるっちゅーのは相当アレなアレじゃぞ……?」
「なぁ光、一時の気の迷いだよな? な?」
「今から返品するなら、誰にも言いませんわよ?」
「悪いことは言わんから、返品するが良いぞ?」
「い、嫌だ! 天光剣は、この世界での私の相棒なんだ! さっきそう決めたんだ!」
「お、おい、光……嘘だろ……? まさか……天光剣って……」
「名付けたん……ですの……?」
「しかも……すまぬ、言わずにはおれん……すまぬ……その名前……クソダサじゃ……」


「そこに漂う哀れな動物たちよ! その野生をわたくしに宿しなさい!」
「だから君、なんで勝負事に魔法を持ち出すことに全然躊躇ないの!?」
「ほほほほ! 持っている力を使って何が悪いというのです!」
「それたぶん悪役の台詞だからな!? くっ……そっちがその気なら……! 破魔の力よ! 脚部に宿れ!」


「よ、よーし……!」
「……お主、何をしとるんじゃ?」
「光さんは、妙なところでヘタレる傾向がありますから……大方、今更ながらに躊躇しているのでしょう」
「ほーん? 言うて、おんぶくらいでそこまで考え込むようなことかえ?」
「まぁ、これで『勇者』を名乗っているのですからお笑い草ですわよねぇ」
「いや、設定の話はもうえぇんじゃが……」
「え? なんですって?」
「なんでお主ら、そこだけは頑なに聞こえないんじゃい!? 百歩譲ってこないだのアイコンタクトはしゃーないとしても、今回に至っては普通の声量で喋っとったじゃろ!?」



──登山中でも



「どうでもいい、ということはないでしょうに。そんなことだから、幽霊に回復薬をかければダメージを与えられる、なんていう迷信を信じて回復薬を無駄にすることになるんですのよ? しかも、わざわざ一番高いやつを投げつけて」
「うん、まぁ、なんだ……その件についても私も反省しておりまして……いやというか、環! 君はどっちの味方なんだ!?」
「少なくとも光さんの味方でないことは確かですけれど」
「私の味方はいないのか!? ……って、そんなことより魔王! 君、そこまでしてすり寄って恥ずかしくないのか!?」
「まぁ、それについてはわたくしも同意ですわね。魔王、貴女それ、自分のイメージを全力で犠牲にするスタイルですわよ?」
「えーい、やかましい! お主らが勝手に作ったイメージなど知ったことではないわ!」
「……まぁ、貴女が良いのでしたらそれで構いませんけれど」
「あっ……!? さては環、君……!? 自分が確保したポジションを逃さないために、魔王のこともスルーするつもりか!?」
「ほほほっ、何のことやら」
「そうじゃないと言うなら、私と代わって欲しい!」
「それはお断り致します」
「ほらやっぱり!」
「……どうでもいいけどお前ら、俺を挟んで喧嘩するのやめてもらえる?」
「そうですわよ、光さん。もう夜なのですし、お静かに」
「それを言うなら君だって……! いや、確かに君はそんなに煩くはしていないな……」


『環、流石に覗きはマズいとしか言えん!』
『覗きではありません! わたくし自身が向こう側に行こうというのですから!』
『確かに、ギリ通れそうなくらいに上の方が空いておるのぅ……』
『わたくしも裸を晒すのです、フェアなお話でしょう!?』
『余計にマズいわ! 君には羞恥心というものはないのか!?』
『兄様以外の皆さんの目は魔法でしばらく眩ませるので大丈夫ですわ!』
『フェアって何だっけ!?』
『わたくしも兄様以外の裸を見るつもりなどないのですから、フェアでしょうに!』
『それは……なるほど、確かにそう……かも?』
『お主、流されやすすぎじゃろ……変な壺とか買わされんように気ぃつけぇよ?』
『それに……光さんだって、本音では見たいのでしょう? 兄様の、こ・と』
『そ、それはその……み、見たいか見たくないかで言うと見たい寄りの見たい……』
『めちゃくちゃ見たい感が溢れとるのぅ……お主、割とムッツリじゃよな』
『えーい、さっきから喧しいな魔王!』
『お主らよりは喧しくないと思うが』
『否定出来ない!』



「ちゅーか、アレじゃよな。こういうの、普通男女逆ではないかえ?」
「兄様が夜這いをかけてくださるような方でしたら、わたくしは前世の時点でとっくに子沢山になっておりましたわよ!」
「お、おぅ……それは知らんけども……」
「まぁいいじゃないか、魔王。こういうのも青春の一環ってやつさ」
「やはりお主、ノリノリじゃよな?」。
「魔王も、別に付き合っていただく必要はないんですのよ?」
「ふっ、妾は面白そうなことには基本噛むタチじゃからな」
「だったらお二人共、黙ってついてらっしゃいな」



──宿泊施設でも、騒がしく
──そんな日々が続いていくのだと、信じて疑っていなかったけれど



 ──逃げろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!
 ──くっそ、なんでこんなとこに魔王軍が来るんだよ!
 ──隣の国が落ちたの、つい昨日だろ!?
 脳裏に、フラッシュバックした。
 立ち上る黒煙。逃げ惑う人々。整然と進む、異形の軍団。
 そして。
 ──くははっ! 人の子らよ、安心するが良い! 妾が等しく支配してやるでな!
 その中心で哄笑を上げる、己の声。
 フラッシュバックする。
(……フラッシュバック?)
 なぜか当然のようにフラッシュバックであると考えていた自分に、疑問が浮かぶ。
 もちろん、黒に件の場面を経験した過去など存在しない。
 映画か何かと記憶が混濁している?
 ならば、血の匂いや煙の味まで鮮明に思い出せるのはなぜなのか。
 決して創作物の中の話ではないと、胸の内に妙な確信があるのはなぜなのか。


「妾が、魔王とやらの本能を思い出して本当にお主を殺すつもりじゃったとしたら?」


「妾は、怖い……己が、己でなくなっていくようで……」



──『それ』は



「くはは」



──突然に



(妾は今、何を考えておる? 妾の中で、誰が考えておる?)



──訪れる



(妾じゃよ)



──目覚め



(『妾の番』じゃ)



──最強の敵、最悪の状況



(これ、俺、死……)


「我が魂よ! その全てを賭してでも、絶対なる盾を!」


「せっかくじゃ、存分に遊ぼうぞ?」


「魔王……いや。暗養寺黒のことは………………諦めよう」



──これは



「答えろよ、黒……」
 魔王は退屈そうな目を向けてくるのみで、少しも言葉が響く様子はない。
「やっぱり俺たちは……殺し合う運命だってのかよ……」
 絶望、悲しみ、怒り、悔しさ。
 様々な感情が、胸に渦巻いていた。
「そんなのは、一回死んで全部なくなったんじゃねぇのかよ……!」
 徐々に、声が荒ぶっていく。
「この世界じゃ、ダチになれたんじゃなかったのかよ!」
 ついには、叫び声に。
「答えろ! 暗養寺黒ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」



──前世から続く、運命の輪に抗う者たちの物語



「あら光さん、そうでしたの……?」
「あ、あぁ……それは悪かった……」
「私、ずっとボケていると思われていたのか!? ていうか、ちょっと気まずい感じになるのやめて!? なんか私が可愛そうな子みたいになっちゃうだろう!?」


「クンクンスハスハ……」
「………………いや、無言やめてくれる!?」


「無駄に格好つけないでいただけます?」
「今のは格好つけていい場面だろう!?」



──……やっぱり、ちょっと違うかもしれない




異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。 2 (HJ文庫)
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comming soon……
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『異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。2』店舗特典情報

どうも、はむばねです。
いくつかお問い合わせもいただいております、店舗特典情報についてです。
遅くなってしまい申し訳ございません。
いつもHJ文庫公式がまとめてくれるんでそれを待ってたんですが、一向に出てこねーのでブログで先にお知らせ致します。

今回は、2本SSを書き下ろしております。


メロンブックス様
書き下ろしSSリーフレット
SS:環と温泉と……?

メロブ

イラストは、例の描き下ろしのものですよ!
これは、マストバイや!!


・電子書籍

B086JT8CL4
【電子版限定特典付き】異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。 2 (HJ文庫)

そして今回は、電子書籍版にも特典が付きます。
上はAmazonへのリンクですが、ブックウォーカー等他の電子書籍サイトでも同様に付く……はず。
SS:光とお嬢様と黒の初めて


いつもは複数購入をお願いするのは気が引けるので(直接は)言ってないのですが、今回は紙と電子で別物なので安心してお願いできるね^^
………………。
…………。
……。
……うん、まぁ、というか。
いつも十二分に応援してくださっているのは重々承知しておりますので、本当に普段はこういうこと言うの控えてるんですけども。
今回ばかりは、出来れば紙と電子両方で買ってくれ。
本当に本当に心苦しいのですが、どうかお願いします。
正直、今回は複数購入に頼らないとやべぇレベルだと思います。
SSはどちらも楽しんでいただけるものに仕上げたつもりですので、どうかどうか。

ただ、やはりどっちかしか買えないよって方も多いと思います。
その場合、出来れば紙の本で買っていただけると嬉しいです。
恐らく今回、紙の売り上げはかなり悲惨なことになるのが予想されますため……。
電子の売り上げも考慮はされますが、やはり未だに紙で売れないと厳しい部分があります。
とはいえ外出はアレなので、e-honなどの通販サイトをご利用いただけますと幸いです。
MY書店という機能を使えば、町の本屋さんの売り上げにもなるらしいです。


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異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。 2 (HJ文庫)

いよいよ発売まで、残り2日!
どうかどうか、よろしくお願い致します!

『異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。2』、見本誌が届きました!

どうも、はむばねです。
皆さん、お気付きだったろうか?

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一昨日のツイートに付けたこの写真の一番上に、しれっと新刊が混ざっていることに。

はい、というわけでね!

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届いたやでー\(^o^)/
帯にも『メディアミックス』の文字が踊っていますね!
詳細は、また追々お伝えして参ります!



描きおろしイラストの複製原画が手に入るRTキャンペーンについても、公式からツイートされ次第お知らせ致します!


moblog_0d6a387e.jpg

例によって、(人んちの)はむばね棚も更新!
29冊目です! 今年中に30冊目に到達したいですね!

しかし、とにもかくにもまずは!

異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。 2 (HJ文庫)
はむばね, 鉄人桃子
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2巻、どうぞよろしくお願い致します!
いよいよ、発売まで残り3日!

WEB版も、オリジナル展開に入っておりますよ!(また黒のターンで書籍版と重複する内容も出てきますが

小説家になろう版

カクヨム版

ノベルアッププラス版

『異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。』1巻がまるごと立ち読み出来ます!

どうも、はむばねです。
はい、というわけでね。




HJ文庫が、若手人気シリーズまるごと立ち読み期間限定公開というキャンペーンを始めました。
そして、『異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。』の1巻もその対象に入っております(直リンはこちら)。
若……手……? という気はしなくはないですが、たぶん作品が若いってことでしょう。知らんけど(適当

まぁ、ともあれ。
5/15(金)まで、丸ごと一冊全部読めるという太っ腹っぷり!
未読の方は、この機会に是非とも読んでくださいな!
そして、面白いと思ったら2巻を買ってくれ!

異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。 2 (HJ文庫)
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皆さんもお察しいただいているかと思いますが、今回はマジでこっちも必死だ。
いや本当にね。
この状況は、マジでヤバい。
本当にヤバい。
たぶん、思ってる10倍くらいヤバい。
だから、本当に買ってくれ。
そのうちと言わず、可及的速やかに買ってくれ。
出来れば予約もしてくれ。
可能であれば布教もしてくれ。
今までこういうことは極力言わないようにしてましたが、今回ばかりは言わせてくれ。
それくらいヤバい。
2巻のクオリティは保証します。
1巻を面白いと思っていただけた方には、確実に面白いと思ってもらえる内容に仕上げたと自負しております。
なので、どうぞよろしくお願い致します。
誇張抜きに、読者の皆さんだけが頼りです。

作家人生をガチで振り返る(プロ15年間編後編:はむばね転生)

どうも、はむばねです。
というわけで昨日の続き、はむばね死亡のお知らせから現在までのお話です。
最終回です、今度は嘘じゃないっす。


第五部:ワイははむばね、あきらめの悪い作家(2015年春~2017年夏・社会人6年目~8年目)

・第一章:はむばねは滅びぬ! 何度でも蘇るさ!
2015年春。
出版の当てが完全になくなった私は、絶望の淵にいた……かと言えば、言うほどそうでもなかった気がします。
まぁ、体調を崩すレベルで精神がアレってたのも事実ではあるのでしょうけれど。
不眠の勢いも最大限に高まり、クッソ重い腰を上げてついにメンタルクリニックに行ったのもこのもうちょい後でしたね。

とはいえ、「もうダメだぁ、おしまいだぁ」とは思ってなくてですね。
むしろ、まぁなんとかなるやろ、と思っていた部分はありました。
これまでも、なんだかんだどうにかなってきたしな……と。
あとは、なんとかしてやるって気概もあったとは思います。
それまでお付き合いしてきた編集さんたちに恨みはないと言ったのも嘘ではありませんが、見返してやりたいという気持ちが少しもなかったといえば嘘になりましょう。

しかし、やはり一番の原動力は『待ってくれている読者さんい新しいお話をお届けしたい』という気持ちだったと思います。
綺麗事だと思われるかもしれませんが、正直自分のためってだけだったらここで折れていてもおかしくはなかった。
しつこいくらいに何度も書いておりますが、ずっと応援してくださっていた読者の皆様ありがとうございます、というのはマジのガチでお伝えしたいことなのです。

そんなこんなで、『諦める』という選択肢を取るつもりはありませんでした。
ちゅーわけで、まずは営業から。
ここでもまた吉野匠先生には大変お世話になりまして、「ここはフォームから営業かけたら返事くれたよ」といった情報をいただいたレーベルに片っ端から連絡してみました。
しかし、結果は安定の全無視。
やはり、吉野先生と私では実績に違いがありすぎるようです。
とはいえ、この結果は予想していた……とまで言ってしまうと強がりになってしまいますが、想定していた事態の一つではあります。
ダメージはそれなりにありましたが、再起不能には程遠い。

と、いうか。
この振り返りの中で、何度も書いていることではありますが。
下手にここで結果が出なくて良かったな、と今となっては思います。
本当に結果論でしかないんですけども、ここで例えば一社だけから連絡が来た場合、私は間違いなくその一社に対して全力を注いだことでしょう。
そしたら、今度はそこと切れたらまた死ぬわけじゃないですか。
その糸は、あまりにか細い。
とはいえ、それは本当に今の状況になったからこそ言えることなんですけども。
マジのガチで、今になって振り返ると良いことも悪いことも今に繋がる布石でしかない……運命……。


第二章:WEBか公募か
まぁそんなこんなで、一からのスタートを決意したわけなんですけども。
実質公募しかデビュー方法しかなかった以前に比べて、この頃にはWeb小説も大きな勢力となっていました。
というか、(これまた今にして思えば)この頃がちょうどなろうの全盛期だったのではないでしょうか。

私も2014年から徐々になろうも読み始めてましたし、えっめっちゃ面白いやん、とハマりました。
ただ、アンテナのクソ低い私でも『なろうでのやり方』的なもの(タイトルとか、あらすじとか、更新頻度とか)は漏れ聞こえてきていまして。
それが自分には絶対無理だ……とは思いませんでしたが、少なくともやり方を大きく変える必要があったのは確かでした。
そこで、『とりあえず公募に一年挑戦し直して、箸にも棒にもかからなかったらWebでやってみよう』と方針を決めました。


第三章:Re:ゼロから始める投稿生活
こうして、再び投稿生活に入ったわけですが。
基本的には『月1本投稿する』という以外は特に何も考えず投稿してました。
というか『月1投稿』という時点でほぼ投稿先が自動的に決まるので、あんまり考える余地もないんですよね。
その辺りの詳細は、以前に書きましたはむばね式ライトノベル新人賞投稿活動にまとめてありますのでご参照ください。
なお、その方針で活動した結果の最終戦績はこちらにまとまっています。

……こいつ、急にショートカットし始めたな?
いやまぁ、実際に当時の記事で全部言いたいことはまとめてあるし……。
とりあえず最終戦績に内訳を追記すると、下記の通り。

金賞:1(第30回ファンタジア大賞)
銀賞:2(第11回HJ文庫大賞、ジャンプ小説新人賞’16 Winter 小説フリー部門)
最終選考落選:2(一迅社文庫大賞2016、第8回京都アニメーション大賞)
三次選考落選:1(第18回えんため大賞ライトノベル ビーズログ文庫部門)
二次選考落選:3(第19回えんため大賞ライトノベル ファミ通文庫部門×2、ビーズログ文庫アリス部門×1)
一次選考落選:3(第4回OVL文庫大賞第2ターン、第11回小学館ライトノベル大賞ガガガ部門、第9回GA文庫大賞後期)

という結果に落ち着きました。
たぶん、一次落ちの内訳とビーズログ部門(女性向け)にも投稿してたという情報は今回が初出ですかね。
ついでにもうこの際やからぶっちゃけるけど(当時もボカして書いてはいたけど)、この時の受賞作は全部使いまわしや。
更にぶっちゃけると、受賞3作のそれぞれ1回目の結果は三次落ち×1と一次落ち×2や。
もうほとんど特定されたに等しいな!
というわけで、一次落ちの作品が次に使いまわしたとこで受賞するパターンもあるので……というか私は普通にそれを何回も経験してるので、使い回しを強く推奨しているわけですね。
流石にこのクソ長い振り返りをここまで読んでる人もそうそうおらんやろーと見込んでの超々ぶっちゃけトークである。
あと、昨日の記事で書いたXXX(出す前に消滅したレーベル)用に書いてたやつをリライトしたものが京アニの最終落ちでした。
めちゃくそ映像化が難しいタイプなので逆にあえて京アニに送ったのですが、それが功を奏して最終まで行ったのか、はたまたそれが足を引っ張っての最終落ちだったのかは不明です。
京アニは評価シートもないからな……。
評価シートってアドバイスそのものはあんまり当てになんねーと思っているのですが(私も評価側で書いたことあるけど、「これはあくまで個人の感想やで?」と付け加えたい気持ちでした)、落ちた理由が明示されるという意味ではある程度スッキリはしますよね(そこに納得感があるかはともかくとして)。

ともあれ。
この時期は、正直楽しかったですよね。
まぁ就活の時と一緒で、結果が出てたからってのは大きいですけども。
結果発表を見る時のあのドキドキ感は、割と病みつきレベル。
ちなみに私は検索はかけず、じっくり上から見ていく派です。

閑話休題。
言うて10年以上編集さんと一緒に作品を作ってきてたわけなんで、自らの内に浮かんだネタをそのまま形にして自分だけでブラッシュアップして完成まで持っていく、という経験も逆に新鮮でした。
この時に結果を出せたというのが、今のちょっとアレな状況でも戦えているだけの自信にも繋がっていると思います。
わかんないですけど、仮に公募じゃなくてWEB投稿を選択してて、そっちで成功してたとしても、今とは作品の形が違ったんじゃないですかね。
これはもう仮定も仮定なんで、ホントわかんねーですけども。

とにもかくにも、はむばねは転生を果たしました。
それも、正直想定していたより数十倍は良い結果だったと言えましょう。
ぶっちゃけ、どっか小さめのレーベルの端っこにでも引っかかればいいなーとか思ってた程度でしたからね。
こうして、はむばねの二度目の作家人生が始まります。


第六部:二度目の作家人生をメジャーレーベルで(2017年夏~2020年冬・社会人8年目~10年目)

第一節:カンスト勇者の超魔教導〈オーバーレイズ〉(全3巻)

カンスト勇者の超魔教導<オーバーレイズ> ~将来有望な魔王と姫を弟子にしてみた~ (HJ文庫)
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はむばね復帰作、第一弾。
再び出版出来る機会をいただけたことに感謝しつつ、今回はやれる限り続刊してやるぜ……! と意気込んでかなり先の展開まで考えていた作品でした。
が、あえなく3巻終了。
1巻の売り上げは問題なく2巻は普通に出せる流れだったので、イラスト含むパッケージングは上々で、単純に1巻の内容に2巻以降を買っていただけるだけの力がなかったという感じです。
まぁ、というか確かに、タイトルから主人公チート系を想像した方からするとちょっと違う内容ではあったかな、という気はします。
しかしそれはそれとして、3巻は(流石に駆け足気味ではあったものの)どうにか書きたかったものを詰め込めたので、満足はしています(もちろん悔しさ申し訳なさは残りますが)。
結果的に、はむばね史上一番シリアスな物語になりましたね(当社比)。

ちな、これは完全に余談なんですが。
本作の受賞理由として、『同時代性』が評価されたところもあるそうでして。
それは恐らくなろう的な流れを指しているのでしょうし、私自身影響を受けてはいるのですけども。
でもまぁ、出来上がった結果だけを見ると10年前(魔王さんちとか、少し間は空くけどブチ切れ勇者とか)からやってることはあんま変わらんよなぁ……と実はずっと思ってました。
先述の通り、それが敗因の一つだったかな、とも思ってますが。


第二節:お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか(全3巻)

お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか (ファンタジア文庫)
はむばね, sune
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はむばね復帰作、第二弾。
にして、はむばね史上最も編集さんの手が入った作品です(たぶんあとがきでも書いたと思いますけれど)。
投稿時点では主役組二人の物語で勘違い要素も程々だったのが、四人が勘違いし合う展開に。
正直めちゃくそ改稿に苦労しましたが、それだけに手応えもありました。
ここまで『編集さんと二人三脚で作り上げた』感のある物語は初めてだったのでね。
ずっと私の作品を追ってくださっている方からしても、新感覚な要素は多かったのではないでしょうか。

しかし、こちらも残念ながら3巻終了。
これまた1巻の売り上げは問題なかったようなので、惹きつける力が不足しておりました。
もしかすると、1巻で綺麗に終わりすぎたせいか? という疑惑もなくはないですが。

ただ、まぁ、(これもあとがきに書いたと思いますが)こっちはぶっちゃけ終わってホッとした部分があったのも事実ではありますよね。
誤解のないように言っておくと、本作を書くのはメチャクチャ楽しかったです。
今までの自分とは違う、一人では作れなかった物語を紡げることに、間違いなく喜びを感じてはいました。
そこに、一つも嘘はない。
が、同時に作るのがバチクソめんどくせぇ作品でもあったのも嘘ではないんだよなぁ……。
正直4巻以降の構想とか全くありませんでしたからね。
いや、もちろん続けられるとなったら意地でも続けてましたけど。
けどぶっちゃけ3巻で綺麗に終わった感があるのも否定出来ないので、これはこれで幸せな終わらせ方だったんじゃないかな……と思っているのもまた事実であります。


第三節:ぼくたちは勉強ができない小説版(既刊2巻)

ぼくたちは勉強ができない 非日常の例題集 (JUMP j BOOKS)
筒井 大志, はむばね
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作家15年目にして、初の栄誉というかなんというか。
当時も散々書きましたが、まさかジャンプ作品に自分が関わる日が来るなんてジャンプを読み始めた20年ちょい前には思いもしませんでした。
というか、作家になってからすら一回も思ったことなかったわw
ジャンプ小説大賞に投稿したのだって、締め切りのタイミングがちょうど良かったからってだけですしね。
そっからジャンプのノベライズに繋がる道があるとか知らなかったし、(これまた当時も書きましたが)そもそも取れるとも思ってなかったですし(一般文芸寄りのイメージだったので)。

ともあれ。
私は二次創作出身ではありますが基本的にキャラを壊す芸風だったので、ノベライズには苦労しました。
いや、苦労したというか緊張したというか。
原作ファンの方に買っていただくものなので、下手なことは出来ませんからね。
原作のセリフをほとんど全部書き起こして、人称表を作り、各話で新たに明かされた要素の一覧を作り、真冬先生や美春さんが使った熟語は一覧にまとめ……と、出来る限りのことはしたつもりです。
その甲斐もあってか原作ファンの方からも「違和感がない」と言っていただけ、好評のお声を沢山いただきました。
ホッとすると同時に、オリジナル作品とはまた違った喜びもありましたね。
アニメ進行中でめちゃくそお忙しい中で監修いただき、めっちゃ綺麗なイラストを仕上げていただいた筒井大志への感謝も尽きません。
引き続きノベライズもやっていく所存ですので、今後とも何卒よろしくお願い致します。
いや、まだ締めじゃないです。


第四節:世話好きで可愛いJK3姉妹だったら、おうちで甘えてもいいですか?(既刊2巻)

世話好きで可愛いJK3姉妹だったら、おうちで甘えてもいいですか? (ファンタジア文庫)
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はむばね史上最も「はむばねさんっぽくないですね」と多くの人から言われた作品。
いやマジで、今年のKADOKAWAの新春会でめっちゃ色んな方から言われましたからねw
しかし、それもそのはず……かはわかりませんが。
本作は、お助けキャラ以上に編集さんとの二人三脚で作っている作品なんですよね。
言うてお助けキャラは受賞作なのでベースは自分一人で書いたものなのですが、こっちは企画段階から二人三脚なので。
私一人だったら、社会人主人公の話とか書かなかったと思いますし。

それだけに、新鮮な楽しさもありましたし同時に苦労もありました。
なんちゅーか、ともすれば「それ高校生主人公でも変わらなくね?」と思う展開にしちゃいそうになるんですよね。
大人の余裕的なものを描くのって、難しいなーと思いました。
私は30半ばになってもそんなもん一ミリも持ってないからな!

あと、前職での経験がバチクソに生きましたね。
1巻のあとがきでも書きましたが、結構リアルなSEの業務風景になっていると思います(ただし現実にヒロインはいない)。
こういう形でSEとしての経験が生きる日が来るとは思ってませんでした。


第五節:異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。(既刊1巻)

異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。 1 (HJ文庫)
はむばね, 鉄人桃子
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他方、はむばね史上最もはむばねらしいと(私の中で)評判なのがこちらです。
既に書いた通り、私のジ・オリジンは『兄妹モノのギャグ』ですからね。
原点回帰オブ原点回帰です。
商業作品でいっても、たぶんスタンプ・デッドに一番近いんじゃねーかな。
なので、(散々言っている通り)スタンプ・デッドとかが好きだった方にこそ読んでいただきたいですね。
まぁ当時の読者さんで、以降の作品を読んでなくて、にも拘らずこのブログのこの文章を読んでいる方なんていないとは思いますが……。

ちなみにこちらは、かなり自由に書かせていただいております。
なんだったら、私自身がちょいちょい自分を制御出来てないレベルである。
そういう意味でも、限りなく原液に近いはむばねでお送りしております。


エピローグ:俺たちの戦いはこれからだ!(ガチ)(2020年春~・社会人11年目~)

と、いう感じでね。
長々と……本当に長々とした振り返りにお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
いや、本当にこれ全部読む人がいるのか疑問なレベルですが。
私も、ここまで長くなるとは書き始めた当初は思ってませんでした。
普通に3万字超えとるからな。
小説ならそろそろ中盤やぞ。
意外と書くことがあるもんだというか、書いてみると色々と出てくるもんですね。
ちなみにこの一連の記事を書こうと思ったのはヨシミ22歳さんからご要望があったからであり、それがなければたぶん一生書かなかったんじゃねーかな。
書き終わってみた今、これは私自身にとっても後々絶対需要が高くなる備忘録になると思っております。
ヨシミさん、貴重な機会をいただきありがとうございました。

さて。
振り返り最終回となる本記事は『はむばね転生』と冠しており、あたかも転生モノの主人公のようにこれからの作家人生が明るいかのような見出しになっておりますが。
ぶっちゃけ、今でもいつまた死ぬかわかんねーからね?
いやマジで。

とはいえ、一度転生に成功した経験は間違いなく自信となりました。
もしもまた死んだとて、どうにかして復活する所存です。
公募にも投稿するし、WEBにだって投稿する。
誰かが言っていましたが、作家が死ぬのは書かなくなった時だけ。
今の私は、その言葉に心から同意しています。
そして、私は『作家としての死』に抗い続けることをここに誓います。
作家はむばねが死ぬ時は、ワイが物理的に死ぬ時だけや!


異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。 2 (HJ文庫)
はむばね, 鉄人桃子
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とはいえ積極的にもっかい転生したいわけではないので、まずは直近の新作をよろしくな!
………………。
…………。
……。
……なっげぇ宣伝の前フリだったなぁ。

いやしかし、2巻は1巻以上、はむばね史上最高の出来に仕上がったと自負しております。
そういう意味では、この記事の締めくくりに相応しいに違いない(強引)。

なお、もちろん他社でも諸々企画進行中でございます。
未だお蔵入りしているジャンプ小説新人賞受賞作につきましても、何かしらの形で公開出来るよう現在画策中だったり。
今んとこ、また死ぬ要素はまぁまぁ薄めなので安心してくれよな!(薄いとは言っていない

そんなこんなで、16年目のはむばねもどうぞよろしくお願い致します!

作家人生をガチで振り返る(プロ15年間編前編:12年後に死ぬはむばね)

どうも、はむばねです。
というわけで昨日の続き、こっからは受賞後の話となります。
期間こそ長いものの、昨日の記事よりは書くことは少ない……はず、たぶん(今から書く時点での感想)。
基本的にはレーベル・作品単位で語っていこうと思いますが、せっかくなので「流石にもう時効やろー」という類のぶっちゃけ話もちょいちょい混ぜていければと思っております。



第四部:12年後に死ぬはむばね(2004年夏~2015年春・大学1年~社会人5年目)

第一章:スクウェア・エニックス・ノベルズ(2004年夏~2009年冬・大学1年~院2年)

第一節:スタンプ・デッド(全5巻+コミックス1巻)

スタンプ・デッド (Square Enix novels)
はむばね, 稀捺 かのと
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第1回スクウェア・エニックス小説大賞『入選』受賞作(受賞時タイトル:死と少女と口付けと)にして、デビュー作(ガチの方)である。
私の時はコミック化が確約されてたり、ガンガンで宣伝漫画を2ヶ月連続で載せていただいたりと、スクエニも初期はライトノベルに対して結構本気だったんじゃねーかなーと思います。
雨後の筍の如くライトノベルレーベルが乱立し始めた時期ではありますが、その中では最初期の方だったと思いますし。
ガンガンONLINEもWEB雑誌の中ではかなり早い方だったと記憶してますし、そこでライトノベルのコミカライズするのもまた早かったはずですし、基本的に機を見るのがメチャクチャ上手いイメージがあります。
ただ正直、初期も初期から生え抜き作家しか使わないという方針(なのか結果的にそうなっただけなのかは知らんが)は明らかに失策でしたよね。
だって、初年度の刊行作家なんて私とすぎやまひろゆき先生(くさる前に抱きしめて)しかいなかったもんね。
まぁ文庫じゃなくて新書サイズで確保していた辺り、最初からあんまり数撃っていく方針ではなかったのでしょうけれど(文庫の場合は毎月の刊行点数にノルマ的なのがある……らしい)。

ただね。
これに関しては、私は結構罪悪感のようなものを感じている部分もありまして。
なにせ、スクウェア・エニックス・ノベルズから初めての続刊(スタンプ・デッド2巻)が出たのが約1年後なわけですよ。
ここで私が3ヶ月……とまでは言わんまでも、4ヶ月周期で出していたら潮目が変わったこともあったんじゃねーかなーと思うわけです。
実際、1巻は何度か重版もいただいておりましたし。
ぶっちゃけ、スクエニとしてはアニメ化まで見越してたんじゃねーなーと今となっては思います。

しかもその間、私は別に産みの苦しみに苛まれていたわけでもなくてですね(全くなかったとは言わんですけども)。
単純に、学業を優先していただけなんですよね。
まーこれに関しては私の人生を考えると必ずしも間違いではなかった……というか、現状を鑑みると恐らく正解だったとは思うのですけれど。
しかし、やっぱり当時の私は『棚ぼたで小説を刊行出来た』という感覚が強かった気がします。
なので、別に小説を出せなくなったところで問題ない……とまでは言いませんけども、記念出版的な感じで満足いていたところもあったんだと思います。
とにかくプロでやっていくという『意志』もなければ、『決意』も『覚悟』も『情熱』さえも足りていませんでした。
昨日の記事でも書いた通り、小説から心が離れていた部分もありますからね。

それでも、スクエニは私に刊行の機会を与え続けてくれました。
これが、私がスクエニに感謝している理由の3つ目です。
こんなもん、普通のライトノベルレーベルだったら失踪の王道コースですよ。
今でも、このパティーンで消えていく作家さんは沢山いらっしゃいます。
もちろん、私のようにフワフワした感じではなく、確固たる意志を持っていてさえ次の刊行機会に恵まれない作家さんがどれほどいることか。

まぁスクエニとしても当然慈善事業でやってるわけでもなし、多少は使えると思われていた……あるいは、他に使える手がなくてしゃーなしで私に刊行機会を与えてくれてたのかもしれませんが。
少なくとも担当編集(ていうか編集長である)はそういう態度を全く見せなかった辺り、大学生になりたての私に対して気を使ってくれていた部分は多分に存在すると思います。
私がスクエニに対して本当に感謝を抱いているワケ、おわかりいただけただろうか?
まぁ、スクエニの話はまだ結構続くんですが。

とりあえず、スタンプ・デッドの話に戻りまして。
1巻から2巻までに1年ちょっと、2巻から3巻、3巻から4巻までも1年弱かかった本作ですが(4巻に関しては、5巻を翌月に連続刊行するためのスケジュールでもありましたが)、それでも(相対的に)稼ぎ頭ではあったようで。
もうちょっと続けてほしいという要請はあったのですが、これは私の方でお断りさせていただき5巻完結とさせていただきました。
単純にそれ以上続けるだけの作劇能力がなかったというのもありますが、まぁある種の傲慢さを抱いていたのも事実ではありましょう。
恐らく当時の私は、次回作も上手くいくと非常に楽観的に考えていたのだと思います。
まぁ、ちゅーか、世相的にもまだまだライトノベルは『売れる』時代でしたしね。
今あの頃に戻れるのなら、打ち切りを宣言されるまで石にかじりついても続刊を続けるのですが……。


第二節:太陽で台風(全2巻)

太陽で台風 (SQUARE ENIX NOVELS)
はむばね, 岸田 メル
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確か、スタンプ・デッドが終わった後しばらくしてだったかな?
詳細は忘れちゃいましたが、途中で担当編集が変わりまして、『太陽で台風』は二代目の担当さんと立ち上げた企画(だったはず)です。
あんまり難航した印象はなかったのですが、当時の資料を見てみるとブレインストーミング時には結構こねくり回してたみたいですね。
ただ、企画そのものはすんなり決まって、詳細を詰めるのもお互い意見が衝突することもあんまりなかった気はしています。
割と健全にというか、力を合わせて作り上げた感というか。

ちなみに、この頃の私は2chのSSまとめにハマってまして。
大元の着想は『素直ヒート』というジャンル(もしかすると、特定の作品だけだったかもしれない)から得たものであることをここに告白しておきます。

あと、今となっては超々々々ビッグネームな岸田メル先生ですが。
この頃はホントにちょうどブブレイク直前だったはずで、ここをピンポイントで獲得してきた辺りマジでスクエニ編集さんの目は確かだな……と今でも思ってます。

閑話休題。
本作も、1巻発売時点では結構売れてるって話だったんですよ(今にして思えば、重版がかかってない時点でアレなのですが)。
コミカライズの話も出てて、漫画家さんも内定してるような話しぶりでして。
ちょうどこの頃にガンガンONLINEも立ち上がって、2巻はONLINEでも掲載して、アンケートの評価もめっちゃいいって話だったんですよね。
しかし、何があったのか……まぁ今となっては色々と察せられるところではありますが(端的に申し上げると1巻の売上がやっぱりよろしくなかったのでしょう)、結局2巻終了となってしまいました。
これが、私の作家人生における初めての『打ち切り』でございます。
そして、本作がスクウェア・エニックス・ノベルズというレーベルから出た最後の作品でもあります。
『スタンプ・デッド』でスクウェア・エニックス・ノベルズを始まらせ、『太陽で台風』でスクウェア・エニックス・ノベルズを終わらせた作家、はむばね。


第二章:徳間デュアル文庫(2008年春~2010年冬・大学4年~社会人1年目)

第一節:魔王さんちの勇者さま(全4巻)

魔王さんちの勇者さま (徳間デュアル文庫)
はむばね, ばっじん
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第5回トクマ・ノベルズEdge新人賞『徳間デュアル文庫特別賞』受賞作(受賞時タイトルも同じ)。
……と、サラッと書きましたが。
第5回トクマ・ノベルズEdge新人賞への投稿は、スクエニには完全にダマでやりました(懺悔)。
いや、ていうかね。
正直、ホントに取れるとは思ってなかったよね(コイツそんなパターンばっかだな)。
ここだけPNを変えた(『幸 空』名義)のも、「まぁ受賞することはないやろうから適当なPNでいくか」って感じでしたし(PNの由来については、後述)。

まぁ、なんというかですね。
スタンプ・デッドは(今にして思えば)十二分に評価いただいた作品なんですけども。
昨日の更新でも書きました通り、処女作を改稿して改稿して作り上げられたものなんですよ。
だから、実質私はオリジナル作品を一作しか書いたことがなかったわけです。
したら、思うわけですよね。
ワイは、ホンマに面白いものを書いてるんか……? とね。
編集さんは褒めてくれるけど、そんなもんリップサービスかもしれんやん?
だから私はもう一度公募に投稿して、「○次選考まで通ったんやからまだまだいけるやん!」という安心感が欲しかったんですよね。

あとは、ぶっちゃけ研究室のレーザープリンタが使えたというのもデカい。
インクジェットでチマチマ印刷することしか出来ない環境だったら、めんどすぎてやってなかったかもですね。
当時は大学4年で、ウチの大学は3年で研究室配属されるんで後輩も出来ている頃でして。
後輩さんに校正とか手伝ってもらったりもしつつの投稿でございました。
あの時ご協力いただきました皆様、誠にありがとうございました(恐らくもうこのブログを見ている人はいねーでしょうが)。

ちな、なんで投稿先がトクマ・ノベルズEdge新人賞だったのかと言いますと。
こっからは、ホントにぶっちゃけトークになるんですけども。
まぁ、私も弁えていたというかなんといいますか。
スクエニで受賞出来たのは奇跡で、いわゆるメジャーレーベルでは受賞出来んやろうな、という思いがあったんですよ。
ていうかこれに関しては、デビューから10年以上(メジャーレーベルで受賞するまで)持ち続けていたコンプレックス的なものでもあるんですけども。
それでね、トクマ・ノベルズEdge新人賞を選んだ理由なんですけども。
過去の受賞作を読んで、「これならワイでもいけるかもな……」と思ったからであることは否定出来ないよね。
というか、実際それがトリガーだったとしか言いようがない。

ちなみに、本作を投稿してたのは(たぶん)太陽で台風の企画とちょうど並行くらいの時期でして。
先述の通り2chのSSまとめにハマってた頃で、勇者魔王モノが流行っていた時期でもあります。
まぁ、そういうことです。

なお、ありがたいことに本作も多くの方に読んでいただきまして、何度も重版がかかったのですよ(1巻辺りの刊行数は今でも私の中では一番多い)。
なので、やっぱり「もっと続けていただけませんか」という編集部からの要望はあったんですけども。
これにつきましても、私の意思で4巻終了とさせていただきました。
『太陽で台風』で打ち切りを食らった後ではありましたが、やっぱりまだ傲慢さが抜けていなかったのでしょうねー。
正直『スタンプ・デッド』に関しては(刊行が空きすぎたせいもあって)ぶっちゃけ最後の方は初版も落ち気味だったのですが、魔王さんちに関しては上り調子だったので本当に勿体なかったと今になって思います。
でも、当時の私にはあそこから続刊に繋げるビジョンが全く見えんかったんや……。
しかしこの辺りの成功体験がなんだかんだ私の礎になってるところがあるので、スクエニと徳間には本当に感謝している。

あと、ついでにもう一個ぶっちゃけ話をしておきますと。
本作が発売された時に、スクエニの編集さんから「これはウチで出してほしかったなぁ」的なコメントをいただいたんですけども。
当時既にスクエニのライトノベルはだいぶアレな状態であり、スクエニから出さなくて良かったなぁと思ってしまったことをここに記しておきます。


閑話:『幸 空』というペンネーム
当時飲んでいた韓国産の安いビール『ハッピースカイ』から取ったものです。
なお、発案は雪魔氏。
まさしくハッピースカイを飲んでる時に、その場のノリだけで決められたものである。


閑話:雪魔氏という存在
さて、度々登場するこの雪魔氏という人物。
以前からの読者さんは割とよくご存じかと思うのですが、彼についてもここで説明を加えておきます。
なにせ、はむばねを構成する大きな要素の一つですからね。

昨日の記事にも書いた通り、高校の同級生であり科学部電気班に所属していた人です。
彼の逸話はまぁ色々と……本当に色々とあるのですが、語ればキリがないのでここでは割愛させていただきます。
気になる人は、当ブログの検索欄に『雪魔』って入力して出てくる記事群を読んでいただければと。

彼とは別の大学だったのですが、高校卒業以降もかなり頻繁にお互いの住処を行き来しておりました。
そして、酒を飲みながら適当なことを話しました。
その中には創作の話も多く含まれており、魔王さんち辺りまでは彼発案のアイデアが結構盛り込まれています。
一例を挙げるならば、『サムソン・リー・ジョンボム』。
これは魔王さんちの勇者さまにおける主人公の相棒であり、全編通してかなり重要な役割を追っているわけですが。
私「剣の名前、何にしよーなー」
雪「サムソン・リー・ジョンボムでよくね?」
私「ほなそれでいくわw」
くらいのノリで決まりました。
ちなみに元ネタ(?)は高校の物理講義室の座席表になぜか『サムソン・リー・ジョンボム』という名前が記載されていたことであり、それが野球選手の名前を合わせたものであるということさえ当時の私たちは知りませんでした。
当時のっていうか、投稿時に手伝ってくれた後輩さんの一人(S島くん)に言われて初めて知ったっていうね。

閑話休題。
『合宿』という文化が生まれたのも、彼がいたからこそであります。
どっちが発案だったか忘れましたが(たぶん雪魔氏がノリで言って、私がノリで受けたんだと思いますが)、初めての合宿は熱海でした。
この辺りの詳細は、当時のブログ記事をご参照ください(改めて見てみたらあんまり詳細書いてなかったけど)
ここで書いていたのが、確かスタンプ・デッドの4巻でしたかね。
当時は今以上に普段クソ進捗だった私ですが、合宿での進捗は(当時としては)驚くべきものでした。
それから、また熱海に行ったり、お互いの家で作業したり、雪魔氏が大学行ってる間に彼の家で作業したり、私が酒飲んで死んでる間に彼が作業したり、彼がスパロボやってる横で私が作業したり……と、割とマジで数え切れない程の合宿的な活動を行いました。
これらの合宿がなければ刊行間隔はもっと空いていたことでしょうし、先述の通りかつての作品には彼のアイデアも多く盛り込まれております。
つまり、雪魔氏という存在は作家はむばねの一部でもあるのです。
以前は、「はむばねとは『はむば』と『ね』の二人体制を指しており、私は『ね』の方です」と言っていた程。
まぁ流石にそれは冗句の類ではありますが、彼の存在がなければまた今の私には到達していなかったことでしょう。
彼との出会いも、また奇跡の一つなのでありました。


第三章:就職活動、そして社会人へ(2008年冬~2010年春・院1年~社会人開始)

話は、少し前後しますが。
私生活での大きな変化といえば、やはり就職でしょう。
私がどんな就活をしていたのかは、『しゅーかつ』カテゴリに大体まとめてありますのでご興味のある方はご覧ください。

たぶんリンク先にも書いてあるかと思うのですが、正直就活は楽しかったです。
自分のレベルアップを日々日々実感出来ましたし、戦いの場に事欠きませんでしたし、ゲーム感覚に近かったです。
まぁ、そう言えるのも結局結果が出たからこそだけどな!
オレは戦うのが好きなんじゃねぇんだ・・・勝つのが好きなんだよォォッ!! ということなのかもしれない。
一時期(仕事でのストレスを解消するために)資格を受けまくってたのも、ほとんど合格してたからですしね……。
特に就活なんて全員が人生賭けてやってるわけなので、そこで勝てた時の自己肯定感ったらないですよね。

と、だいぶ話が剃れてしまいましたが。
太陽で台風の2巻はちょうど就活と完全に被っており、新幹線の中とかで作業してた記憶があります。
一般的には就活時期、そして就職後の作家は執筆ペースが落ちると言われているかと思いますが。
私の場合は、言うほど落ちたわけでもなかったと思います。
なにせ、元の刊行ペースがクソだからな!
あと、社会人一年目の頃は残業もほとんどありませんでしたし(その代わりセミナーとか雑用はクソほどあったけど)。

しかし、結果だけを見れば。
大学(+院)6年間で刊行したのが10冊(2010年4月刊行の魔王さんち3巻は大学時に書いたものなので大学の方にカウントします)に対して、以降の6年間に刊行したのは6冊。
何気にデビュー以来毎年何かしらは刊行していたのに、2012年と2016年には1冊も刊行されておりません。
が、それは社会人になったからというよりも……。
というわけで以降は社会人編にして、はむばね衰退編でもあります(それまでが隆盛を誇っていたとは言っていない)。


第四章:ガンガンノベルズ(2009年冬~2011年夏・院2年~社会人2年目)

第一節:魔法少女アーヤ☆アミー(全1巻)

魔法少女アーヤ☆アミー (ガンガンノベルズ)
はむばね, 小島 あきら
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確か、太陽で台風が終わったタイミングでしたかね。
ここで、また担当さんが代わりました。
しかし三代目担当さんとはどうにも噛み合わず、一作も企画が仕上がらないまま更に交代。
第一代目の担当さん(編集長)が、また担当してくださることになりました。

時を同じくして……だったかはわかりませんが、スクウェア・エニックス・ノベルズはガンガンノベルズというレーベル名にリニューアル。
結局このリニューアルが何のためだったのかはイマイチわかりませんが……まぁガンガンONLINEも始まったし、なんかテコ入れだったんでしょうね。
とにもかくにも、私の新作もそちらで出すことになりまして。
前担当とのやり取りが全て無駄だったのではないかと思えるくらい、すんなり企画も決まりました。
というか、初代担当さんが「これからは、魔法少女かアイドルが来る」とおっしゃってまして。
私が出した企画の中に魔法少女モノがあったからってのがデカいんでしょうね。
ちなみに、当時まだまどマギ放映されておらず、アイマスも今ほどの規模では全然なかったはずです。
その直後に魔法少女ブームとアイドルブームがきて、やっぱこの人の目は確かなんだな……と思った記憶。
まぁ、もしかしたら業界的にはもう当たり前に出回ってる情報だったのかもですが。

あと、まどマギと言えば。
本作、タイトルからして「まどマギ詐欺じゃねーか!」とちょっと一部で叩かれました。
それも、(イラストを担当いただいた)小島あきら先生が。
いや、小島先生にはマジで何一つとして罪はないから……。
ついでに言うと私もまどマギを視聴したことはなく(ていうか今も本編を観たことはない)、別に寄せたつもりとは一切なかったんですよね……。
でもまぁこのタイトルを提案してきてこの装丁にしてきた編集さんは、故意犯的だったんでしょう。
当時は「おいおい……」と思ったことですが、今なら「まぁそら寄せていくわな」と思います。
ちゅーか、ちょっと叩かれた上で結局全く話題にもならなかったしな!
炎上するだけのパワーすらもなかったよね。

ただ本作、私としては他の自著とは少し異なる形での思い入れもある作品でして。
当時、なんというか『掴んだ』みたいな感覚があったんですよね。
小説の書き方完全に理解したわー、的な。
実際、1冊の完成度というか構成の無駄のなさはそれまでで1番だと思うんですよね。
なんだったら、以降に出版した作品を入れても1番じゃねーかと思ってる節すらあります。
最近出してるのは、シリーズの継続に重きを置いている部分もありますしね(無論、1冊としての完成度も出来るだけ高めようとはしておりますが)。
まぁ、過去作の中で(たぶん)最も売れなかった作品でもあるんですけどね。

というか、もうガンガンノベルズ自体がほとんど売れてなかったんじゃねーかと思います。
唯一の例外は、吉野匠先生の『忘却の覇王 ロラン』くらいでしょう。
実際、途中からはもうロラン以外は刊行されず、ロランの終了と共にレーベル自体が終了しました。

ただ、作品のレベルが低かったかといえばそんなことは決してなくてですね(まぁ私のは置いといて)。
むしろ、潰れたとこも含めて今までで世に存在したライトノベルレーベルの中で一番レベルが高かったのではなかろうかとすら私は思っています。
ただまぁ、一般受けするかというと別の問題でもあるのですが。
とにかく『奇才』『怪作』といったものが多かった印象です。
私とは別の意味で、これはスクエニじゃなかったら取られなかったんじゃねーかなーという気がする作品が多かった。
とはいえ、何気に(PN変えてる人も含めると)現在の生存率は結構高くてですね。
そういう意味でも、レベルの高さは証明されているのではなかろうかと思います。
まぁ、総人数が少ないんで一人辺りの比重が高くなっちゃってるがゆえという部分もあるとは思いますが。
私の感覚で言えば、また投稿すればどこかの賞には引っ掛かる方が大半じゃねーかなと思ってます。

閑話休題。
とにもかくにも、本作の終了と共に私とスクエニとの関係も終了となりました。
こっちとしても、レーベルの雰囲気的に察するところがありましたしね。
当時は、「まぁでも徳間で出せばいいし」と楽観的な部分もあったのではなかろうかと思います。
仕事が忙しくなってきて、あんまり並行して刊行出来る状態でもなかったですしね(それ以前は出来ていたとは言っていない)。


第五章:徳間文庫(2010年冬~2015年春・社会人1年目~5年目)

第一節:欠陥妖怪住宅(全1巻)

欠陥妖怪住宅 (徳間文庫)
はむばね
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売り上げランキング: 1,435,353


スクエニがリニューアルするのと、時を同じくして……うん、本当に同じくらいの時期だったんじゃないですかね。
徳間デュアル文庫というレーベルも消滅しました。
それでも先方は徳間文庫からの刊行を打診してくださり、私もその方向でいくことに決めました。

が、この企画がバチクソに難航します。
一般レーベルに合わせるのに苦労したから……ということではありません。
なにせ、私には端から合わせる気などなかったからな!
一般レーベルやろうが、ありのままのワイで勝負するやで! ……とまで思っていたかは覚えてませんが、まぁ近い感情は持ってたんじゃないですかね。
ならば、なぜ難航したのか。
それは単純に、出来上がった初稿がクソほど面白くなかったためである。
確かこれも、企画段階では割とスッと通ったはずなんですよね。
ただ、初稿がとにかく面白くなかった。
正直、「えっ……? 自分がこんなに面白くないものを書くことなんてあるのか……?」と思ったレベルです。
これは、何回か書いてる話ですね。

直接的には、まずコメディ要素が薄くて全体的に暗かったのが問題だったのだと思います。
それは私も自覚してた。
同時に、なんというか納得感もあったんですよ。
あっ、貯金が切れたんだな……と。
恐らく私は、高校の頃に読みまくっていたライトノベルの蓄積でここまでライトノベルを書いていたのですよ。
しかし大学になって読書量は一気に減り、社会人になってからは更に顕著になりました。
そしてついに、その貯金がなくなった。
今までは勝手に溢れ出してきたネタが、どうにか絞り出さないと出てこなくなったのです。
しかも、絞り出したところでその質も悪い。

アーヤ☆アミーの時に『掴んだ』感覚があったと書きましたが、それも恐らく間違いではなくて。
たぶん、アーヤ☆アミーが最後の貯蓄だったんですよ。
自分の中に残った最後の輝き、それは結果的に今までの集大成のような純度の高いものであり、だからこそアレを書けた。

それに気付いた以上、やるべきことは一つですよね。
そうです、ライトノベルを読むことです。
ある時を境に急にライトノベルをまた読み始めたのは、そういうわけだったんですね。
2013年には、全53シリーズ293冊を読みました
そして、見る見るうちにまた書けるようになっていったんですね。
いや、ホントこの変化はマジで露骨でした。
私がインプットの少なさを危惧するようになったのは、この時の経験からなんですね。
なお、2020年4月現在インプットの量がす少なすぎてヤバいです。

ともあれ。
途中で徳間の初代担当さんも代わり、2代目の担当さんと作り上げることになりまして。
結局、初稿から2年くらい直してたんですかね?
どうにかこうにか商業レベルにまで持っていけた(と思う)ところで、刊行まで辿り着けたのでございました。

ちな、徳間デュアルが消滅したタイミングで、魔王さんちを徳間文庫で出し直すという話もあったのですが。
これも、いつの間にか立ち消えてまして。
たぶんこの時の刊行がもっと早ければその話も動いてたんだろうなぁと思うと、ここも勿体ないことをしたものです。
結局、魔王さんちの最終巻から3年近く経っちゃいましたからね……さもありなんといったところである。
とはいえこの時はサボっていたわけではなく(サボっていた時期もあった気はするけど)本当に書けなかったので、まぁしゃーなしというところでもあります。


第二節:パラレル家族計画(全1巻)

パラレル家族計画 (徳間文庫)
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からの次作は1年半くらいで出せたんで、早かった方なんじゃないですかね(白目
まぁ今回の場合はその間全然出せてなかったわけじゃなくて、ブチ切れ勇者が2冊挟まってるから……(震え

ちなみに、本作もまた他とはちょっと違うタイプの思い入れがある作品でして。
正直、かなり笑いの質高めでお送り出来た一作だと思ってるんですよね。
当時(というか今でもですが)竹井10日先生にめちゃくちゃハマってて、モロに影響が見られますがw
個人的には、書き上がった時の満足感という達成感はそれまででも一番だったように思います。
なお以降まで含めれば、個人的に『異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。』で笑いの質は更に上回れたのではないかと思っております。
まぁ、その話は後ほど。

個人的には満足度の高い一冊ではございましたが、売り上げは、まぁ、うん。
正直この段階では、まだ担当さんとの関係は完全に切れてはなかったと思います。
たぶん、新しく企画を出せば少なくとも返事はくれたんじゃねーかな。
しかしなんと申しますか、やっぱり自分が『徳間文庫』で出すことに違和感は感じてたんですよね。

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だってこんなん、明らかに場違い感が凄いやん?(当時の携帯画質なのでアレですが、真ん中の方にいます)

少なくとも、ここでブレイクすることはねーだろうなっていうのが感じられたのです(その感覚自体は今も間違ってないとは思います)。
2代目の担当さんも非常に良く接してはくれたのですが、やはり一般メインの方なのでどうにも私とは感覚のズレがあるのを感じてましたし。
まぁそんな気まずさのようなものもあって、結局徳間とも自然消滅的な流れとなったのでありました。


第六章:XXX(2012年夏~2013年夏・社会人3年目~4年目)
さて、時は少し前後致しますが。
この時期に、実は新たなレーベル立ち上げに伴い新作の企画も進めておりました。
企画も進めておりましたというか、最終稿まで仕上がってたんですよね。
しかし、会社ごと傾きレーベル自体が開始2ヶ月(だったかな?)で消滅したため立ち消えました。
流石に名前を出すのは控えますが、これで私は4回目のレーベル消滅に立ち会い、ついに『本が出る前に消滅』パティーンも経験したことになります。
レーベルキラーの名前は伊達じゃない!(?)

ま、とはいえですね。
結果的に言えば、出す前で良かったなーとは思います。
仮に出せてたとしても、恐らく収入としては微々たるものだったでしょうし。
ちゃんとした出版社がやってたんじゃなくて、完全にベンチャーでしたのでね。
この時に書いたのをリライトした作品は後に某賞の最終選考まで残ることとなり、当時の精神安定に寄与してくれましたし(この話もまた後ほど)


第七章:ぽにきゃんBOOKS(2013年夏~2015年春・社会人4年目~6年目)

第一節:ブチ切れ勇者の世界征服(全2巻)

ブチ切れ勇者の世界征服 1 (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)
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先述の通り、形にならないまま立ち消えた企画もあるわけですが。
形になったものに限れば、私の中では唯一公募を経由していない取引先がぽにきゃんBOOKSでござます。
きっかけは、故・吉野匠先生からご紹介いただいたことでした。
この業界、横の繋がりは重要と言われつつもあんまり作家経由で出版社に繋がることってないのですが(私の場合はコミュ力も実績も足りないからというのも大きいですが)、吉野先生には折りに触れ色々な出版社をご紹介いただきました。
お人柄も実績も伴った素晴らしい先生が若くしてご逝去されてしまったこと、本当に残念に思います。

そんな吉野先生のご紹介でも私の実績ではなかなか形になることは少なかったのですが、ぽにきゃんBOOKSに関しては立ち上げ時期だったこともあってか上手く事が進んでくれました。
企画段階では結構練り直しもあったりしたのですが(最初は優武は勉学について天才という設定とかもあった)、原稿そのものは割とスムーズに進んでいったと記憶しています。
聞いている限りは売り上げも悪くはなく、むしろエース級であるというお話もいただいておりました。
まぁ、どこまでがリップサービスだったのかは不明ですが。

ともあれ……割と順風満帆に思えた本作だったのですが、2巻が発売された頃に急に風向きが変わり始めました。
先方の編集長の交代、そして一部の看板クラスを除き基本的にはなろうの書籍化に絞るという方針に変わったのだそうで。
本作も、3巻終了ということで決定致しました。
まぁそれこそ看板クラスなら残れたわけなので(実際にどこまで残ったのかって話ではあるけど)、所詮はそこまでではなかっということなのでしょう。
前編集長には気に入っていただけていたそうなので、この人事がなければ残留の可能性が高かったのではないかと思いますが……言っても詮無きことですね。

ちなみに、3巻終了を告げられたにも拘らずなぜ3巻は出なかったのか。
それに関しては以前の記事(『ブチ切れ勇者の世界征服』未完に関するお詫び)にも書きましたが、簡単に言えば体調不良ですね。
恐らく、精神的な面も大きく影響しての体調不良だったとは思いますが。
同記事中に書いた『諸事情』というのが、上述の流れに当たるわけですね。
流石にもう書いてもえーやろー、の精神である。
ていうか、HPの更新止まってるし数ヶ月に1冊程度しか出てないしもう消滅しかけじゃない……?

ちなみに、ぽにきゃんさんとは編集エージェントさん経由でやり取りをしていまして。
その後、エージェントさんの方と新企画を練ったりもしていたのですが、次第に向こうから返事がこなくなって現在に至ります。


第八章:はむばね、会社辞めるってよ(2014年7月・社会人5年目)
さて、これまた時は前後しますが。
2014年の7月、前職を退職することをブログでお伝え致しました
大体もう言うてえぇやろーという時期が7月だっただけであり、4月くらいから話は進めてましたけどね。
ちなみにこの時の記事では『専業作家になる』って書いてますけど、実際にはそうじゃないことを翌日の記事に書いております。
ふくし氏(前職での同期)の仕事を手伝いつつ、執筆のウェイトを大きくする……という、まぁ今の生活が始まったわけですね。

とはいえ。
正味な話、ふくし氏の話は棚ぼただったと言いますか。
実は、ふくし氏からその話をもらう前に上司には退職の意思を伝えてたんですよね。
したら、その直後(1週間は経ってなかったと思う)にふくし氏から自分の仕事を手伝ってくれないかという電話をいただきまして。
今にして思うと、運命くんちょっと強引に導きすぎじゃない? という気すらする流れですよね。
ちゅーか当時の私からしても運命めいた流れにしか感じられなくて、「神は言っている、ここで辞める運命なのだと……」って感じで改めて退職の決意を固めると共にふくし氏に二つ返事で了承を返したのでありました。

なので。
実際には、『ふくし氏を手伝うために仕事を辞めた』ではなく『仕事を辞めたところにふくし氏から誘いが来た』という感じなのですね。
では、なぜ退職しようと思ったのか。
退職報告記事にも書いた通り、『専業作家になる』というのが主目的でした。
記事中にも書いた通り、ブチ切れ勇者に賭けるつもりだったのですね。

というのも、元々ぽにきゃんからは『あくまで映像化・アニメ化を意識した作品作りを目指します』という感じで話をいただいていまして。
(少なくとも当初は)かなりメディアミックス化に積極的な姿勢だったのですね。
まーこの頃になると私も、「そろそろ後がないんじゃないか」とか「これが最後のチャンスなんじゃいか」とか思い始めていた頃でして。
折しも……というか、これが退職を決めたもう一つの大きな要因でもあるのですけれど。
当時クソ残業が続く日々によって、体調を崩した直後でした。
少なくともあの環境で出世とかしたくねーなと思って仕事辞めたい欲が最大限に高まっていた時に、上手い話が転がってきたんでね。
可能性があるなら、それに全力で賭けようと思ったのですね。

まぁ、その結果がこれなわけですが。
とはいえ、別段ぽにきゃんさんに対する恨みとかはありません(流石に当時はちょっとあったけど)。
これは、スクエニや徳間に対しても同じです(出す前に消滅したところに関しては……まぁ、そう……そうねぇ……(北上様並感))。
少なくとも担当編集さんレベルでは非常に良くしてもらいましたし、私のワガママというか、こっちの状況にかなり配慮してもらってましたしね。
なので、むしろ恩義しか感じていないわけですけども……それはそうと。
スクエニは、レーベルごと消滅し。
徳間とも自然消滅。
出す前に消滅したとこは、言わずもがな。
編集エージェントとも、連絡が取れなくなり。
これにて、私は全ての取引先と切れたことになります。

ざんねん! わたしのぼうけんは ここでおわってしまった!




















などと言うと思うなよ?


というわけで次回、最終回!
………………。
…………。
……うん、やっぱり当たり前のように続いたな?
つ、次でホンマに最終回やから……(震え

作家人生をガチで振り返る(アマ3年間編:やがてはむばねになる)

どうも、はむばねです。
さて、先日デビュー15周年を迎えたわけですが。
その際にTwitterにデビューに至る経緯をちょろっと書いたところ、ブログでもというご要望がござましたためブログでも書いてみます。
ただ、Twitterと同じことを書くだけってのもアレなので(私はよくそのパターンやるけどな!)今回は思い出せる限りのことを全部書いていこうと思います。
今まで断片的に語ったことはありますが、今回のようにガチでまとめたことはブログでもなかったはず。
きっと、この記事もまた未来の自分が己を振り返る時の役に立つことでしょう。
既に記憶が曖昧になってる部分も結構多いけどな!

そんなこんなで、行ってみよう。


●プロローグ:あの日見たアニメの名前を僕はまだ知らない(2001年春・高1)
高校に入学したての頃だったか、しばらく経った頃だったか。
詳しくは忘れましたが、とにかく春頃だったと思います。
勉強の合間にテレビを付けた私は、某妹姫が放映されているところに出くわします。
しかし当時の私は、ガチオタというよりはまだオタク予備軍といったところ。
深夜アニメも見てなかったし、ちょっとマンガ好きって程度の純真ボーイでした。
ので、この時は「ほーん? 何かやっとるな?」程度でまともに観てもなかったと思います。
そう、この時の私はこれがまだ運命的な出会いであったことに気付いてすらいなかったのだ……。


●第一部:出会い、出会い、アンド出会い(2001年夏・高1)

・第一章:ライトノベルとの出会い
夏のことでした。
詳しい時期なんかはかなり曖昧になってますが、あの空気感だけはなんとなくハッキリと覚えています。
当時の私は、古本屋巡りが趣味のようなものでした。
高校までの通学は、電車で1時間。
その区間を全て徒歩で踏破し、定期で行ける範囲のあらゆる場所の古本屋を探しました。
流石に全部をヘビロテはしていませんでしたが、毎週くらいの勢いで回る古本屋さんが10軒くらい?
たぶん、月スパンだとその倍以上は回ってたと思います。
あの頃は、新しい古本屋を発見すること自体が喜びでした。
当時既にGoogleマップがあったかは忘れましたが、当時の携帯で地図見るとかやってらんねーので全部自分で実際に歩いて発見してたはず。
個人でやってるとこが多かったので恐らくもう大半が潰れたのだろうと思いますけれど、あの頃はまだ沢山古本屋さんがありましたね。

閑話休題。
流石に平日に古本屋行く余裕はなかったので、たぶん夏休みの部活終わりだったんじゃないですかね。
当時の私はまだライトノベルという存在を知らず、古本屋で見るのも漫画のコーナーだけでした。
ただ……確か、大和八木の駅からちょっと行ったところの小さい古本屋さんだったと思います。
昔ながらの古本屋って感じで、ジャンルも何もなくとにかく本が沢山詰め込まれてるようなとこ。
そこで、30円だか50円だかのワゴンセールをやってたんですよ(今はどうか知らんけど、昔の個人商店じゃ多かった)。
もちろんクッソ古いラインナップなんですが、当時の私はまだ読んでない古い漫画なんかも買ってたので結構こまめにそういうとこもチェックしてました。
高校生は金がねーしな!
少しでも安く本を買い漁るための労力は厭いませんでした。
で、何か目ぼしいものはねーかなーと思って漁ってた私の目に入ってきたのが、『ゴクドーくん漫遊記外伝』でした。
中学時代にゴクドーくんのアニメを見てて結構好きだった私は、「へーゴクドーくんの小説とかあるんか?(※小説原作です)」と思ってそれを手にとってみました。
そう、全てはそこから始まったのである……!

正直、この外伝自体は思ってたのと違ったのですが(ゴクドーくんの話だと思ったのに、そもそもゴクドーくんが出てこない)。
あれ……? なんか、こういう小説も結構面白くない……? という発見があったのです。
当時は小説っつーと専ら星新一先生とか小松左京先生とか阿刀田高先生とかメインだったので、かなりの新感覚でした(今にして思えばそのラインナップもかなりライトノベルと近いとこですが)。
で、次に買ったのは確か『住めば都のコスモス荘』。
思えば、これが後の私の運命を決定づけたのでしょう。
私の阿智太郎先生好きも、そこから始まっています。
は? メチャクチャ面白いやん? と思って、次々とライトノベルを買い漁るようになりました(古本屋で。申し訳ない……)。
当時既にまぁまぁライトノベルも刊行されており、投げ売りされているやつも多かったのです。
新しい分野に目覚めた時って割とそうだと思うのですが、読むもの読むもの全てが面白く感じられ、めちゃくそライトノベルにハマっていきました。


・第二章:某妹姫との出会い
時を同じくして。
深夜に適当にテレビを付けた私は、またも某妹姫が放映されているところに立ち会いました。
それだけだったら「ほーん?」で終わってたところでしょうが、「あれ……? これ、前にも見た気がするな……?」と思ったのです。
ぶっちゃけ、その時の話自体は別に面白く感じなかったと思います。
だってクソ途中で、設定もキャラもわかんねーし。
けれど、なぜでしょう。
本当になぜか、今となってはわかりませんし、当時も別に明確な理由はなかったと思います。
しかし、なんとなく私はそのアニメについてググってみたのです。
本当に、運命に導かれたとしか言いようがない……。
まぁ、高校の入学祝いに買ってもらったパソコンを何かと使ってみたかっただけかもしれませんが(笑)。


・第三章:二次創作との出会い
そうして辿り着いたのが……本当に、なんで辿り着いたんですかね?
なぜか、公式より先にこっちに辿り着いたような気がするんですよ。
それが某ジャンルの最大手二次創作小説サイト、シスタープリンセスパラダイスだったのです(もう作品名隠す気ねーな)。
※リンク先、もうほとんどリンク切れになってます。栄枯盛衰……。

その時の衝撃は、あるいはライトノベルに出会った時以上だったかもしれません。
当時の私にとって小説というのは『読むもの』であり、決して自分が『書くもの』ではありませんでした。
中学時代に「俺小説書いてるねん」って言ってた友人もいたんですが、その時は「は? こいつなに言うてんねん?」って感じでしたし。
しかし、シスパラに掲載されていたのは全てアマチュアが書いた小説。
というか、最初は『アマチュアが書いている』ということも知らなかったと思います。
「え、めっちゃ面白いやん……は? 書いてるの素人なん?」って感じだったんじゃないですかね。
そこから「自分も書いてみたい」に繋がるまでにはそう時間はかかりませんでした。
ただ、KanonとかFFとかのSSはあんま刺さんなかったので、別のジャンルで二次創作に出会ってたら自分では書いてなかったような気もします。
たぶん、本家にしっかりとしたストーリーがありすぎると二次創作感を感じ過ぎちゃうんじゃないですかね。
その点、シスプリは実質設定だけがあるようなものなので(私は公式のアニメやゲームでさえも二次創作だと見做している)。
にしても、どんだけニッチなところ狙い撃ちで運命に導かれとるねん。
マジで、奇跡のはむばねは誕生する前から奇跡のはむばねだったとしか言いようがない。


第二部:いずれはむばねへと至るヲタ(2001年夏~2003年夏くらい・高1~高3)

第一章:ライトノベルと僕
世は(今にして思えば)ライトノベル最盛期。
ライトノベル原作のアニメも放映されるようになり、私の周りでもライトノベルを読む人がちょいちょい現れ始めました。
仲間内で貸し合う割と大規模なネットワークも構築され、読書量は加速度的に増えていきます。
高校への行きで1冊、帰りで1冊、授業中で1冊。
たぶん、コンスタントに1日3冊読んでる日が多かったんじゃないですかね。
休日はその倍くらい読んで、結局高校卒業時に所持していたライトノベルは約900冊(当時数えた)。
仲間内で交換して読んだ分も含めれば、読んだのは軽く1000は超えていたでしょう。
正直、この頃は間違いなく「私はライトノベルに詳しかった」と胸を張って言えました。
たぶん、当時刊行されてた全てのライトノベルについて最低でもタイトルは知ってたと思います。


第二章:二次創作と僕
一方で、二次創作も続けておりました。
確認してみたら、たぶん70本くらいですかね?
全て妹姫の二次創作で、そのほとんどがギャグでした。
まぁ、今とあんま変わらん作風ってことですね。
なお、当時書いてた小説は全部読めるようジオシティーズから移転しておりますが、別に読まなくてもいいです。


第三章:一次創作と僕
二次創作を始めたら、一次創作もやってみたくなる。
それが人のサガってものではないでしょうか(※個人の感想です)。
というわけでご多分に漏れず、私も一次創作を始めたりもしてました。
んで、新人賞に投稿したりもしてました。

とはいっても、アマ時代全て合わせても3回だけです。
電撃(一次落ち)、電撃(一次落ち)、スクエニ(入選)ですね。
加えて言うなら、この3回はベースが全て同じ作品(後にスタンプ・デッドとなるもの)です。

最初の電撃への投稿作は、短編でした。
たぶん、高2の時かな?
まぁぶっちゃけ、この時のやつは小説の体を成しているかもちょっと怪しかった気がしますね。
原稿用紙に手書き(クソ汚い字)で書いてたので、まず可読性がクソだったと思います。
手書きなので、当然データも残ってないです。

次の電撃は、それを長編化したもの。
これは恐らく高3の時。
こっちはデータが残ってたのでちょっと読み返してみたんですが、まぁ小説って言っていいんじゃない? って感じですね。
なんなら、今とあんま変わらないまであるで(まるで成長していない……)。
閑話休題。
この時には既にヒロインの名前は『円花』でしたが、死神設定ではなく普通の人間の少女で、主人公の方がリストラされた悪魔という設定でした。
後は、まこぴーもあっきーもいたけどちょっと設定は違ったり、こっちにはいたけどスタンプ・デッドではいなかったり、逆のパティーンも勿論あります。
なお、カプタインは当時からカプタインで殺し屋でした。
むしろコイツだけやたら原型出来上がってるな?
あ、でもこの時は神無砂希学園の教師が表の職業でラーメン屋で働いてたりもしません。
ちな、神無砂希学園自体は大体この時から神無砂希学園な感じです。
思ったよか残ってる要素多いな?

ちなみに、この投稿作からスタンプ・デッドに至るまでの間の期間に書いた、間の子のような作品が高3の時の文化祭で科学部電気班が販売していたCDに収録されています。
なお、別に私は科学部電気班には所属してないです。
ただ当時部員の一部と仲が良かったのと、まぁ緩い感じだったので「小説収録してみる?」「オッケー!」的な感じで決まったはず。
昔の作品を入手する難易度の高さに定評があるはむばねさんですが、本作が頭抜けて1位ですね。
CDも劣化しきってるだろうし、マジで私のローカルにしか残ってない可能性も(まぁまぁ)ある。

再び閑話休題。
2回電撃に投稿した私ではありますが、正直作家になろうなんて気は更々ありませんでした。
ただ、自分のHPにオリジナル小説をアップするに当たって『○○賞○次通過作!』という肩書きが欲しかったのです。
投稿先が電撃だったのも、たぶん当時電撃を一番読んでたからってだけですね。
あの頃はまだHPでの通過作発表とかなかったはずで、電撃hpに掲載される通過作リストに自分が残ってないことを確認してはまぁまぁダメージを受けたものです。
まぁでも、「そらまぁそんなもんよな……」とも思っていたはず。
なので、もしも電撃で1回でも一次を通ってたら、恐らくその肩書きと共に自分のHPにアップしてそれで満足して終わってたと思います。
そうしたら恐らくスタンプ・デッドという作品が生まれることもなく、スクエニに投稿することもなければ私がプロデビューすることもなかったでしょう。
ついでに言うとこの時は『はむばね』というPNも使っておらず(確か1回目は本名で、2回目は当時使ってたHNだったかな?)、ここで終わっていれば『はむばね』という作家は一秒たりとも存在しなかったことでしょう。
つまりこの落選もまた、運命のピースの一つだったのである……。

なお、スクエニに投稿した時の話は別途後述します。


余談:ギャルゲと僕
世は(今にして思えば)ギャルゲも最盛期。
詳しく書くとちょっと色々とアレなので色々と省きますけども、私もそれなりにハマりました。
たぶんですけど、私が本格的にオタクとして後戻り出来なくなったのがこの辺りと言えましょう。
別に後戻りしたいと思ったこともありませんが。
シナリオも非常に優れたものが数多くあり、少なからず私の作風にも影響を与えていると思います。
以前からの読者さんがご存じかと思いますが、私はほとんど映画とかテレビを見ないので、私の作品の大部分は漫画とライトノベルとギャルゲによって構成されている。


第三部:はむばねの産声(2003年秋くらい?~2004年夏・高3~大学1年)

第一章:導かれすぎた男
秋だったか、冬だったか。
詳しい時期は忘れてしまいましたが、とにかく部活は引退してたと思います。
我が母校から最寄り駅の間には本屋さんがありまして、電車待ちの時間によく利用しておりました。
その日も、部活の友人と共に本屋で時間を潰していたのです。
とはいえ私が何をしていたかなんて覚えていなくて、この時の記憶として残っているのは友人がガンガンを読んでいる姿のみ。
その月のガンガンのカラーページには第1回スクウェア・エニックス小説大賞の募集要項が載っていたんですが、友人はそんなとこは当然ペラペラスルーしていきます。
だから、その一瞬で小説大賞のページが私の目に入ってきたのは本当に奇跡だったと思います。
そして、これが後の私の運命を決める最後のピースとなったのです。


第二章:最初で最後のオリジナル小説(最後とは言っていない)
時は受験時期真っ最中、私は小説を書いていた。
それは恐らく、一種の……というか、まぁ普通に逃避行動でもあったのでしょう。
受験失敗したの、そのせいでは? という説もありますが、たぶんどっちにしろ結局は落ちてたんじゃねーかな。
今となってはR命館に進学したことに後悔はないけども、私立で親にかなり負担をかけてしまったことは今でも大変申し訳なく思っております。
しかしここで受験に集中してたら今の未来には至ってないわけで、受験失敗もまた運命のピースの一つと言えたのでしょう(言い訳)。

閑話休題。
正直、なんでスクエニに投稿したのかはあんまり覚えてないです。
たぶん電撃じゃタイミングが合わなくて、スクエニの漫画は好きなの多いし、新しく小説の賞が出来たんやったら投稿してみよー、くらいの軽い気持ちだったと思います。
もしかすると、「高校生として書く最後のオリジナル小説」という部分に何かしら思うところでもあったのかもしれません。
いずれにせよこの時も私は受賞を目指す気など全くなく、「一次通過したらえぇなぁ」くらいの心持ちでした。
ちなみに結果的に言うとこの時の発表は最終候補以上が誌面で発表される形であり、仮に一次だけを通過していても私に知る由はなかったのですがw
#というか、たぶん段階分けての選考とかやってなかった気がするけど。
『はむばね』ってPNも、完全に適当でしたね。
どっかで書いたと思いますが、ヨダ王(中学時代に一瞬だけ付いてたあだ名)とかと迷った末、「今回はこれにしとくか」程度のものだったと思います。

なお、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、スクエニ小説大賞の初期の頃は先にビジュアルイメージがあって、それに合わせて小説を書くという試みが成されていました。
たぶん、コミカライズとか前提にしてたんでしょうね。
今でも面白い企画だと思います。

んでんでんで。
今だから言いますけれど、ぶっちゃけ私はビジュアルからイメージしたというよりは『今あるこの小説(過去2回電撃に投稿したやつ)を一番合わせやすいビジュアルはどれだろう』という選び方をしました。
流石に細かい思考の経緯までは思い出せませんが、なんとなく(後に)円花(となるイメージ)が『よくできました』という大きなスタンプを持っている姿から『死神』という設定を思いつき、それに合わせて電撃落ちの原稿を修正したはずです。
先述の通りサブキャラ周りは既に結構固まっていたとはいえ、主役組の設定が大きく変わったのでまぁまぁの大改稿でしたね。
物語の目的も違えば着地点も全然違いましたし、ボスキャラも全然違うものに。
ちゅーか今にして思えば、コイツ何考えてたらあのビジュアルから『死神』に結びつくんだ……? と我ながら思わないでもないですが。
とにもかくにも、こうして私が高校生活で最後に書いた小説が産まれるのでありました。


第三章:始まる新生活、追われる大学生活
一般的にはどうかわかりませんが、私の場合は大学に入ってかなり生活が変わりました。
一人暮らしも始まりましたしね。
一応それなりに成績優秀な方でもあり、勉強も割と真面目にやってました。
プログラムの課題をストレッチ目標的なもんまで全部やってたのなんて、私とあと数人くらいだったんじゃねーかな。
情報系の学部に入ったのは深く考えた結果ではなかったのですが(第一志望は薬科大だったし)、結果的にはかなり自分にマッチした選択になったのではなかろうかと思っております。

でまぁプログラムという新しい楽しみを覚えたり、普通に授業の内容がわかんなくて勉強しないといけなかったりで、私が小説を書く時間は急激に減少していきました。
入学した時は、「受験も終わったしこれからもバリバリ書いていくで!」と思ってたんですけどね。
言うて某妹姫も過去の作品となり、二次創作も下火になってきていたというのも大きいかもしれません。
というか、私は『続けているから続けていること』というパティーンが結構ありまして。
このブログなんかが顕著なんですが、『毎日続けてるから毎日続いてる』んですよ。
もしこれが『書くことがある時だけ更新しよう』というスタンスだったら速攻で更新されなくなってたと思います。
それまでどんだけ熱心にやっててもログインボーナスが1回でも途切れると全てがどうでもよくなる、そういう人種なのです。
艦これを続けてるのも、ぶっちゃけ毎日やってるからという惰性に近いですからね。

閑話休題。
高校時代は(主に授業時間などを利用して)毎日の如く小説を書いていた私ですが、そういうわけなので自HPの更新とかもほとんどしなくなっていきました。
とはいえまだこの時点では「時間が出来ればやろう」という意思はあり、毎年クリスマスに更新してたSSなんかも一応2007年(大学4年)までは更新してたんですよね。
まぁ、最後の方はホントにそれしか更新してませんでしたが。
そんな状況だったので、恐らく……というか間違いなく、この後の展開がなければ私はプロデビューすることなどなく。
それどころか、小説を書くこともやめていたと思います。
これが、度々私が言っている『スクエニで受賞してなかったらプロデビューしてなかった』という理由の最たるものです。


第四章:そして運命は動き出す
大学一年生、夏。
忘れもしない、あれは初めてのテスト期間が始まる前日のことでした。
母から「スクエニから電話があったらしいんやけど」という電話がかかってきたのです。
ただ実際に電話を取ったのは祖母だったらしく、イマイチ要領を得ません。
ぶっちゃけ私としてもその時はテストの準備でいっぱいいっぱいで、スクエニに投稿してたこともその電話が来るまで半ば忘れてたと思います。
投稿して結構時間経ってたし、発表時期も(確か)明示されてなかったですし。

しかしまぁ、流石に『スクエニから電話』と聞けば「まさか……!?」という思いも生まれますよね。
とはいえ、「いやまさかな……」という思いの方が勝っていたと思います。
しかも母から電話が来たのが、確か21時過ぎくらい。
やはり当時はHPでの発表などはなく、選考結果は雑誌で確認する必要がありました。
「まさか……いやまさかな……でも、まさかやしな……ていうか、明日からテストやぞ……? 時間も時間やし……でも、まさか……あっ、そういやあそこの本屋は22時まで開いてなかったっけ……?」
とりあえず新たな場所に行ったら付近の本屋を一通りチェックするという習性を持っている私の頭に「あそこならまだ閉まってないはず……」という候補が生まれてしまっては、もう居ても立ってもいられませんよね。
自転車を走らせ、閉店間際の本屋に滑り込んでガンガンWINGをチェックします。
スッとガンガンWINGを手に取ったんだったか、一旦ガンガンとか他の雑誌をチェックしてWINGに辿り着いたんだったか。
もう忘れちゃいましたが、とにかく。

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その時のガンガンWINGがこちらです。
当然、保存し続けておりますが?


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これはマジで余談なんですが、この時に付いてた付録のマウスパッドも現役で使ってます。
流石にだいぶくたびれてきていますが、普段遣いはずっとこれです。

と、いうのはともかくとして。

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こちらが、結果発表のページですね。
写真には写ってませんが、この見開きの左下、最終選考に残った方々の名前の中に実は(デート・ア・ライブの)橘公司先生があったり……。
マジで、どこで運命が交錯してるもんだかわかったもんじゃありませんよね……。

閑話休題。
流石にもう当時の気持ちを鮮明に思い出すことは出来ませんが、喜びよりも「嘘やろ!?」という気持ちの方が強かった気がします。
ていうか、誌面での発表と同じ日に電話してくる辺りが実にスクエニですね。
にしても、当時既に携帯持ってたはずなのになんで家電の番号を記載して投稿したんですかね……?
『ちゃんとしたところに記載する番号』は家電という観念でもあったのだろうか……。

再び閑話休題。
受賞の喜びでクッソテンションが上がった私はとりあえず誰かに電話して報告しようと思ったわけなんですが、その通話先として選ばれたのは雪魔氏(高校時代の友人。最近はそうでもないけど、以前は当ブログでも頻出していた名前ですね)でした。
このチョイスも割と謎で、当時は『一番仲の良い友達』ってわけでもなかったはずなんですけどね。
ちなみにこの時の私の第一声が「俺、作家になるわ」だったそうなのですが(私はあんまり覚えてないので雪魔氏からの伝聞系)、まぁ何の前フリもなくてですね。
雪魔氏は「俺、サッカーになるわ」と聞こえたらしく「は?」となったそうです。
まぁ、そうなるな。

ちなみにその後、メールボックスを確認したら編集さんからのメールも入ってまして(高校の時に取得したアドレスで、当時はもうあんまりチェックしてなかった)。
そこからは、普通に編集さんとやり取りすることになったのでした。
どんな話をしたのかとかは、もう完全に覚えてねぇわ。

なお、私が『スクエニで受賞してなかったらプロデビューしてなかった』と言う理由の2つ目ですが。
これは単純に、当時のクオリティだと恐らく他の賞では受賞しなかっただろうなってことです。
恐らく当時のスクエニは『小説』としてのクオリティはあんまり求めてなかった……というか、評価の仕方がわからなかったんじゃないですかね。
当時の私は今以上に漫画的な作劇をしており(まぁバックリ、『会話の比重がめちゃくちゃ高い』くらいに考えといて)、三人称での地の文における『視点』という概念も知りませんでしたし。
というかスタンプ・デッドが発売された時の感想で初めてその概念を知って「はえー、そんなんがあるんか」と思ったものです。
二次創作はほとんど一人称で書いてたのもあって、マジで全然知りませんでした。
私が未だにエゴサしまくるのは、単純に感想に飢えているのもあるんですが、そういう新たな視点を感想から得られることがあるからなんですよね。
最近……というほどもう最近でもねーけど、例えばブチ切れ勇者を書いてた時(2014年)はまだ全然なろう作品を読んでなかったのもあって「異世界で既に活躍している主人公がなぜ元の世界に帰ろうとするのがわからない」という感想に「ファッ!? 今ってそういう感覚なんか!?」ってなりましたし。
当時の私は、『元の世界に帰る』のが目的というのは『ラスボスを倒す』と同じくらいに当たり前だと思ってたので……。
他にも、色々と感想によって気付かされることって結構あったりします。
まぁ、この辺りは完全に余談ですが。


余談:翌日
そして、引き続き余談……翌日、テスト期間初日のお話です。
なぜかこれもよく覚えているのですが、一発目は数学でした。
で、大学の友達にも会って早々小説で受賞した話をしたわけなんですが。
「マジ!?」みたいなリアクションの後、「いやそれより今は数学のテストや」という空気感になったのでありました。
まぁ、そうなるな(2回目)。


……と。
ここまでが、作家はむばねが誕生するまでのお話でございます。
どうでしょう、なかなかに奇跡の軌跡だとは思いませんか?
小説を書き始めたのも奇跡、デビューできたのも奇跡。
まぁ、そっから続けてこられたのもかなりの運に助けられております。
まさしく『奇跡のはむばね』ここにあり。

なお、この記事を書き始めた当初はプロ編も併せて一つの記事にまとめようと思ったのですが、現時点で既にバチクソ長くなったので続きは明日の更新に分けます。
なにせ、この記事だけで約1万字あるからな!
もうちょっとで、ドラマガに載せる短編レベルや。

世界一かんたんなヒロインの攻略しかた

どうも、はむばねです。
宣伝の合間に、感想です。
本日ご紹介するのは、今月発売されました第32回ファンタジア大賞『金賞+葵せきな賞』受賞作ですね。
このタイミングで発売されるというのは正直かなり厳しいと思いますので、皆さんも買って応援してあげてください。
先に結論だけ書いておきますと、本作かなりオススメ出来る作品でございます。

直のネタバレはしていないつもりですが、雰囲気ネタバレ要素はなくもないのでご注意を。


世界一かんたんなヒロインの攻略しかた (ファンタジア文庫)
織笠 遊人, さばみぞれ
KADOKAWA (2020-04-17)
売り上げランキング: 7,944


あらすじはAmazonより抜粋。
>このヒロイン攻略は、きっと世界一かんたん……なハズ!?
>
>憧れの美少女・姫野実衣奈とお近付きになりたい――俺のささやかな願望を叶えてくれる協力者は、なんと彼女自身!?
>事故で実体と分離してしまった彼女の思念体を実体に戻すため、ヒロイン攻略作戦はじめます!

この設定は斬新ですねw
確かに、本人(の思念体)が付いている(憑いている?)のであれば攻略も簡単ですよね。
なお、簡単とは言っていない。
乙綺くん(主人公)本人の問題がデカすぎてワロタw

あと、実衣奈さんの性格も思ってたのと違ったwww
裏表があるのは察してたけど、裏の方がアレとはな……。
まぁ、最初から端々に出てましたがw

ともあれ。
乙綺くんが思わずツッコミを口に出して周りに不審がられる流れ、好き。
他の人には見えない系ヒロイン(そんな系統があるのかは知らん)の、鉄板ネタではあるんですけども。
それが、凄く上手く料理されている感。
単にトンチンカンになるんじゃなくて、微妙に会話としても成り立ってしまってるところが良いんですよね。
自然に不自然と言いますか。
思わず口に出してしまうセリフが、確かにそれは口に出しちゃうなって納得感があるのもグッド。
こいつぁ考え抜かれてる感を感じるぜ……。

ほんで、頑なにミーナさんイマジナリーフレンドリー説を取り下げない乙綺くんにも草w
まぁそら、生霊的サムシングよりはイマジナリーフレンド説の方がまだ説得力はあるよな……。
なかなか信じないところが、逆にリアルですね(リアルとは……?)。

んでんでんで。
タイトルからヒロイン単独系かと思ってたのですが、割とモテモテですね乙綺くん。
まぁ、実質メインヒロイン一強ではあるのですけれど。
しかし乙綺くん、モテるのもよくわかる性格です。
なんというか、当たり前のことを当たり前に出来るって尊いことですよね。
にしても、普段はダウナー系なのに実衣奈さんの前では毎度クソテンパるの何回見てもウケるw

ミーナさんの方針が、ガチでギャルゲプレイヤー視点なのも笑うw
にしてもこの物語、チョロイン多すぎ問題である(主人公含む)。
しかし、それによってちゃんと乙綺くんを成長させようという意図もあるのは良きですね。
どこまでギャルゲー気分なのかは不明ですがw
徐々に自信を付けさせていくところとか、ホント上手い。
一足飛びで全部上手くいくわけじゃなくて、でも努力が裏切られるわけでもなくて……って塩梅が絶妙ですね。
そして、実際にそれで徐々にではあっても進展していく様が尊いです。
にしても、上手くいき始めると「デバッグやってないんかな」とか言い出す乙綺くんに草w
あと、メインヒロイン以外のフラグを(無意識で)バッキバキに折っていくスタイルも笑うわw

からの、実衣奈さんとのデートなわけですが。
なんというかこう、空回りしてんだけども表面上はギリ上手く噛み合ってる感といいますか。
乙綺くんの内面を見るとあっぷあっぷしてんだけども、実衣奈さんから見れば上手くリードされてる感があって、ここも上手い。
というか、単純に見ていて楽しいです。
そして、肝心なところでちゃんと男気を見せてくれる乙綺くんが良きですね。
基本的にはウジウジ系の主人公なのに、ずっと好感度が高いところも魅せ方が上手いと思いました。
というか、ここまで来るともうウジウジ系も半分脱してますしね。

とか思ってたら、ゴールラインがクッソ鬼畜で草w
なんかルート入ったらもういける的な雰囲気出してたけど、完全にエンディングまで到達せな無理なやつやないですかミーナさんwww

ともあれ、少し切ない雰囲気はありつつもエンディングに向かい………………とか思ってたら、ファッ!?
まさかの、そういうパティーン!?
いや、これは完全に想定外でしたわ……。
まぁ確かに言われてみれば、こっちだけが主人公だと考えるのも傲慢といいますか何と言いますか……。
非常に納得感が生まれるのは、本当に上手い……。
というか、してやられた感がマジですげぇな……本当に全く予想出来てなかった……。
でも、確かに伏線はちゃんと貼られてんですよね……。
うわ、これは美しい構成だわ。
久々に唸らされたレベル。

からのエンディングも、なんというかこう、詳細を書くとネタバレになっちゃうので書けませんが……。
それこそ、大作ギャルゲを一本クリアしたかのような満足感でした。
小説一冊の分量でこれだけの感情を巻き起こさせるというのは、本当に凄いことだと思います。
葵せきな先生が「満点をあげたいくらい大好きです」とのコメントを贈られたのも良くわかる出来でした。

という感じで、総じて。
突飛な設定で引きつけ、キャラと展開で引き込み、ラストに向けて加速していく……まさに、お手本のような構成。
とにかく全編通して色んな感情を揺さぶられる、めちゃくちゃ質の高いエンターテイメント作品でございました。

小説家になろう勝手にランキングに登録してみた

どうも、はむばねです。
えっ、勝手にランキングって自分で登録しねぇと登録されねーの?
ということを、今日初めて知りました。
ご存知ない方のためにご説明すると、小説家になろう勝手にランキングというのは………………私もよく知りません。
とにかく、なんか(なろう自体とは関係のない外部の)ランキングサイトです。
勝手にって言ってるから、勝手に登録されてるもんだと思ってたぜ……。
でも確かに思い返してみれば、勝手にランキングのリンクがある作品とない作品があるような気がしてきたな……。

まぁともかく、登録して損はなさそうなので登録してみました。

勝手にランキング

こんな感じで、各ページ下部にリンクが出来ていると思います。
んでんでんで。


勝手にランキング_2

こっちが、勝手にランキング側の画面なんですけども(自分の作品の見つけ方がわからなかったので、他の方のをスクショ。一応、情報は伏せさせていただきます)。
先程のリンクをクリックしていただくと、『IN』の数字が増える……はず。
で、そのINの数順にランキングされる……はず。
ランキングは、少しでも上にいるに越したことはない……はず、ですのでね。
更新されたお話を読んでいただいた際、ついでにクリックいただけますと嬉しいです。
1日1回投票出来ますので、毎日の更新に合わせてポチッていただけますと幸いです。

ちな、OUTってのは勝手にランキング側からなろうに飛んでくれた人の数ですね。
これが多いほど、私としては嬉しいということになりますです。
そして、OUTを増やすためにはINを増やしていく必要があるということ(たぶん)なんですね。


そんなこんなで、WEB版も引き続きよろしくお願い致します!
本日より、WEBオリジナルの内容でお送りして参ります!
※ただし、しばらくは書籍版と重複する内容も混ざる予定です。

小説家になろう版

カクヨム版

ノベルアッププラス版


異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。 2 (HJ文庫)
はむばね, 鉄人桃子
ホビージャパン (2020-05-01)
売り上げランキング: 65,683


2巻発売も、いよいよ残り10日を切って参りました!

『異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。2』の試し読みが公開されました!

どうも、はむばねです。
はい、というわけでね!




試し読みが公開されました!
今回は、めっちゃ良いところで切られていますね!
書籍の方ではこの後、バーンとイラストも掲載されますのでお楽しみに!

ちょっと不穏な空気はありつつも、概ねいつも通りの序盤。
だが、安心してほしい。
2巻は、この程度でブレーキを踏んじゃいないぞ!
むしろ終盤に向けてガンガンアクセル踏んでいってますので、そういう意味でもお楽しみに!

異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。 2 (HJ文庫)
はむばね, 鉄人桃子
ホビージャパン (2020-05-01)
売り上げランキング: 65,683


いよいよ来週末、5/1(木)発売ですよ!

WEB版も、明日からオリジナル展開に入って参りますYO!
※ただ、しばらくは書籍版と重複する内容も混ざる予定です。

小説家になろう版

カクヨム版

ノベルアッププラス版

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