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2017年、第11回HJ文庫大賞『銀賞』
2017年、ジャンプ小説新人賞’16 Winter 小説フリー部門『銀賞』
2017年、第30回ファンタジア大賞 『金賞』

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果たして「新しいもの」が本当に求められているのかという話

どうも、はむばねです。
右肩がやや復活してきた気がするよ!
左肩は相変わらずだよ!
日々の通勤でなるかは別として、とりあえず一度この状態になったら3日は引きずるというのは結構辛い。

さてそれはともかく、今日は久々にちょっと仕事したのでその余熱で少し書いてみます。


こと創作を語る上に置いて、まず間違いなく出てくるのが「新しさ」という要素です。
この「新しさ」とは、一体何なのでしょうか?
例えば、「塩を擬人化したヒロイン」という設定で行くとしましょう。
仮にその設定がこの世の誰も思いつかないものだったとしても(実際にはこの例は山ほどあるとは思いますが、ないという体で)、それはあくまで「擬人化」という一パターンを創出したに過ぎません。
「空から美少女が降ってくる」のではなく、「お風呂から美少女が出てくる」「机の引き出しから美少女が出てくる」というのも一緒。
既存のテンプレートから新たなパターンを創出するだけでは、本当の意味での新しさとは言えないでしょう。
また、仮にこれまでにない超斬新な設定(例えばヒロインの登場方法)が出来たとしても、そのキャラでやることが剣と魔法で敵と戦うってーならそれもまた新しいとは言いがたい。
なればどんなものが「新しい」のかと問われても、私はその答えを持たないわけですが。
(そんな引き出しがあれば、とっくにそれで小説書いてる)

翻って読者の立場に立って考えた時、果たして人は「今までに見たことのない新しいもの」を求めているのでしょうか?
私個人の意見では、答えは「ノー」です。
たとえどんなに使い古された設定であったとしても、ヒロインが可愛かったり、主人公が格好良かったり、ギャグが面白かったりすれば良いと思っています。
その感覚が一般的なのかはわかりません。
ただ、例えばハルヒが、インデックスが「新しかった」のかといった点を考えるに、少なくとも「売れるものは誰も見たことのないような新しいもの」という理論は成り立たないと言えるのではないでしょうか。
かのスレイヤーズでさえも、当時の感覚でもさほど「新しく」はなかったのではないかと推測します。
というか、ことライトノベルの分野において「新しさ」が評価されて売れた作品なんてあるんでしょうか?
例えばテレビゲームの分野なんかだと、「新しい」ものの登場が大変顕著に見てとれるんですけどね。
(それもあくまでシステム面の話であり、ストーリーという意味では何も目新しいものはない)
「ライトノベル」という言葉自体はそれなりに若いにしても、そのバックグラウンドにはSFやらファンタジーやらミステリーやらの膨大な歴史を持つ地盤があるわけで。
ライトノベルに限らず物語という分野で、今更これまでに登場しなかった全くの新しいものが生み出されることなどあるのかという点さえ疑問です。
(携帯小説なんかがいい線いってるかと一瞬思ったけど、結局あれも異なるのは表現だけですよね)
仮にそれを生み出せる人がいるならば、ほんまもんの天才だと惜しみない賞賛を送りたいです。

そんな状況下で、本当に世が求めている作品というのは「これまでに誰も見たことのないようなもの」なのでしょうか。
少なくとも私は、そういったものを読みたいとはあんまり思いません。
では、よく語られる「新しさ」とはなんなのか。
世の中で、それがどう捉えられてるかはわかりません。
が、とりあえず私の理解では、結局のところそれは「ワンパンチ」なのではないかと思ってます。
流石に昨今、「異世界に召喚されて強大な敵と戦う」だけのストーリーなんてのは相当な内容の面白さがないと厳しいものがあると思います(逆に、相当な内容な面白さがあればそれでも十分だとは思いますが)。
でも仮にやってること自体はファンタジー世界と同じだとしても、その舞台が「オンラインゲーム」だったらちょっと「お?」と思うわけです(今の感覚でそう思うかは別として)。
たぶんそういう「ワンパンチ」を前面に押し出すために、昨今の文章系タイトルの流行もあるのではないでしょうか。
「僕は友達が少ない」とか言われたら、少なくともどんな話なのかちょっと気になっちゃいますよね(今の感覚で以下略)。

そんなわけなので、個人的には「新しさ」という要素はそんなに気にする必要はないんじゃないかなーと思ってます。
(無論、そういったものを産み出そうとする努力を放棄すべきではないとは思いますが)
ちょっと出だしとか、あらすじに出てくるレベルの設定に「お?」と思われるような突起があれば、それで十分だと思うんですよね。
最初に書いた、既存のテンプレートの新パターンでもそれで読者の気を引ければ十分。
十分っていうか、それがまず難易度超高いわけなんですけども。
内容に相当な自信があるならば、それすらも必要ないと思います。
(その場合、特に何事もなくとも序盤で引き込む力を持っているわけで、その「巧さ」自体が突起と言えるのかもしれません)
新しさの追求に頭を悩ませすぎるくらいならば、クオリティの底上げを図った方がたぶん有意義なんじゃないかな。
全くそこを考えないと、結局箸にも棒にもかからない作品になる可能性が高いとも思いますけれど。

とまぁ以上はあくまで(下読み経験もない)私の個人的な感覚なので、基本的に信憑性はないよ!
この意見を参考にしたせいで落選したとしても、当方は責任を持てないので注意してね!
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コメント

1. 無題

塩を擬人化で盛大に吹いてしまった…w
はむばね先生の日記をちょくちょく読んでる者が、勇気を出してみてコメントしてみましたw
確かに、先生の処女作であるスタンプ・デッドも、設定死神でそこまで真新しい物じゃなかったですよね…
自分は、ガンガンの短期連載漫画を読んで買ったクチですが、ギャグが面白くて面白くて…
言われてみれば、確かに世間で面白いって思われてる作品はワンパンチ+面白い何かかもしれませんね
長々と失礼しました~!

2. 考えてみました

前にどこかで聞いたんですが、ハルヒは海外SFを、ライトノベルに取り入れたみたいです。
たぶんはむばねさんが言っているのは、全体的に一般読者をいっていて、最後に新人賞の話しになっていると思います。
結局一般読者は、読んで面白ければ満足だと思うんですが、新人賞の場合、面白い話が書けるプロの作家さんはいっぱいいるわけで、新しさを重視するのは、新人賞の場合だと思います。
例えばもしどらは、組み合わせで新しさを出し、買うきっかけを作ってると思います。
ただドラッカーのマネジメントも、高校野球も昔からありました。
完全な新しさを考えるよりも、組み合わせで新しさを出す方が、簡単なんじゃないかなって思います。

3. そうですね

新しさと言うのは今まで見たことがない話ではなく、テンプレートからどこか突出した部分と言うのに私も同意です。 そもそもテンプレートと言うのは万人が面白いと感じるからテンプレート足り得るのであって無理にテンプレートから外れるのは正解ではない気がします。しかしテンプレートをテンプレートのままで使えば当然飽きられるのでここからいかに自分の表現を加え、飽きさせない展開を作るかが作家の能力だと勝手に解釈しています。 とまぁ偉そうなことを言ってますがそれこそどこぞの高校生の戯れ言なので適当に流して頂ければよろしいかとw あ、そういえば今更なのですが、はむばね先生に作品を見てもらうにはどうお送りすればよろしいでしょうか?

4. れすぽんす

>蟹マヨネーズさん
実際私は、特に「新しさ」で評価されたタイプじゃないと思うんですよねー。
未だ、自分の評価ポイントはどこなのかを模索する日々ですがw
結局、売れてる作品が新しいかというとたぶんそうでもなくて、ギャグが面白いとか、ヒロインが可愛いとか、主人公が格好いいとか、そういうところに集約されるのではないかと思う今日この頃です。
その魅力自体が、新しさとは言えるかもしれませんね。

>むらちゃんさん
(ハルヒが売れた要因がその点であるかはわかりませんが)別ジャンルを取り入れるというのは、代表的なライトノベルの手法ですよね。
ただ、やっぱりそれは「誰も見たことがないような」新しさではないですよね、というのが今回私が言いたかったことですね。
組み合わせも、ワンパンチの一つの形だと思います。
新人賞、その後の出版に関わらず(本来それが乖離するのはおかしいはずなので)、審査員(ないしは一般読者)の興味を引く「何か」が必要ではあるわけですけども、それが必ずしも「新しさ」である必要はないと思うんですね。
言葉尻が違うだけですが、「新しさ」というよりも「個性」が評価ポイントなのだと思います。

>shitiseiさん
「結局、読者が選ぶ最初の基準は「自分好みのジャンルか」ってところが大きいと思いますからね。
それってつまり、「どのテンプレートが好きか」に近いものだと思います。
そのテンプレートの上で、どれだけ読者を惹きつけられるかがたぶんいわゆる力量ってやつなんでしょうね。
これまでのテンプレートと全く異なるものを生み出せたとして、その人は間違いなく天才だとは思いますが、それが売れる作品になるのかどうかは甚だ疑問です。
ちなみに、私に作品を見せる場合は下記アドレスに送っていただければOKですよ~。
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