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2017年5月、ジャンプ小説新人賞’16 Winterにて 小説フリー部門『銀賞』受賞をいただきました!
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2017年9月30日(土)、『カンスト勇者の超魔教導 ~将来有望な魔王と姫を弟子にしてみた~』HJ文庫より発売!
第11回HJ文庫大賞『銀賞』受賞作です!

2017-11

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皇国の守護者

どうも、はむばねです。
いかん、本を読むペースに対して感想書くペースが追いつかねぇ。

いやぁ、最近は寒くなってきたってのもあってほぼ毎日湯船に浸かってるんですけどね。
その時間を利用して本を読むので、読書が捗って仕方ないよね。
ていうか、捗りすぎて普通に浸かりながら湯冷めするよね。
一応上がる目安を文庫本半分程度にしているのですが、ノッてくると普通にそのまま1冊読み終わる時もあるからな……。

そして、大体こういうのが読みてーなって欲求にはある程度の期間があるもんでして。
そういう時に買うもの、読むものにはそれなりに偏りが出るんですよね。
つまりそこそこ似たような部分も多くなるわけで、すなわち早く感想を書かないと頭の中での要素フュージョンが捗ってヤバい。
いやー、書かないとなー。
早く最近読んだ本の感想書かないとなー(今年読んだなろう作品から目を背けながら


そんなこんなで、今回はそこそこネタバレありです。


皇国の守護者1 - 反逆の戦場 (中公文庫)
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以前コミカライズを読んで、「めっちゃ中途半端な所で終わってるやんけ! そのうち原作読んだろ!」と思ってた作品です。
以前っつっても、読んだの大学時代だったんで10年くらい前ですが。
あの頃は(その後長らく続く)小説読まない期だったので……。
新城直衛(主人公)さんのAAを見る度に思い出しはしてたんですけどね(やる夫系のスレでは割とよく見る)。


というわけで。
いわゆる、架空戦記ってやつですかね。
明治時代くらいの日本っぽい? 国(皇国)と、ロシアっぽい? 国(帝国)との戦争を描きます。
剣牙虎(サーベルタイガー)を戦場でのパートナーにしている部隊(主人公の新城さんはそこの所属)が存在してたり、龍という種族が当たり前にいたり、通信に導術を使ってたり、というのが世界観の特徴でしょうか。
この辺りの設定は、かなり緻密に作りこまれてる感がありますね。
作中でもものっそい細かく(龍やサーベルタイガーとかの飛び道具的な設定だけじゃなく、軍の編成や武器の種類その他諸々について)説明してくれているのですが、それでも全然全てが見える気がしねぇ。
この辺り、作りこまれた設定好きの方には垂涎の一作と言えましょう。

ちなみに新城さんは皇国に属する軍人なのですが、物語は皇国側がボッコボコに負けた後の状態から始まります。
撤退戦を図る中で、新城さんの部隊は殿やら時間稼ぎやらの危険な任務ばっかが回ってくるわけですね。
そんな中で、如何に部下を殺さず、如何に相手に一矢報いてやるかって感じで作戦練って、ヒリつくようなギリギリの状況を次々と切り抜けていく様が非常に熱いです。
それでも部下も上司も次々に死んでいって、しかしそれ以上に相手に打撃を与えていくんですよね。
そして、やがては敵にも恐れあるいは敬われる存在になっていくと。

しかし新城さん自身は決して「いい人」でも「英雄」ってパーソナリティーでもなくてですね。
うーん、私の中で一番近い言葉は「プロ」かな?
自分に与えられた役割をきっちりこなすプロ軍人、そしてプロ指揮官。
極力被害を出さないようにという前提はありつつも、犠牲も計算し、時には最低だと罵られるような汚い手も使う。
冷酷なまでに「最適」を選び続ける様が格好いいんですよね。
けど新城さんが冷徹な戦闘マシーンというわけでもなく、これも言葉にし辛いですが……凄く、人間臭い。
内心ではビビってるし、後悔してるし、自分自身を卑下してる。
そんな小心者かと思えば――実際小心者ではあるのですが――決断する時は狂気すら感じるレベルで果敢な決断を取る。
そんな色んな要素が混ぜこぜになって、結局表層に出てくる人格としてはちょっとシニカルな物言いのリアリストという感じで、いちいち言うことがかっけーんですよね。
作中でもその評価はハッキリ分かれてて、好かれる人には好かれるし嫌われる人には超嫌われる。
基本的には下に好かれて上には嫌われるんですけどね。
極力部下の犠牲は出さないよう立ち回りますし、そのためには上にも噛みつきますので。
けど上の人でも評価してくれる人は評価してくれてて、まぁめっちゃ戦果出してるんで当然っちゃ当然なんですけど、その当然の評価が下されるとなんだか嬉しい気持ちになります。
そうして「英雄」として担ぎだされていく新城さん自身は嫌そうですがw

当然新城さん以外にも魅力的なキャラは沢山いて、まーそれぞれ清濁あって人間臭い。
でも、個人的に一番のお気に入りは千早ちゃんですね。
あ、ちなみに千早ちゃんというのは新城さんの相棒の剣牙虎です。
人間じゃないじゃねーか!
いやでも、この千早ちゃんがものっそい可愛いんですよね。
戦場では絶対敵殺すマン(メスですが)な超怖い存在なんですが、平時は凄い猫っぽくて可愛い。
猫っぽいというか、むしろほぼ猫である。
好奇心旺盛で、初めて見る天龍(作中では高貴な存在)を舐めちゃう千早ちゃん可愛い。
何気に貴重な、新城さんが普通に慌てるシーンでもある。


総じて、設定好き、戦術好きな方には特にオススメですが、私みたいなその辺にあんま興味ないタイプでも凄く楽しめる作品です。
ただ、正直原作1巻はちょっと取っ付きづらいかもしれません。
特に、私みたいなタイプには。
軍の構成やら成り立ちやら兵器の説明やらに割かれてる紙面がものっそい多くてなかなか話が進まないんですよね。
なので、個人的にはコミックの方から入る方がオススメかなーって感じです。
原作2巻の途中までに当たるのかな?
ものっそい「ここから盛り上がるぞー!」って感じの終わり方なので原作が読みたくなること請け合いですw

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