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2017年4月、第11回HJ文庫大賞にて『銀賞』をいただきました!
2017年5月、ジャンプ小説新人賞’16 Winterにて 小説フリー部門『銀賞』受賞をいただきました!
2017年9月、第30回ファンタジア大賞にて 『金賞』をいただきました!

2017年9月30日(土)、『カンスト勇者の超魔教導 ~将来有望な魔王と姫を弟子にしてみた~』HJ文庫より発売!
第11回HJ文庫大賞『銀賞』受賞作です!

2017-11

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百錬の覇王と聖約の戦乙女

どうも、はむばねです。
冬の寒さは辛いものですが、そこら辺に置いといても水が冷え冷えになるのは利点の一つですよね。
冬場にキンキンに冷えた水があることにどの程度利点があるのかは不明ですが。

さて、そんなこんなで今日も感想記事です。
最近、ちょっと頻度が少なくなりましたね。
週に2~3回のペースで感想書いといて「頻度が少ない」とか抜かすのは、1ヶ月も空くと「すっげぇ久々だな」と感じる私とふくし氏の飲み会感覚程度にはおかしい。

今回、ネタバレはあまりないと思います。

百錬の覇王と聖約の戦乙女 (HJ文庫)
鷹山 誠一
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異世界転移モノで、政治(戦争含む)チート系です。
表紙の感じからゆるゆるハーレム系かと思ったのですが、思ったよか全然硬派でした。
ま、ハーレム要素もアリアリなんですけどね。
ただ主人公は幼なじみ一筋で、今の所発展性はあまり無しっぽい。

本作の他と違うポイントの一つは、主人公が(限定条件下とはいえ)スマホ(ネット)を普通に使用できる点ですね。
おかげで、電子書籍にて勉強し放題です。
普通の高校生である主人公がやたら兵法や技術について詳しい理由付けとしては、スマートなアンサーですね(スマートフォンだけに……ってネタは散々やられてると思うので控えます)。
異世界に行く主人公どもは、なぜかやたらと現代科学や調味料の製法に関する知識を持ってたりするからな……。
もっとも、その分スマホを使えることの理由付けとネットの使用方法については色々とツッコミ所が生じそうですが……個人的には、作中の説明で特に疑問はなかったですね。
まぁ、それは私の頭空っぽ読法ゆえからかもしれませんが。

あとは、主人公が異世界に行ってから2年経過後が物語の開始点ってのも珍しいポイントですかね。
この点、個人的にはとってもグッドでした。
主人公が各種チート能力を用いて周りに持ち上げられていくって展開は、確かに異世界転生/転移モノの王道なわけですけれど。
逆に言うと、もう数多凡百の作品で見慣れてる展開でもあるんですよね。
もちろんチート能力の種類が違うとか、そもそもチート能力を持ってないとか、色んな派生パターンはあるわけで。
別に食傷気味というほど飽きたわけでもないですけれど、やっぱ見慣れた展開であることは否定できない。
ほんで、成り上がりモノには障害が付き物なわけで。
主人公ageのためのsage展開があるのが定番じゃないですか。
後のカタルシスのために、凄く嫌なキャラを出すとかね。
これが、私は嫌い……とまでは言わないまでも、あんまり好きじゃないんですよ。
その点、本作は物語開始時点で既にコミュニティ(一族)の頂点に立ってるし、周りに信者的存在は擁立してるし、内部の対抗勢力もほぼ潰し終わってるし、外部勢力を叩き潰した実績もある。
過程のストレスをすっ飛ばして、結果の美味しいとこだけをいただいている形ですね。
主人公の成り上がる様を逐一見たいんじゃ! って方には不満かもしれませんが、個人的には凄く好きな作りです。
というか、この構成は盲点だった。

そもそもカタルシスのために主人公sage展開や嫌な奴が必要かというと、そんなことはないと思っていてですね。
本作は、その点についても証明してくれていると思うのですよ。
既に主人公は内外に対して一定の評価を得ており、内部はもちろん敵からも(多少は)認められている状況下で、強敵を打ち破る。
この展開でも、個人的には十分カタルシスを感じることができました。

まぁもちろん、この構成にも弊害はありまして。
主人公がやたら持ち上げられるわけなのですけれど、こっちとしてはその実績をリアルタイム(?)で追ってるわけではないので「持ち上げすぎじゃね?」と思う所もないではないです。
ただ主人公自身が「持ち上げすぎじゃね?」と思ってるのに加え、(情報だけとはいえ)主人公がこれまで成してきたことを提示されるとさもありなんって気持ちにもなれます。

傍点使いすぎじゃね? とか、チートチート言いすぎじゃね? という引っ掛かりポイントもないではないものの、思った以上に「巧い」作品でした。
ハーレム要素についても、お手本のような寸止め感ですし。
なんだかんだ、主人公の魅力がチート要素(現代知識)だけでなく覇王の資質もあるってのも凄く良かったです。

総じて、「正直舐めてましてすんませんっした」って感じです。
いや誠に失礼な物言いながら、思ってより全然面白くてちょっとビックリした。
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