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2018-06

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ハチワンダイバー

どうも、はむばねです。
ファッ!? ハチワンダイバー完結しとったんか!?

研究室時代はヤンジャンで読んでたんですが、卒業以来それっきりになってたんですよね。
完結したらまとめて読もうと思ってたので、最後までまとめて読みました感想です。
今回は、かなりネタバレありなのでご注意を。
まぁ、ネタバレしたからどうという類の漫画でもないとは思いますけれど。


ハチワンダイバー 1 (ヤングジャンプコミックス)
柴田 ヨクサル
集英社
売り上げランキング: 92,251


かつてプロ棋士を目指すも叶わず、奨励会を年齢制限で退会となった主人公・菅田。
抜け殻のように賭け将棋で日銭を稼いでいたある日、秋葉の受け師と呼ばれる真剣師(まぁ賭け将棋をする人たちの総称的なものだと思いねぇ)にボコボコに負ける。
その悔しさから将棋への熱を取り戻したり何やらしたら秋葉の受け師さんがメイドの格好でやってきて再戦したりなんだりしているうちに真剣師の世界に入っていき、最終的に東京に核を落とすかどうかを賭けて将棋する。
何を言ってるかわからねぇと思うが、全て真実である。

いやはや、何ともかんとも実に柴田ヨクサル先生らしい作品でした。
#いやまぁ、私が柴田ヨクサル先生の何を知ってるのかっつーとエアマスターしか知らないわけですけど。
大ゴマ連発の、ド迫力の描画。
ハッタリを効かせに効かせた結果、作中の登場人物ですらネタなのかマジなのか判別つかなくなるような設定。
そして、感情の爆発。
とにかく、みんな叫ぶ。
大ゴマで叫ぶ。
大ゴマを突き抜けて叫ぶ。
この魂の叫びがクッソ熱さを生み出すんですよね。

そしてこの漫画の何が凄いって、将棋マンガなのに人がバンバン死ぬ。
将棋をした結果、人が死ぬ。
将棋と関係なくバトルしても人が死ぬ。
なんだったら将棋指しながら死ぬ。
いや、将棋マンガだから将棋指しながら死ぬ方がまともなのか?
将棋も指さずバトルで死ぬ方が不自然なのか?
もはや常識とは何なのかがわからない。
主人公が「もう命いらない」とまで言い放ったストリートファイト漫画であるエアマスターですら最終的には全員五体無事だったのに、ハチワンダイバーではガンガン死ぬし四肢欠損する。
将棋マンガなのに。

なぜそうなるのかというと、物語の主軸が鬼将会と呼ばれる真剣師集団との対決(というほど実際は単純化された作劇ではないのですが)にありまして。
この鬼将会が、将棋至上主義というか基本的に(あくまで基本的に)将棋が全ての基準であり、将棋の勝敗に文字通り命を賭けるのも当然という感じの集団だからなんですね。
字面だけ見るとコロコロコミックかよって感じですが、元はヤクザの代打ちから発生した集団であり、今では孤児を引き取り育成して様々な分野に送り込むことで日本、あるいは世界の中枢に食い込まんとしているマジな組織なんですよね。
この辺が、実に柴田ヨクサル先生らしいと思うところ。

まぁなんというか、とにかく全編通して熱い作品です。
先述の通り、大概どっかで誰かが叫んでる。
あるいは心の中で叫んでる。
かと思えばそれに対して他の登場人物たちは冷ややかな反応だったりして(まぁそうなるわな)、そのギャップが生み出す笑いもクソ面白いです。
少なくとも、エアマスターが好きだった方なら本作も好きになること請け合いでしょう。
……うん、ていうかね。
これ、途中で半分くらいエアマスターになってんじゃねーか!
なんで将棋マンガでジョンス・リーと皆口由紀の格闘戦になってんだよwwww

いやむしろ、これを「将棋マンガ」と分類することが乱暴なのかもしれない。
最後の方とか、主人公組が将棋指してるのと同じくらい、テロ組織(鬼将会)にテロ行為してるおっさんたちに紙面割かれてたからね。

ただ将棋がおろそかにされているかというと、そんなこともなく。
やはり、物語の中心は将棋です。
エアマスターの時もそうだったんですが、主人公以外の対局もかなり多く、それゆえにどっちが勝つのかわからないワクワク感が凄いです。
それも、揃いも揃って出てくる奴らの強者感がハンパないんですよね。
伴って、イロモノ感の強さもハンパないのが多いですけど。
全員が全員大物感があって、誰が誰を食うのか全然わからない。
逆に、それゆえ誰が誰を倒せばジャイアントキリングなのかもイマイチわかりませんが。
あと、ついさっきまで手強い敵だったのが味方になったり、その逆も然りってところも面白い。
基本的にみんな一人の将棋指し(あるいはストリートファイター)なので、自分勝手な理由で敵になったり味方になったりもするんですよね。
その辺りの、ほとんど全員が全員自由に生きてる感も面白いです。

しかし、やはり個人的には主人公・菅田くんの対局が好きですね。
ていうか菅田くん強くなりすぎワロタw
いや、元々プロまであと一歩まで行ってたわけなのでアマの中では神クラスの実力持ってはいるんですけどね。
にしても一戦一戦、なんだったら対局してない時ですらもパワーアップしてますからね。
逆に今時珍しいくらいストレートに成長していった主人公とすら言えるのではなかろうか。

ちなみに私は将棋なんて駒の動かし方くらいしか知りませんが、割と細かく解説してくれてますし、イメージ映像付きなので全く問題なく読めました。
ただ柴田ヨクサル先生自身かつてはプロ入りを考えていたほどらしいですし、プロの監修で棋譜も作って貰ってるらしいので、将棋に詳しい方ならもっと楽しめるのかもしれません。

総じて、将棋マンガかと言われると若干の疑問がなくもないけど、とにかくクッソ熱い漫画でした!
とにかくキャラと共に熱くなりたい、泣きたい、って時にオススメの漫画です。
個人的に、二こ神さん関連のエピソードはどれも好き。
最初おっぱいおっぱい言ってたとは思えないくらい格好いいじいさんでした。
いやまぁこの漫画自体、最後までおっぱいおっぱい言ってるんですけども。
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