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誰もが恐れるあの委員長が、ぼくの専属メイドになるようです。

どうも、はむばねです。
24時間耐久読書&感想更新 第7弾です!
ここまでくれば、後はもう、走り抜けるだけ……(悟り




あらすじはAmazonより抜粋。
>校内でも有名な堅物&冷徹な委員長、鈴木未翠。
>彼女の本当の姿を知ってしまったあの日から、ぼくの隣りにはなぜか委員長そっくりの専属メイドさんが!?
>そ、そんな委員長!もっともっとメイドがしたいだなんて、いつもはとっても真面目な委員長はどこにいっちゃったの!?
>だってそんなコトしたらクラスのみんなにばれちゃう!ばれちゃうからぁ…!
>ノーマル趣味だった高校生、浮原透と、こっそりメイドをせずにはいられない委員長が繰り広げる、世界イチ不器用でやきもきなラブストーリーに、おかえりなさいませご主人様。

今回のチョイスの中で、個人的に一番の賭けだったのが本作です。
というのも、本作はかの『撲殺天使ドクロちゃん』の、おかゆまさき先生の作品でして。
個人的にドクロちゃんはかなりのスマッシュヒットだったのですが、その次の『森口織人の陰陽道』はネタでやってんのかマジでやってんのか全く図りかねる不思議空間に放り出された結果迷子になって抜け出せなくなってですね。
以来、私の中でおかゆまさき先生は「豪速球でストライク真ん中か大暴投」というイメージの作家さんなのですよ。
本作もタイトルこそなんか今風でキャッチーですが、どっちに転んだところで一筋縄ではいかねーんだろうな……とは思いつつも、ある意味の怖いもの見たさもあって購入。
今回唯一、あらすじすらも読まず完全に作者名のみで購入した作品です。

んで、戦々恐々としながら実際読んでみたところ。
あれ、なんか思ったよか全然キャッチーだな!?
いやちょっとビックリしました。
なんというか、こう、凄く「ちゃんとしてる」。
時間もねーので失礼な物言いには目を瞑っていただくとして、ドクロちゃんって(一応ストーリーの体を取ってはいても)勢いオンリーでほとんどストーリーなんてあってないようなものじゃないですか。
ぶっちゃけ、どこから読み始めてどこで読み終わっても問題ない感じ。
それが本作は、きっちり一本のストーリーとして出来上がってる。
それじゃあ勢いがなくなったのかといえばそんなことはなくて、『セミマン ~余命一週間のヒーロー』など独特の笑える作中作などが出てきたり、クラスメイトのノリがアレだったりときっちり笑いの勢いもノッてます。
ハチャメチャ度で言うと段違いに『森口織人の陰陽道』の方がハチャメチャだと思うのですが、個人的には本作の方が笑えましたね。

というかぶっちゃけ、『森口織人の陰陽道』は地の文がナレーションチックなのが(色んな意味で)ハードルを上げてた気がするからな……。
それがなくなっただけで、おかゆまさき先生本来の軽快なリズムがかなり活きてきてる印象です。
うん、いや、というか、活きてきてるとかいうレベルじゃないな。
なんかもう、活き活きしすぎて人ならざる動きになってきてるレベル。
やっぱ地の文で笑わせてくるタイプは強ぇーわ。
終始ニヤニヤしながら読まざるをえない。
ある意味危険物ですよ。
これは、家の中で読まないと不審者扱いされるレベル。
かつて高校時代、授業中にドクロちゃんを読んでて不審者扱いされた私が言うのだから間違いない。

でも、こんだけ笑えるのに、登場人物に頭のおかしい奴が一人もいないんだ。
正直、ここが一番驚いた点かもしれない。
こ、これがあの、桜くん以外全員頭おかしい……と見せかけて桜くんも割と頭おかしいから作中等人物の実に10割が頭おかしかったドクロちゃんを描いたおかゆまさき先生だと言うのか……!?
おかゆまさき先生は私の中での頭おかしい人(しつこいようだが褒め言葉である)ランキングでもかなり上位に入るのですが、頭のおかしい作品を書く人ってやっぱホントはちゃんとしてるんだなと改めて思わされる思いでした。

いやまぁ「委員長としての重圧をメイドで発散している」とか書くと割と頭おかしげなんですが、実際読んでいくうちにこれが意外な程にスルッと納得できるようになってくる。
まさしく作中でクラスメイトが言ってた、学校でのストレスをバンドで発散するとかそういうのと同じ類なんですよね。
クラスメイトも、グラビア写真集を見るために人間ドームを形成するなどアレなところはあるものの、地味に常識も引き際も弁えてるし他人を思いやる心を持っていて凄く好感が持てる。
作中で敵役的ポジションに配置されてる先生でさえも、この人ちょっとズボラなだけで普通にいい先生だよ。
というか作中で敵役的ポジションに配置されてはいても、実はこの人、作中でも別に悪意のある発言してたりするわけでもないんだよな。
主人公サイドが、勝手に敵役的認定してるだけで。
そうやって自分の中で勝手に人を悪人にする(でも実際話してみると割といい人だったりする)というのもなんかリアル。
人、設定、ストーリー、正直どれを取っても現実で起こり得るレベルでリアリティがあったように思いました。
繰り返すが、ホントにこれがドクロちゃん、陰陽道、と異次元を描いてきたおかゆまさき先生の作品なのか……!?

かつての笑いのレベルはそのままに、素晴らしくよく出来たボーイミーツガールラブコメだったと思います。
思い起こせばドクロちゃんの時から、馬鹿ばっかやってても登場人物はみんないいやつばっかだったし(人外にされてさえ受け入れてくる器の大きさを持ってたり)、あんだけ無茶苦茶やってるのに女の子が可愛かったりと、なんというか卑怯とも思えるレベルの作劇力はあったんだよな。
今回はそれが正当ストーリーになって、より前面に爽やかさとして出てきたのかな、と思います。
とはいえまさか、おかゆまさき先生にここまでほっこりした気持ちにさせられるとは思わなかったぜ。
完全にネタ枠だと思ってたセミマンでさえも重要なきっかけになるところとか、正直心が震えたわ。
何より、委員長もスピカも可愛い!

なんだろうな。
正統進化。
そんな言葉が、私の中で浮かびました。
おかゆまさき先生の「豪速球でストライク真ん中か大暴投」という印象は、本作で「豪速球からきっちり丁寧な投げ込みまで出来る」に変わりましたね。
これが、電撃作家の力って奴かよ……!!!



個人的には満点に近い評価ですが、あんまりべた褒めしすぎるとなんかバランス取るためにマイナス方向の事も書かないといけない気がしてくる病なのであえてちょっと書きます。

まずリアリティのあるストーリーに傾いた結果、不条理系のギャグは全くといっていいほどなくなってます。
また、後半は割とシリアス気味に傾いていますので(中でもちょいちょいネタはぶっ込んでくれてますが)どうしてもギャグの割合は低くなってます。
なのでドクロちゃんの感じそのままを求めてる人や、おかゆまさきはとにかくギャグだけ書いてりゃいいんじゃ! って方にはオススメできません。

あと凄く高レベルで纏まったボーイミーツガールものだと思うのですが、それゆえに引きが弱いかなって気もします。
今時、「メイド」じゃ飛び道具としてはちょっとね……って感じ。
実際、私も作者買いじゃなかったら買ってたかわかりません。
しかしこちらに関しては、だからこそ実際に読んでいただきたいと思う点でもあります。
ある意味、おかゆまさき先生のネームバリューも併せた上でいけると判断された感じなんですかね。
だとすれば、少なくとも私に対してはその作戦は見事なまでにハマってるわけですけれど。
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コメント

1. 無題

もがれるいけるなら、ぜのん様である! もオススメですよ!
おかゆ先生は次の新作がなかなかエッジの効いた題材みたいなので、そっちも気になるところです

2. れすぽんす

>Kさん
おぅ、そうなのですか。
森口~以来おかゆまさき先生は敬遠気味だったのですが、勿体無かったですね。
ありがとうございます、他もチェックしてみます!

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