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第30回ファンタジア大賞 "金賞"受賞作『お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか』
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2018-07

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犬と魔法のファンタジー

どうも、はむばねです。
昨日からぼちぼち艦これAndroid版を触っているのですが。
うーん、やっぱりイマイチしっくり来ない感が無きにしもあらず。
一番キツいのは、艦娘や装備選択画面で1ページ毎に移動か全ページ移動しか出来ないって点ですね。
あと、そもそもの話になりますが、タッチパネルがあんま好きじゃないんですよね。
私が、前のガラケーが完全に逝くまでスマホに変えなかった理由でもあるんですけども。
なんというか、入力デバイスはもっとカッチリしててほしいんですよ。
押したつもりなのに押されてないとか、隣のボタン押しちゃったとか、そういうのがものっそいイライラするのです。
その点、ガラケーは見なくても入力出来るレベルでカッチリしてて良かった……。

……と、関係ない愚痴になってきたところで今日の感想です。
ネタバレは、微妙にアリかも。

犬と魔法のファンタジー (ガガガ文庫)
田中 ロミオ
小学館 (2015-07-17)
売り上げランキング: 80,052


あらすじはAmazonより抜粋
>未踏の地を夢見て、若者たちが冒険の旅に出たのも今は昔。
>平和な時代が長く続くこの大陸では、冒険なんて今どき流行らないし、食べていけない。
>若者たちの夢は、無事に就職すること―。
>主人公・チタンは口下手で要領の悪い大男。
>一生安泰の宮廷務めを目指し就職活動に明け暮れるも、すべて不採用。
>現実は残酷で、理不尽で、不公平だ。
>絵に描いたような英雄譚はどこにもない。
>チートな能力に目覚める朝も、聖剣を抜く日もやってこない。
>職業無し、武器無し、特技なし。
>田中ロミオ最新小説は、ファンタジー世界なのに、リアルな青春。

おい、Amazonの「内容紹介」に結構重要なネタバレがあるんですがそれは……。
#今回、あらすじは「BOOKデータベースより」の方から拾ってます。

というのは、ともかくとして。
タイトル詐欺も甚だしいな!?
田中ロミオ先生、やってくれるぜ……。
…………いや、厳密に言うとタイトル詐欺というのは語弊がある。
確かに犬は(結構重要な役割で)出てくるし、魔法は存在するし、舞台はファンタジーだ。
しかし、主人公は宮廷大学の三年生。
主な敵は就活。
ヒロインはサークルの姫的存在。
これ、舞台がファンタジーなだけで普通の大学生活だ!?

まーしかし、それでも面白いから流石ですよね。
まず、舞台設定が面白い。
電車的なものもあるし、就活では当然面接があるし、大学にはサークル的な集団があるし、ネット的なものがあるし、TwitterやLINE的なものも存在する。
でもそれらが馬だったり魔法的なサムシングで構成されてたりする。
まさしく、「ファンタジー世界の現代」って感じです。

ほんで、出てくる人たちの悩みもリアルです。
容姿にコンプレックス持ってたりだとか。
就活が上手くいかないだとか。
面接での、あのいかに自分を偽るかな感じが凄く嫌だとか。
お祈りが続いて、自分自身の存在を否定されたような気になってきたりだとか。
せっかくいい大学に入ったんだから……と妥協したくない気持ちと、早く就活を終わらせて楽になりたいという気持ちの葛藤だとか。
マジで普通の大学生だな!?
でもエルフやドワーフなんかの長寿な種族とは同じ大学生でも悩みの種類が違ったりして、そういうとこも面白いです。

というかこれ、私はまぁ就活それなりに楽しんでやってたし自分的には成功を収めたと思ってるんで「はは、あるある~」って感じで読んでましたけど。
絶賛就活で苦戦中の方が読むと心臓が止まって死ぬかもわからんね。
ある意味、注意が必要な作品なのかもしれません。
逆に、中高生の方には共感しづらい内容になってると思います。
ほとんど、就活(大学)あるあるなので。
その点でも、注意が必要かもしれませんね。
まぁ、ウチの読者さんに今その年齢層の方がいるのかは甚だ疑問ですけども。

という感じで概ね「ファンタジーっぽい世界のリアル大学生」を描く本作なのですけれど。
ファンタジー要素にも、ちゃんと焦点は当たってます。
そのうちの一つが、「冒険者」です。
つっても魔獣なんかは強いしほぼ出会うことないから剣や盾なんて持たないし、遺跡なんかの類もあらかた発掘は終わっててお宝が発見出来ることなんてほとんどないわけですけれど。
この辺りも、リアルな現代社会っぽい。
現実世界の冒険家とか、あるいは登山家に近いくらいのイメージですね。

んで、主人公はデカいし丈夫だしで冒険者適正バカ高いんですけども。
でも冒険者なんて危険だし不安定な職業すぎるので、普通に商会(会社)や騎士(公務員)を目指すのですね。
以前、冒険(サークル的なものの新人歓迎冒険)で死にかけたこともありますし(実際、何名も死者も出た)。
けど、先述の通り就活は上手くいかず。
そんな主人公が最終的に選ぶ道とは……というのが、本作の大筋ですかね(今更ながら)。

あと冒険者といえば、ケントマさんという人が出てきまして。
この人が、無茶苦茶格好いいんだ。
40過ぎて定職にも付かず、日雇いのバイトで日銭稼いで冒険者やってる、というステータスだけ見たらお手本のようなダメ人間でして。
主人公の大学のOBで、先述の新入生歓迎冒険の引率者もやってまして、最初はモブに近いチョイ役かと思ってたんですけども。
実は、この人が本作のキーマンに近い存在でした。
つーか、この人の生き方がかっけーんだ。
ものっそい、頼れるアニキって感じ。
自分の生き方がアウトローであることは自覚してて、けどそれを誇りにも思ってて、でもだからといって他の道を否定したりはしない。
いけ好かない相手でも認めるべきところはちゃんと認める。
なんというか、凄い器の大きさを感じる。
趣味でやってる程度の冒険者かと思いきや、実は超一流の冒険者ってのも良かったです。
冒険の危険性も熟知してて、学生の安全を優先したり慎重に事を運んだりと、もの凄いプロっぽさを感じる。
割と何度も書いてますが、私は大人がしっかり大人してて頼りになる作品が凄く好きなのです。

ただ、ラストはちょっと賛否分かれるかなって気がします。
なんか、急に巻きに入った感なきにしもあらずですし。
正直スカッとするような終わり方でもないです。
でも田中ロミオ先生作品の時は毎回思ってる気がするので、これはもうたぶんこういう作風なんだろうな。
他の田中ロミオ先生作品が大丈夫だった方なら問題ないと思います。
私は大丈夫でした。

大学(就活)あるあるが見たい方、ファンタジックな現代社会を見たい方、社会に適合出来ない自分がどう道を選ぶべきかのヒントが欲しい方、そんな方々にオススメの一作です。
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