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2018-07

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騎士の国の最弱英雄 バーガント反英雄譚1

どうも、はむばねです。
いやー、最近は雨が多いですねー。
まぁ、梅雨ですからね。
というかむしろ、ここまでやけに雨が少ないくらいでしたからね。
近所の川も底が見えてきてて、大丈夫かと思ってたものです。
なのでまぁ、天の恵みってことにしときましょう。
大雨の被害に遭われている方については心配ですが……。
というか熊本、最近やけに被害が重なりますね……。

しかし今年、梅雨遅くないですか?
例年、6月も後半ともなればそろそろ明けてるかなってくらいだった気がするのですが。
相変わらず涼しい日々が続いてますし、なんか今年は季節遅れてるのでしょうか。

というのはともかくとして、感想ですよっと。
ネタバレは、そこそこあるのでご注意を。

騎士の国の最弱英雄  バーガント反英雄譚1 (富士見ファンタジア文庫)
八街 歩
富士見書房 (2013-04-20)
売り上げランキング: 402,427


あらすじはamazonより抜粋。
>数十年前、バーガント大陸に魔族を率いて侵攻し、人類を敗北寸前に追い込んだ“魔王”。
>だが、“魔王”は“天聖騎士”と呼ばれる英雄によって滅ぼされ、大陸には平和が訪れた。
>世間では、そういうことになっていた。
>だが、真実は違う。
>だって、ジュヴレーヌ騎士学校の劣等生・シュンには、“天聖騎士”の父、“魔王”の母、そして物騒な野望と強大な力を持つ姉妹がいるのだから…。
>やがて世界を巻き込んで殺し合いを始めた姉妹の姿に、シュンは誓う。
>「ボクが元の平和な家族に戻すんだ」と。
>大切なものを守るため、最弱の落ちこぼれは英雄を目指す。

今回は作者買いです。
私的には『ぼくと彼女に降る夜』の八街先生のイメージが強いですが、『オラが村ぁ平和』やら『乱破GOGOGO!』やら『キミが誘う境界線』やらをイメージされる方もいらっしゃるでしょう。
割と、作品ごとに雰囲気が違いますよね。
今回は、やや軽めでラブコメ要素が強い本格ファンタジー、といったところでしょうか。
……うん、一行の中で凄まじく矛盾した気もしないではないですが。

さて、それはそうと、
早速ですが、ネタバレします。
この物語の主人公。
なんと。
最弱ではありません!





……はい、知ってましたね。
私も、読む前にタイトル見た時点で知ってた。
というか、タイトルに「最弱」って冠してるライトノベルでホントに最弱だった作品ってあるんですかね……。
むしろ、最強パターンの裏返しとすら言える気がします。
本作に関しても、まぁあらすじ見た時点で大体お察しいただけますよね。
……というか本の裏表紙にも同じあらすじ書いてあったんでもうそのまんま転記してますが、あらすじに結構重大なネタバレが含まれるんですがそれは……。
この事実明かされるの、本編やと結構中盤やで……?
まぁそこが本作の重要な点であり見所なので、省くわけにもいかんのでしょうけれど。

閑話休題。
さて、本作の舞台は騎士を育てる学園であります。
主人公は、そこの生徒でして。
「最弱」でこそありませんが、「落ちこぼれ」という設定がガチなのはちょっと珍しいところ。
学園の評価方法が違うから(お兄様方式)でも本当の実力を隠してる(ランクはSSSより強いMだけど面倒なのでB方式)でもない、ガチで勉学運動共に最下位の落ちこぼれです。
無能すぎて退学になるレベル。
無能だから退学ってのも凄い話ですが、しかしそんな異例が発生するレベルの落ちこぼれです。
……まぁ、それも裏というか種というか理由があるのですけれども。
しかしその理由付けについては、上手いなと思いました。
これは本当のネタバレになるので詳細は省きますが、表面上の理由付けだけならまぁ普通かなって感じなんですけども、その裏の理由が主人公の葛藤に繋がっているところが上手いです。
なるほどね、って感じ。
ラストで、一気に説得力が増しました。

八街先生お得意(と勝手に私が思ってる)いい意味での厨二臭さも健在です。
舞台も、魔王が存在する(した)ファンタジーですしね。
厨二レベルについてはボルヨル(ぼくと彼女に降る夜)の方が強かったようにも思いますが、その分取っ付き易くなってるかなって感じ。
世界観は練りこまれてますが、グダグダ設定について語るような感じでもありません。
その点も、読みやすさを増しています。
個人的に、八街先生のこのくらいのバランスが結構好き。

あと、先述の通りラブコメ要素が割と強めなんですけども。
ヒロインが、大体姉か妹です。
しかも、(一部は)ガチ気味です。
血も繋がってるのに。
……繋がってるよな?
いやしかしここは主人公の葛藤にも繋がってるわけだし、もしかするともしかするのか?
まぁいずれにせよ、姉妹スキーな方大歓喜の内容だと思います。

ちなみに、姉妹以外のヒロインもちゃんといまして。
個人的にはその姉妹以外のヒロイン、姫様が一番好きでした。
一国の姫としての振る舞いは弁えていて、しかし一個人としても誠実に動こうとする。
そういうヒロイン、凄く好きなんですよね。
1巻でもちょっとだけ主人公との因縁語られたけど、それだけってこともなさそうなので続刊でどう語られるのかが楽しみです。

もっとも、公私をちゃんと弁えているというのは本作の登場人物大体に言えることですが。
まぁ多少私事寄りの選択を取ることもあるけど、それでも公事を蔑ろにしない範囲でですし。
こういう「ちゃんとやるべきことをやる」感じ、凄く好きです。
立場ある人が思いっきり私を優先しまくって公の事を蔑ろにすると、そのキャラの格が下がるのはもちろんその人をその立場に任命した人とかその体制そのものとか、色んなものの格が連動して下がりますからね……。

全体的に大きな視点で考えられてる人が多い、というのも好ポイントです。
まぁ悪役というか敵役もいるんですが、それも大局を見据えて自分なりに是とした考えを持っての行動ですし。
こういう描写があると、物語全体が厚みを増しますね。
そんな中、ミニマムといいますか、自分の周りをこそ一番大事にする主人公というのも対比になっているのかもしれません(これは私の考えすぎかもしれませんが)。

総じて。
軽快なラブコメでありながら、濃厚な背景と今後の展開を期待させる良いバランスのファンタジーだったと思います。
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