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第30回ファンタジア大賞 "金賞"受賞作『お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか』
3巻、8/18(金)ファンタジア文庫より発売です!

2018-07

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棺姫のチャイカ

どうも、はむばねです。
本日の福岡は、久々の快晴。
まさしく、雲一つない青い空でした。
気温も、動くと流石に汗ばむ(控えめな表現)ものの、クッソ暑いというほどでもない。
実に心地の良い陽気という感じでした。
こんな日は、さしものはむばねさんもお外に出たくなるものなのである。
というわけで、今日はお外で本読んだりネットサーフィンしたり艦これしたりしてきたよ!
……うん。
ビックリするくらい部屋ん中とやってること変わんねーな!?

た、太陽の光を浴びたことでビタミンDは生成されたから……。
……まぁ、ほぼ日陰にいましたが。
直射日光は流石に暑かってん……。

DSC_0472.JPG

画像は、公園で本読んでる時に足元に寄ってきた鳩です。
鳩警戒心無さすぎ問題である。
ていうか餌やってる人がいるっぽくて、めっちゃ鳩いるんですよね。
近くに鳥がいると糞を警戒して落ち着かないので、ちょっとアレな感じです。
ちなみに私はこれまでの人生で、直撃2回ニアピン2回に遭遇してます。
これが多いのか少ないのかは謎。

そんなこんなで、(選挙活動中の)みんなの党(おおさか維新の会でした……何をどう間違ったというのだ……)の人にいきなり握手されてビックリしたりしながら読んだ本の感想です。
その情報、必要か?

ネタバレは、致命的なものはないつもりですがちょいちょいあるので注意。

棺姫のチャイカI<棺姫のチャイカ> (富士見ファンタジア文庫)
KADOKAWA / 富士見書房 (2012-09-01)
売り上げランキング: 38,289


あらすじはAmazonより抜粋。
>目覚めればそこに義妹アカリの美しい顔があった。
>「兄様。おはよう」
>彼女は四つん這いで、俺―トール・アキュラの上に跨っていた。
>枕には、アカリ愛用の鉄槌が深々と突き刺さっている。
>戦乱の後フェルビスト大陸を兄妹で放浪し、その日暮らしをしてきたが、とうとう食い詰めてアカリは俺に業を煮やしたのだ。
>「働いたら負けだ」とひとりごちながら、食料を探しに山林へ入ると、何かが草むらに潜んで動いている。
>凶暴な棄獣かと構えたが、現れたのは小柄な少女だった。
>「お…襲う?」黒い衣装をまとい、棺を背負った不思議な少女は、大きな紫の瞳で俺を見つめる。
>彼女―チャイカと俺はこうして出会い、世界は再び動き出した。

どうでもえぇけど、本文はずっと三人称視点なのにあらすじだけ一人称視点なのはなぜなんだぜ?

という、ホントにどうでもいいことは置いといて。
本作を読み進めていくうちに、やけにすてプリ(スクラップド・プリンセス)を彷彿とさせる気がするな? と思っていたんですけども。
それも、あとがきを読んで納得。
(結果的に)「原点回帰」がテーマになってたわけですね。
兄と妹と元王女、という構図がやっぱすてプリを彷彿とさせるんですかね。

……というのも、置いといて。
「働いたら負け」とか言ってる主人公が妹に叩きだされる冒頭のシーン、榊先生でなければ「はっ、舞台をファンタジーにしただけのニート兄としっかりものの妹(笑)ですか」とか思うところだったぜ……。
しかし、榊先生に限ってそんなことがあるはずもなく。
主人公はとあるどうしようもない事情によって目指していた道を閉ざされ、空っぽになってしまった少年です。
少年……青年?
どっちだろう。
読んでてイメージしてたのは青年だったけど、イラストを見ると思ったより少年っぽくて、本文でも少年表記と青年表記があるんですよね。
揺れじゃなくてあえて両方書いてるっぽいんで、どっちにもなりきれてないってことなのかな?
年齢的にも、精神的にも。

とまれ。
榊先生なんで面白いことは読む前からわかってたけど、期待を裏切らない、あるいは期待以上の面白さでした。
やっぱ、物語に引き込む力がハンパないわ。
格別笑いどころが多いとか、息をつかせぬ展開とか、謎が謎を呼ぶとか、そういうわけじゃないんですけどね。
これはもう、地力による細かい技術の積み重ねという他ないのかもしれない。

もちろん、わかりやすく興味を引く要素もたくさんあるんですけどね。
例えば主人公はかなり強いのですが、それってなぜなのかとか。
ヒロインの目的は何なのかとか。
義妹の行動原理は何なのかとか。
でもそれらを引っ張るわけじゃなくて、すぐにヒントをばら撒いてくれて、答え合わせをしてくれる。
この辺りのスピード感というか配置バランスが、凄くストレス無く読めて個人的に好きです。
謎が謎のままで謎ばっか増えてく作品って、まぁそれはそれでいいんですけど、読んでて疲れるんですよね……。
なお、義妹の行動原理は結局謎のままの模様。
結局、純粋な兄ラヴァーということでいいんだろうか……。

閑話休題。
でもやっぱ、一番読ませる力として働いてるのはキャラの魅力でしょうね。
まず、主人公の人間離れした身体能力からの人間臭い性格。
ちょっとだけネタバレしますと、主人公はまぁ裏稼業の一族的なとこで裏稼業専門にカスタマイズして育てられたんですね。
だからそこに生きる目的を見出してたんですが、初陣を迎える前に戦争が終わってしまって目的を見失ってしまったと。
でも初陣に出られなかった理由が、技量的なものじゃなくて、その人間臭さを捨てきれなかったからってところが個人的に凄くグッときたポイント。
本来は全てを合理的に考えて取捨選択を行わなければいけない稼業を行うべく育てられて、実際その技術はあるんだけれども、非情にはなりきれていないというアンバランスさ。
というか、結局のところ王道主人公なんですよね。
誰かのために、なんだかんだで身体を張って動けるという。
それが弱点であり、読む側からすと魅力でもあるんですよね。

ほんで、ヒロイン。
こちらも、割と王道とも言える「強い」ヒロインです。
といっても、戦闘力的には微妙で……決して弱くはないんですけども、どちらかというとサポート要員。
発動に時間がかかってその間動けない魔法師だからね、仕方ないね。
でも、その生き方が凄く「強い」んですよね。
目的があって、それはとんでもなく困難な道で、でも諦めるという選択肢を一切見せないという強さ。
ならば目的のために手段を選ばないのかといえばそんなこともなく、他の人のこともちゃんと考えている。
一見非常識キャラかと思わせて(まぁたまに非常識レベルのドジは踏むけども)実は結構な常識人で、実に常識的な判断でもってちゃんと他人を巻き込まないラインを弁えてるんですよね。
メインどころの常識がしっかりしてると、ホント安心して読めます。

常識人といえば、敵さんもものっそい常識人。
物語の騎士といえばなんだか偉ぶってるだけの無能が結構いたりするのですが、マジで騎士道精神溢れる騎士が(今んとこ)敵対してる組織のトップっぽい人です。
ていうかこの人、普通にいい人っつーか最早甘ちゃんのレベル。
そりゃ周りも諌めるよ。
こっちが主人公サイドでも全然おかしくない。
というか、普通はこっちが主人公サイドまである。
ここ最近の感想ラッシュで皆さんも見飽きたくらい書いてると思うのですが、私はこういう「ただ悪いだけの人」がいない物語が凄く好きなんだ。
それだけで評価が二段階は上がる。
まぁもっとも、この点に関しては端から榊先生の作品ではあんま心配してませんが。

再び閑話休題。
なるほどあとがきでも書かれている通り、本作は色々と変則的な設定が盛り込まれてはいるものの、その本質は王道なのでしょうね。
誰かのために、誰かを護って、巨大な敵と戦う、という。
戦争が終わったことによって生き方を見失っていた主人公と、戦争が終わったからこそ生き方が変わってしまってそれでも確固たる目的を目指して生きるヒロインと、なんかよくわからない義妹で送る、王道ファンタジーです。
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