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となりの怪物くん

どうも、はむばねです。
感想書くのにも、感想力的なものが必要だよね!
なんというか、しばらく書いてないと感想の書き方を忘れるといいますか。
なんか、己の感じたことを言葉にする力が弱まっていく気がします。
というわけで、今日はリハビリがてら久々の感想です。
小説を書くためのリハビリとして書いてたはずの感想のリハビリとか、これもうわけわかんねぇな。
 
なお、今回は全巻読んでの感想です。
ストーリー的なネタバレはほぼないつもりですが、雰囲気ネタバレ(?)は結構あるかも。
 

となりの怪物くん(1) (デザートコミックス)
講談社 (2012-09-28)
売り上げランキング: 22,431

あらすじはAmazonより抜粋(1巻分)。
>となりの席の吉田くんは入学初日の流血事件以来、一度も学校に来ない…。
>自分の成績と将来にしか興味がなかった水谷雫は、たまたまプリントを届けたため、その吉田春に勝手に友達認定されてしまう。
>しかも、春の純粋さを知って優しくすると今度は告白までされちゃって…!?
 
うん、面白かった!
少女漫画読めない病も、全ての少女漫画を拒絶するわけでもないようですね。
ちょっと安心しました。
なんつーか、そこまでガッツリ恋愛メインではないというか(いや恋愛メインなんだけども)変にキラキラしてないところが良かったんですかね。
 
ただ、正直に言わせていただくと1巻はちょっとキツかったです。
春くんの行動がドン引きってレベルじゃないし、雫さんが春くんを擁護した理由もイマイチピンと来ない。
そこから恋が始まる理由もよくわからない。
ただ、2巻くらいでキャラが掘り下げられ始めてからはクッソ面白かったですね。
ていうか1巻時点って、「あの頃の二人はまだ未熟だった」とか(だけ)でなくぶっちゃけキャラが定まってなかった感がある気が……。
 
特に、雫さんのマシーンの如き(表面上の)クールさが発揮されてからがホント良かったです。
なんていうか、人間味が失われたことによって逆に人間味が出てきたというか?
そこから、徐々に人間味を増していく展開も胸熱。
春くんも、ちょっと丸くなってきたからが本番だと思いました。
ていうか序盤の春くん、ギャグ描写とはいえ女の子の顔面殴るのって少女漫画的にはアリなんですか……?
普通に鼻血出てるし……。
 
というのはともかくとして。
言うて、大筋でいうと少女漫画の王道ストーリーではあるんですよね。
くっつくだのくっつかないだの、好きだの好きじゃないだの、すれ違いだのなんだので構成される感じ。
でも、辟易する感じが全くない。
たぶん、納得感というか説得力が凄いんですね。
こういうのって、微妙な作劇だと「なんでそんなもんですれ違うんだよ!」とか「そこはちゃんと言葉で言えよ!」みたいな展開でイラッと来ることが多いんですけども。
本作の二人に関しては、むしろ噛み合わなくて当然に感じるんですよね。
あぁ、確かにこの二人ならそうなるよねって感じ。
人として欠けているところがあるというか、普通の人が普通にやっていることが普通に出来ないというか、当たり前に持っているはずのものが持っていないというか。
このキャラ造形のバランスが絶妙だと思います。
ともすれば暗~いだけの話になりかねないバックグラウンドを持ちながらも、それが上手くギャグテイストで内包されてる。
かといってバカっぽいだけというだけでは全然なくて、ちゃんと締めるとこは締めてる。
でも湿っぽくなりすぎない。
凄く読みやすくて、続きが気になって、ガンガン読んでしまいましたね。
 
特に個人的にツボだったのは、先述の通り雫さんですね。
常識人の雫さんと非常識な春くん……という関係で始まっていたはずが、実は掘り下げていくと根本的なとこが欠けてたのはむしろ雫さんの方なんじゃねーかな、という。
ほんで、雫さん自身がそれを割とそんな自分をすんなり受け入れていくというか、自覚したらそれをどうにかしようと基本的に努力するんですよね。
 
というか、物語全体が前向きなのが個人的に好ポイントなんでしょうね。
決して、明るいだけの物語ではないんですよ。
でも、誰も後ろ向きではないんですよね。
暗い過去があったり、後悔することがあったり、上手くいかないことがあったり、時には立ち止まってしまうこともある。
でも、一時的にそうなったとしても絶対また前を向くし、足を踏み出す。
そう感じさせてくれる安心感がありました。
 
その理由として、脇を固めるのが尽く良キャラなのも大きいでしょうね。
いやホント、例外なく全員が良キャラ。
この打率の完璧さはホントに凄いです。
読み終わる頃には、全員の好感度カンストですよ。
ほとんどいいとこのねー両家の(特に吉田家の)親父さんですら愛しくなってくる。
キャラsage展開がほぼないのがまたいいですね(一部序盤の例外を除く)。
なんか意味深に悪役っぽく出てきても、ほとんど引きの雰囲気だけで実際悪いことする人が皆無に近い。
そりゃ必ずしも良いことばっかりするわけじゃもちろんし、聖人ばっかじゃないっつーか聖人要素皆無なダメ人間の方が多いくらいなんですけども。
それが逆に人間臭くて、そして、であるこからこそ、その根底にあるのが善性であると伝わってくるんですよ。
 
そう思わせてくれるのも、やはりそれぞれのキャラの掘り下げもしっかりされているからでしょうね。
ぶっちゃけ私、この手のしっかり主役二人が物語の主軸になってるストーリーであんまサブキャラにスポット当たるの本来あんまり好きじゃないんですよ。
えぇから二人の話進めろや! と思ってしまうので。
でも、本作についてはそういうのも一切なかったですね。
その理由の一旦として、もちろん良キャラばっかだというのもあるんですけども、なんだかんだで主役二人のお互いへの想いに(読者的に)絶対の信頼を置けるというのも大きい気がします。
どっちかにめっちゃ温度差があったり、すれ違ったりしてても、結局一貫してお互いの方を向いてるのは変わらないんですよね。
だから、外野がどう動いてても安心がある。
 
本編終了後の番外編も良かったです!
必ずしも誰もがわかりやすいハッピーエンドを迎えてるわけでもないんですが、やはり凄く前向きな感じ。
特に大人組が、大人の苦労を感じさせつつもしっかりと前に進もうとしてるのがいいですね。
大人がしっかり大人している作品は良作、というのが持論です。
……まぁ、大人っつーか作中でおっさん呼ばわりされているみっちゃんさんでさえも私より年下なんですけどね(白目
 
ちな、個人的に一番好きだったキャラはヤマケンくんです。
たぶん、作中で最もsageられた後に最もageられた人。
ていうか最初はどう考えてもクソ雑魚モブだったのに、なに最終的にメイン食いかける程の存在感出しとんねん……。
でも、最後まで完全なるいい人になりきるでもなく、ちゃんとプライド保ってくれたところが凄くグッときましたね。
 
いやー、良い恋愛譚であり成長物語であり群像劇でした。
こういうのに触れると、また少女漫画にも色々手を出してみようかなって気になります。
やっぱ、少年漫画とかライトノベルともまたちょっと刺激される部分が違う気がしますね。

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