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2017年9月30日(土)、『カンスト勇者の超魔教導 ~将来有望な魔王と姫を弟子にしてみた~』HJ文庫より発売!
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とある飛空士への追憶

どうも、はむばねです。
昨日の油そば記事、意外と(Twitterで)反響があってワロタw
まぁ、福岡Walkerに普通にリツイートされたからな……。
ていうか前にどっかの物産展についてチラッと書いたのがリツイートされた時も思ったけど、中の人たちアンテナ尖すぎませんかね……。
このレベルで全部リツートしてたらキリないやろ……。
それとも、意外と言及する人少ないのだろうか……?
まぁ確かに、「福岡Walker」とツイート内に明記するケースは少ないのやもしれぬ。
 
というのとは全く関係なく、本日は感想ですよっと。
一応反転はしてありますが、かなりネタバレがあるのでご注意を。
 

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫)
犬村 小六
小学館
売り上げランキング: 2,139

あらすじはAmazonより抜粋。
>「美姫を守って単機敵中翔破、1万2千キロ。やれるかね?」
>レヴァーム皇国の傭兵飛空士シャルルは、そのあまりに荒唐無稽な指令に我が耳を疑う。
>次期皇妃ファナは「光芒五里に及ぶ」美しさの少女。そのファナと自分のごとき流れ者が、ふたりきりで海上翔破の旅に出る!?
.>――圧倒的攻撃力の敵国戦闘機群がシャルルとファナのちいさな複座式水上偵察機サンタ・クルスに襲いかかる! 
>蒼天に積乱雲がたちのぼる夏の洋上にきらめいた、恋と空戦の物語。
 
わー、艦これで見たことある単語が沢山出てくる―。
……という、アホみたいな感想はともかくとして。
 
これはアレですね。
映画ですね。
後に実際映画化されたというのも納得。
なんかこう、読み終わった後に溜め息が出る感があるというか。
本編終わってスタッフロールが流れて、その後で終章が始めるところまで幻視しましたね。
 
まーしかし、良くも悪くもライトノベルらしくない作品かなって気はします。
正直に言わせていただくと、好みではありません。
私はなんだかんだ、ザ・ライトノベル! みたいな作品が好きなのでね。
数多凡百のレベルでこれをやられたら、鼻で笑って読み流していたことでしょう。
ただ流石にこのクオリティでやられると、引き込まれざるをえない。
読み終わって、拍手を送りたい気分になりましたよ。
 
中盤まではですね、重厚気味ではあるもののまぁまぁ普通のライトノベルかなって程度なんですよ。
個人的にはあんまり好みでない、まぁまぁ普通のライトノベル。
しかし、ラスト。
あのラストで、二段階くらい評価を上げざるをえなかった。
以下、ネタバレなので反転させます。
 
=============================== ネタバレ反転ここから ===============================
必ずしも、全てが上手くいったハッピーエンドってわけではないんですよね。
むしろ、状況だけ見れば悲劇に分類されるくらいでしょう。
なのに、読後感が無茶苦茶爽やかなんですよ。
凄く、前向きな気持ちになれる。
それはやっぱり、あの別れを経て二人がそれぞれの道に対して前向きになったからで。
そしてその「前向き」の表現が、抜群にクッソ上手いんですよね。
 
まぁぶっちゃけ、この別れ自体は予想していたといいますか。
もうそれ以外にありえないよね、って感じなんですよ。
ていうか、どうするつもりなの? と思いながらずっと読んでました。
したら、まぁ案の定といいますか予想通りの展開で。
結局どうにもならへんのかーい! と心中でツッコミ入れました。
シャルルくんがなんか「ちゃんとしたお別れを」とか言い出した時も、はいはいワロスワロスって思ってました。
 
でも実際そのお別れのシーンになると、凄くグッときました。
正直、なにがこんなにグッと来たのかイマイチ自分でもわかりません。
ただ、恐らく、それまでの積み重ねといいますか。
二人の旅を、ピンチを、楽しかった思い出を、気持ちを、一緒に体験してきた読者として、やっぱり二人と同じタイミングで思いが溢れるんでしょうね。
ファナが押し通してでもシャルルを見届けようとして、シャルルがそれに応えて、もう別れは確定しているんだけども、だからこそ最後だけは前向きになろうとしてる感が伝わってきて、ほんで実際前向きになっていく感がわかるといいますか。
空でだけは自由でいられると豪語していたシャルルがその時だけは本当に自由で、彼の凄さが余すこと無く発揮されて、旅の中での心残りも解消されて、やっぱり彼は空でしか生きられないっていうのもわかって、だからこそこれで良いんだ、と思えるのかもしれません。
お互い生きる世界が違って、違う世界でしか生きられなくて、でもそれぞれの世界で精一杯生きていこう、という前向きな感じが凄く伝わってくるんですよね。
 
その後の、終章も絶妙にいい味出してますね。
語られる部分と、あえて語られなかった部分。
もうこれしかねぇ、ってくらいの配分でした。
これ以上一つたりとも、足せないし引けない。
=============================== ネタバレ反転ここまで ===============================
 
意外とネタバレ部分長くなったな……。
これでもだいぶ抑えたつもりなのですが。
それくらいあのラストは良かったからね、仕方ないね。
というか、長々と書いた割に結局上手く言葉になってねぇ……。
 
にしても犬村先生、筆力クッソ高ぇな。
私飛行機とか全然興味ないから詳しくないんですけど、にも関わらず空中戦のシーンとかなんとなくでも情景が頭の中に思い浮かびますものね。
最後のシーンも、だからこそグッと来るわけですし。
個人的には、こういうのを筆力っていうんだろうなって思います。
なんかやたら重厚な描写とか独特な表現とか詳細な喩えとか、基本的に読みにくくなるのでクソ食らえと思っている程度の文盲です。
 
閑話休題。
交わるはずのなかった二人の、奇跡的に交わった人生の一瞬。
それを綺麗に切り取った、切なくも美しい物語でありました。

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