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2017-10

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人狼への転生、魔王の副官

どうも、はむばねです。
うーん、相変わらず体調が微妙……。
そこまで悪いわけじゃないし全然動ける程度ではあるんですけども、前回はそれで舐めプして超絶悪化したからな……。

というわけで、今日も引きこもってたので感想更新です。
まぁ、昨日今日で読んだ作品の感想ではありませんが。

具体的なネタバレはないつもりですが、ちょいちょうい要素的なネタバレはなくもないので一応注意。

人狼への転生、魔王の副官
異世界転生モノ。
概ねタイトル通り、人狼に転生した主人公が魔王の副官として魔王軍の拡大(というかほぼ世界平定)のために尽力するお話です。

いやー、グッド。
個人的には、ベリーグッドでしたね。
非常に好きなお話でした。

まず、転生モノではありますが青年期のそこそこもう偉くなってるところから始まってるというのからしてグッド。
百錬の覇王と聖約の戦乙女の感想の時も書きましたけれど。
徐々に成り上がっていく展開は転生・転移モノの醍醐味ではあるのですけれど、それだけに若干食傷気味なところもあるんですよね。
まして主人公の踏み石にされるためだけに生えてきたようなクソみてーな敵役なんか出てきた日にゃあ、もう辟易ってなもんですよ。
その点、本作は物語開始時点でかなり周りから認められてる状態にあるのでそういったストレスとはほぼ無縁です。
主人公の前世についても、匂わせる程度なのが良いですね。
なんかもうクソな感じなのは匂いだけでもわかるので、直接的な回想シーン等がなかったのは個人的にベリーグッドでした。

また、登場人物が尽く理知的なのもベリーベリーグッド。
それこそ、物語の展開のためだけにその場で生えてきたようなキャラが一人もいません。
何度も何度も何度も何度も書いている通り、この点だけで私は評価を一つか二つ上げます。
例えば「残忍なボスが部下を殺す」描写にしても、特に意味もなく殺す(このパターンは非常に多い)と「あーはいはい残忍なボス(笑)という設定が付けられたキャラなのねw」って感じになるのですけれど。
本作では「こいつは今まで忠実に任務を全うしてきたけど、しかしであるがゆえに情報を知りすぎたため殺す」とかなんですよね。
したら読んでる方としても、「あー自分を慕ってくれてる部下でも自分の利のためとあらば殺すんだな。残忍だな」って思うわけですよ。
「なんか特に理由もなく部下とか殺す」というサイコ野郎より、「理由があれば部下でも殺す」ボスの方が残酷さがより増すと思うのです。

少々話が逸れましたが。
本作についてはそれだけではなく、実に登場人物が「立場に応じた格」を持っているのも好ポイント。
煽り耐性なさすぎ系なんかは顕著ですが、偉い人なはずのにやけに考えが浅かったり、主人公マンセーするだけの機械になってたり、ディスるしか能のないアホになってたり、「お前どうやってその立場まで昇りつめてん……」というキャラは往々にして存在したりします。
これまた毎度言っている通りこれに関してもそれに納得するに足るだけのバックグラウンドが提示されていれば特に問題ないのですが、それはともかく。
本作においては、全員がその立場にいることが納得出来るだけの能力を持っているのだと感じさせられました。

必ずしも全員が全員有能というわけではありませんし、最善手を常に打ってるわけではありません。
しかしなんというか、「あー、あの情報知らなかったら当然そうするよねー」「確かに、自分でもそうするわ」と思う選択をするのですね。
(結果的に)最善ではないかもしれないけども、(その人の性格まで加味すると)その時選べる中では最適(に見える)手を選んでる感があると思うのです。
読んでる側として、「いやその選択はおかしい」となる選択がないといいますか。
まぁこれに関しては私が脳みそ空っぽで読んでるところも大きいと思うので、気にする人からすればツッコミ所もあるのかもしれませんが。
少なくとも私は、ずっと「あーなるほどなー」と思いながら読んでました。

ほんでその「納得の出来る策」を、更なる「納得の出来る策」で打ち破ってくれからカタルシスが生まれるんですよね。
まぁ本作の場合、実質人狼パワーゴリ押しによる解決がすげぇ多いけどな!
主人公最大の武器が人狼であることだからね、仕方ないね。
というか「人狼である」ことを切り札として隠したりもしてるので、結果的に力押しによる解決になることが多くでもその過程は立派な頭脳戦です。

ちなみに主人公は、(前世が人間なので)人間の気持ちがわかる人狼……というのが最大の強みです。
おまけで、魔術もちょっと使えるよ!
……というのが公称でして。
序盤から、ずっと(主に主人公の一人称で)そう語られてるわけなんですけども。
この人(狼)、普通に世界最強クラスですよね……。
確かに主人公より強い存在も何名かはいるのですが、ホントに数える程ですからね……。
なので、主人公無双がお好きな方も安心して(?)お読みいただけるかと思います。

なお、ハーレム要素は……多少アリ?
しかし、最終的には落ち着くところに落ち着いた感じです。
物語開始時点では、あそこに落ち着くとは思ってませんでしたが……。

あと、本編完結済みですのでその点も安心してお読みいただける要素ですね。
しかし現在番外編を連載されているんですけども、こちらもめっちゃ面白そう。
作者さんの言を見る限りそこそこ続きそうな感じですし、普通に次世代まで描写してくれるのかしら?
私、こういう番外編的な後日談とかも凄い好きなんですよね……。

総じて。
良い成り上がりモノであり、主人公無双モノであり、世界征服モノ(?)でした。
全編通して、グダるところがない疾走感も良かったですね。
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