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2017年5月、ジャンプ小説新人賞’16 Winterにて 小説フリー部門『銀賞』受賞をいただきました!
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2018-07

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ラッキーチャンス!

どうも、はむばねです。
なんかこのGW、微妙に忙しいです。
まぁまぁガッツリ艦これやってる時点であんま説得力ないですが。
というか、艦これやってるから他に時間が取れなくなってる説は割とある。
あとスキル『不眠』がなぜかここに来て割と荒ぶってるので、作業効率があまりよろしくないというのも関係しているかもしれない。

まぁ、それはそうと本日はライトノベル感想です。
基本ライトノベルは2010年以降のを選ぶようにしてるんですが、今回は作者買いなのでちょい昔(2007年)の作品となりました。

なお、結構ネタバレもしてるので注意。
つーか最近映画のネタバレ自重無し感想に慣れすぎて、ライトノベル感想も普通にネタバレ有りで書いてしまう癖が出来てきてるような気がしないでもない……。


ラッキーチャンス!<ラッキーチャンス!> (電撃文庫)
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>日本一不運で貧乏な“ごえん”使いの高校生・外神雅人。
>ある日、そんな彼のもとに、かわいい福の神の女の子・キチがやってきた。
>キチは福の神としての使命を果たすために、なんとか雅人を幸せにしようと頑張るが、なぜか雅人は不幸になるばかり…。
>実は彼女は福の神に転職したばっかりの元疫病神だったのだ!
>問題いっぱいの学園ハッピー・ラブコメディ。
>『いぬかみっ!』の有沢まみずが贈る待望の新シリーズ、ついにスタート!
>
>「わたしがマサトを幸せにしてやる!」
>「なんかますます不幸になってる気が…」。

『インフィニティ・ゼロ』も『いぬかみっ!』も凄く好きだったのに、なぜか読んでなかった有沢まみず先生の三作目の作品。
まぁ、なぜかっつーとちょうどライトノベル読んでない時期だったからなんですけど。
なぜだかわかってんじゃねーか。

というのは、ともかくとして。
雅人くん(主人公)、クッソ格好えぇなぁ……。
不幸度が笑えないレベルで笑えるくらいなんですけども、それでも前向きなのがいいですね。
それもただノーテンキなのとかポジティブシンキング過ぎるのとかなのではなく、キッチリ毎回ダメージを受けてヘコむんだけども、それでも最後は前向きになってるってとこが凄く心地良い。
真の意味の心の強さを感じる。
ほんで、不幸になっても(ほぼ)人のせいにしないんですよね。
仮に、人のせいであったとしても。
ここにもまた、真の意味の優しさを感じる。

キチちゃん(ヒロイン)も、まぁ足を引っ張ってはいるんですけども、無自覚とか気にしてないとかじゃなくて、ちゃんと認識してガンベコみしてるのが良かった。
雅人くんを幸せにするために来たはずなのに真逆の結果を引き起こしてしまっていることに対して真摯に悩んでいて、彼女にも本当に優しさが感じられる。
だから、足引っ張ってる展開でも全然不快にならないんですよね。
これ、キャラ作り間違えると酷い印象になってたと思います。
この辺り、流石の上手さ。

ていうか、キチちゃんめっちゃ可愛いな……。
なんか、久々に純粋に庇護欲に駆られるヒロイン(?)を見たような気がする……。
無知系ヒロイン、凄く好きなんですよね……。
つーか、知らなかったことを知ってはしゃぐヒロインが好きなのかな。
肉まんで喜ぶシーン、尊い……。
美味しそうに食べる女の子も好きなので、倍率ドンですよ……。

本編でも言及されてる通り、子猫っぽい可愛さですね。
性的な……部分もまぁ描写としてはなくもないのだけれど、本人が理解していないので実にプラトニック。
雅人くんサイドも、途中から彼女に接する態度が保護者のそれになってますよね。
割と、自ら思い込もうとしている感も出てますけど。

閑話休題。
冒頭に書いた通り雅人くんは精神面でも格好いいのですが、戦闘面でも格好いいです。
つーか、「日本最強の霊能者」って肩書が既に格好いい。
5円玉という変わり種が媒体なのは、カエル消しゴム使ってた(いぬかみっ! の)ケータくんと同じ感じですね。
あっちはちゃんと理由あったことが後に明かされたけど、こちらもたぶんそのうち明かされるのでしょう。
そして、変な武器(?)を使ってるのに全然格好悪い感じにならないのも流石。
ただでさえ貧乏なとこにお金を媒体してるので、実質「戦闘力=経済力」になってるって構図も面白い。

戦闘力のないキチちゃんが、しっかり戦闘面でもアシスト出来てるってのもいいですね。
ただ両替崩しが伏線になってたのは、無茶苦茶格好いいシーンなのに笑ってもうたw
いやしかし、ここの雅人くんは本当に格好良かったです。
いぬかみっ! の時もそうでしたが、有沢先生は主人公を魅せるのが本当に上手い。
普段が割と良いトコないからこそ、マジになった時の格好良さが映えるんですよね。
普段も成り行き上そうなってるだけで、本当の意味でどうしようもない奴だと読者はわかってるってのもデカい。

托鉢が成り立ってる時点で、友人関係が良好なのがわかるってのも個人的に凄く好きなポイント。
特に和尚、めっちゃいいやつw
更衣室を覗かれて尚、女子にも一定の優しさが残ってるってのもいいですね。
二ノ宮さんに至っては、最初は単純に「はえ~、えぇ人やな~」と思ってたのが、えぇ人すぎて後半は「え、まさかこれはラスボス化への伏線……?」とか思っちゃいましたよ。
疑ってすみませんでした。

校長も、別に普通のいい人ですよね。
むしろ、雅人くんがなんで嫌ってるのかわからないレベル。
まぁ、描写されてないとこで色々あったんだろうなってことなんでしょうけども。
結局は、雅人くんのことちゃんと考えてくれてる感がありますよね。
そして、無茶苦茶雅人くんを(あるいは雅人くん本人以上に)理解してる。
嫌がらせ(?)も、きっちりラインを弁えてシャレで済ませられる範囲にしてる感があります。

第二話では、完全に巻き込まれただけなのに名司会っぷりを発揮する雅人くんにクッソ笑いましたw
この人、やっぱ運さえ絡まなければ無茶苦茶高スペックなんじゃね?
これは(あくまでこの話の中では)誰も不幸にならず、雅人くん的にもハッピーエンドを迎える良いお話でしたね。
※ハッピーエンド(ボロいテントを家として手に入れる)。

そして、ラストエピソードはね。
まぁ、ハッキリ言ってしまうと、ショボい。
最初は「きっと雅人くんが手強い霊をバシッと退治して終わるんやろうな~」と思ってたけど、そんなことは全くなかった。
でもね、それでいいんです。
この物語は、それだからこそいい。
読み終わって、そう思いました。
悪者をやっつけるんじゃないんですよ。
悪者なんていないんですよ。
ただ、なんつーのかな。
純然と存在する、仕方ないこと、どうしようもないこと、ただ運が悪かったこと。
あえて言うなら、誰にでもあるそういうのを、吹き飛ばしてくれたのがキチちゃんなんですよね。
言ってみれば、雨が止んだだけ。
でも、当然それを成そうとすると物凄いパワーが必要になる。
そのクソデカいパワーを、ある意味無駄に、でもこの時に限っては最大限有効に使われるところに、やっぱり優しさを感じるのです。

総じて。
基本的にコメディメインで、主人公が不幸な目に合って、女の子がエッチな目にあって、なのに全体としてはとても優しい世界。
これで全く不快感がないというのが凄いです(人によるかもしれませんが)。
読んだ後、優しい気持ちになれる物語でした。
話も文体も軽快なので、サラッと読めるとこもいいですね。
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