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2017-08

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僕の妹は漢字が読める

どうも、はむばねです。
やべ、油断してたら感想記事ストックがめっちゃ減ってきた。
いや、減ったっつってもまだ結構あるんですけどね。
ぶっちゃけ、しばらく更新には困らない程度に。
しかし、いつの頃からかストックが減っていくのを見るだけで焦燥感が募る病にかかっておってな……。

そして、インプットが滞っているのも事実。
最近、夜になるとインプット……というか、何もする気が起きなくてですね……。
結局、なんか適当な動画とか漫画とか読んじゃうんですよね……。
それも新しいものならまだしも、既に観た/読んだものを選択してしまうという……。
インプット力が落ちてきている証拠なので、一旦ガッと無理にでもインプットする時間を作ってインプット脳を取り戻さねば……。

という思いは抱きつつも、差し当たり今日のところは以前作った貯金に頼りますよっと。
ネタバレは、そんなにないつもりです。


僕の妹は漢字が読める (HJ文庫)
かじいたかし
ホビージャパン (2011-06-30)
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あらすじはAmazonより抜粋。
>『きらりん!おぱんちゅおそらいろ』
>それは日本文学を代表する作家オオダイラ・ガイの最新作だ。
>彼の小説に感動した高校生イモセ・ギンは、ツンデレ気味だけど本当は兄思いのクロハ、クールでちょっと毒舌系の幼女ミルというふたりの可愛い妹に助けられオオダイラのもとを訪れる。
>しかし、そこでギンや妹たちは謎の現象に巻き込まれてしまい――。

すげぇ頭悪いな!?(褒め言葉
なんて小説だ……読めば読む程に知能指数が下がっていくようだぜ……(褒め言葉

いや、あのですね。
主人公たちは23世紀の住人で、23世紀では文学の形が大きく変わっているという設定なのですよ。
ほんで、23世紀における『正統派文学』と呼ばれているものが、まぁ端的に言うと、今の時代からすると大変に「頭悪い」感じのものなんですね。
世の中から漢字も消滅し、全てひらがなとカタカナで表記されていると。
んで、当然主人公の価値観とかは完全にその時代を基に形作られたものなので、その(現代から見た時の)頭の悪さがものっそいナチュラルに表現されてるんですよ。
一瞬、かじい先生はマジモンなのか? と疑ったレベル。
割と主人公以外の価値観は(現代から見ても)まともなので、もちろんマジでやってるわけではないのですけれど。
しかし、マジモンじゃないからこそ凄い。
人類は、正気のままこんな世界を描くことが出来るのか……(褒め言葉

と、ぶっ飛んだ部分に目が行きがちですが、しかし世界観そのものは無茶苦茶しっかり作り込まれてますね。
なるほどこういう世界ならばこの部分はこうなるのか、という一貫性がキッチリ取れてる。

あと、キャラに関しても(一部普通とはだいぶズレたところで)ブレがない。
主人公は一貫して価値観がアレだし、妹ズは常識人。
オオダイラ先生は様々な面を見せてくれるのですが、それはブレではなく多面性であるとハッキリわかります。

つーか、オオダイラ先生の造形はこれもう卑怯ですよね。
この人、紛う事なき救えないレベルでのド変態で、決して常識人ではあり得ないんですけども、しかし常識も知見もしっかり持ってはいるんですよ。
ファッション変態ではないガチ変態なんですけども、なのにちゃんとわきまえてはいるというか。
これは完全に文豪の器ですわ。
例えば、最後の方でですね。
過去の世界で自分たちの『文学』が否定されて悔しい思いをしたからこそ、現代の『文学』と異なる作品も認めなければならない……って感じのことをオオダイラ先生が言うんですよ。
この言葉にはなるほどと思ったし、素直にオオダイラ先生すげぇってなりました。
(この世界における)まさしく『文豪』であるオオダイラ先生だからこそ説得力のあるセリフだし、オオダイラ先生なら心からそう言ってるんだろうなと思わせる積み重ねがそれまでの描写でしっかり出来てるんですよ。
変態なのに。
紛うことなきド変態なのに。
この人物像を描ける人は、なかなかいないのではないでしょうか。
救えない程の変態なのにも関わらず人格者という、相当矛盾する要素を全く不自然ではなく両立させている感があります。

いやはや、飛び道具と見せかけて(いや飛び道具ではあるんだけども)しっかり作り込まれている作品でございました。
ただまぁ、ぶっ飛んではいるので人は選ぶかもですね。
コミック版が公開されてるので、そっちを読んでみてから判断してみてもいいかも。
コミック版がいけたからといって原作がいけるとは限りませんけれど……(コミック版はだいぶマイルドになってる感があるので)。

しかしこれ、この終わり方で続刊があるのか……。
果たして普通に事態を収束させる流れになるのか、気になる。
「ということもあったよね」で何事もなかったかのように日常に戻る10歳の保健体育方式でも、この作品なら驚かないぜ。
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