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魔術破りのリベンジ・マギア 1.極東術士の学園攻略

どうも、はむばねです。
どうにも最近、まぁまぁ寝てるはずなのに日中結構眠いです。
これが、春眠暁を覚えず……か……?
うん、まぁ、もうぶっちぎりで春って時期でもないはずなんですが。

いやでも、これ最近何度も書いてて恐縮なんですが、今年マジで涼しくないですか?
朝方とかちょっと寒いくらいで、でも布団に入るとちょうどいい感じで、マジ睡眠に適した気温なんですけど。
だから、眠くても仕方ないですよね(論理の飛躍)。

はい、そんなこんなでね。
本日の感想ですよっと。
今回ご紹介するのは昨年のHJ文庫大賞で大賞を取った作品である『魔術破りのリベンジ・マギア』(今月1日発売)です。
べ、別に媚びてるわけやないから……(震え声

なお、今回は割とネタバレ全開で書いております。
普通に物語終盤で明かされる重要な内容についても触れておりますので、未読の方はご注意ください。

魔術破りのリベンジ・マギア 1.極東術士の学園攻略 (HJ文庫)
子子子子 子子子
ホビージャパン (2017-05-31)
売り上げランキング: 5,448


あらすじはAmazonより抜粋。
>二十世紀初頭――めざましい科学技術の発展の裏で、人類は確固たる魔術文明を築き上げていた。
>世界のパワーバランスすら左右する“魔術師"を育成する機関「セイレム魔女学園」。
>そこで起きた怪事件解決のため、凄腕術士・土御門晴栄(つちみかど はるな)が米国の地に立つ!
> 「あらゆる状況を想定し戦術を千変万化させていく――これが、陰陽師の戦い方だ」
>北欧神話・死霊術・吸血鬼、様々な魔術体系を東洋魔術でブッ飛ばせ!
>ハイエンド魔術バトルファンタジー、ここに開幕!!

おっ、表紙に出てるのは双子の男女かな?
とか思ってたら、同一人物(男)だったでござる!
※第一の重大なネタバレである。

というわけでね。
女装男子が主役の、和洋折衷……というか、和洋対抗? な、魔術物語です。

そんな主人公、晴栄……くん? さん?
えぇと……とりあえず、さん付けにしときましょうか。
晴栄さんが、女の子のみしか入学出来ない学園を訪れるところから物語は始まります。
……オーケーオーケー。
言いたいことはわかる。
主人公が女装して、女の子ばかりの環境に潜入する。
女装モノの鉄板です。
今更そんな設定かよと。
ここだけ聞けば、そんな風に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、それ「だけ」なら今となっては凡百の作品と言わざるをえないでしょう。
しかし、本作は決してそれだけの物語ではありえません。
むしろ、そんな設定は瑣末事とさえ言える。
物語に香り付けするためのフレーバー的位置付けに過ぎない? みたいな?

……すみません、流石に言い過ぎたかもしれません。
本作においても、その点は割と重要な設定となってはいます。

というのは、ともかくとして。
冒頭にも書きました通り、本作は(女装男子の)魔術物語です。
滅茶苦茶ガチな魔術物語です。
魔術関連の(だけじゃないけど、ここは特に)設定が非常に作り込まれてます。
しかも完全オリジナルタイプじゃなくて、現実の魔術(?)を取り込んでいる形ですね。
(完全オリジナルも当然難しいのですが)現実ベースは膨大な知識を前提とするため、恐らくこれ、物凄い大量のインプットを基に作られた作品だと思います。

ちな、私は魔術とかその辺の知識はほぼゼロなんですけども。
それでも、作中でしっかり説明してくれているため戸惑うことはありませんでした。
ただこれ、知ってる人が読んだら無茶苦茶面白いパターンだろうなぁ……。
私なんかじゃどこが現実ベースでどこがオリジナルな部分なのかも全然わかってないのでね。
恐らく知ってる人からすれば、ニヤリと出来る部分や「そう来るか!」って驚きが沢山あるのだと思います。
なんか舞台となってる土地も色々と因縁のあるとこらしいのですが、私は全くピンと来ませんでしたし。

しかし、じゃあ本作を楽しめなかったかというとそんなことは全くなく。
膨大な知識を元に練り上げられた複雑な設定をベースとしながらも、そこで展開されるのはかなりの王道エンターテイメントです。
大筋で見ると、基本的には勧善懲悪。
しかし主人公は正義感で動くヒーローというわけではなく、目的と打算があって、しかしそれゆえに葛藤し、乗り越え、成長し、事件を解決する。
実に王道を行ってますね。

しかししかし、陳腐感があるかと言えばやはりそんなこともなく。
意外な伏線あり、胸を打つ展開あり、そして熱いバトルあり。
期待通りの、そうそうこういうのでいいんだよって感じの物語でした。
何度も書いている通り魔術に関する設定が無茶苦茶しっかりしてるので、魔術を中心に進んでいく展開に説得力がありますね。

個人的に好きだったのは、晴栄さんがティチュさんに心動かされるシーン。
誰かを想うという気持ちを『知った』のではなく『思い出した』というのがグッドポイントでした。
元から知っていて……というかむしろ、晴栄さんの根底を成していたのがそういった感情なんですよね。
ここ、やり方によっては興醒めになりかねないとこだと思うのですが、上手いことやったなーって感じです。

あと、真犯人の準備がかなり前から始まってたってのも壮大で良かったです。
ぶっちゃけ犯人についてはまぁまぁ予想出来てた通りだったんですが、これは思いもよらなかった。
ここまでバラバラに配置されてると思ってた要素が、全てここで綺麗に繋がったというのが気持ちよかったです。
そして、ここで物語全体の構造の美しさに気付きました。
これは無駄のない良い構成。


とかとか。
個別に触れてるときりがないので、ここまでにしておきましょう。
ただ、これだけは言わせていただきたい。

ファーwwww女装男子の狼ミミ狐シッポwwww
無茶斬り込んでくるなwwww
しっかりイラストが添えられているところも流石すぎるwwww


……はい、そんなこんなでね(落ち着いた)。
変化球かと見せかけてからの、王道直球ど真ん中な作品でございました。
魔術系の練り込まれた設定が好きな方からすれば垂涎モノではないでしょうか。
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