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2017年4月、第11回HJ文庫大賞にて『銀賞』をいただきました!
2017年5月、ジャンプ小説新人賞’16 Winterにて 小説フリー部門『銀賞』受賞をいただきました!
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2017年9月30日(土)、『カンスト勇者の超魔教導 ~将来有望な魔王と姫を弟子にしてみた~』HJ文庫より発売!
第11回HJ文庫大賞『銀賞』受賞作です!

2017-11

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デリバリーおじさん

どうも、はむばねです。
はい、本日はジャンプ+に掲載されてる読み切り漫画の感想ですよっと。
先月のジャンプルーキー賞で1位、ブロンズルーキー賞を獲った作品だそうで。
普段読み切りは読んでもあんま感想書かないんですが、本作はかなりクるものがありましたので書かせていただきます。

しかし、漫画の場合は絵があった方が映えると思うんですがこういうケースだとどうすればいいんだろうな……。
勝手にキャプるのもアレだろうし……。
受賞ページ辺りのキャプチャを載せればいいのだろうか……?
まぁ、とりあえず今回は実際↓のリンク先に飛んで確かめてもうう感じでお願いします。

というのは、ともかくとして。
ズバリのネタバレはありませんが、展開が予想出来るようになる可能性があるので一応ご注意を。
読み切りで割とすぐ読めるので、出来れば先に作品を読んでいただきたいところではある。


デリバリーおじさん

ざっくりストーリーを説明しますと……。
デリバリーおじさん(現実でいうおっさんレンタルと同じもの)のバイトで日銭を稼ぐ、アラフィフ俳優志望のおっさん主人公。
ある日の依頼者はかつての自分を彷彿とさせるような俳優志望の若者で、主人公は自分の歩んできた半生を語り……。
って、感じでしょうか。

えー、まずですね。
ストーリーからも、伝わってくるかもしれませんが。
よく言えば渋い、ハッキリ言うと地味です。
まず、主人公がガチのアラフィフおっさんでして。
裏の顔があったりだとか、かつては華々しい活躍をしていたとか、そういうことは一切ありません。
今回のストーリーを通して、何かしらの偉業を成し遂げるわけでもありません。
マジで、主人公がやることと言えば若者に半生を語るだけです。
それも、斬新でドラマチックなものでは全くありません。
親の反対を押し切って夢見た道へと進んで、それでも芽が出ず、応援してくれた彼女とも別れて……という、酷くリアルで大して救いもないお話です。

にも関わらずこんなに面白いってどういうことだよ。
いや、流石にね。
ストーリーに、仕掛けはちゃんとあるんですよ。
これについては後述するので、今は割愛しますけども。
でも、ホントに大半は、おっさんが出てきて若者に語る、ただこれだけの物語なんです。
なのに、この時点でそこそこ面白いんですよね。

その理由の一つとして、おっさんが格好いいからっていうのは間違いなくあると思います。
いやもうホントにね、ステータスだけ見るとド底辺なんですよ。
夢を追って、でも成功せず、50近くになって未だにバイトで食いつないでるっていう。
でも、格好いいんだ。
なんだったら、「あぁこんなおっさんになりてぇな」と思うくらい格好いいんだ。

まぁ、もちろんイケメンだからってのはある。
ほんで、言ってることも確かに格好いい。渋い。
でも、たぶん、なんでこんな格好いいのかってーと、おっさんが自身を「恥じてない」というのが一番大きいと思うんですよね。
めっちゃ渋いんだけども、その渋さが、虚勢や格好つけじゃなくておっさん自身が歩んできた人生から醸し出されたもの、というのが凄く伝わってくるから格好いいんだと思うのです。
沢山のものを失って、失敗して、反省して、それでも今の人生を後悔はしていない、ってハッキリ言えるからこその格好良さなんですよね。
まさしく、酸いも甘いも経験してきた男だからこその格好良さって感じ。

んで、ですね。
正直、ここまででもかなり面白いんですよ。
ていうか読んでる時は、てっきりこれで終わりだと思ってました。
だって、面白かったんだもの。
あぁ、格好いいおっさんの、なんでもないお話なんだな、って思いました。
それだけとは言っても、これをちゃんと表現出来るってのはかなり難易度が高い。
きっとそういうとこが評価されたんだな、って思ったんです。

でもね、それで終わりじゃなかった。
むしろ、そこからが本番だった。
ここは人によって評価が分かれるところだとは思いますが、少なくとも私はそう思いました。

まーそらね、ご都合主義的展開ではあるかもしれない。
でも、現実に絶対起こり得ないファンタジーってわけでは決してなくて。
こうなったからといって、おっさんの人生が必ずしも報われたってわけでもない。
ほとんど状況も変わらない。
他の色々なものを失ってまで追いかけてきた、一番の目標である夢に関しては未だ遠すぎて見えないまま。
でも、失ったと思ってたものの一部が実は失われたわけではなかったというのがわかって。
それで何か劇的に今の人生が変わるってわけでもないんだけども、それでもそれは、おっさんにとって決して小さくない救いなのだと思うのです。

いやこれは、後から考えれば全然予想出来る展開ではあったような気もするけども、読んでる最中は完全に意表を突かれて心を持っていかれましたわ。
読んだ後はとても爽やかな、幸せな気分になれました。


まー、でも確かにね。
想定される読者層は、ちょっと上の方かなって気はしますよね。
私も今読んだからこそグッときたのであり、子供の頃に読んでたら「ふーん」で終わってたような気がする。
ただ、漫画の読者年齢が全体的に上がっている今現在で考えれば、刺さる層は結構な人数になるのでは? という気がしますけれど。

ともあれ、おっさんにこそ読んでいただきたいおっさん漫画だと思いました。
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