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2017年9月30日(土)、『カンスト勇者の超魔教導 ~将来有望な魔王と姫を弟子にしてみた~』HJ文庫より発売!
第11回HJ文庫大賞『銀賞』受賞作です!

2017-11

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半分の月がのぼる空―looking up at the half‐moon

どうも、はむばねです。
お、おぅ……昨日の夜の時点では今日の午後から雨の予報になってたはずが、今朝起きたら今日からしばらく晴れの予報に変わってた……。
……と思ってたら、東京の天気表示してたわ……。
Googleさん、1回(ミスって)表示した地域の天気を標準にするのやめていただきたい……。
まぁいずれにせよ、天候に左右されるような生活してないんでいいんですけど……。
とりあえず、今日は洗濯物が乾いて良かったです(小並感)。

はい、それでは感想ですよっと(最早話題の繋ぎを放棄)。
まぁまぁネタバレしてるので、未読の方は一応注意かな?

半分の月がのぼる空―looking up at the half‐moon (電撃文庫)
橋本 紡
アスキー・メディアワークス
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あらすじはAmazonより抜粋。
>いきなり入院した。
>僕にとってはちょっと早い冬休みみたいなもんだ。
>病院には同い年の里香って子がいた。
>彼女はわがままだった。
>まるで王女さまのようだった。
>でも、そんな里香のわがままは必然だったんだ…。
>里香は時々、黙り込む。
>砲台山をじっと見つめていたりする。
>僕がそばにいても完全無視だ。
>いつの日か、僕の手は彼女に届くんだろうか?
>彼女を望む場所につれていってあげられるんだろうか―?

名作と呼ばれているけど実は読んでなかったシリーズ。
まぁ、そんなの山ほどあるんですけどね。
なんだったら、(私の選定的に)既に名作と呼ばれていたものは避けていた頃の作品ですし。

というのは、ともかくとして。
あ~^
これは、なんというんでしょうね。
王道、とも少し違うような気はするんですけども。
なんつーか、別段、凄い仕掛けがあるような物語ではないんですよ。
まぁ順当にいけばそうなるなって展開で、結末で。
なんだったらもう物語が始まった瞬間から結末まで見えるレベルなんですけども。
だが、それがいい。
奇を衒わない、地力の高さを感じますね。
なんか、久しくこういう話を読んでなかった気がするんでとても懐かしい気持ちになりました。

ワガママ系ヒロインってのも、久しぶりに見た気がしますね。
個人的にあんま好きじゃないので、避けてたところもあるからかもしれませんけれど。
しかし、本作の場合はそのワガママにもちゃんと理由付けがされてるので普通に好感度が高い。
弱さの裏返し、といいますか。
ワガママだけど、その理由に説得力があるだけで魅力に変わる感。

つーか、登場人物全員総じて好感度高いですね。
なんつーか、聖人というわけではないんですけども、普通に「いい人」。
すぐに手が出るきらいのある亜希子さんも、ちゃんと患者のことを考えてくれてる感が凄く出てる。
こういうとこをキッチリ抑えてくれてると、物語自体の好感度が高くなりますね。

しかし、中でもとりわけ司くんはいい奴だな……。
この子だけは、聖人クラス。
「いい奴」というキャラ付け以上に、いい奴感が溢れている。
普通、友達だからってここまでは出来ませんよね。
でも、「フィクションだから」じゃなくて「司くんだから」という説得力が、そんなに多くの描写があるわけでもないのにしっかり下地として積まれている感。
これは上手い、上手すぎる。

あと、いい人かは不明ですが、多田のじーさんがいい味出してますね。
結果的に言えば、この人の残したものが一番のキーアイテムになったわけですし。
つーかこの、エロ本がきっかけになる、というのはなんかいいですね。
展開的にはなんらエロ本である必要など一ミリもなく、馬鹿みてーで、でも馬鹿みてーだからこそ、ここではいいんだ。
それは多田さんが何かしら意図したものかもしれず、まぁたぶんそんなことは全然ないんだろうけども、ある意味それは多田さんが最後に背中を押してくれたかのようで……なんてーんでしょうね。
なんとも言葉にしづらいんですが、ここは本当にとても良かった。
ここでのきっかけなんてたぶんなんでも良かったんでしょうけども、だからこそのエロ本、というのが馬鹿馬鹿しくて、シリアスなのにシリアスじゃなくて、とにかく良かった(語彙力の消失)。

総じて。
奇跡もなければヒーローもいない、等身大の少年少女の物語。
敵なんていなくて、病気を治す謎のパワーなんてあるはずもなくて、現実はどこまでいっても現実で。
そしてだからこそ、ほとんど何が解決したわけでもないんですけども、それでも前向きなラストはとても爽やかで、読み終わった後はどこかポジティブな気持ちになれる作品でございました。
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