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2018-06

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勇者様のお師匠様

どうも、はむばねです。
本日は、集英社の編集さんとの打ち合わせですYO!
というか、この記事が更新される頃にはちょうどその真っ最中ですね(例によって予約更新である)。
今回は、福岡までご足労いただく形です。
あまり卑下する言い方もアレですが、まだ何の成果を出したわけでもない私のためにわざわざ来ていただくというのは恐縮ですね。
まぁだったらお前が東京行けやって話ではあるんですが、しかし今の私にとっての東京行きは色んな意味で負担が大きいのだ……。

はい、そんなこんなで本日の感想ですよっと。
私が読んだのは完結済みのなろう版ですが、書籍の方も完結しているようですね。
ネタバレは、そんなにないつもりです。


勇者様のお師匠様

転移も転生もない、現地異世界ファンタジーモノ。
実力もないのに勇者様にお師匠様扱いされてしまった、困ったどうしよう……みたいなコメディかと思ってたら全然違ったw
実力のない主人公が変に持ち上げられる系のお話はなんか読んでてハラハラするから今まで避けていたのですが、こんな感じならもっと早く読んどきゃよかったな……。

というのは、ともかくとして。
まぁ、世間的に実力を全く認められていない主人公が急に勇者の師匠として名指しされて、急激に変化していく環境に戸惑う……という話には違いないのですけれど。
まず、主人公の実力が(欠陥はありつつも)確かなモノって点が凄く良かったですね。
それも才能とかチートじゃない、長年に及ぶ努力の賜物、というのが特に。

しかし、条件次第じゃ最強という設定で、これ自体は割と王道設定だとは思うのですが、その条件がここまでシビアってのはかなり珍しい気がします。
要は、『体術最強だけど魔法がカス』系なんですけども。
基本的に周りは魔法で身体強化してるので、身体能力でもだいぶ置いてかれてる感じなんですね。
だから、体術もプラス効果というよりは『どうにかマイナスを補填出来る』程度の効果なんですよ。
世界観的に、マイナスを補填しきれてるだけで十分化物クラスではあるんですけどね。
この手の設定にありがちな、『魔法は使えないけど異常なまでの体術で他を圧倒する』的な要素はかなり薄いです(無いこともないけど)。
魔法使用不可な状況だと完全無双状態なんですが、基本的に自分じゃどうしようもない上に魔法封印フィールドを発生させるとか国家規模の超結界なんでね……。

一方の勇者様は正真正銘の無双状態なのですが、こちらはこちらで立場が色々と足かせになるという。
それらもあって、正直序盤はちょっと窮屈な印象がなくもなかったですね。
しかし、話が進むにつれてウィンくん(主人公)の立場が上がり、レティさん(勇者様)の枷も外れてきて、一緒に旅をするようになってきた辺りからはかなりノーストレスになってきた印象。
ウィンくんも徐々に自分を卑下しなくなってくるので尚更ですね。
あと、ウィンくんと一緒にいる時のレティさん可愛い。
というか、話が進むにつれてどんどん可愛さも増してきた印象です。

その辺り含めて、キャラメイキングがかなり秀逸な作品だったと思います。
私は、主人公勢と敵対させるためだけにその場で生えてきたかのような薄っぺらい敵キャラがとても好きじゃない……というのは、毎度書いている通りで皆様ももう見飽きた話だと思うのですけれど。
本作については、ここのフォローが特に素晴らしかったです。
アレなことを企てる人々も、ちゃんとバックボーンがあってその人なりに考えを巡らせた結果アレなとこに行き着いているところがわとてもとてもよくわかるんですよ。
アホっぽい人もいるんだけども、それも、その立場でそう生きてきたならアホでも仕方ないよね……という説得力が生まれてる。
このバックボーンの厚さは、ベリーベリーグッド。
素晴らしくキャラが『生きている』と感じました。

また、キャラに関するフェイントの上手さも抜群でしたね。
ロイズさん(主人公勢の上官に当たる貴族)とか、あの見た目(デブハゲ)と登場(平民ディス)で普通に有能というのはなかなか斬新なのではなかろうか。
平民ディスにも、ちゃんと理由がありましたし。
むしろ、常識人枠でブレーキ役と思われたケルヴィンさん(副官)の方が完璧にやべぇ奴というw

散々無能と思われてた皇帝陛下が、実はちゃんと皇帝の器だったってのも良かった。
ジェイドさんなんかも最初は完全にただの小物嫌味貴族だと思ってたのに、最終的には実質的なラスボスポジションに収まりましたし。
しかも、それでちゃんと説得力があるという。
無能と見せかけてからの有能age展開がホント上手いですね。
この辺り、ものっそい作者さんの力量が感じられます。
落としてから上げるというのは悪手になることが多くて、最初に落とした分まで挽回出来ないパターンが多々あるのでね。

あと、まぁまぁストレス展開も多いのですが概ね物語全体が爽やかな印象なのもグッド。
ここは、ウィンくんの心根が滅茶苦茶誠実だからというのが大きいでしょうね。
ヘコんだり傷ついたりもするんだけども、それでも腐らず常に真っ直ぐという。
王道主人公の類型の一つではあると思いますが、何気にこれをちゃんと描ききるというのもかなり難易度が高いと思います。
しかも、このボリューム(B6版で7冊分かな?)でそこがブレなかったのは尚更凄い。

ウィンくんが少しずつ、しかし確かに成長していく様も心地よかったです。
つーか精神的な成長はするだろうなーとは思ってたんですが、戦闘力的にも成長したのは正直予想外でしたね。
物語開始時点で、技量的にはかなり完成している印象だったので。
しかしそこも不自然ではなく、ちゃんと納得のいく形での覚醒方法と強化方向でした。

総じて。
こういう言い方は(各方面に)失礼かもしれませんが、文章・構成共に思っていたレベルを遥かに越えた作品だったと思います。
非常に完成度が高い。
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