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受賞歴:
2004年、第1回スクウェア・エニックス小説大賞『入選』
2008年、第5回トクマ・ノベルズEdge新人賞『徳間デュアル文庫特別賞』
2017年、第11回HJ文庫大賞『銀賞』
2017年、ジャンプ小説新人賞’16 Winter 小説フリー部門『銀賞』
2017年、第30回ファンタジア大賞 『金賞』

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神殺しの英雄と七つの誓約

どうも、はむばねです。
ランニングに出る時に上のジャージを着ていくかどうか、絶妙に迷う時期になってきましたね。
出た時の肌寒さを鑑みれば『着る』一択なんですけども、しかし中盤からのことを考えると着てるとちょっと暑いんですよねぇ……。
ちゅーか、最近ちょっと気温が持ち直してきてますよね。
一時期は、「あ、これもう完全に冬やな」って感じだったと思うのですけれど。
最近は、一歩戻って「あーそろそろ冬やなー」というレベルに。
これはこれで、完全に冬モードに移行して良いものかどうかで迷いどころ。

そんなこんなで、感想です。
直接的な言及は避けてるつもりですが、まぁまぁ全体的にネタバレしてるので一応ご注意を。


神殺しの英雄と七つの誓約

異世界転移系。
旧題は『彼は英雄ではないと言い張るようです』だそうですが、物語が進むにつれてこの言葉の印象が変わっていくところが面白いです。
あらすじの、以下の部分がワクワクを誘いますね。
>三年前、世界を壊そうとする魔神を討伐させるために、異世界から十三人の英雄が召喚された。
>年齢も性別も様々な十三人。
>与えられたのは異世界の住人にはないチートスキル。
>ある者は最高の魔力を、ある者は人外の膂力を、ある者は―――。
>そして、その十三人は魔神を見事討伐し、世界の英雄となりました。
>この世界で生きていく事を決めた十三人。
>その英雄の中で、魔神討伐後行方を眩ませた男が一人。
>誰もが言う。
>彼こそが英雄の中心なのだと。
>彼こそが魔神を討った最強なのだと。
>彼こそが女神の寵愛を受ける唯一人なのだと。

まぁ、件の英雄……レンジさんが田舎で日銭を稼ぎながらダラダラ生きてるところから物語はスタートするんだけどな!
完全に、その日暮らしのフリーター状態である。
しかも割とカツカツというか、その日暮らしすらキツくて王様からもらった武器を売るレベル。
最初から全力で世知辛くてワロタw
でも冒険者は基本(危険過ぎるので)魔物には手を出さない、というのはかなりシビアというかリアルな設定ですね。
それは、英雄たるレンジさんさえも例外ではないと。
まぁ、レンジさんの方が英雄としては例外というか……制約が強すぎて普段はほとんど力を発揮出来ないからなんですが。

にしても、周囲とレンジさん本人の認識の差に笑うw
いや、確かにね。
レンジさんは周囲を救っている。
それも、結果的に、とかじゃなくて、明確にそれを目的として。
ただ、それはそれとしてこのオッサン、その日の飯にも割と困って金策で王様からもらった剣を二束三文で売っとるレベルやぞw。
なんかその売ったこと自体も村を慮ってのこととして評価されているけども、そこは完全に誤解であるw

でも、これは構成の上手さといいますか。
序盤で描写されるレンジさんの行動は、割とダメ男ムーブが多いんですけども。
それでも端々で語られる『英雄譚』、そして要所要所ではキッチリ決めてくれるところから「あぁ確かにこの人は(本人は否定しようとも)英雄なんだな」っていうのが納得出来るのですよ。
あるいは、『英雄』というよりは『保護者』という方がしっくり来る感じかもしれませんが。
でも、英雄たちの保護者ポジだったことこそが彼が英雄たる証でもありますよね。

とはいえ、能力面で言えば制約が解放されないとマジでクソ雑魚なんですが。
魔力がないせいで、英雄陣どころか普通の冒険者にすら身体能力では劣る。
でも、だからこそ死に物狂いで『技術』を学んで、身体能力では劣った状態ですら人々を救う様はまさに英雄的です。
もっとも、その程度ではどうしても取りこぼしが出てしまうことが彼を苦悩させるわけですが。
そして、取りこぼし……犠牲が出て初めてレンジさんの力(の一部)が解放されるというのが何とも皮肉。

しかし、そんなレンジさんだからこそ魔族さんサイドが最大限に警戒しているというのも納得ですね。
単に『神殺し』の名に畏怖しているわけではなく、現実的な評価に基づいてのものだったわけですか。
『勝つのは難しくないけど殺となると話は別』というのは、実になるほどという感じ。
まぁ、実際のところはかなり命がけを繰り返しまくってるわけですが。
運の強さも含めて、生き汚さなのかもしれませんね。

魔力を持たないという特性が、こと神を殺す存在として(だけ)は最適というのもまたなるほど。
空っぽだからこそ、『器』としては優れていると。
結果的にレンジさんが神を殺したわけではなく、最初からその役割を持たされてたわけですね。
本人が、望む望まないに関わらず。

んでんでんで。
今一度、『神』を殺す必要性に迫られて。
けれど今回は、憎しみに駆られて殺すのではなく。
生きるために……仲間たちと共に帰るために殺す、というのが一年前からようやく『進めた』感じが出ててよかったです。
ずっと過去のために生きていたレンジさんが、ようやく未来に向けて踏み出せたというか。
最後に戦う相手が魔神ではなくシェルファさんというのも、ある種の前向きさがあるというか、この作品らしいラスボスだったと思います。
個人的に、英雄陣だけじゃなくてフランチェスカさんたち『新しい仲間たち』が最後までレンジさんと共にあったのが好き。

番外編も、ちょっぴり切ない雰囲気も残る最後ではありましたが。
ご都合主義的に全てが上手くいくわけではなく、けれど、人……あるいは神まで含めた方々の、未来に続く幸せを願いたくなる終わり方だったと思います。

総じて。
弱く、しかしだからこそ頼もしい『英雄』の。
かつての旅に囚われていた心が新たな旅の中で周囲に影響されつつ徐々に前向きになっていく様が暖かい、再生の物語でございました。
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