FC2ブログ
ファンタジア文庫『世話好きで可愛いJK3姉妹だったら、おうちで甘えてもいいですか?』11/20発売!
JK文庫『異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。』11/30発売!
JUMP j BOOKS『ぼくたちは勉強ができない 未体験の時間割』12/4発売!

スクウェア・エニックスノベルス『スタンプ・デッド』1~5巻&コミック版、『太陽で台風』1・2巻発売中!
ガンガンノベルズ『魔法少女アーヤ☆アミー』発売中!
徳間デュアル文庫『魔王さんちの勇者さま』1~4巻発売中!
徳間文庫『欠陥妖怪住宅』、『パラレル家族計画』発売中!
ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ『ブチ切れ勇者の世界征服』1~2巻発売中!
HJ文庫『カンスト勇者の超魔教導』1~3巻発売中!
ファンタジア文庫『お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか』1~3巻発売中!
JUMP j BOOKS『ぼくたちは勉強ができない 非日常の例題集』発売中!

受賞歴:
2004年、第1回スクウェア・エニックス小説大賞『入選』
2008年、第5回トクマ・ノベルズEdge新人賞『徳間デュアル文庫特別賞』
2017年、第11回HJ文庫大賞『銀賞』
2017年、ジャンプ小説新人賞’16 Winter 小説フリー部門『銀賞』
2017年、第30回ファンタジア大賞 『金賞』

2020-01

«  | ホーム |  »

なんちゃってダイジェスト~異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。 1~


 魂ノ井環は、異世界転生者である。
 前世での名は、メーデン・エクサ。
 天才死霊術師と呼ばれ、勇者パーティーの一角も担っていた才女であった。

「さては兄様、わたくしのことがわかっておいでではないのですね!? 未だ、前世の記憶が戻ってらっしゃなくて……!」
「いや、前世の記憶なら持ってるしお前のこともちゃんとわかってるぜ? 俺の一歳下の妹だった、メーデン・エクサの生まれ変わり……だろ?」
「滅茶苦茶正確にわかってらっしゃるわ!? 滅茶苦茶正確にわかってらっしゃるわ!? だったら、その淡白な反応はどういうことですの!?」
「どういうこと、っつっても……もうすぐ学校始まるし」
「学校!? 学校ですって!? 学校など! どうでもよくて! ここは! 輪廻の先で再び巡り合った兄妹の再会を喜ぶべき場面ですわよねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
「お、おぅ……生まれ変わっても相変わらず感情表現激しいな、お前……」




 天ヶ谷光は、異世界転生者である。
 前世での名は、エルビィ・フォーチュン。
 神に選ばれた身として『魔王』との戦いに挑んだ『勇者』であった。

「ちょ、いやいやいや……無視は酷くないか? 確かに君の兄至上主義は知ってるが、私だって仮にも仲間だったわけだろ?」
「………………」
「……ちょっと待て。まさかとは思うが、君……私のことが、わかっていない……とか、言わないよな……?」
「………………そんなことより兄様、今日の放課後ですが……」
「いやちょい待ぁち! スルーするな! 私だよ私! エルビィ・フォーチュン!」
「える……びぃ……?」
「うっそでしょ君、なんでそんな初めて聞いた単語みたいな反応なの!? 長い期間ではなかったとはいえ、一緒に旅した仲だろ!? 『勇者』! 『勇者』エルビィ・フォーチュンだよ! 今の名前は天ヶ谷光だけど!」
「……あー……お久しぶりですわね、エルビィさん」
「あ、あぁ、そうだな。だが、今は私のことはエルビィではなく光と……」
「ところで兄様、お昼はどうしていますの? よろしければわたくしがお弁当を……」
「ちょっと君、私に対する興味が薄すぎない!?」




 暗養寺黒は、異世界転生者である。
 前世での名は、エイティ・バオゥ。
 世界を支配するべく人類に喧嘩を売った、『魔王』であった。

「ところで、魔王。貴女それ、結構肩が凝るのではありませんこと?」
「む? まぁ、確かに凝っておるが……よぅわかるのぅ?」
「えぇ、まぁ、普通に憑いてますもの」
「つ、付いとる……? って、何がじゃ……? 普通にってことは、普通に付くものじゃよな……? じゃよな……?」
「そうですわね、普通に悪霊の類が」
「それ普通かえ!? わ、わわわ、妾をビビらそうと思うても無駄じゃぞ……?」
「はぁ? 別段、こんなことで魔王をビビらせられるだなんて思ってはおりませんわよ」
「お、おぅ……そうかえ……」
「というか貴女、何か怖いものとかあるんですの?」
「く、くふふっ、あるわけなかろう……? ほら、その、妾、魔王じゃぞ?」
「まぁ、ですわよね」
「魔王に怖いものなどあれば、私たちもあんなに苦労せずに済んだものな」
「ですわね。あぁそうそう、苦労といえばあの旅の途中で大雨に降られた時……」
「ちょ、ちょい待てい! 普通に雑談に戻ろうとするではないわ!」



──魂ノ井環、天ケ谷光、、暗養寺黒。
──それぞれ、前世では世界有数の力を有していた少女たちである。
──かつての生が終わりを迎え、転生し。
──地球という星の、日本という国に再び生まれ落ちた。

──そして。


「わたくしと兄様がラブラブであるという噂ででしょうか? だとすれば、事実なのですから気にする必要はないのでは?」


「な、なぁ庸一、ちょっと、いや嫌というわけでは決してなく、単純な疑問なんだが……少しだけ、距離が近くないかな……?」


「この妾を起こす役割なぞ、世界広しと言えど拝命出来るのはお主のみなのじゃからな。光栄に思うが良い、ヨーイチよ」


──恋に、落ちていた。

──そんな彼女たちの、想い人は。



 平野庸一は、異世界転生者である。
 前世での名は、エフ・エクサ。

「あの女ぎつ……もとい、あの二人とはどういうご関係なので?」
「二人? 光と黒のことか?」
「えぇ」
「どういう関係っていうか……うーん……友人? になるのかな、一応。ま、向こうがどう思ってるのかは知らんけど」
「……わたくしが見るに、あの二人が兄様に向ける感情は友情ではないと思いますが」
「あ、やっぱり? あいつらにとっちゃ、俺なんてその他大勢の一人だろうしなぁ……」



──平野庸一。
──自称『一般人』、である。
──前世では魔法は使えず、剣もそこそこにしかこなせないザ・平凡な冒険者であった。
──それは、紛うことなき事実。

──けれど。



「待てよ……? 『魔王コンビ』……? って、まさかアレか!? 三年くらい前に、名だたる不良グループを潰していったっていうあの!? そういえば、やたら偉そうなチビ女と平凡そうな男の二人組とか聞いたような……ただの都市伝説だと思っていたが……」
「貴女、急に解説キャラみたいなこと言い出しましたわね?」


──現世においては


「妾たち、盗んだバイクでヤクザの事務所に突っ込みまくっとったからの」
「お、おぅ……突っ込みまくっていたのか……」
「盗んだ……もとい、一時的にお借りしたバイクで突っ込んだのは一回だけだから……後は、ちゃんと自前のバイクだったから……」
「自前のバイクでは突っ込みまくっていたのか……」
「……うん」
「お、おぅ……」


──本当に、『一般人』なのか……?


「つーか、環も俺のスリーサイズとか知らんだろ」
「??」
「なんで、何言ってんのかわかんないってリアクションなんだよ……」
「兄様のことで知らない情報など、あって良いわけないでしょう?」
「さも当然のことのように言われても……そもそも、スリーサイズとか俺自身すら知らないんだが。測ったこともないのにどうやって知るっつーんだ」
「そんなもの、目視で十分測定可能ですわ」
「何その能力。ていうか、男のスリーサイズなんて知ってどうするわけ?」
「?? 兄様の等身大人形を作るのに正確なデータは必須でしょう?」
「なにその発想怖い」
「庶民の涙ぐましい努力じゃのう。ヨーイチの等身大人形など、暗養寺コンツェルンが密かに擁する工場の生産ラインにとっくに乗っておるというに」
「……冗談だよな?」
「個人の使用の範囲に留めるので、安心するが良い」
「微塵も安心出来る要素がないんだが」
「魔王、その人形を………………くっ! しかし、勇者たる者が魔王相手に物乞いのような真似など……! 今ほど、勇者たる身分を恨めしく思ったことはない……!」
「光も、もうちょっとマシな場面で勇者という立場に葛藤を覚えてくれる?」
「というか別段、生まれ変わってまで前世の役割に縛られることもないのではなくて?」
「それもそうだな! よし魔王、その等身大人形をくださいお願いします!」
「プライドの投げ捨てっぷりに躊躇がなさすぎる」


──とにもかくにも。


「……光って、ちょいちょいすげぇニヤける瞬間あるよな。思い出し笑いか何かか?」
「そ、そんなところだな! は、ははっ……!」
「兄様兄様! 光さんばかりではなくわたくしのことも構ってくださいまし!」
「おぉ、見よヨーイチ。でっかい蝶々が飛んどるぞ。春じゃのぅ」
「はいはい。環、勉強会が終わったらな。あと黒、あれたぶん蝶々じゃなくて蛾だぞ」


──これは。


「まぁまぁ、よく頑張ってたよ。光は理解度自体は高いから、教え甲斐あるしな」
「ふ、ははっ。そうだろうそうだろう」
「……兄様、わたくしも疲れました! ナデナデを所望致しますわ!」
「妾は、おんぶかのぅ」
「お前ら、お菓子食って駄弁ってただけじゃん……黒に至っては半分くらい寝てたし」


──転生者たちの、二度目の生における『戦い』の物語であり。


「前世では事実兄妹だったことですし、あながち間違いでもないのでは?」
「あながち間違いでもないからこそ厄介なんだよなぁ……」
 そう言いながらも、環のことを拒絶はしない。
 そんな庸一の優しさが、環の胸をたまらなく高鳴らせた。
「兄妹というのが事実でなくなったことこそが、わたくしにとって何よりの朗報ですわ」


「けど……」
 庸一は、どこか恥ずかしそうに頬を掻き。
「憧れ、があったんだろうなぁ」
 そんな言葉と共に、なぜか光の方へと目を向けてきた。
「『勇者』……エルビィ・フォーチュンへのさ」


「なら、俺は」
 なぜならば、黒にとって比べ物にならないほどに価値のあるものに。
「それを、止める」
 世界を壊すことよりもずっとずっと果たしたい『願い』に、出会ったから。
「俺が、止める」


──果たして、勝利の女神は誰に微笑むのか。


「解散! 解散ですわ! こんな女子力の低い空間にいられるものですか!」


「散々な物言いだな!? ついさっきまでの、ちょっと良い話っぽく終わりそうだった雰囲気はどこにいったというんだ!?」


「えーい、ツボのわからん笑いはやめい! それより、妾に憑いとるっちゅー悪霊について詳細を話さんか! なう! 今すぐ!」


──それは、誰にもわからない。



 そう……この時点では、まだ。



異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。 1 (HJ文庫)
はむばね
ホビージャパン
売り上げランキング: 4,555

『異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。』キャラクター紹介的なもの

どうも、はむばねです。
はい、本作分もいつものをやりますよっと。
気になった方は、試し読みもご覧になってみてくださいな。


1_庸一_縮小

★平野庸一(ひらの よういち)
前世での名は『エフ・エクサ』で、平凡な冒険者。
転生したからには何かしらの『使命』的なものがあるのだと思って現世では覚悟を抱いてきたが、結局何も起こることなく高校二年生の春を迎えた。
今ではすっかり自身の転生に意味などないのだと考えるに至り、『使命』的なものを探し求めていた過去自体が黒歴史となっている。
ただし『使命』を求めて活動していた頃のアレコレによって、現在は若干一般人なのかどうか怪しい存在に。
それでも、本人は前世でも現世でも己は十把一絡げの一般人であると信じて疑っていない。
(元)妹のブラコンっぷりに困ることもしばしばだが、何気に端から見ればこの人もまぁまぁのシスコンである。
=========================================================
「あの女ぎつ……もとい、あの二人とはどういうご関係なので?」
「二人? 光と黒のことか?」
「えぇ」
「どういう関係っていうか……うーん…… 友人? になるのかな、一応。ま、向こうがどう思ってるのかは知らんけど」
「……わたくしが見るに、あの二人が兄様に向ける感情は友情ではないと思いますが」
「あ、やっぱり? あいつらにとっちゃ、俺なんてその他大勢の一人だろうしなぁ……」
「いえ。あれは、兄様のことを狙っておりますわ。確実に」
「うん……? 流石に、命を狙われるような恨みを買った覚えはないんだが……」
「そうではなく、兄様の恋人の座を狙っているのです」
「ははっ、面白い冗談だな」
「冗談ではございませんわ」
「いやいや。あいつら、前世じゃ『勇者』と『魔王』だったんだぞ? 現世でも、大財閥の跡取り娘とスポーツ万能のハーフ美人だ。こんな、前世でも現世でも一般人オブ一般人な俺に恋愛感情とか向けるわけないだろ」
「……まぁ、兄様がそう思われるのでしたらそれで構いませんけれど」
「……ところで、今更なんだがな。なんか当然の如く俺に付いてきてるけど、お前んちってこっちの方なの?」
「いえ、真逆の方角ですわ」
「だったらなんでこっちに来てんだよ……」
「妹が兄と常に寄り添うのは当然のことでしょう?」
「それを当然とする主張自体にも疑問はあるが……今はもう、兄と妹じゃないだろ」
「兄様……! 今のお言葉はつまり、もう血縁関係ではないのだから結婚しようというプロポーズの言葉と捉えてよろしいですか!?」
「解釈がアクロバティックすぎる」
=========================================================



2_環_縮小

★魂ノ井環(たまのい たまき)
前世での名は『メーデン・エクサ』で、エフの妹にして天才と名高い死霊術師。
このメンバーが転生出来たのも、彼女が今際の際に放った転生魔法のおかげである。
前世から変わらぬ兄至上主義であるが、何気に兄が関わらないところでは常識人な一面も。
ただし彼女が兄に関わらない瞬間はレアなので、基本的には常識人ではない。
前世では血の繋がった妹だったために終ぞ兄と結ばれることはなかったが、現世では血縁関係がなくなったためにガチで庸一と
結ばれるために動く。
なお、普通に前世でもガチで結ばれるために動いていた模様。
=========================================================
「さては兄様、わたくしのことがわかっておいでではないのですね!? 未だ、前世の記憶が戻ってらっしゃなくて……!」
「いや、前世の記憶なら持ってるしお前のこともちゃんとわかってるぜ? 俺の一歳下の妹だった、メーデン・エクサの生まれ変わり……だろ?」
「滅茶苦茶正確にわかってらっしゃるわ!? 滅茶苦茶正確にわかってらっしゃるわ!? だったら、その淡白な反応はどういうことですの!?」
「どういうこと、っつっても……」
「もうすぐ学校始まるし」
「学校!? 学校ですって!? 学校など! どうでもよくて! ここは! 輪廻の先で再び巡り合った兄妹の再会を喜ぶべき場面ですわよねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
「お、おぅ……生まれ変わっても相変わらず感情表現激しいな、お前……」
「さぁ、兄様! いざ参りましょう、わたくしたちのエデンへ!」
「どこだよエデンって……」
「具体的に言うと、駅裏のちょっと奥まったところにあるHOTEL EDENへ!」
「ラブホじゃねぇか!」
「んなとこ行かな……って、力強っ!? どうなってんだお前これ!?」
「濡れ場の馬鹿力ですわ!」
「そんな日本語はねぇよ!? あのな、メーデン……じゃなくて、えーと……」
「あら、わたくしったら。まだこの生での名前を名乗っておりませんでしたわね。わたくし、今は魂ノ井環という名を貰い受けております。今生でもよろしくお願い致しますわね、兄様」
「あぁ、俺は平野庸一だ。よろしくな、環」
「さて、それではいざエデンに向かいましょう!」
「いや名乗り合ったら行っていいとかそういう制度ないからな!?」
「もう、ではどうすれば良いとおっしゃいますの?」
「学校行けばいいってさっきから言ってんじゃん……」
「学校で、どうやって兄様とゴールイン出来るとおっしゃいますの!? ……ハッ!? もしかして……校内で、ということですのね!? 兄様がそう望まれるのでしたら、わたくし勿論受け入れましてよ!」
「やべぇなこの会話の成り立たなさ、懐かしすぎて涙出そうだわ」
=========================================================



3_光_縮小

★天ケ谷光(あまがや ひかり)
前世での名は『エルビィ・フォーチュン』で、魔王を倒す者として神に選ばれた勇者。
彼女自身も自らの運命を受け入れ、文字通りに魔王を倒すために命を捧げた気高い少女であった。
……が、現世ではその使命もなくなったせいか、だいぶ腑抜け気味である。
とある運命的な出会いと再会(本人談)によって、現世では恋に生きると決めた。
戦闘に関してならばあらゆる困難に打ち勝ってきた鋼メンタルを発揮するが、恋愛方面ではヘタレ気味。
=========================================================
「庸一から君が転校してくると聞いた時は驚いたよ、メーデン。だけど今生でも会えたこと、嬉しく思う」
「………………兄様兄様、放課後は毎日デート致しましょうね! あっ、それとも、もしかして部活に入ってらっしゃるのかしら!? ならわたくし、その部のマネージャになりますわ! いずれにせよ、これからはずっと一緒ですわよ! もう離れませんわ!」
「ちょ、いやいやいや……無視は酷くないか? 確かに君の兄至上主義は知ってるが、私だって仮にも仲間だったわけだろ?」
「………………」
「……ちょっと待て。まさかとは思うが、君。私のことが、わかっていない……とか、言わないよな……?」
「………………そんなことより兄様、今日の放課後ですが……」
「いやちょい待ぁち! スルーするな! 私だよ私! エルビィ・フォーチュン!」
「える……びぃ……?」
「うっそでしょ君、なんでそんな初めて聞いた単語みたいな反応なの!? 長い期間ではなかったとはいえ、一緒に旅した仲だろ!? 『勇者』! 『勇者』エルビィ・フォーチュンだよ! 今の名前は天ヶ谷光だけど!」
「……あー。お久しぶりですわね、エルビィさん」
「あ、あぁ、そうだな」
「だが、今は私のことはエルビィではなく光と……」
「ところで兄様、お昼はどうしていますの? よろしければわたくしがお弁当を……」
「ちょっと君、私に対する興味が薄すぎない!?」
「うるさいですわよ、ヒカビィさん」
「人の名前を勝手にキラキラした感じにしないでくれないか……というかなんかもう、その混ざりっぷりが私への興味の無さを端的に表してるよなー……」
=========================================================


4_黒_縮小

★暗養寺黒(あんようじ くろ)
前世での名は『エイティ・バオゥ』で、人類に対して喧嘩を吹っかけた魔王。
現世においては、世界に名だたる暗養寺コンツェルン総帥の一人娘である。
前世でも現世でも名実共に超上流階級の存在であり、それゆえか口調は尊大なもの。
しかし何気に常識は持っており、やたら濃いメンツの中にあってツッコミに回ることもしばしばである。
実は、他メンバーとの間に大きな『認識違い』が……?
=========================================================
「つーか黒、いい加減始業前に来いよ。なんで毎日の如く重役出勤なんだよ」
「えぇじゃろ別に、出席簿上遅刻は付いとらんのじゃし」
「公立高校にまで効果を及ぼす暗養寺コンツェルンの圧力の恐ろしさだよな……けど、あんま家の力にばっか頼るのは良くないって前から言ってんだろ?」
「とはいえ、我が家には無理矢理に妾を起こせるような存在なぞおらんからのう……それとも、お主が起こしてくれるのかえ?」
「……まぁ、モーニングコールくらいならな」
「くふふ、言うたな? ならば毎朝その声を聞かせよ。さすれば、妾も始業時刻までに登校してやろうではないか」
「なんで起こしてもらう立場で偉そうなんだ……」
「この妾を起こす役割なぞ、世界広しと言えど拝命出来るのはお主のみなのじゃからな。光栄に思うが良い、ヨーイチよ」
「へいへい、ありがとうございますよっと」
=========================================================


といったメンツでお送り致します本作、よろしくお願い致します!

異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。 1 (HJ文庫)
はむばね
ホビージャパン
売り上げランキング: 4,555

『異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。』、特設サイトが公開されました!

どうも、はむばねです。


『異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。』の特設サイトが公開されましたよー\(^o^)/
鉄人桃子先生のカラー口絵も見ることが出来ますので、是非ご覧になってくださいな!
試し読みも、併せてどうぞ!

異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。 1 (HJ文庫)
はむばね
ホビージャパン
売り上げランキング: 4,555

いよいよ、発売まで残り5日にまで迫って参りました!
どうぞよろしくお願い致します!




好評発売中の『世話好きで可愛いJK3姉妹だったら、おうちで甘えてもいいですか?』も、引き続きよろしくお願い致します!
ちな、こちらはなんと……!

TSUTAYAウィークリー_1125

初週、TSUTAYA週間ランキングにて17位にランクインしておりました!


TSUTAYAデイーリー_1125

デイリーでも、20位に再浮上して参りましたやで!


更にキミラノ注目ランキングでは、日間でも週間でも1位でございますYO!

キミラノ日間_1125

キミラノ週間_1125


JK転生の宣伝記事のはずなのに、JK3の宣伝の方が多い気がするな?
今取り上げとかないといけないタイムリーなネタだからね、仕方ないね。
とにもかくにも、どちらもよろしくお願い致します!

『異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。』、見本誌が届きました!

どうも、はむばねです。

1_20191124162748981.jpg

届いたよー\(^o^)/

んで、帯にご注目!
そうだね、今回のメインヒロイン(たぶん)・元妹は割とチョロインなんだね!
………………。
…………。
……。
……うん、まぁ、ちゅーか。
試し読みを読んでいただいた方は、既にお察しいただいているかと思うんですけども。
元勇者や元魔王も割とチョロいよ!
ハイパーチョロイン大戦的な内容だよ!(違います
※実際の内容は、試し読みでご確認ください。


2_20191124162749f25.jpg

(人んちの)はむばね棚も更新しました。
つい先日25冊目が出たばかりですが、これで26冊目となります。
そして、近日中に27冊目も届くことでしょう。
忙しなくて恐縮ですが、どれもよろしくお願い致します!


異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。 1 (HJ文庫)
はむばね
ホビージャパン
売り上げランキング: 3,584

まずは今週土曜発売、よろしくお願い致します!


ぼくたちは勉強ができない 未体験の時間割 (JUMP j BOOKS)
筒井 大志 はむばね
集英社
売り上げランキング: 52,248

そして来週水曜には、ぼく勉ノベライズ第二弾が発売です!



好評発売中のJK3姉妹も、引き続きよろしくお願い致します!


いやー、しかしアレですね。
しょ~じきに言わせていただくと、宣伝期間は一作の宣伝に集中させていただきたいですねぇ……!
マジで忙しないし、見ている方も宣伝ばっかでうるさいでしょうしね……。
でもまぁ、被っちゃったもんは仕方ない!
頑張って宣伝して参りますので、みんなもどうか頑張って買ってくれぃ!

『異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。』特典情報

どうも、はむばねです。



『異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。』の特典情報が出ましたよー\(^o^)/
HJさんは公式がまとめてくださるのでありがたいですね……。


というわけで、今回特典が付きますのは5店!
うち、書き下ろしSS付きは3店でございます!

アニメイト様

店舗_アニメイト

書き下ろしショートストーリーペーパー
SS:ガールズトークを致しましょう!


とらのあな様

店舗_とらのあな

書き下ろしSS入り両面イラストカード
SS:妾、前世で何を食べてたことにされとるんじゃ……?


メロンブックス様

店舗_メロンブックス

書き下ろしSSリーフレット
SS:気になるカレと急接近かぁ……楽しみだなぁ……!


ゲーマーズ様

店舗_ゲーマーズ

特製ブロマイド
※SSは付きませんのでご注意ください


・WonderGOO様(該当情報へのリンク見当たらず)

店舗_goo

ポストカード
※SSは付きませんのでご注意ください



SSにつきましてはどれも楽しんでいただけるものに仕上げたつもりですので、よろしければご覧になってくださいな!
こちらも気がつけば発売まで残り1週間!
どうぞよろしくお願い致します!

異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。 1 (HJ文庫)
はむばね
ホビージャパン
売り上げランキング: 4,642

『異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。』の試し読みが公開されました!

どうも、はむばねです。



『異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。』の試し読みが公開されました!
3章の終わりまで、約80ページが試し読みできちゃいます!
鉄人桃子先生によるヒロインズのビジュアルも見ることが出来ますので、是非ともご覧になってくださいな!

えー、というわけでね。
試し読みを読んでいただい方には、わかると思うのですけれど。
ぼく勉ノベライズ、JK3姉妹と、(私にしては)ラブコメとしても(比較的)綺麗め(当社比)なものをお送りして参りましたが(相対的には)。
本作は、はむばね感全開でお送りしております!
ヒロインは! 全員ネタキャラ!

うん、まぁ、言うてJK3姉妹のヒロインもネタ系やろ、と言われたら……そう……まあ……そうねぇ……(北上さん並感

と、いうのはともかくとして!
ヨゴレも厭わず欲望全開でラブアタックしてくる元妹、前世の凛とした雰囲気をどこかに置き忘れてきた元勇者、元魔王で尊大な口調なのに地味に一番の常識人でツッコミ枠……といったヒロインズでお送りしております本作!
どうぞよろしくお願い致します!
でぇじょうぶだ、恋愛要素もちゃんとあるから(たぶん)!


異世界からJK転生した元妹が、超グイグイくる。 1 (HJ文庫)
はむばね
ホビージャパン
売り上げランキング: 35,103


Amazonのページも出来てたよ!
既に予約も始まっておりますので、よろしくです!
なお、公式で発表され次第またお知らせ致しますが、本作も3本ほど店舗特典用にSSを書き下ろしております!





こちらは昨日より発売中!


TSUTAYAデイーリー_1121

初日、TSUTAYAデイリーで7位にランクインしておりました!
早速多くの方にご購入いただいておりまして、ありがたい限りでございます!
『世話好きで可愛いJK3姉妹だったら、おうちで甘えてもいいですか?』も、引き続きよろしくお願い致します!

『世話好きで可愛いJK3姉妹だったら、おうちで甘えてもいいですか?』、本日発売です!

どうも、はむばねです。
はい、というわけで!



本日、発売でございます!
カクヨム版の最新話も今朝更新しておりますが、書籍版ならもちろん一気に最後まで読めちゃいますYO!


また、ちょうど本日私の手元にもドラゴンマガジン1月号が届きまして!

moblog_4e197d47.jpg

moblog_52e46897.jpg
※全部見えちゃわないよう一応配慮して撮影しております。

TwinBox先生の描き下ろしイラスト付き!
伊織の一日が垣間見えるコーナーだったり、書き下ろしSSだったりが掲載されております!
よろしければ、こちらもチェックしてみてくださいな!


………………。
…………。
……。
……いやー、しかしアレですね。
昨日から、当ブログの読者の皆様におかれましては「知っとるわ」という情報しかないですね。
どうしても、発売日近くはね。
ここまでに、出尽くしちゃってるからね。
昨日チラッと書いた『まだ出てない情報』についても、未だ公開されていないようですし……。
ちゅーか、今日発表じゃなかったらいつ発表されるんだぜ……?
まさか、公式から触れられないまま終わるんだろうか……。

いや、まぁ、そういう、ワンチャン触れられないまま終わる可能性もあるくらいの情報ですので……。
もしかしたらまだ何かあるかも? くらいの感じでお待ちいただければと思います。
もしかしたら無いかもですけど。

あ、そうそう。
あと一つ、言い忘れてたんですけども。
なお、福岡ではまだ発売されていないぞ!(いつもの

『世話好きで可愛いJK3姉妹だったら、おうちで甘えてもいいですか?』、関連情報まとめ

どうも、はむばねです。
はい、というわけでね。
流石に情報も概ね出揃ったと思いますので、ここまでに出た情報のまとめ記事でございます。
まぁ、実はもう1つお知らせが残ってたりするんですが……あれ、いつ公開されんだろうな……。
と、いうのはともかくとして。


★特典情報
ゲーマーズ様

ゲーマーズ

書き下ろし4Pブックレット
SS:新妻伊織(?)とお買い物


とらのあな様

とらのあな


書き下ろしSS入り4Pリーフレット
SS:露華とのJINSEI


メロンブックス様

メロン

書き下ろしSSリーフレット
SS:白亜と運動、からの……?


・アニメイト様




★公式サイト
特設サイト
試し読み(※PDF)
ドラゴンマガジン1月号(描き下ろしイラスト&書き下ろし短編が掲載されます)



★その他
カクヨム版(本編随時更新中)
キャラ紹介
なんちゃってダイジェスト


と、こんなところですかね。
なんか忘れてる要素があったら、ご指摘いただけますと幸いです。

そんなこんなで。





JK3姉妹_書店用画像

いよいよ明日発売!
よろしくお願い致します!

なんちゃってダイジェスト~世話好きで可愛いJK3姉妹だったら、おうちで甘えてもいいですか?~


──人見春輝、27歳。
──突発の残業によって予定が潰され、ヤケ酒に走った夜のことであった。


「貴方が神ですか?」


──そんな風に、声をかけられたのは、


「あの……お兄さんが、神……ですか……?」


「やっほー、そこの一人で寂しそうなオニーサン。キミが神なのかな?」


──それも、三人の少女から別々に。


「あのさ、小桜さん」
 春輝は、告げなければならなかった。
「俺、神じゃないんだけど」
 過去二回と、同じ内容を。
 俺、神じゃないんだけど。こんな言葉を口にする日が来るとは思ってもみなかった。


──そのうち一人は、会社の女子高生バイトで。


「実は私たち、神待ちで……」


「お姉ー。神、こっちにはいなかったよー」
「イオ姉、こっちもダメだった……」


──『神待ち』していた、3姉妹を。


「構わねぇ、三人まとめて泊まってけ!」
「い、いいんですか……?」
「おー! オニーサン、太っ腹だねー!」
「あ、ありがとう……」


──拾った。


「なんだったら小桜さんも、もっとラフに呼んでくれてもいいぜ?」
「えと、じゃ、じゃあ………………春輝さん、とか……」
 冗談めかして肩をすくめてみせると、伊織が消え入るような小声でそう口にして。
「……えっ?」
「えっ?」
 まさか本当に呼び方を変えてくるとは思っていなかった春輝が呆けた声を上げると、伊織も似たような調子の声を返してきた。
「あっあっ……」
 街灯に照らされる伊織の顔が、たちまち真っ赤に染まっていく。
「す、すみません、なんでもないです人見さん!」
「あ、いや、ちょっと驚いただけだから。呼びたいように呼んでくれていいよ、マジで。ただ、会社ではこれまで通り『人見さん』で頼むな?」
「は、はいっ! ひと、いえ、は、春輝さんっ!」
「ははっ……」
 やけに力強く名前を呼ばれて、春輝はなんだか少し照れくさくなって頬を掻いた。
「……はいはーい、二人でラブい空気出してないで早く家ん中入っちゃおうよ」
 と、二人の間にズイッと露華が割り込んでくる。
「そんな、ラブい空気だなんて……私と春輝さんは、そんなんじゃ……!」
「お姉、今そこ掘り下げなくていいから」


「お願いします! 私のことは好きにしていただいて構いませんので、妹たちには手を出さないでください! どうかどうか!」
「いや、ちょ……」
「っ……いや春輝クン、ここはウチにしときなって! お姉より絶対いいよ!」
「二人共、待……」
 両側から、グイグイと二人の色んなところが春輝の身体に当たってきた。
「おっぱいは、私の方が大きいので!」
「ウチの引き締まった身体を味わいたいっしょ!?」
「だから、俺の話を聞いて……」
 二人とも必死な様子で、春輝の声は届いていないようだ。
「あれ、露華……? もしかして今、私のことデブって言った……?」
「は? お姉こそ、ウチのこと貧乳って言ったっしょ?」
「別に私、そんなこと言ってないし……」
「ウチだって言ってないし……」


「……お兄さん。ロカ姉と、何かあったの?」
「い、いや、別に……?」
 実際『無かった』とは断定しづらく、返答は若干しどろもどろなものに。
「そ、そんなことより! 朝飯、ありがとうな!」
 無理矢理に話を打ち切り、食卓に着く。
「……おぉ」
 そこでようやくテーブルの上に目を向けて、感嘆の声を上げた。
「凄いな、本格的だ」



──そして、社畜の生活は一変する。


「それに、いざとなれば私が……」
 けれど、伊織の表情にまた少し変化が生じて。
「そんじゃ、とりあえず行く当てが出来るまではウチにいれば?」
 それを感じ取った瞬間、気が付けば春輝はそう口にしていた。
 アニメの主人公みたいに、なんて考えることすらなかった。
「で、でも、私たち、何も返せるものもありませんし……」
「そこは、ほら、あれだ。代わりに、家事はやってもらうから」
 言い訳がましく、条件を付け加える。
「大体、一人であの家をキープするのも結構大変なんだ。家って、人が住んでないと老朽化が早いって言うだろ? 使ってない部屋でも、時々空気を入れ替えてやらないとカビ生えちゃうしさ。だから、住んでくれる人がいる方がありがたいんだよぶっちゃけ」
 早口気味で捲し立てた言葉も、必ずしも嘘ではないけれど。
「……だからな」
 言おうかどうか迷った末、少し間を置いて春輝は再び口を開いた。
「もうするなよ、昨日みたいなこと」


──勢いで始めてしまった部分が大きい、『同棲』。


「おはようございまーす」
「おはようございますっ!」
 それぞれ挨拶の言葉と共に、オフィスに入った春輝と伊織。
「おはようございます、先輩、小桜さん」
 たまたま入り口の近くにいた貫奈が、挨拶を返してくる。
「……お二人、揃って出社ですか?」
 その眼鏡が、キランと光った……ような、気がした。
「あぁ、たまたまそこで会ってな」
 何気ない調子で、春輝が返す。
「……気のせいでしょうか? 幾分、お二人の距離感というか空気感が昨日までと異なるというか……どこか、気安くなったような……?」


「……春輝クンってさ」
 そんな中、今度は露華が春輝にジト目を向けてくる。
「もしかして、白亜くらいの子が好みなの?」
「何を急に言い出すんだ」
 突然の風評被害に、春輝は抗議の視線を返した。
「や、なんか二人で見つめ合ってたからさぁ」
「ロカ姉、それは誤解。訂正を要求する。わたしは、お兄さんにガンつけてただけ」
「俺、ガンつけられてたのか……」


「ですので……」
 迷うように一度ずつ左右に視線を彷徨わせた後、何やら伊織は決意したような表情に。
「どうぞ!」
 そして、その場に正座して春輝に向けて両手を広げた。
「……はい?」
 意味がわからず、春輝は先程より大きく首を捻る。
「膝枕です!」
「………………はい??」


──最初は、動揺や戸惑いが多くて。


「じゃ、じゃあ、この部屋を見ても引いたりしない……のか……?」
「? 引くというと、何にでしょう?」
 恐る恐る尋ねてみると、伊織が不思議そうに首を傾けた。
「ウチらは、ほら、白亜が割とガチ気味だから」
「わたし、ガチ勢」
 何やら察した表情の露華に頭を撫でられ、白亜はなぜか誇らしげに胸を張っている。
「でも、ロカ姉も凄い。わたしのコスプレ衣装を作ってくれる」
「へぇ、そうなんだ?」


「お兄さん、あと、その……」
 そこから一転、モジモジと何やら言いづらそうに俯いてしまう。
「どうした? 遠慮せずに、何でも言ってくれていいぞ?」
「なら……」
 春輝が促すと、少し赤くなった顔を上げた。
「お兄さんのこと……ハル兄、って呼んでもいい?」
「ん? 初日にも言った通り、好きに呼んでくれて構わないさ」
 正直少し拍子抜けした気分で、春輝は軽く頷く。
「おぉ……」
「白亜が、懐いた……」
「……二人共、失礼。わたしは、同志に敬意を表しただけ」


「……春輝クンらしからぬカッコつけ」
「ぐむ……」
 自分のキャラと合わぬことをしている自覚はあったので、呻くしかなかった。
(やっぱ、痛い行動だったか……まぁ、そんな気はしてたけど……プレゼントとか頭を撫でるとか、モブキャラな俺がやってもキモいだけだもんな……)
 春輝が内心で反省する傍ら。
「……だけど」
 紙袋を開けて、露華がその中身を取り出す。出てきたのは、トップに花の意匠がデザインされたネックレスだ。軽く俯いた状態でそれを自身の首に付けて、露華は顔を上げた。
「ありがと、嬉しいよ」


──けれど決して、それだけじゃなくて。


「あの、春輝さん……もしかして、露華と何かありました?」
「聞かないでやってくれ……」
 おずおずと尋ねてくる伊織へと、苦笑と共にそう返す。
「……何か、えっちな気配を感じる」
 ビクッ!?
 ボソリと呟かれた露華の言葉に、露華と春輝が露骨に反応してしまった。
「むぐむぐむぐ……! ごちそうさま! 美味しかったよ、お姉!」
 残っていたおかずとご飯を高速で掻き込んで飲み込むと、露華は慌ただしく椅子を立ってキッチンを出ていく。結局、春輝とは一度も視線を合わせずじまいであった。
 その背中を一同見送って、しばらく。
「……春輝さん?」
 伊織が、春輝の方に顔を向けてくる。
「露華と、えっちなことをしていたんですか?」


「いや小桜さん、それ以上は……」
「むっ!」
 しかし伊織にグッと睨まれ、思わず手を止めてしまった。
「違うでひょ、春輝ひゃん!」
「あー……伊織、それ以上はやめとこう? な?」
「むふふ、それでいいのれふぅ」


「は、春輝キュンも、おは、おはにゃ、その、おは的なアレ……」
 もにょもにょと呟きながら、真っ赤に染まった顔を逸らす。
 伊織とは対照的に、どうやら露華は昨晩のことを引きずりまくっているらしい。
「うふふ、露華ったら。あんまり春輝さんのことを避けるような真似しちゃだめよ?」
 昨晩とは打って変わって、聖母のような笑みで伊織が露華を嗜めた。
「べ、別に避けてにゃーし!」
 それに対して、露華が赤い顔のままでにゃーと吠える。
「……何、この空気」
 そこに現れた白亜が、入ってくるなりいつかと同じ言葉を口にした。
 春輝としても、全くの同感であった。



──徐々に。


「露華? それってもしかして、私がふくよか担当だって言ってるのかな?」
 ゴゴゴゴ……と、笑顔の伊織から威圧感が放たれた。
「いや、まぁ、ははっ」
「せめて否定してくれる!?」
 愛想笑いを浮かべる露華に、伊織が吠える。
(毎日の飯がこんな賑やかになるだなんて、ついこないだまで思ってもみなかったな)
 ワイワイと騒がしい光景に、ふと春輝はそんなことを思った。
「……ハル兄、どうかした? なんか遠い目してる」
「あぁ、いや。毎日の飯がこんな賑やかになるだなんて、ついこないだまで思ってもみなかったなぁ……とか、考えててさ」


「おかえりなさい、春輝さん。今日は遅かったですね」
「あぁ、ちょっと仕事が立て込んでさ」
「あの……また差し出がましいことを言うようですが、春輝さんはちょっと気軽に作業を引き受けすぎなのではないでしょうか? 周りの皆さんもそれに慣れてしまっているので、春輝さんに負荷が集中してしまっていると思うんですけど」
「そうは言ってもなぁ……なんつーか、断るのもめんどいし……」
「……では、向こうの方から察してもらうというのはどうでしょう? 皆さんも別に春輝さんを忙しくさせたくて作業を依頼しているわけではないでしょうし、例えば──」


「お姉は、ウチらの前じゃ『お姉』になっちゃうからねぇ」
 と、露華は苦笑を浮かべた。
「ある意味、会社ってお姉にとってありのままの自分でいられるとこなのかも」
 それを、いつものイタズラっぽいものに変える。
「春輝クンもいるし、ね?」
「俺は関係ないだろ……」
 意味がわからずそう答えると、今度は露華の表情が呆れ気味のものとなった。
「春輝クンさ、鈍いって言われない?」
「不本意ながら、言われることは多いな。自分ではむしろ鋭い方だと思うんだけど……レビューでの指摘とかエラー解決とか、チーム内じゃ俺が一番多いしさ」
「ここでそんなこと言っちゃうとこが、まさに鈍さを端的に表してんだよねぇ……」
 再び露華の顔に浮かぶ苦笑。
「つーかこれ、何の話?」
「さて、何の話だろね? そこも含めて、宿題ってことで。女心の、ね」


──灰色だった社畜生活が、彩られていって。


「……実際、ハル兄は女心をもっと学ぶべき」
 と、黙って二人のやり取りを見ていた白亜がポツリと呟く。
「確かに今のはロカ姉の自爆だけど、ハル兄も古傷を抉るような真似は感心しない」
「う……すみません……」
 ド正論に対して、春輝としては謝罪するしかなかった。
「……よろしい。大人の女性であるこのわたしが、ハル兄に女心の何たるかを教える」
 得意げな表情で、白亜がその薄い胸を張る。
「お願いします、先生」


「春輝クン、なんかさ。だんだん、ウチの扱いが雑になっていってない?」
「なんか……露華ちゃんは、もういっかなって」
「つまり、ウチは春輝クンにとっての特別ってことだね!」
「意外とめげないってこともわかってきたしな」
 グッと親指を立ててくる露華に、適当に頷いておく。
「春輝クン争奪レースは、ウチが暫定トップって感じ?」


「君は、あれだ」
 ゆっくりと、頭を撫でながら。
「もっと、誰かを頼っていい。君だって誰かに甘えていいんだ。例えば……俺とか、な」
 そう言うと、伊織は軽く目を見開いた。
「……ありがとうございます」
 未だ強張っていた身体から、徐々に力が抜けていく。
(……前から言おうと思ってたこと、ようやく言えたな)
 それも、思ったよりスムーズに。先日のソファでの件といい、以前の春輝ならば絶対に出来なかったことだ。彼女たちとの距離が縮まった証、と言えるのかもしれない。
「でも、私は今だって春輝さんのこと頼りにしてますよ。ずっと……出会った頃から」
 ぼんやり考え事をする春輝の顔を、どこか眩しそうに伊織が見上げてくる。
「ははっ、それは光栄だ」
「もう、本当なのに」
 冗談だと思って笑うと、伊織は頬を膨らませた。珍しい、子供っぽい仕草だ。
「本当に私は、春輝さんのこと……」


──確かに、距離は縮まっていって。



「あの、春輝さん」
「どうした?」
 春輝とこんな風に手を繋いで歩くことになるなんて、あの時の自分には想像も出来なかった。それどころか、つい一ヶ月前の自分に言ったところで信じないだろう。
「ありがとうございます」
「え……? 何が……?」
 伊織の礼に、春輝はキョトンとした表情となった。
 確かに伊織自身、唐突だったとは思うけれど。
「全部、です」


──ゆえに。


「……三人共、何かあったのか?」


──決断を、迫られる。



「なんで……!」
 もっと早くに言ってくれなかった。そう言いかけて、ハッと口を押さえる。
(どの口でそんなこと言うつもりだよ……聞かなかったのは、俺の方だろ)


──これは、とある社畜と。


「春輝さん……」
「春輝クン……」
「ハル兄……」


──とある事情を抱えた、3姉妹の。


「俺は、この子たちの──」


──絆の、物語。


「私、処女なので!」
「………………は、はい?」
「ま、間違えました!」

「びっちょびちょの濡れ衣を着せられたのはこっちなんだが」
「やだ春輝クン……びちょびちょとか、いやらしい……」
「おっ、日本語が通じないタイプの女子高生かな?」

「完全にブラとパンツ透けて見えちゃってるけど!?」
「見せブラと見せパンということにしたから問題ない」
「見せブラ見せパンってそういう概念じゃなくない!?」


──たぶん。



『世話好きで可愛いJK3姉妹だったら、おうちで甘えてもいいですか?』キャラクター紹介的なもの

どうも、はむばねです。
今回の場合、これいるか? という疑問も湧かないではないですが。
一応、いつものをやつをやりますよっと。
まぁよく考えたら毎回試し読みとか出た後にやってるわけなので、言うほどいつもと違うわけでもないか。
というわけで、たぶん明日くらいになんちゃってダイジェストもやります。



1_春輝

27歳の社畜。
隠れオタクだが、最近は残業に追われて隠すまでもなくオタ活も出来ない日々が続いていた。
しかし、3姉妹との同棲を始めてからは死んだ目で過ごしていた生活が少しずつ変化していく。
それはそれとして彼女たちとの距離感に密かにドギマギすること多数だが、どうにか表面上は大人の余裕を取り繕う日々である。
なお、本当に取り繕えているのかは不明。
残業代がフル支給されるという意味ではホワイト企業に勤めており、使う暇もなくなって久しいため地味に小金持ち。
=========================================================
「そういえば春輝さん、以前は朝食ってどうされてたんですか?」
「ん? 大体市販の携帯食だったな。ブロックタイプのやつとか、ゼリーのやつとか。ネットで箱買いして、会社でメールチェックしながら食べてた。手軽でいいんだ」
「そればっかだと、飽きない……?」
「結構色んな種類の味があるからさ、ちゃんとバランス良く食べてたよ」
「ハル兄、そういうのはバランス良くとは言わない……」
「……春輝さん。今、昼ご飯はどうされてるんでしたっけ……? 思い返してみれば、昼休みもずっと仕事をされてるような気がしてきたんですけど……」
「昼も、大体携帯食だな。仕事しながら食べられるし」
「今日は晩ご飯はいらないって連絡いただく日もありますが、その時の晩ご飯は?」
「じ、時間があればカップ麺、なければここも携帯食、マジでヤバい時は抜くことも多いかな……忙しいと、腹が減るって感覚も薄れるし……そこまでいくと、なんかもう食べるの自体めんどくなってくるし……」
「そう……ですか……」
=========================================================



2_伊織

16歳の高校2年生。長女。
春輝の会社でバイトしている同僚でもある。
家事全般が得意で、基本はしっかり者……なはずが、春輝の前では『なぜか』テンパりがち。
妹たちの前では『お姉ちゃん』であろうと気を張っていることが多いが、春輝の前では歳相応の弱さを見せることも。
ただ、春輝から子供扱いされるのはちょっと不満。
『サイズ』は、とても大きい。
=========================================================
「……お二人、揃って出社ですか?」
「あぁ、たまたまそこで会ってな」
「……気のせいでしょうか? 幾分、お二人の距離感というか空気感が昨日までと異なるというか……どこか、気安くなったような……?」
「ははっ、何を言い出すやら。別に、昨日までと同じだろ」
「そ、そうです! 全然気安くないです! むしろ、高いです! 気高いです!」
「気高いというと、別の意味になってくる気がするけれど……」
「あっ! そ、そうですよね! 間違えました! つまり、アレです! えっと、その、私、人見さんに対して滅茶苦茶高い壁を感じてますので!」
「それはそれで、先輩が不憫なような……」
「す、すみません! 良い意味で、です! と、とにかく、一夜を共にしたからといって何も変わっていませんので!」
「い、一夜を共に……!?」
=========================================================



3_露華

15歳の高校1年生。次女。
基本的におちゃらけており、春輝をからかうことが多い。
かと思えば攻められるのに弱く、意外とうっかりさんで自爆することもしばしばである。
根は割と真面目で密かに姉妹のフォローをしていたりするが、そういった一面を知られることを恥ずかしがる。
裁縫が得意だったりと、何気に女子力も高かったり。
『サイズ』は、姉ほどではないものの大きめ。
=========================================================
「ね? パぁパ?」
「ちょ……!? や、やめろ、露華ちゃんがそういうこと言うとなんか途端に犯罪臭がするから……!」
「え~? なんでさ? ウチと白亜なんて一つしか違わないじゃん? なら、ウチのことだって父親的な目線で見てくれてもいいんじゃない?」
「そういえばそうか……? いや、君らくらいの歳の時の一歳差はそこそこ違うだろ」
「いやいや、誤差レベルだってパパ」
「誤差にしてはデカすぎるだろ」
「パパだって、一年じゃそうそう変わらないっしょ?」
「そりゃ俺の歳なら……いやそれより、さりげなくパパ呼びを定着させようとするな」
「ねぇパパぁ、ウチ今月ちょっとピンチなんだけどぉ……お小遣い、いいかなっ?」
「完全にそっち方向に寄せないでもらえる!?」
=========================================================



4_白亜

14歳の中学3年生。三女。
末っ子ということで子供扱いされることが多いためか、大人ぶりたいお年頃である。
が、そんな態度を取る時はむしろいつも以上に子供っぽく、周囲から生暖かい目を向けられがち。
まぁまぁのオタクであり、春輝と一番話が合う部分も。
春輝としても未だ女性らしさよりも幼さが目立つ彼女が一番接しやすかったりするが、白亜自身はそのことに不満を覚えている。
『サイズ』は、今後に期待。
=========================================================
「これが、女性と接する際の基本姿勢」
「お、おぅ……」
「そしてハル兄は、わたしの頭を撫でる」
「お、おぅ……」
「それから、ギュッとしたりもする」
「お、おぅ……」
「時には、このままわたしの方に体重をかけてきたりもする」
「お、おぅ……」
「……ふふっ。ハル兄、重い~」
「あぁ、悪い」
「むぅ。ハル兄、やっぱり女心がわかっていない。今のは、もっとやれのサイン。口で言ったことが真実とは限らないのが大人の女性というもの」
「お、おぅ……?」
=========================================================



5_貫奈

25歳、会社員。
春輝の会社の後輩であり、高校時代からの後輩でもある。
高校・大学・会社、と全て春輝と同じ進路であり、偶然とは恐ろしいものだ……と、『春輝は』思っている。
出来る女感をバリバリに出しており、実際チームのエース級に成長しつつあるが、春輝の前ではちょいちょいポンコツ化しがち。
最近は、春輝と伊織の関係性を訝しむ日々である。
『サイズ』は、???
=========================================================
「あら小桜さん、こんなところで奇遇ね」
「はい、奇遇ですね! とても奇遇です! 思いがけない巡り合いという意味です!」
「なぜ辞書的な意味をわざわざ口に……?」
「その、ちょっと現国の復習をと思いまして!」
「あらそう、それは感心ね。ところで、この辺りで先輩……人見さんを見なかった? さっき、声が聞こえたような気がしたのだけれど」
「全く見ていないです! 春……人見さん一人さえ一目とて見かけずです!」
「なぜちょっとラップ調に……? まぁいいわ、やっぱり気のせいだったってことね。先輩に女の影……もとい、お付き合いされている女性でも出来たのかと思ったんだけど」
「あ、それはないと思います。春……人見さん、毎日真っ直ぐ帰ってらっしゃるので」
「……なぜ貴女がそんなことを?」
「あ、その……私の家、春輝さんのお住まいの近くで! よくお見かけするんです!」
「そうなの……? ……ところで小桜さん。さっきからちょいちょい言い間違えそうになってたけど、今のは完全に『春輝さん』って言ってたわね」
「それは、えーと……! あれです! そう呼びたいなって心の中で思ってたのがついつい口に出ちゃった的な感じです!」
「……そう。まぁ、そういうこともあるわよね」
=========================================================


といったメンツでお送り致します本作、いよいよ明々後日発売でございます!



カクヨム版は、本日も最新話を更新しております!
特別更新期間として、発売日まで毎日更新でいくやで!

«  | ホーム |  »

プロフィール

hamubane

Author:hamubane

たぶんライトノベル作家的なもの


Twitter

既刊情報

最新コメント

最新記事

カレンダー

12 | 2020/01 | 02
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

月別アーカイブ

カテゴリ

ジャンルランキング

[ジャンルランキング]
日記
331位
ジャンルランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
140位
サブジャンルランキングを見る>>

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR